前回は高取川を渡る処で終りました。手を取る妹もなき銀輪散歩にてあれば先を急ごう。高取川は畝傍山に添うようにその西側を流れている。甘橿の丘が飛鳥川を帯にしているなら、畝傍山は高取川(檜隈川)を帯にしているのだ。川沿いに走って近鉄線を渡り、右手に見える森が第3代安寧天皇陵である。
(安寧天皇陵)
日本書紀・神武天皇即位前紀庚申年の条に「辛酉年
の
春
正月
の
庚辰
の
朔
に、天皇、
橿原宮
に
即帝位
す。」とあるによる。
畝傍山の裾には橿原神宮と神武、綏靖、安寧、懿徳と初代から4代の天皇の陵がある。その実在性は別としてである。今回はこれを廻ってみることとします。
安寧天皇陵から南東に行くと第4代懿徳天皇陵であるが、その陵の背後の道を行くと畝傍山に登る道がある。いくつかある登り口の一つであり、先にちょっとした広場がある。そこで、おやつに買って来たパンを食べる。卯年正月ということで洒落のつもりでウサギのパンを買って来た(笑)。
(懿徳天皇陵裏の畝傍山登山口)
(うさぎのパン)
懿徳天皇陵正面に回り、懿徳陵にご挨拶したる後、橿原神宮の西脇入口の鳥居から神宮境内へと入る。
(懿徳天皇陵)
(橿原神宮西側入口)
ここを入って行くと神饌田 (しんせんでん) があり、その先が深田池。神宮の拝殿とは池を挟んで対岸に出る。
(神饌田)
祭典に当たって神前にお供えする物を「神饌」と呼ぶが、この田の米を神饌としてお供えしているのである。
(深田池)
池を廻って正面に回ると、おばあちゃんに連れられた3才位の子供が鴨にパンの欠片を投げ与えていて、鴨が沢山集って来ていた。
では、先ず橿原神宮にご挨拶してまいりましょう。
<参考> 橿原神宮Wikipedia
橿原神宮
(「玄松子の記憶」の「神社記憶」所収)
(拝殿、背後に見えるのは畝傍山)
(拝殿前には巨大絵馬。)
(奥の拝殿)
橿原神宮正面の鳥居を出て左(北)へ1kmほど行った処に神武天皇陵がある。
(橿原神宮東入口、正面の鳥居)
神武天皇陵は道路から砂利道を踏んでかなり奥まで歩かなくてはならない。
(神武天皇陵参道)
(神武天皇陵)
(初代と言うだけあって威風堂々、ご陵も立派である。)
神武陵から更に北へ500m行くと第2代綏靖天皇陵がある。
(綏靖天皇陵)
以上で、本日の銀輪散歩は終了。橿原神宮前駅に戻ると午後3時20分。所要時間2時間余の短い散歩でした。
駅でかなり待たされて3時58分発の京都行き急行に乗車。発車を待っていると、自転車と思しき荷物を提げたカップルが乗って来られた。同好の士のようであるが、ちょっと言葉と挨拶を交わしただけ。荷物が大きいので置き場所に便利な前の車両に移動されました。小生は知らぬ間にウトウト。目が覚めたら丁度乗り換え駅の西大寺でありました。
(近鉄橿原神宮前駅)
今回も最後までお付き合い下さり有難うございました。
<参考>銀輪万葉・奈良県篇は コチラ
からどうぞ。
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