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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.10.07
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カテゴリ: 文芸
『極北クレイマー(下)』 以来、久しぶりに海堂さんの作品を読んだ。
 今回のお話しも 「桜宮サーガ」 を形成し、田口・白鳥コンビが活躍するものだが、
 主に文庫版で海堂作品を読む私は、1年半近くその世界から遠のいており、
 読書中、名前だけではどんなキャラだったか思い出せない人物がかなりいた。

 しかも「桜宮サーガ」の各作品は、出版順と描き出される年代とが一致せず、
 さらに単行本の文庫版での書き直しもあって、交錯した状況を呈しており、
 今回も、『マドンナ・ヴェルデ』『ナニワ・モンスター』『極北ラプソディ』等、


さて、この上巻は、全体として 『イノセント・ゲリラの祝祭』 と似た雰囲気が漂っている。
司法と医療との間の論戦が主軸となっており、かなり専門的な言葉、論理が飛び交うため、
少々難解で、何度も読み返す必要に迫られる。
それでもなお、彦根や白鳥の繰り出す言葉には、強く惹きつけられる。

さらに『イノセント・ゲリラ』と違って、本作品はミステリー的色彩もかなり強い。
なかでも、「警察庁のキラー・ラビット」宇佐見壮一の動きが、甚だ怪しい。
下巻では、MRI担当技術者・友野の死因も解明されていくことになるのだろうが、
それらも踏まえて、私が気になった台詞を3つ、ここに掲載しておく。

  「ベレッタ、二二口径タイプですのう。改造すれば実弾発射できるぜよ」(p.146)

  「ま、ペースメーカーの誤動作なんて、かわいいもんさ。

   金属製のペンとかものすごい勢いでマシンに吸着される。強力な磁石だからな。
   吸着事故では掃除機や酸素ボンベまですっ飛んでいくんだぜ」(p.213)

  「ここだと下の部屋の声が丸聞こえだな。知ってたか、島津?」(p.261)

そして、これは今回の事件には全く絡まないと思うが、気になった台詞。

  「さっきすれ違ったあの女性、妊娠してたわね」(p.225)





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Last updated  2012.10.07 12:44:30
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