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chiko619 @ Re:新参者(09/22) 「新参者」読みました。 東野圭吾さんは、…
kimiki0593 @ 相互リンク 初めまして、人気サイトランキングです。 …
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ こんにちは! 遅ればせながらあけましておめでとうござ…
Twist @ はじめまして^^ 先ほどこのロングインタビューを読み終え…
2017.03.04
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​ 翌日、私はキャンバスに向かった。
 白いスバル・フォレスターの男を絵画の形にするために。
 「なかなか見事であるじゃないか」
 後ろを振り向くと、窓際の棚の上に騎士団長が腰かけていた。

 彼は、明日は私と一緒に免色の家に行くという。
 彼の姿は、私には見えるが、免色には見えないという、
 そして、免色に電話をかけ、火曜の夜の招待はまだ有効か、
 同行するのはミイラでなく騎士団長で差し支えないか確認してほしいという。


  免色は少し考えてから、楽しそうに軽く笑った。
  「もちろんです。二言はありません。招待はまだちゃんと生きています」
  「事情があって、ミイラは行けそうにありませんが、
   かわりに騎士団長が行きたいと言っています。
   ご招待にあずかるのは騎士団長であってもかまいませんか?」
  「もちろん」と免色はためらいなく言った。(p.366)

その夜も、次の日の朝も騎士団長は現れなかった。
今夜は大雨だと、ラジオの天気予報が告げていた。

   ***

騎士団長の姿は、やっぱり「私」以外には見えないのですね。
鈴の音は聞こえても、その姿は見えない。

それを「私」は見ることが出来る。





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Last updated  2017.03.04 21:01:24
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