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Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
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Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2014.12.24
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カテゴリ: 文芸

 でも、『模倣犯』はとても印象に残っている。
 この作品は映画も観たけれど、
 原作の方が、もの凄く頭に残っている。

 そして、本作。
 もう文庫化されているけれど、今回はハードカバーで読んだ(741頁)。
 事前に、どんなお話しか、全く知らずに読んだ。
映画化 されることも、本巻を読んだ後で知った。


校長室や職員室のシーンは、かなりリアルだと思う。
が、少年課で、あんな風にすることがあるのかどうかは、分からない。
また、マスコミも、こんなことまで出来るのかどうかは、分からない。

三宅樹理と垣内美奈絵の二人が、「事件」をややこしくした。
浅井松子は、死んでしまった。
津崎校長や森内教諭は、学校を去ってしまった。
大出富子の死は、現時点では?

   ***

  幼さは、若さは、すべて同じ弱点を持っている。
  待てないという弱点を。
  事を起こせば、すぐに結果を見たがる。

  平均寿命の半分以上を生きてみなければ体感できないものなのだ。
  そして、うんざりすることではあるけれど、
  その教訓は真実なのだと悟るには、
  たぶん、残りの人生すべてを費やすまでかかるのだ。(p.319)

大人の文章だな、と思う。

このお話でも、「時間」を味方にできず、
数多くのキャラクターが、お話し自体から退場させられてしまう。

  それに松子は、今度のことで貴重な経験もした。
  松子をからかっていたのは、大出たちだけではなかった。
  彼らが先鞭をつけると、彼らほど手ひどくではないにしろ、
  同じようなことを言うクラスメイトたちが出てきたからだ。
  自分から手を出すことはできずとも、誰かが始めてくれれば尻馬に乗る。
  そして大出たちが松子に興味を失うと、何事もなかったかのように、
  そういうクラスメイトたちも手を引っ込めた。(p.617)

これは、教室が実社会の縮図になっていることを、上手く表現したもの。
やってることは、子どもも大人も、大して変わらない……
と言うか、時には、実社会の方が酷いことも多々ある。
「いじめ」を声高に叫ぶ人たちも、別の「いじめ」に加担している。

  「あんた、一秒だってあたしたちの味方だったことなんかない。
   あたしたちに、あたしたちの学校に何をしたか、あんた自分でわかってんの?」(中略)
  「あんたにあたしたちの気持ちがわかるはずがない。
   三宅さんの気持ちも、浅井さんの気持ちも、橋田君のことも、何にもわかってない。
   あんたはみんなを利用して、あんたに都合のいい筋書きを作って、
   あんたが戦いたくてしょうがない敵と戦う武器にしようとしているだけじゃないの!」
   (p.738)

これは、藤野凉子が茂木に言い放った言葉。
そして、本当のことを、これから凉子たちが明らかにしていく。
何と言っても、まだ全3部中の1部が終わったところ。
「事件」というタイトル通り、まだ「事件」が起こったばかりなのだ。

柏木卓也は何者か?
本当の、お話しは第2部から始まるらしい。





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Last updated  2014.12.24 16:06:02
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