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この山は、福岡県田川市の「香春岳(かわらだけ)」です
3つの岳を併せて「香春岳」といいますが、地元の方は画像右より、
一の岳(標高410m)、二の岳(468m)、三の岳(511m)と呼ぶそうです。
英彦山から、直方市の河童の湯に向かう道中の車窓からの画像です。
それにしても、一の岳は山頂が水平になっており、不思議な形です。
ここは、「月が~出た出た~ 月が出た~」で有名な「炭坑節」の山なのです。
一の岳(右の、削られている山)は、昭和10年よりセメントの原料・石灰の採掘が行われ、
頂上が削り取られて現在の形となりました。削られた山頂の広さは東京ドーム7個分。
採掘会社「香春太平洋セメント」が平成16年に解散し、採掘を終えています。
削り取られる前の一の岳の標高は491m。81mがセメントの材料として削り取られ、
当時は世界各国へ輸出されていたそうです。
また、古くは平安時代から銅の産地としても知られていました。
天慶年間(938~947年)には藤原純友が山城を築いていましたが、
昭和10年からの石灰岩の採掘が進んで一の岳の上部がなくなったため、
城の遺構は残っていません。
香春町ホームページより、約2分間の 解説付き動画
がご覧いただけます。
一般には立ち入ることの出来ない、削り取られた山頂の模様も紹介されています。
「炭坑節」は、近代産業の発展を支えた石炭産業の隆盛のなかで、
過酷な労働から自然発生的に生まれてきた多くの仕事唄の一つです。
手抜きで申し訳ありませんが、 こちら(田川市ホームページ)
に素晴らしい説明が
ありますのでご参照下さい。炭坑節が聴け、踊りの説明もしてあります。
実際にこのような姿を見て「炭坑節」を聴くと、これまでとはまったく別の歌のような
感慨があります。
温泉「河童の湯」の帰り、東の空にぽっかり浮かんだ満月が綺麗でした。
いまも昔も、月だけは変わらないのですね
11/25 18:30 熊本市にて