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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2008.03.16
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カテゴリ: 教育・子育て

 本著は、新書という体裁で出版されてはいるものの、
 第一線の研究者が、その専門分野における課題ついて、正面から向き合い、
 学術的にまとめたものであるため、言葉・内容共にかなりハイレベルである。

 私などは、そうとはつゆ知らず、気楽に読み始めたものだから、
 いきなりの、学術的で高尚な文章、飛び交う専門用語に、まず圧倒され、
 そこに記述されている内容に対して、あまりに無知であることを思い知らされた。
 そのため、読破するのに、新書では通常あまりないほどの時間を要した。

本著は、2006年12月の「教育基本法」改正や、それに続く

いわゆる教育関連三法改正を前にした、2005年の8月に出版され、
これから行われようとしている改革に対し、警鐘を鳴らそうとするものであった。

本著は表題の通り「義務教育」の意義を問いなおすものである。
「義務教育」を、どのようなものとして捉えるかにより、
「改革」の目指す方向は、もちろん大きく変わってくる。
そして、「義務教育」の変化は、日本の社会構造を大きく変えてしまう可能性が高い。

  <共生・共創>原理を重視し、誰もが差別されることなく、互いに認め合い、
  高め合っていくことのできる学校と社会をつくっていこうとするのか、
  それとも能力主義と自由主義の衣装をまとった
  エリート主義・<強者の論理>によって教育制度・社会制度を再編し、
  そこに生じる諸処の差別や不平等を


藤田教授が公教育・義務教育に求めているのは、もちろん前者の姿であり、
今、進められている教育改革は、後者の姿を目指しているものだという。
藤原和博校長が、杉並区立和田中において「吹きこぼれ」を出さないため、
某大手進学塾の出張夜間塾「夜スペ」を実施したことに対しても、批判的である。

このあたりの事情は、日本の内側だけを見ていたのでは、分かりづらくなってくる。
『競争しても学力行き止まり』 も並行して読んでいたので、
そちらの方からも、イギリスやアメリカの教育の変遷を、多少知ることができ、
現在、日本で行われている教育改革の意味するところが、ある程度見えてきた気がする。

授業研究や教師の同僚清・協働性、学校のコミュニティ性とケア能力など、
日本の義務教育の卓越性を、失うことがあっては決してならない。
また、教育機会の平等を確保する教育制度は、絶対に維持しなければならない。 
今、まさに「義務教育」や「公教育」の意義を、国民全体で再確認するときである。





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Last updated  2008.03.16 12:20:13
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