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勇気づけの会の仲間のブログ「海奴の心の声」(めちゃくちゃおもしろいですよ。お勧めです。)の「家族」を読んでいたら、私も昔のことをお思い出した。あれは、10年ほど前のことでしょうか。酒乱で定期的に暴れる父親とそれを共依存的に支えていながら被害者を装っていた母親という出身家庭の中で、私は生きてきました。地獄のような苦しみのなかで、その地獄から抜け出すことはできないと思いこんでいました。だから、妻を説得して同居に持ち込んでいきました。今考えると、最初から別居しておけば良かったのですが、当時はそんなこと考えられませんでした。親とは同居するものだと思っていました。まあ、父親に洗脳されていたのですね。あんなにひどい親だったのに。(親に対する愛情は復活してきていますが、ひどい扱いを受けたことは否定できないので)同居した当初、父と約束しました。飲んだ暴れないって。まあ、無理な約束だったのですが。しばらくは我慢していた父が、定期的に暴れ出しました。ごくまともな家庭で育った妻はびっくりしたそうです。「私をだましたわね。」とも言われました。結婚する前に、というか同居する前にも、「うちの家庭はねえ、父親が酒乱で定期的に暴れるんだよー。暴言で周りの人全員を傷つけるし、ものは壊すし、暴力もふるうし」なんて話さなかったからです。でも、こうも言いました。「中に入ってみなきゃ、絶対に分からない世界よね。」そうです。酒害の家庭、あるいは酒害でなくても機能不全家庭(虐待とかネグレストなどのはびこっている家庭、DVは振るわれる方への虐待でもありますが、それを子どもに見せるとうことは子どもへの虐待でもあります。)のことは、その家庭の中へ入ってみないと分かりません。体験したことのない人には分からない地獄の世界です。暴れた後、最初は「すまん、こうすけ。もう二度と暴れないから」と謝っていた父は、そのうちに開き直り出しました。「俺の機嫌を悪くする、おまえたちが悪い!」(今なら、「あのー、あなたの機嫌はあなたのもので、私たちとは何ら関係ありませんからー。」と言うのですが。)と言って。で、気持ちよく定期的に暴れて、私たち夫婦を侮辱し、かつ暴力も振るいました。子どもの頃の地獄の再現でした。私は妻に言ったのです。「おまえは子どもを連れて実家に帰れ。俺は、あいつを殺して言えに火をつけるから。」って。そしたら、妻が言うのです。「そんなことするぐらいならば、カウンセリングでも受けようよ。お金使おうよ。何とかなるかもしれないじゃん。」って。そのカウンセリングが地獄からの脱出の第一歩でした。徐々に出身家庭からの洗脳が解けていったのです。出身家庭のひどい環境の中で自分を守るため必死に身につけてきた作戦。その作戦は子どもの頃は有効だったのでしょうけど。今は役に立たない作戦だったのです。かなり勉強をしたカウンセラーでも、この「地獄」のことがなかなか分からない人がいます。「どうしてそんな変な思いこみをしているの?」と馬鹿にしたりするのです。機能不全家庭で育ってきた私や勇気づけの会の仲間にとって見ればとんでもないことです。あの「地獄」を経験したことのない人には分からないのです。アルコール依存だけではありません。極度の過干渉、コントロール、虐待、放任(放任は虐待の一種ではありません、しかし、ひどい状態であることには間違いありません)さまざまな「地獄」で生きてきた人の「生き難さ」を理解できるのは、同じく「地獄」をかいま見たことのあるものだけです。勇気づけの会のカウンセラーや常連はみんなそんな仲間です。みんなそんな過去を乗り越えて、幸せへの道を歩んでいます。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月22日
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感情的爆発を伴うような「いつものパターン」…TA(交流分析)では「ゲーム」と言います。私の最も得意とする行動パターンでした。 人間関係における交流は、○引きこもり(交流をしないで、一人で考えたりボーとしている状態)○儀式(日常の挨拶など)○暇つぶし(あまり目的もない世間話、遊びなど)○活動(何かの目的を持った活動)○ゲーム(どちらかの行動が引き金となっていさかいに発展して、感情爆発に至り、驚きや混乱の瞬間を経験し、最後には双方ともに「イヤーな後味」を深く感じて終了する「あっ、またやってしまった。」と思ってしまう同じパターンの行動形式)○親密さ(双方の本音と本物の感情をお互いに分かち合い、深い信頼関係を感じる思いやりと理性に裏付けられた交流)の六種類があります。引きこもり、儀式、暇つぶし、活動、ゲーム、親密さの六種類です。 ゲーム以外の交流は必要な交流です。特に親密さは重要です。一番濃厚な交流だからです。本当に親密さの濃厚さと暖かさと居心地良さを知っている人はゲームをしようとはしません。 ところが、私もそうでしたが、機能不全家庭で育った人は「親密さ」を見たことも体験したこともないので、親密さを実現することが怖くてたまりません。一番濃厚だということは一番危険だということでもあるからです。相手への絶対的信頼感がなければできませんし、やり方自体も知っていなくてはいけません。(私は、怖さを克服して、親密さのやり方を学び、親密な本音と感情のシェアリングを練習して、少しずつできるようになりました。) でも、親密さをできない機能不全家庭で育った人も濃厚な交流はしたい。だったら同じくらい濃厚な感情を感じさせてもらえるものがあればいい。そう。親密さの代わりに繰り広げられるのが「ゲーム」なのです。ゲームがもたらしてくれる濃厚さは「イヤーな後味」ですが。薄っぺらな交流しかないより、濃厚な感情的交流があった方がましなのです。 ゲームの基本は、「キックミー(私を蹴って!)」プレイヤーと「さあ、捕まえたぞ!このやろう。」プレイヤーの二人の組み合わせです。変化型としていろんな名称のゲームがありますが、どれもこの二つのゲームの変化型にすぎません。 「キックミー(私を蹴って!)」というゲームは、繰り返し繰り返し相手がやめてほしいと思う行動を続けることです。最終的には相手から手ひどいしっぺ返し(キック)を食らって、驚きと混乱を感じて終了します。 「さあ、捕まえたぞ!このやろう。」は相手の理不尽な行動を何度も我慢しているが、最後には感情的に爆発して、その瞬間になにやら勝ち誇ったような感情を覚え、しかし、その後に混乱を感じて「あ、またやってしまった。」といやーな後味を覚えて終了します。 わかっていただいたと思いますが、ゲームは「キックミー」のプレイヤーと「さあ捕まえたぞ」のプレイヤーが両方いて初めて起こるのです。ゲームをしない人は「キックミー」の罠にはまって「さあ、捕まえたぞ」をしたりはしません。「さあ、捕まえたぞ」の役を演ずる人の前に出ても「キックミー」を演じたりしません。 ほかに、「はい、でも(イエスバット)」というゲームもあります。相談する側と相談される側があって、相談される側がどんな解決策を提案しても、相談している側は「はいそうですね。でもできそうにありません。」とか、「なるほど良い方法ですね。でも、」と最初に「はい。」と言って必ず「でも、」「しかし、」と否定するやりとりを繰り返すゲームです。カウンセリングの場面でよく起こるゲームです。カウンセラーが最後に怒ってしまったら「はい、でも」のゲームの罠に引っかかったのです。これも「キックミー」の変形ですね。怒ったカウンセラーは「さあ捕まえたぞ」をやってしまったのです。 ゲームを演じるのは、機能不全家庭でゲームが日常的に繰り広げられてきたのを体験してきた人です。つい反応してしまうのです。癖のようなものです。 ですから、カウンセリングで他人への信頼感を回復させたり、カウンセリングやSMILEなどの人間関係学習プログラムやエンカウンターなどのコミュニケーション学習グループで適切な人間関係の取り方を学んで、日常生活でゲーム以外のコミュニケーションを練習していくと、少しずつゲームをすることが少なくなっていきます。 とにかく、ゲームに代わる「親密さ」を実現しないことには、ゲームはやめられません。 だから、中にはセラピーで、人に対する恐怖心とか警戒心とかを解いて、他人への基本的な信頼感を取り戻す方が先の人もいるかもしれません。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月21日
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無意識を操縦しやすい状態になっている「変容意識状態」=催眠状態=トランス状態というのはどういう意識状態なのでしょうか? 脳波計で測ると、通常の覚醒状態の脳波とまったく変わらないそうです。睡眠状態(レム睡眠とノンレム睡眠がありますが)にあるときや、瞑想状態にあるときの脳波が、覚醒状態の時の脳波とまったく違うことを考え合わせると、トランス状態と言うのは単なる覚醒状態の一種なのだと言うことが言えます。 ところが、トランス状態に入った人は通常できないことが次々とできます。 たとえば、地上100メートルのビルの屋上と隣のビルの屋上に渡した幅40センチの板の上を渡って隣のビルに行けと言われても通常の人はできません。その板がとても頑丈で絶対揺れたりしないし、しかも無風状態で危険などないと保証されても渡れないでしょう。 ところが、地面においた幅40センチの板の上ならば楽々渡れるのです。 これは肉体的能力の問題ではありません。無意識の問題なのです。どんなに意識上では安全だと分かっていても地上100メートルの高さに何の支えもなく……と言うことが、無意識には耐えられないのです。 ところがある程度のトランス状態に入った人ならば、この100メートルの高さの板の上を楽々と通ってしまいます。無意識に安全さを信じ込ませることができるからです。 きっとその時の目には、幅40センチの板しか見えていないでしょう。その下の景色は目に入っていないのです。 これがトランス状態のパワーです。 ミルトン・エリクソンが全米ライフルチームをオリンピックでソ連チームを破って金メダルと取るように指導したのもこの必要なものしか見えなくなるというトランス状態のパワーを使ったのです。 ミルトン・エリクソンの指導で全米ライフルチームの面々は射撃スタイルに入ったときに的と地面の感触しか感じないように訓練されたのです。 そう!集中力です。トランス状態というのは、実は集中力が極度に高まった状態なのです。ですから、スポーツでも珠算でも囲碁でも一流のプレイヤーは最高のプレイをしている瞬間このトランス状態を感じているのです。 そして、何かの拍子にトランス状態からさめたときに、ミスをするのです。 勇気づけの会であるメンバーがテニスの試合中に「ボールしか見えなくなった瞬間」の話をしてくれました。懸命にプレイをしていたら、次第に神経がとぎすまされてきて、勝ちとか負けとか、相手のこととか周囲の音などもすっかり消えてしまってボールだけがスローモーションのように浮かび上がって見えて、次の瞬間に自分がどのように動けばいいかがクリアーに見えたというのです。 これはまさにトランス状態です。 この最高に集中した瞬間を導き出す魔法のような技術が、NLPのミルトンメソッドなのです。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月17日
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ビジネスにせよ どんな仕事にせよ、様々な交際にせよ。いろんな人とのコミュニケーションが重要です。そして、コミュニケーションの究極の目的は、こちらの要求をなるべくのんでもらいながら、相手も自分も満足する結果になることですよね。 そして、このコミュニケーションの究極の目的と催眠状態(トランス状態)の目的とが非常に似通っているのです。 なぜならば、トランス状態というのは無意識への接触が容易になる意識状態だからです。私たちの心には「意識」と「無意識」があります。そして、意識に対して無意識の方が圧倒的に巨大なのです。 50万トンの巨大なタンカーが無意識とすると、それを操縦している体重65キロの人間が意識なのです。これほど圧倒的な差があります。 NLP(神経言語プログラミング)がモデルにした一人がミルトン・H・エリクソンです。ミルトン・エリクソンは無意識操縦の名人でした。出会った人全てに催眠をかけたという逸話が残っているほどです。 エリクソンの催眠は従来の催眠とはまったく違っていました。従来のように振り子を使ったり、光り物を使ったりしませんでした。ただ、普通の会話をしているだけで彼自身がトランス状態に入りながら、相手もトランス状態に入れてしまいました。頑強に抵抗する人も抵抗できませんでした。相手の抵抗する力を利用したからです。(柔道と同じですね。) よく誤解があるのですが、催眠状態というのは、その人がやりたくないことを無理矢理させるような洗脳とはまったく違うと言うことです。トランス状態というのはなかなか操縦しにくかった無意識との交流が取りやすくなって、その人がやりたかったような結果を生み出す変容意識状態のことなのです。 だからこそ、ミルトン・エリクソンは患者やその他の研究者の絶大な尊敬を集めたのです。 このミルトン・エリクソンの魔術のような催眠にも、ちゃんとしたやり方があってそれをまねることができるというのを明らかにしたのが、ジョン・グリンダーとリチャード・バンドラーのNLP(エリクソンメソッドだけじゃなくてその他のメソッドも入っていますが)です。 NLPが示す、エリクソン流の無意識操縦術は、自分の無意識をうまく操縦できるようになれるメソッドですし、相手の無意識とうまく交流して相手も自分も納得できる着地点を見つけることのできるメソッドでもあるのです。 例えば、誰かパートナーを探して二人組で次のエクササイズをしてみましょう。 まずAが「自分がある程度関心を持って実行していることをしているイメージ」を描きます。そして、そのイメージの題名を簡単に「散歩」とか「釣り」とか言います。 そして、Aは催眠に入ったふりをします。ふりでいいのです。 Bは、Aがその「散歩」の体験をしているときに「感覚的に何が存在しなければならないか」を話しかけます。この「感覚的」というのがミソです。聞こえてくる音とか見えているものとか肌で感じているもの・温度、体の中で感じている感覚、臭い、味……(NLPのもしかしたら、最重要な部分かも) 次に交代してやります。このエクササイズをすると、どういうことをどんな風に話してもらえると「体験に没入する」ことを促進されるか、逆にどんなことをどんな風に話されると「体験に没入する」ことが阻害されるかが分かります。 どんなことを言われたときに没入できるでしょう?どんなスピードで言われたときに没入できるでしょう? 話していて、相手が話の内容に没入できると言うことは、相手の無意識と協力できると言うことなのです。 相手の無意識と協力できると言うことは、ビジネスでもどんな仕事でも相手に協力してもらえるということですよね。もちろん、自分もその時に軽いトランス状態にはいることができれば、自分の無意識の力も開放できるのです。 NLPを学びたい方はユミバーサルアカデミーへ。6人以上集まればどこででも「NLPプラクティショナーコース」(米国NLP協会リチャード・バンドラー認定)を開いてくれますよ。ここの田口圭二先生は米国NLP協会の理事長であるクリスティーナ・ホール博士とNLP創始者のリチャード・バンドラーの二人からトレーナー訓練を受けた人です。 九州の方は 熊本市で5月20日・21日・27日・28日、6月3日・4日、7月1日・2日・15日・16日、計10回で開かれますので、どうぞ。私もオブザーバー参加で復習に行きます。一緒に学びません?ここに詳しく書いています。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月16日
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さあ、前の記事で言った「できないこと」と「したくなくてしていないこと」の区別はつきましたか?「やめられないこと」と「やめたくなくてつづけていること」の区別はつきましたか? そして、そんな時は正直に表現した方がいいのです。 「したくなくてしていない」ときは「~できない」という表現はしないで、正直に「したくないからしない!」と表現した方が良いのです。 「やめたくなくてつづけている」ときも「やめられません」と表現しない方で「やめたくないからやめない」と言った方がいいのです。 なぜならば、言葉には自分をコントロールするパワーがあるからです。※「口癖で幸せになる」 本当はできることを「できない」と表現していたら人間どうなってしまうでしょうか? 「~できない」という言葉を言ってそれを自分の耳で聞くたびに、その言葉を信じ込んでいきます。「できない」という度にそれを自分の耳で聞く度に「自分自身のことは自分では制御できない」という自分から自分へのマインドコントロールを受け入れているのです。 「分かっているけど止められない。」という世間の間違った常識を自分のものとしていくのです。 「そんな、うちの旦那に『あなた、いつもありがとう。』なんて恥ずかしく言えません。」とおっしゃる女性がいたとします。 「いえいえ、言えないんじゃなくて、あなたが言いたくなくて言わないだけでしょう。」 「言いたくないのならば言わなくてもいいのですよ。」「ただ、あなたは本当はお連れ合いさんに感謝しているのでしょう?」 「ええ。本当に感謝しています。」 「だったら、その感謝の気持ちを連れ合いさんに伝えた方がより仲良く生活できるのじゃないかなと思って提案しただけです。」「もしかして、ありがとうの言葉が言い慣れてなくて抵抗感があるだけじゃないですか?」 「そうですね。抵抗感があります。」(※恥ずかしいという感情は抵抗するために使われる感情です。) こんな時はアドラー派では、そこに連れ合いさんがいるかのようなシチュエーションで、ありがとうを言う練習をします。練習そのものに抵抗感を示されたら、心のもっと深い部分の引っかかりを聞いて(「あなたを止めているものは何ですか?」)解決のお手伝いをします。 とにかく、正直に「抵抗感があって自分がしていないだけだ。」と表現して納得したときに、自分をコントロールするパワーがよみがえります。 抵抗感を取り去って行動に移してもいいし、そこまでしてやりたくなかったら、「したくないからしない」と開き直ってもいいのです。 したくないことを嫌々するのは精神衛生上最悪ですよ。したいことだけをして、したくないことはしないようにしましょう。ああ、ハッピー!!………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月14日
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「分かっちゃいるけど…」で予告した自己コントロール法のその一です。 私たちは人間ですから、本当にできないことってありますよね。100メートルを10秒以内で走れって言われても、私は「できない」でしょうし、30メーターの高さのつるつるの壁をよじ登れと言われても、今の私にはできません。きっと、途中で落ちてしまうでしょう。 つまり、やろうと思えばやれるけど、「やりたくなくてやってないこと」を「できない」と表現しているだけの時と、本当に「できない」時があるわけです。 本当にできないことって、どのようにしたら分かるのでしょうか? 目の前にマシンガンを持ったテロリストが来たとイメージします。そのテロリストが命令するのです。「おい。今すぐに○○をしろ。さもないとおまえを撃ち殺す。」このテロリストは冷酷非情で必ず言ったとおりに行動します。 テロリストの命令した行動は実行可能ですか? そこまで危機的な状況になってもできないことは、本当に「できないこと」なのです。 そして、逆に実行可能だったら、その行動はやろうと思えばできる行動なのです。あなたが自分の決断でやっていないだけの行動なのです。したくなくてやっていないだけなのです。 「本当にできないこと」と「単に『できない』と表現しているだけのこと」=「したくなくてしていないこと」を区別しましょう。 同じように「本当にやめられないこと」と「単に『やめられない』と自分に言い訳していること」=「やめたくなくてやめていないこと」を区別しましょう。 これが自己コントロールの道の出発点です。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月14日
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NLPの創始者リチャード・バンドラー直伝のプレゼンテーションの秘訣。田口先生(ユミナーサル・アカデミー代表)から伝授されましたが、すごかったです。参加費が3000円だったのですが、みんな「一桁違うんじゃない?」と喜んでいました。それほどすごいセミナーでした。たったの3時間だったのですが、みんなの「話」がみるみる変わっていきました。プレゼンと言うよりも、「複数の聞き手がいるときの話し方の秘訣」を習った感じでした。声の出し方、スピード、タイミング、言葉の使い方、相手を説得するときと多思いを伝えるときのコツがあるんですね。
2006年04月12日
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「分かっちゃいるけどやめられない。」とか「したいんだけどできない。」とか思うことってありません。 私たちアドレリアン(アドラー心理学実践家)は、「分かっちゃいるけどやめられない。」とか「したいんだけどできない。」というのは、実は存在しないのだと思っています。 「分かっちゃいるけどやめられない。」と表現しているのは、本当は「止めた方がいいとは分かっていないのだ」、「やめようと思っていないのだ」と考えるのです。「したいんだけどできない。」と表現しているのも、実際には「したくないのだ」と解釈するのです。 それは、無意識を含めて「私」という存在全部が「私」そのものだから、と考えているからです。(全体論 ホーリズム) 「やめた方がいいと分かっているけどやめられない。」という意識の状態は本当は存在しません。行動としてやめないときは、「やめることが自分にとって最前の方法だ。」とは思っていないのです。やめた方がいいとは「分かって」いないのです。だからやめないのです。 行動としてやめて初めて 無意識的な働きを含めたその人間全体 で「やめることが必要だと「分かって」、そして、「よし私はその行動をやめよう!」と決断して行動に移したと言えるのです。 しかし、人間って「やめることができないのではない。自分がやめたくなくてやり続けているだけだ」ということを意識したくないときがあります。そのように正直に意識してしまうとつらくて都合が悪いし、周囲にも言い訳が立たないからです。 そして、「自分がやめたくなくてやめていない」という本物の認知を無意識に押し込んでしまうのです。 これをアドラーは「人生の嘘」「自己欺瞞」と呼びました。 これがアドラーが発見した無意識です。(無意識の発見者はエレン・ベルガーによると4人いるといわれています。)本当は自分が決断してやり続けていると分かっているのですが、「意識」にはわざと登らせないわけです。そして、何か他人から阻止でもされているかのように「できない」と表現もして、自分でもそう思いこんでいるのです。 もちろん、変えづらい癖があることを否定しているわけではありません。つい食べ過ぎてしまう癖、つい飲み過ぎてしまう癖、ついパチンコに行ってしまう癖、ついかんしゃくを起こしてしまう癖、つい自虐的になってしまう癖、つい他人を否定してしまう癖。いったん癖になったものは、なかなか変えづらいものです。 しかし、それらの癖は、「やめることができない」のではありません。やめることはできるのだけど、あまりにも大変だから、あるいは大変だと思いこんで、やめようとしていないだけなのです。 根強い癖を変えるのは根気のいる仕事です。特に習慣性のあるたばこなどを止めるのは強い意志の力がいります。だから、その大変さに挫折して「止めた方がいいと分かっちゃいるんだけど、止めることができない。」とつい自分に周囲に言い訳をしたているだけなのです。 本当は、たばこを吸うことによる利益とたばこを止めるきつさとを天秤にかけて、意識と無意識を含むその人全体が、たばこを止めない決断をしているだけなのです。「今はまだたばこは止めない」と決断しているのです。 ところが、世間では「頭では分かっていても、思い通りに行動できないときがある。」という誤った思いこみを持っている人が多いですね。単なる言い訳を本当と思っている人たちです。 このような思いこみを持っている人は、当然、自分の行動を自分で制御できないということになっちゃうかもしれませんね。 「できるにせよ、できないにせよ、結局は自分の思っているとおり実現する。」と言ったのは、アドラーに学んだデール・カーネギーです。 禁煙にせよ、何にせよ、本当に達成しようと思ったことは達成できます。もちろんコツはありますけどね。それはまた今度。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月11日
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☆ NLPとは? 1970年代カリフォルニア大学言語学助教授であったジョン・グリンダーと同大学心理学科に在籍していたリチャード・バンドラーの2人は、心理学界最大の巨人と言われた天才催眠療法家のミルトン・H・エリクソン、ゲシュタルトセラピーの心理療法家フリッツ・パールス、家族療法家バージニア・サティアをはじめとする当時の最も優れたセラピスト達の「何」が優れているのかを観察、分析し、彼らの「言葉遣い」や「言語以外の部分でのコミュニケーション」、「無意識の扱い方」をモデリングしました。このようにして生まれた「最も優れた心理療法家と同じコミュニケーションテクニックを使うシステム」がNLP(神経言語プログラミング)です。 このNLPというのはもちろん合成語ですが、リチャード・バンドラーとNLPトレーナーを多く育成してきたクリスティーナ女史によると、人間は神経系(Neuro)を使って感覚器官からの情報を自分の世界として創りあげ、自分の世界をつくり、言語(Linguistic)を使って体験を理解し、意味づけ、思考することによって自分の考えをプログラム、再プログラム(Programming)するというところからこの名前がついたということです。(copy right: Christina Hall, The NLPConnection 1991-2003) NLPは米国では心理学関係者、経営者、弁護士、営業セールスマンから教育関係者までと幅広い分野の方に、様々なところで有効なツールとして活用されています。 あのクリントン元大統領の演説にもNLPがふんだんに使われていました。クライエントを惹き付け、相手との信頼感を結ぶコミュニケーション・ツールという側面から、弁護士や医師や経営コンサルやセラピスト、経営トップ、営業最前線の人等がNLP先進国の欧米でたくさん受講しています。特に心理セラピスト・カウンセラーでNLPを学んでいない人間はもぐりだと言われるほどポピュラーです。 また自己探究のツールとしてもベストだと言われています。………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月08日
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人間のあらゆる行動、そして症状には、目的があります。なぜならば、人間という存在はある目的を持って行動し続けている存在だからです。アドラー心理学には「最優先目標分析」という分析があります。私たちはいろんな目標を抱いて生活しています。しかし、気質の差からか、お互いにまったく違う目標のもとに生活をしていたりするのです。ある人は、「人から好かれたい!」と思って日々の行動を規定しているかもしれません。ある人は、「自分が周囲の人を引っ張っていきたい。リードして行きたいと思って生活しているかもしれません。またある人は「自分の優秀さを確認したい。」と思って様々な行動をしているかもしれません。そして、ある人は「楽をしたいなあ。」と思って行動を考えているかもしれません。それぞれ、生きていく上での最優先にしている目標が違うわけです。そして「人から好かれたい」「人をリードしたい」「優秀でありたい」「楽をしたい」という目的のさらに上位に「幸せになりたい」という目的があるのです。もしも、幸せになれていなかったら、下位の目標を自分にあったものに変えればいいのです。お金持ちになろうとしていたのを、つつましやかに家族と仲良く暮らしていくという目標に変えるとか。一番になろうとしていたのを、まあ、競争はやめて、「自分らしさを出せればいいや。」くらいに変えるとかあ、ちなみに「人から好かれたい」「人をリードしたい」「優秀でありたい」「楽をしたい」という自分の一番優先していることは気質から発生していますので、変えることは不可能です。人から好かれたい人は、人から好かれる方向性で、無理をしないようにしていけばいいのです。自分が「人から好かれようとするタイプ」だという自覚は持っていた方が幸せに近づけるでしょう?………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月08日
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さあ、ある日のカウンセリングで、原因を考えませんでした。 なぜ原因を考えないか それは、考えても仕方ないからです。厳密に言うと、原因には目的因(いわゆる目的)とその他の原因があります。目的因以外の原因は、全て過去にあります。そして、過去のことは変えることはできません。(ただし、過去の記憶は「今 現在」です。覚えていること自体が現在の心的作用ですよね。記憶は簡単に変えられます。) たとえば、なぜ不登校になったのか。幼児期の母親の育て方が悪かったとします。(百万ある原因の一つにしか過ぎませんが) でも、育て直すことはできません。不登校児の親御さんなら分かりますが、「育て方が悪かったんだよ。」なんて言われても、責められているとしか感じません。お母さんは自虐的になって、建設的にこれからやることを考える気力さえなくなります。 だから、目的因以外の原因は考えません。これは私たちアドラー心理学を実践している者にとっては習性とも言ってもいいかもしれません。 原因を考えなければ、解決しないじゃないか。とおっしゃる方がいるかもしれません。いま述べましたように、原因を考えても解決しないのです。 理由は、たくさんの原因が絡み合っているから一つの原因が仮に取り除かれたとしても解決しないことが圧倒的に多いし、たいていの原因は過去にあって取り除くことが不可能な場合が多いからです。※教育カウンセラーの研修会で、フロイト精神分析をされる方のカウンセリング例を聞きました。そしたら、原因を探るのはいいのですが、解決策に向かう段になると、結局、その人の目的な何なのか、その目的を達成する他の方法はないのかという流れになっていました。私は「???だったら、最初っから過去の原因なんか探らなくて言いじゃん。」と思ってしまいました。 ………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月08日
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ある日のカウンセリング (モザイクで語ります。) 3月の終わり頃、ある中学生のカウンセリングをしているとき、「私、なぜあんなことしたんだろう。」とポツリ。2階から飛び降りようとしたことを言っているのです。 僕「うーんそれは難しいね。」「朝食べたものがいけなかったのかもしれないね。」「昨日見たテレビの番組が悪かったのかも。」「もしかすると、10年前にあなたを店に1時間ほど置き去りにしたお父さんとお母さんのせいかなあ?」。 「先生、私まじめに言っているんですよ。」と少しむっとしている。 「僕 だってまじめに言っているよ。」「あなたが、なぜ って言うからいろんな原因を考えているんじゃない か。原因ってたくさんあるからね。人間の行動ほど複雑なものはないから、原因を探せばそれこそ百万とあるからね。だいたいお母さんが君を生まなければ、こ んなことは起こらなかったんだし、お母さんがお父さんと結婚しなければその可能性もなかったんだし。」 「でもね。あなたが「私、何のためにこんなことしたのかなあ。」って聞いてくれれば、もっとましなことを言ってあげられるかもね。」 「それとも、先生に慰めて欲しかっただけかなあ。」 じっと考え込んだ彼女はしばらくして言いました。「私、何のためにあんなことしたんでしょう?」 「うん。幸せになりたかったからじゃない?」 彼女の体がびくっと動きました。 「ねえ。ずっとずっと思ってきたでしょう。幸せになりたいって。」 彼女の目からなみだがぽろぽろとこぼれました。 ………………………………………………………………………………………… ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月07日
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性被害にあって なおかつ それを克服したザビーヌさんの言葉を取り上げましたが、日本でも性被害にあっている人はとても多いのです。 18~39歳の男女を対象に行ったある調査では、女性の29%、男性の3.7%が18歳までに何らかの性的被害に遭ったと答えています。 また、日本性教育協会が行った1999年に女子大生(つまり18歳~22歳程度)への調査では、性的被害にあったことがある割合が85パーセントを超え、「無理矢理性的な行為をさせられた」つまり強姦が11.8パーセント(高校生でも8パーセント、中学生でも4パーセント)、「電車等で体を触られた」が56.2パーセント、「性器等を見せられた」が38.6パーセント………7年前の調査ですから、今ではもしかしたら増えているかも。 なぜなら、警察庁の調べでは性被害の届け出がここ10年間で、約7割も増えているからです。(しかも、性被害に実際にあって届け出るのは10パーセントという法務局の調査もあります。) 私の友人にもひどい性被害を受けて苦しんでいた人がいました。(その友人の了解を得てここに書いています。)彼女はセラピーを受けてかなり楽になったのですが、それまでは「思い出したり、関係あるようなものに出会うと胸が苦しくなって、息ができないような息苦しさを感じていた。」と語っています。 次の文章は毎日新聞の「ねらわれる子どもの性」という連載記事の一部です。………………………………………………………………………………………… 少子化が進むにもかかわらず、中学生以下の強姦(ごうかん)・強制わいせつ事件の届け出は、この10年間で7割も増加した。それでも潜在被害はまだ多い。 家庭内の性虐待や学校内での教職員による被害は一層表面化しにくい。信頼してきた大人から受けた傷も深い。しかし、内山絢子・目白大教授(犯罪心理学)は「被害に遭っても早くケアすればトラウマにならずにすむ。もっと専門家を育てるべきだ」と指摘する。………………………………………………………………………………………… 連載「ねらわれる子どもの性」には、実父から連続して強姦されていた女性の話、12歳からずっと祖父に強姦されていた女性の話、担任の教師から性的被害を受け続けた話など、痛ましい話が載っていました。 記事に載っていた話は、裁判として表面に出てきた話ですが、表面に出てこない家庭内や学校内での被害は、多いのです。 私や勇気づけの会の仲間は、性被害によるトラウマの影響を弱めたり消したりするセラピーの技術を持っています。思い出したくない場面は思い出さなくてもトラウマを消すというテクニックさえあります。(もちろん、テクニック以前にそれだけの相談を受けるだけの人間性がなければ話になりませんが、人間性だけではトラウマを消すことはできないのも事実です。) 一回のセッションだけでもずいぶんと楽になるので、こういうテクニックが多くの援助者(医者、臨床心理士、精神保健福祉士、ケースワーカー、養護教諭、教師など)に広がるといいのにと思います。性被害を受けた人は、自分のことを責めて(周囲が責めるものだから)罪悪感から摂食障害とか鬱とか強迫神経症などになっちゃう人が多いです。まず、周囲の人の誰かが「悪いのはあなたじゃないよ。あなたは何も悪くはないよ。」と言ってあげることが必要です。それから、ザビーヌさんが受けたようなセラピーを受けるときっと楽になりますよ。トラウマを消すテクニックを持ったカウンセラーは必ずどこかにいます。…………………………………………………………………………………………ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月02日
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ザビーヌさんの言葉からフランクルのことを思い出しました。ロゴセラピー(実存主義心理学)の創始者であるヴィクトール・E・フランクル(「夜と霧」の作者)は、ユダヤ人であったために、オーストリアに侵攻してきたナチスドイツによって家族共々アウシュビッツに送られます。そこで、彼の両親、妻、子どもは殺されてしまいます。彼だけは生き延びて救出されるのですが、強制収容所から出てきた彼は一般の市民に向かって講演をします。(「それでも人生にイエスと言う」という本になっています。)とても平易な言葉で人生を生きる意味を語りかけます。最後にこう語りかけるのです。「人間はあらゆることにもかかわらず、困窮と死にもかかわらず、身体的心理的な病気の苦悩にもかかわらず、また強制収容所の運命の下にあったとしても…… 人生にイエスと言うことができるのです」と。フランクルがアドラーの弟子で、生涯自分のことをアドレリアン(アドラー心理学=個人心理学実践者)だと考えていたということはあまり知られていません。同じアドレリアンとして、彼のことをとても誇りに思い、かつ彼のことを人生の師匠の一人だと思っている一アドレリアンひろなかです。…………………………………………………………………………………………ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月01日
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※作者本郷博央の電話カウンセリングを、初回60分無料、通常60分3000円に変更しました(2020年3月以降)。予約電話:「熊本こころ相談室」096-384-3181(9時~18時)予約制ですが、空いていればすぐにでも対応します。遠慮なくどうぞ。ネットからも予約できます。熊本こころ相談室←クリック当時「勇気づけの会」を主宰していた本郷博央は、現在心理カウンセラーをしています。<2006年当時の本文>ベルギーで8歳から19歳までの少女6名が、誘拐・監禁・虐待され、2名が救出されたけど4名は遺体で見つかったという「デュトゥルー事件」のことを覚えている人はいますか?9年前の事件です。救出された2人の少女のうち、80日間監禁されていた少女「サビーヌ・ダルデンヌ」さんが『すべて忘れてしまえるように』という手記を書いたそうです。12歳の時に誘拐・監禁・虐待された彼女は、現在21歳で、「その土地が好きだから」と、事件当時住んでいたトゥルネで恋人と幸せに暮らしているそうです。救出されたときは、世間から好奇の目で迎えられて(日本でもありそうですね。)苦しんだそうなのですが。彼女はどうやってそこから抜け出したのでしょう。来日してインタビューを受けたときの彼女の言葉が紹介されていたのですが、とても印象的でした。「一度きりの不幸に憐れみをかけられ、そこにどっぷり はまりながら、いつまでも『犠牲者顔』で生きていたら きっと新しい出会いも、未来もなかったと思う」「だれにでも大なり小なり不幸なできごとはある。 でもいつまでも『犠牲者』として生きてしまったら 大切な人生を無駄にしてしまう」「忘れることはできないが、自分の中で区切りをつけることはできる。 この本を書くことによって、過去に起こった事実として、 事件の形跡を残すことはできたが、 これから始まり続いていく未来に、 この不幸な出来事は、私にはもう関係はない。 これからの人生を前に向かって歩んで生きたい」「私はこの本で真実をすべて語ったのだから これからの私には、自由を得る権利がある」ザビーヌさんの言葉にとても共感します。「そうだよね。」と思います。事件後に、サビーヌさんの願いで、それまでは暗かった街の通りには街灯がつくようになったと言います。手記の中に「通りを明るく照らして子供たちの安全を守るには、私の誘拐が必要だったのだ」という記述があるそうです。私も、どんな経験をしても同じようなことを言えるようになりたいと思いました。性被害を受けた人で、自分のことを責めて(周囲が責めるものだから)罪悪感から摂食障害とか鬱とか強迫神経症などになっちゃう人は多いです。まず、周囲の人の誰かが「悪いのはあなたじゃないよ。あなたは何も悪くはないよ。」と言ってあげることが必要です。それから、ザビーヌさんが受けたようなセラピーを受けるときっと楽になりますよ。トラウマを消すテクニックを持ったカウンセラーは必ずどこかにいます。勇気づけの会では電話カウンセリングもしていますよ。みんなトラウマ消去のテクニックを持っています。 虐待を生き延びた人をサバイバーと言います。私はアルコール依存症者の家庭からのサバイバーです。次のページも参照されてください。児童虐待、性的虐待からのサバイバーの方々のページです。家族という名の強制収容所性暴力被害の心の傷(PTSD)と回復…………………………………………………………………………………………ランキングを見た多くの方に来ていただいて、少しでもお役に立てたら幸せだなあと思ってます。……応援してくださるとうれしいです。(^O^) 無料メールマガジン「きっと幸せになれる!!方法」も購読していただいたらうれしいです。
2006年04月01日
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