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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2016.09.17
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カテゴリ: スポーツ
​ 副題は「トータルフットボールとは何か」。
 ポジションにこだわらない、全員攻撃全員守備。
 新鮮で先進的、チーム全体が美しく躍動し、攻撃的で技巧的。
 活発で見応えのある、監督やファンにとって理想のサッカー。

 最初のトータルフットボールのチームだったと言われる
 30年代のオーストリアは、ワールドカップで優勝出来なかった。
 50年代のハンガリーも、74年のオランダも、決勝で敗れた。
 82年のブラジルは、ベスト4にも残れなかった。


ゾーンディフェンス、プレッシング、オフサイドトラップ、
そして、ローテーションアタック。
74年のオランダ・オレンジ軍団や、80年代末のACミランに共通する戦術。

58年にワールドカップで優勝したブラジルは、
当時支配的だったWMシステムではなく、4-2-4。
70年のブラジルは4-3-3だが、4人の10番を併用。
ペレ、トスタン、ジェルソン、リベリーノ。
そして82年は、ジーコ、ソクラテス、ファルガン、トニーニョ・セレーゾ。

80年代後半、バルセロナの監督に就任したクライフは、
絶滅寸前のポジションとなっていたウイングを復活させる。

  サッカーの戦術は、基本的に守備の発達とほぼイコールである。

  オフサイドルールの改正にともなって3人になり(WMシステム)、
  さらに4人になる。
  MFも3人から4人、5人と増加傾向。
  当然、FWの数は減っていく。
  WMシステムのときには5人いたのが4人になり、3人、2人、そして1人へ。

  FWが減少したぶんはMFやDFの攻撃参加によって補っているのだが、
  攻撃専門のスペシャリストを削り、守備に人数をかけてきたのは間違いない。

そんな流れに逆らって、本格的ウイングを復活させたクライフは、
「人はボールより速く走れない。ボールはいくら動かしても疲れない」と、
10人のフィールドプレーヤーを、選手間で形成されるトライアングルの数が
最多になるように散開させ、パスを回し続け、プレッシングを無効化した。

  そもそもサッカーは守備に有利なスポーツである。
  バスケットボールのような高確率で得点にならない。
  攻撃力の差がそのまま得点差になりにくいのだ。
  一方、攻撃に傾けば守備には隙ができる。
  バルセロナは圧倒的に攻めるけれども、
  相手にも攻められるチームだった。

そして時を遡り、78年のアルゼンチン。
テクニカルでスピーディーな技巧派としてのスタイルを前面に押し出し、
4-3-3のフォーメーションで、
両サイドに突破力のあるウイングプレーヤーを配置して、ワールドカップを制す。

82年は、世界のスターになっていたマラドーナが、
徹底的にマークされてしまい、2次リーグで敗退。
その後、ディエゴ・マラドーナを得て、86年は優勝、90年も準優勝。
”エンガチェ”と呼ばれるトップ下の良し悪しで決まるサッカー。

92年に優勝したデンマークは3-5-2で、
相手の2トップに3バックで対処し、両サイド高めに攻撃的MFを配置。
が、実際には5-3-2であり、攻撃型から守備型まで、
幅広いプレースタイルに変化できるものだった。

98年に優勝したフランスは、鉄壁の4バックに攻撃のキープレーヤー・ジダン。
圧倒的なキープ力で、プレッシング戦法の常識が通用しない選手。
そして、ここぞという試合ではクリスマスツリー(4-3-2-1)。
ジダンとリケルメが押し上げに必要な時間を作り出し、攻撃に結び付けていた。

94年のミランとバルセロナの一戦は、
ハードワーク、引いた位置でのプレッシング、ダイレクトプレーといった
その後の戦術の流れを決定する要素が、凝縮されていた。
この一戦を制したのはミランだったが、翌年、アヤックスに敗れてしまう。

  トライアングルで素早くパスを回し、両サイドを深くえぐり、
  長身のセンターフォワードがペナルティーエリアの中でパワーを加えた。

レアル・マドリードは、00-01シーズンにペレス会長が就任して大きく変化。
フィーゴ、ジダン、ロナウド、ベッカムと大型補強を繰り返す。
4-4-2だが、自由で無秩序。
得点も多いが失点も多く、明らかに守備面で問題を抱えていた。

04-05シーズンで、プレミアムシップを制したのはチェルシー。
プレッシングエリアを意図的に後方へ設定して守備を固め、
ファウルに強いドログバが、前線に残ってカウンターアタックを演出。
そしてポゼッション、パスを回し続け休息していた。

  ボールを支配して敵陣に押し込んでいくバルセロナの戦法では、
  守備の課題はカウンターに対するケアである。

04-05シーズンにチェルシーに敗れたバルセロナは、
次のシーズンにはMF、DFは連携したプレスを控えるようになった。
FWの3トップは、ボールを奪われたら直ちにプレッシャーをかけ、
DF同士のパスコースを消すだけで、それ以上は守らない。
が、3トップがハーフラインに残ることで、
相手の4人のDFも、そこに残らざるを得ない状況を作り出した。

アーセナルは、サイドバックの追い越しを多用する攻撃。
これにより、相手のディフェンスラインを下げ、
DFとMFの間のバイタルエリアのスペースを広げることが出来る。
ハードワーカーと戦術を組み合わせ、創造性を際立たせたのだった。

  低い位置でのプレッシング&カウンターアタックという戦術と、
  ポゼッションして引いた相手を攻略する戦術、
  この2つを状況に応じて使い分けられるチームが有利になる。

   ***

こうやって、フォーメーションや戦術の変遷を見ていくことで、
また、サッカーの見方が変わったような気がする。
テレビ中継で、ボールの行方を追っているだけでは、
決して理解できない世界が、ピッチの上には広がっていた。





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Last updated  2016.09.18 00:03:58
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