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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2009.04.25
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カテゴリ: 教育・子育て
『14歳からの社会学』 と同じく、『14歳の……』と冠する一冊。
 そして、今回の内田先生の対談のお相手は、精神科医の名越康文先生。
 内田先生は女子大の先生だから、普段接するのは女子大生。
 でも、名越先生は、思春期の子どもたちについて、豊富な臨床事例を御存知。

 それ故、名越先生主導でお話しが進むのかと思いきや、
 やっぱり、いつもの内田節は健在で、名越先生の方が、それに乗っかていく感じ。
 ガチガチの、14歳の教育畑の人間(つまり中学校教員)でないお二人が、
 ちょっと一歩引いたところから、クールにそれを見つめ、熱く語っている。



さて、ここからは、私が心に残った内田先生のお言葉集。

  批判的立場の根本的矛盾なんですけど、厳しく現状を批判する人間って、
  どこか無意識的に事態がますます悪くなることを望んでいるんです。(中略)
  「オオカミ少年」と同じで、僕の予測が正しいということが証明されるためには、
  本当に危険が来ないと困るわけです。
  だから、危険論者はいつのまにか無意識的に危機を待望しちゃうんですよ。(p.20)

これは、よく分かる。
そして、どんどん負のルーチンに填り込んでしまう……。

  ちょっと学校教育の方に引き付けて話しますけど、
  東大の教育学の佐藤学先生が、小学校の教育現場で
  「自分の意見をはっきり言いましょう」ということを原理原則にしているけども、

  小学校の低学年の子が、自分の思いとか意見とかをはっきりした言葉で言えるはずがない。
  言葉に詰まってしまうとか、
  あるいは複雑な感情だったら語彙が追いつかないから黙ってしまうというのが、
  小学生中学生にとっての「当たり前」なわけであって、
  ほんとうに感受性が優れていて、言葉を大切に扱う子は、


これも、一部の人にとっては、目から鱗かな。
でも、普通に考えれば、絶対にそうでしょう。
だから、発している言葉そのものよりも、
そこに込められた感情や想いを、大人として推し量ってやることの方が、より大事です。
表面的な表現に引っかかって、冷静さを失ったり、騙されたりしてはいけません。
彼ら、彼女らは、十分な語彙を本当の意味で持ち合わせていないから、
自分自身の感情・思いを、自分でまとめきることが出来ず、オロオロとパニクるし、
ましてや、それを他者に正確に伝えるなんて、本当に出来ない子が多いのです。

  ラカンも同じことを言ってますね。
  「人間は過去を前未来形で語る」って。
  僕たちが過去の物語を語るのは、語り終わったときに、
  聞き手が自分のことをどう思ってくれるか、僕を愛してくれるか、
  僕に敬意を抱いてくれるか、僕を承認してくれるか……
  そういう語りの効果を狙って、自分の過去を物語るわけです。
  未来における効果を目指して語っていくわけだから、
  「嘘」とは言いませんけれど、原理的には「お話」なんですよ。
  過去の無数の記憶の中から、
  つじつまのあった話の材料になるものだけを選択しているわけだから、
  「作り話」なんです。(p.105)

これも、誰もが納得するお話しでしょ?

  子どもたちが置かれている集団ていうのは、
  均質性が高くなればなるほど住みにくくなるに決まってるんです。
  なのに、今の親たちはどんどん均質性の高い集団に子どもを送り込もうとするでしょう。
  これ、子どもを窒息させるみたいなもんですよね。
  所有している知識や財貨の共通性が高ければ高いほど、
  それを「持っていない」ということが致命的になるんだから。(p.131)

この前段では、教室の中の集団が、同質化しているというお話しが展開されています。
教室という空間の質が、昔とは、全く変わってしまってきていて、
クラスの一般的イメージというものを、もはやつくることができない状況。
それゆえ、以前は確固として存在した、先生と生徒との暗黙の了解が成り立たず、
リーダーがいて、参謀役がいて、調停役がいて、トリックスターがいてというような、
昔ならどの教室でも見られた、キャラクターの構成分布が、存在しないことも多い。
そんな、同じようなキャラばかりが集まった、金太郎飴状態の息苦しさを、憂慮しています。

  子どもって結局、叱られた時に親の言葉なんか聞いてやしないんですよ。(中略)
  だって怒鳴りつけるなんてのは危機的な状況だし、
  通常の関係が崩壊するかっていう状況でしょう。
  その時に有効なものっていうのは、言葉じゃなくて身体的に迫ってくる、
  「本当にお前のことを心配してるんだよ」というような、
  そういう子どもの側でも否定しようにも否定できないような圧倒的な何かですよ。
  それがあった時に初めて、とにかく何だかわかんないけども、
  取り敢えず「ごめん」と言って謝って、今やってる「悪い」とされることを停止する。
  納得してるわけじゃないんですよ。
  あんまり迫力がすごいんで、取り敢えず止めてみましたって感じなんです。
  その後、何で自分はあの時に止めちゃったんだろうということは、
  子ども自身が時間をかけて考えていく……(p.186)

この発言にも、考えさせられるところが多かった。
迫力不足は、親としての覚悟が、まだまだ不十分という証拠でしょうか……。 





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Last updated  2009.04.25 17:33:05
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