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指南書は「自由社版『新編 新しい歴史教科書』でどう教えるか?」=写真。採択に危機感を持った元中高教員や大学教員の有志が昨年秋、横浜教科書研究会を発足。反対の立場から教科書の内容を共同で細かく検討してきた。
今回発行した第1号の指南書では全体を概観し、教科書に掲載されたいくつかの時代の「特徴的なコラム」を取り上げた。
赤穂浪士が吉良邸に討ち入りした事件について、自由社版は「江戸の庶民の喝采をあびた」と紹介。これについて「半世紀近く後に人形浄瑠璃『仮名手本忠臣蔵』が初演され、大好評を得たことを、事件そのものに対する評価と勘違いしてしまった記述」と指摘。「虚構と史実を混同しないことが求められる」などと注意を促した。
メンバーは約60人。第1号はA4判20ページ。1千部作って全市立中学校に郵送した。引き続き、授業進度に沿って古代・中世・近世編、近代・現代編を発行していくという。
文部科学省によると、国公私立校で今春から使用見込みの中学歴史教科書のうち、自由社版の全国シェアは1・1%。扶桑社版が0・6%だったという。横浜市教育委員会は昨年夏、市内全18区のうち8区で使う歴史教科書について自由社販を採択した。
メンバーは「検定に合格したからといって、誤りがないわけではない。今後は市民向けの学習会やセミナーも開いていきたい。教員だけでなく市民にも読んでもらいたい」と話す。
1部300円(協力金)。希望者は事務局の横浜国大歴史学研究室(045・339・3436)へ。(佐藤善一)
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