全4件 (4件中 1-4件目)
1
新年明けてから気になっていた映画を観に行っている。さて、今回は昨年カンヌ映画祭で話題になっていた(なぜかというと、日本の役所さんが男優賞を取ったヴェンダースの映画だから)パーフェクト デイズ。日本ブームなので、映画館では宮崎駿の邦題「君たちはどう生きるか」がこちらでは「少年とサギ」というタイトルになっていて、トップらしい。また、イザベル ユッペール主役の映画、「日本への旅」という映画も出ている。さて、本題のヴェンダースの映画。あらすじはご存知のように毎日渋谷の公衆トイレを掃除する男性の暮らし。といったもの。この男性をなんと役所さんがやっている。ヴェンダースといえば、昔彼の「パリ、テキサス」という映画を観た。ライ クーダーのギターがとっても風景に合って素敵だったのを思い出した。この風景は実はヴェンダースが好きなアメリカの画家、エドワードホッパーに非常に影響を受けているそう。今回、この新作を観ながら、ふと風景やシーンにマッチするとてもグッドな音楽と、ヴェンダースならではの画像にうっとり。懐かしい浅草の地下鉄の中にある居酒屋。いつも通りながらこんな所で食べたり飲んだりするんだ、と思っていたスポット。亀戸神宮近所にあるボロアパートにある主人公の部屋は外側からは想像できないくらいにミニマムだが、結構お洒落。彼の趣味。本を読むこと、音楽を聴くこと、写真を撮ること、小さな植物を育てること。なりげない日常に小さな喜びを見つける、彼の生活。映画を観ながら、おそらく何か暗い過去を忘れるためにわざとトイレ掃除をして体を使っているのかも、という感じはした。渋谷の公衆トイレは、主人公の清掃服にあるように、東京公衆トイレプロジェクトで作られた、有名建築家の作品だとか。これって、東京オリンピックに向けて準備していた一環かな、とも思った。最後に主人公が読んでいた本に、フォークナーの「野生の棕櫚」と、幸田文の「木」があった。また私も沢山の本を読みたいな、と思ったりした。お奨めの映画のひとつ。
2024.01.22
コメント(0)
クリスマスからコロナに罹ってしばらく会えなかった友人に少し久しぶりに遇った。そういえば、今の時期はコロナやインフルエンザがひどく流行っている。この友人は、とっても軽いコロナで、熱は一日、咳もちょっとだけ、すぐに良くなったが陰性にはやはり1週間くらい、かかったようだった。イタリアでは、コロナでもマスクFFP2をしていれば、よほどひどくない限りは出かけられる。が、容態がひどい場合には自宅療養などが勧められている。この友人がコロナから完治してからトレッキングのグループとウンブリアで年末年始を過ごした。サンジェミニという良いお水の産地の近くだったそう。そこでトレッキング中、あるロミ-タ(隠遁地)を訪ねたそうだ。ウンブリアは、アッシジの聖フランチェスコが生まれた州で、フランチェスコは、地方のさまざまな教会を直して回っていた。そういった聖フランチェスコゆかりの土地で、その後長い間放棄されたいた場所を或るお坊さんが25年かけて少しずつ手を入れて行った場所を友人たちは訪ねた。そのお坊さんが2年前に亡くなって、今は若いお坊さんが世話をしている。そこで心温まる歓迎を受け、お話を聞き、美味しいお昼ご飯をいただいたのだとか。良い話だなあ、と感心し、またメニュウを聞いたので、次回私もやってみよう、と思っている所。イタリアはカトリックの国なので、宗教にとても結びつきが強い。私の友人の弟も、以前は銀行勤めだったが、突然お坊さんになった人がいる。修道院の厳しい生活は私には無理だけれど、そういった心ざしを持つ人にとても興味がある。また機会があったらお話を聞いてみたい。
2024.01.10
コメント(0)
北陸地方にはまだ余震が続いていて、本当に油断できない様子。早く落ち着いてくれることを祈っています。さて、昨日仕事で歩きながら、ローマ旧市街にあったクリスマスツリーやプレセピオ*イエスキリストの生誕の場面を再現する場面*などが片されていた。そうそう、カトリックの国では三賢王の礼拝の祝日になるエピファニーの1月6日が終わると片付け始める所が多いのが、習慣。ベッドの横に靴下を子供たちが5日の夜に下げて、良い子は贈り物のお菓子、悪い子は石炭をもらうのだが、それは箒に乗った魔女が持ってくる。そういえば、今年のエピファニーには、クリスマス市が戻ったナボナ広場に魔女がやって来たのだった。クリスマスの飾りは昔から好きだけれども、ケジメをつけようと我が家の飾りも片付け始めた。今年は新年明けから震災や事故、また戦争は続いているし、落ち着かないけれども、周りに感謝を忘れず、前向きに頑張ってみようと、思っている。またどうぞよろしくお願い申し上げます。
2024.01.10
コメント(0)
田舎暮らしのため大晦日の夜中は少し高台にある家から見る花火がとても綺麗だった。毎年のように発泡ワインを開けてパネットーネをいただいて新年を迎えた。元旦の朝には母や大学の友人からいち早く地震や津波警報の知らせで大驚きした。大きな地震だったので、イタリアでもテレヴィなどでニュウスが流れ、友人たちから日本の家族の安否を聞いてくれる、ありがたいメッセージが入っていた。2日の初仕事の際にもいつも行くバルなどで日本の様子を聞かれたが、テクノロジーの日本の建物は耐震が多いからあまり被害が出ないのではという意見が多いようだった。ところが、羽田の事故にもビックリしたが、後になって建物の下敷きになって亡くなったり行方不明が多かったりしたことが判明し、心を痛める毎日。雪国の母や妹の所は問題なかったが、義弟の母上の古い家の蔵の壁が落ちたり、また地震があまりにも多いためコワくてガスが使えないとかで、困っているようだった。義弟が差し入れを届けに行っているようだ。余震はまだ続いているようだから、安心はできない。しかし、寒い雪国で避難生活は大変だと思う。一刻も早い復旧を祈りたい。追伸>2024年からバチカン美術館入場のシステムが変わった。ヴァウチャーの種類にも依るが、名前がヴァウチャーに入っている場合には、パスポート原本が必要になるので注意。なお、昨年末からコロッセオチケットも名前入りになった。こちらの方は、パスポートのコピーでも大丈夫のようだ。
2024.01.06
コメント(0)
全4件 (4件中 1-4件目)
1


