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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2012.12.16
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カテゴリ: スポーツ

 阪神ファンなら、誰もが薄々気付きながら、
 避けて通りたい言葉「暗黒時代」。
 そして、その再来の予感。

 野村監督(今でもそう呼んでしまうのは何故だろう?)の著書は、
 これまでに、イヤというほど読んできたし、
 今回もまた、タイガースのことを、けんもほろろに叩いているに違いない。
 だから、今回はパスしようか……

と思ったものの、あの「暗黒時代」を指揮した歴代監督のトリを務め、

やはり、読まねばならないと思い直し、購入した次第である。
(発行日は2012年12月24日となっているが、もちろんもう購入出来る)

そして結論、本著は野村監督のタイガースへの想いがヒシヒシと伝わってくるものであり、
タイガースファンにとっては、これまでの野村監督のどの著作よりも胸に迫る
優れた貴重な一冊であり、必読の書であった。
しかも、最新事情満載である。

しかし、本著を本当に読んで欲しいのは、まず和田監督である。
そして、フロントやスタッフの皆さんたち、さらに選手たちにもぜひ読んで欲しい。
鳥谷や新井といった主力はもちろんだが、それ以上に、秋山、岩本、歳内の若手三投手、
上本、大和といった今季チャンスをつかみかけた選手、そして藤浪、北條の新戦力二人にも。

  しかしそれでも、GMには確かな判断基準が必要である。

  投手なのか野手なのか、勝利なのか興業なのか、FA補強重視かドラフト育成重視か。
  必要なのは簡単には揺るがない「阪神タイガースはどうあるべきか」という思想である。
  巨人には「常勝」の信念があり、そのスローガンの下で現在ではドラフト重視へと舵を切り、
  足りないピースをFAで補うという確たる方針を定めて
  2012年に3年ぶりの日本一奪回に結びつけた。

  あったのは「打倒巨人」などという、視野の狭いスローガンだけだ。
  親会社も球団もファンも、「巨人にさえ勝てばいい」
  とだけ考えていた時期があったことは否定できないはずである。
  打倒巨人だとか、打倒東京だとかいった、視野の狭いスローガンが、
  阪神を単なるアンチ巨人の代表でしかない存在に長く置いてきた原因ともいえる。
  だから「阪神野球とは」「阪神の伝統とは」という問いに、誰も答えが出せない。(p.204)

核心をズバッと突いた言葉の連続である。特に最後の一行には、言葉がない。
「これだけの戦力を持ちながら、なぜ勝てないんだ……」と、
今シーズンずっと思い続けてきたこと自体が、阪神ファンの甘さの象徴だったと気付いた。
巨人以外にも、日ハムや西武、ソフトバンク等、見習うべき球団は多い。





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Last updated  2012.12.16 08:44:53
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