偐万葉・真澄篇(その7)
偐万葉シリーズ第60弾、偐万葉・真澄篇(その7)をお届けします。
本日は、真澄さんの楽しい絵と偐家持の和歌とのコラボレーションを、どうぞお楽しみ下さいませ。
入口
偐万葉・真澄篇入口 (1)
(2)
(3)
(4)
(5)
(6)
偐家持が真澄郎女に贈りて詠める歌24首並びに俳句1句
夜桜の ほの明かりたる 春の苑
こころなまめき いも
寝
らめやも (艶家持)

ひどろいで 蝶も木の
暗
求むらむ
しばしまどろむ 春の日の午後 (午睡家持)
もたれなくも ころぶことあり ヤカモチの
背中の骨の 五本折れたり (転倒家持)

ほのほのと 昇りゆくらし 蛍火の
淡き光の 恋と知らなく (初恋家持)
さをとめの 花の
宴
ぞ 咲き満ちて
頬うすべにの 色に染むらむ (ほろ酔い家持)
花びらを 浮かべ飲み干す 桜酒
散りな急ぎそ ゆるり参らう (花盃家持)
花雲の 衣なびかせ 春風の
天津乙女は 空渡るらし (風家持)
咲き満ちて 照れる月夜の さや風に
揺れて妖しき 山桜花 (夜桜家持)
道草も 咲きて
少女
を 誘ふらし
西日暮里の 春たけぬれば (日暮家持)
少女 らも 三々五々の 花の暮 (花蕪蕉)
どんとまた 出でたる我は CGの
初お目見得の 姫にぞあれり (CG家持)
羽衣を いづち忘れむ あまをとめ
花の衣は
裁
ちがてぬかも (羽衣家持)

水色の 空に波立ち 桜花
咲きてやはらに 風とや遊べ (戯家持)
月讀
の しづくに濡れて 白龍の
妻なる
吾
や
白々
咲かむ (白椿姫)
白
椿
咲ける
月夜
は 亡き人に
魂
あくがれて 空渡るらし(
魂
家持)
よさこいは ぽんとはじけて 花開く
踊り念仏 ならなくあれど (踊狂家持)

美しき をみなにはあれ
吾
はしも
クレオパトラに あらなくあれば (クビマキシテラ)
念ずれど 咲かぬ花もや ありぬらむ
それもよしとし するが花なれ (蕾家持)

地は燃えて 人も熱くや なりぬらむ
熱くなりてぞ 秋も知らるれ (秋家持)
三味
つがへ をみなのひとり 行く道は
やはずえんどう 咲きてぞありぬ (矢筈の姉御)

蝶と咲く 花にありけり はなみづき
咲きてこの手に とまれかしとぞ
タンポポの 真綿の願ひ 少女らは
春の風にや 乗せて吹くらむ

カラカラと 矢車鳴るや 鯉の空 見上げて花の あまた咲きたり
春の宵 ポンと鼓の 音のして
やがてこくりの 夢幻なりけり (幻家持)

酔
ひの夢 とよのあかりの 夏の夜は
あまつをとめの 来たりて舞ひぬ (宴家持)
<注>掲載の絵画は全て真澄さんのブログからの転載です。
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