フリーページ
もともと夜型の仕事ぶりが高じ、近年は朝の5時ごろまで原稿用紙に向かう。「なるべく短く書きたい。本人が先にくたばってしまうから」と笑わせながらも、書き出すと筆が止まらないようだ。死刑廃止問題などをテーマにした八つの殺人事件をめぐる物語『八つの消滅』に現在取り組み、8部構成の長大な物語『世紀送迎篇』の構想もある。
「どの作品もライフワークのつもり、頂上を極めるつもりで書いているが、終わったらこれじゃあだめだとなる。『神聖喜劇』を脱稿したときだってそれは同じ。それが文学、芸術なんです」と語った。
その約25年かけて執筆した『神聖喜劇』も話題にのぼり、超人的な記憶力を駆使して軍隊の上官と闘う主人公・東堂太郎の名について、東堂は東の国、太郎は男、つまり「日本男児」を象徴する存在として命名したことを明かした。
戦争中、対馬の砲兵連隊に配属された作家は、格差社会という言葉に象徴される暗い世相について、「昭和5/6年、(戦争へと突入していく)満州事変のころを連想する。反社会主義的なものが跋扈(ばっこ)するという意味においてだ。このごろも 社会主義的なもの は不評だが、 それなくして人間世界の向上はない と考えている」ときっぱり。「お互い努力して世の中をよくしましょう」と、会場に呼びかけた。 (矢田民一也)
アベノミクスは、隠れ蓑!?(30日の日… 2016年07月30日
大橋巨泉の遺言(29日の日記) 2016年07月29日
憲法と違う回路で進む恐ろしさ(23日の… 2016年07月23日
PR
キーワードサーチ
コメント新着