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2014.11.08
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 いつもながらの小気味良いテンポで、
 勢古さんが、いかがわしいビジネス書を、斬って斬って斬りまくる。
 哄笑的な痛快さに溢れる娯楽本。

 が、それだけに終わらないのが、流石なのである。
 最後には、ちゃんと「成功とは何か」「働くとは何か」を、
 じっくりと考えさせられてしまうことになる。
 もう、これは100点を付けるしかない。

   ***


私は、「真似っ子」本田健さんの著作は読んだことがない。
続く「なにがなんだか」石井裕之さんの著作は、
『一瞬で信じこませる話術コールドリーディング』 続編 を読んでいる。
そして、本著に示されている「人を動かす12の方法」の次の部分については、
日頃の自分を反省させられた。

  「走らないこと」。
  なぜなら、走ってるやくざの親分などいないから。
  大物は「ゆっくりと出てくるから迫力がある」。
  電車がホームに来た、あるいは横断歩道で青信号が点滅している、
  そんなときも走らないこと。

  「一方的な都合に、振り回されているということ」である。(p.061)

そして、本著における主役中の主役「ヘンテコ大王」苫米地英人さんの著作は、
『洗脳力』 他、合計で4冊も読んでいるが、いずれもビジネス本ではない。
そして、本著に示されている苫米地さんの
『「1日10分」でスピード脳に生まれ変わる』における次の記述には、最も驚かされた。


  「3つの玉ができあがれば、最後にこの3つの玉を統合させて、ひとつの玉にします」。
  もう、どうやって?などと訊いてはいけない。
  とにかく「ひとつの玉」にするのだ。
  そしてだね、これを、これを、これを「ドラゴンボールのように『光の玉』にします」。
  うわあ、出たあ!!ドッカーン!!
  そしてほら、ここで太陽を見たときのまぶしさの感覚をみんな覚えているよね。
  その感覚でこの「光の玉」を「まぶしくて我慢できないくらい明るく」するのです。
  天下一武道会!銀河列伝!スーパーカミオカンデ!トマベチ先生ばんざあい!!
  まさしく前代未聞。空前にして絶後。すごい男である。
  これぞまさしく「ヘンテコ大王」である。(p.084)

さて、第3章は「3冊の元祖本と成功法則」。
私は、ナポレオン・ヒルの『思考は現実化する』は読んでいない。
『7つの習慣』は、このブログを始める前に読んだので、記録がない。
『人を動かす』も同様。

第4章、第6章には、読んだことのあるものが一冊もなかったが、
第5章では、 『鏡の法則』 『夢をかなえるゾウ』 は、読んだ。
そして、第7章の「その場しのぎの一姫二太郎」では、
神田昌典さんの訳書 『ダメなら、さっさとやめなさい!』 は読んだ。
勝間さんの本は、 『勝間和代のインディペンデントな生き方 実践ガイド』 他、計3冊を、
本田直之さんの著作は、 『ホウレンソウはいらない!』 を読んだ。

  『レバレッジ・マネジメント』のなかで、
  本田は「人は報酬のみで働くのではない。
  職種によっては高額の報酬を得ているわけではないが、
  彼らはその職業に携わっている誇りを意欲に変換している。
  『この会社で働く誇り』を、
  社員に行きわたらせるのが優れた経営者の必須条件といえるだろう」と書いている。
  本田はわかっているのである。
  だったら年間四〇〇冊もの本を読んでいるのだから、
  もう少しきちんとした本を書くべきだろう。(p.219)

私も、全く同感である。
そして、第8章『「成功」することと人生』からが、実は本著の中核となる部分。

  わたしはすべての人に存在価値があるとは思っていない。
  すべての人に「成功」があるとも思っていない。
  しつこいが、「成功」などどうでもいい。
  それよりはすべての人に「失敗」はない、と考えたい。
  「成功」した人生はあるかもしれないが、「失敗」した人生などない、と思いたい。
  「失敗」したように見えるのは、他の人生と比べるからである。
  だが人生が「過程」そのものであるならば、「失敗」もへちまもないのである。
  きつかっただろうな、淋しかっただろうなと思われる生はあるだろうが、
  それでも、よくがんばったなという生があるだけだ、と思いたい。(p.238)

第9章に登場する伝説の経営者についても、
彼らは「成功」したから偉いのではなく、
彼らの生き方は「成功」なんてつまらないものを越えていると言う。
彼らの考え方や仕事の仕方、生き方を学ばねばならないのだと。

稲盛さん 岡野さん の著作は読んだ。
松下さんや本田さん、永守さんの著作(か他の著者による伝記)も読んだはず。
付録では、『チーズはどこに消えた』 『さおだけ屋はなぜ潰れないのか?』
『餃子屋と高級フレンチでは、どちらが儲かるか?』
『なぜ、社長のベンツは4ドアなのか?』 は読んだ。

こうしてみると、本著には掲載されていないものも含めて、
私も、結構ビジネス書は読んできたなと、再認識した。
そして、次の記述で、なぜ勢古さんの著作に、私が共感することが多いのかが分かった。
「そういうことか」という感じである。

  また内田樹のブログで申し訳ない。
  本書に関係あると思われるので利用させていただきたい。
  それほど熱烈というわけではないが、わたしが内田ファンということもある。(p.283) 





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Last updated  2014.11.08 20:18:10
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