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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2015.09.14
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カテゴリ: 経済・ビジネス

 よく売れた本だけに、なかなか面白かった。
 バイオマス発電、木質ペレット、エコストーブ、オーストリア、森林マイスター、
 木造高層建築、志援金、耕作放棄地等々、キーワードも目白押し。

 カスタマーレビューの評価もとても高いが、
 ウェブ上には、批判的な意見も結構見られる。
 それでも、山の持つ力というものは、やはりあるようで、
 使わないと、どんどん弱っていくようだ。

   ***


  『うちの町はいい町だから、何かください』ではなく、
  『うちの町はこんなに困っている』と言うのです。
  本心だったかどうかは別として、自分の町を貶めることによって補助金をもらってくる。
  で、補助金で造るのは、東京や広島など、都市部にあるものの二番煎じか三番煎じばかり。
  私は、これではいつまでたってもビリだと思いました。(後略)」(p.55)

広島県庄原市で里山暮らしを現代風にアレンジし、
真の「豊かな暮らし」として広めようとしている和田さんの言葉。
確かに、自分の住んでいる地域に誇りを持てないというのは厳しく、哀しい。
そんな場所に住み続けたい、新たに住んでみたいと思う人は、少ないだろう。

  「ニューノーマル」とは、リーマンショックを機に、
  アメリカ・マンハッタンの金融街を中心に唱えられるようになった新たな概念だ。(中略)

  自分のための消費(ブランド品や高級品)を求めるのではなく、
  つながり消費(家族や地域、社会とのつながりを確認できるもの)を求め、
  新しいものをどう手に入れるかという所有価値でなく、
  今あるものをどう使うかという使用価値への重心が置かれるようになっている。
  そして、それは一過性ではなく、長期的、持続的な変化であり、


価値観の問題だけに、とても難しいと思う。
現状の日本は、どう見ても「自分のための消費」「新しいものの入手」最優先だから。
「いや、そうじゃないよ。」
そんな声が、本当に若者たちのあいだから聞こえてくるのなら、凄いのだけど。

  しかし、田舎にはハンデがある。働く場所が少ないというハンデだ。
  ほとんどの場合、そのハンデにぶちあたった時点で、
  田舎は声をあげることをあきらめてしまう。
  しかし、都会にも大きなハンデがあるのだ。
  働きたくても子どもを預ける保育所がないというハンデ。(中略)
  職場の隣に保育園をつくることで克服される、地方の母親のハンデ。
  熊原さんはこの装置で、それ以外にもいくつものハンデを、
  オセロゲームの絶妙の一手のように黒から白へひっくり返していく。
  その一つが、田舎のお年寄りが結構苦労している、
  楽しくランチをする場所がないというハンデだ。(p.218)

お年寄り達が集まってランチのできるお店を作り、
そこで働く人たちのために、隣りに保育所を作り、
ランチに集まったお年寄り達が、保育所の子どもたちとふれあう機会も作る。
何もかもが上手くいく、ということなのだが、そんなに上手くいくものなのか……。

  人に当てはめれば、こういうことになる。
  みんながみんな世界と戦う戦士を目指さなくてもよい。
  そういう人も必要だし、日本を背負う精鋭は「優秀な勇者」でなければならない。
  しかし、その一方で地域のつながりに汗を流す人、
  人間と自然が力を合わせて作り上げた里山を守る人もいてもいいし、いなければならない。
  そうした環境でこそ、人は増えていくのであり、
  次の世代の勇者がまたそこから育っていくのである。
  そうして日本というシステム全体が、持続可能なものとなっていくのだ。(p.249)

これが、本著で一番良いところ。
特に2行目から5行目の部分。
「里山」を「地域」に置き換えれば、
私が、今思っていることに、とても近い。





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Last updated  2015.09.14 23:13:37
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