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2010年05月16日
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カテゴリ: 政治問題
 佐藤栄作首相の時代に沖縄返還交渉の実務を担った若泉敬氏について、4月16日の朝日に掲載された投書は、次のように述べている;




 若泉さんは密約交渉の経緯を詳述した「他策ナカリシヲ信ゼムト欲ス」(文芸春秋)を出版した後、毒薬を飲んで自ら命を絶ったらしいことを記事で知った。秘密交渉はやむを得なかった、しかし本当にそれで良かったのか、との苦衷が切ない。「沖縄に申し訳ない」と何度も口にし、遺骨は沖縄の海に散骨されたという。その「密約」に、ニクソン米大統領とともに署名したのが佐藤首相である。佐藤氏は退任後、非核三原則に基づく平和外交などが評価され、ノーベル平和賞を受賞した。

 もし当時、有事の際の核持ち込みが表に出ていたとしたら、内閣はつぶれていたのではないか。むろんノーベル賞の受賞もなかっただろう。権謀が渦巻く外交交渉とはいえ、 密使の苦悩と、宰相の栄誉との落差の大きさ に戸惑うばかりである。

 おりしも鳩山内閣が米軍普天間飛行場の移設問題で迷走している。「沖縄に申し訳ない」との若泉さんの死を賭した叫びに恥じない結論を導き出していただきたいと切に願う。


2010年4月16日 朝日新聞朝刊 12版 16ページ「声-密約の重荷を負った若泉氏」から引用

 若泉氏は有能な人材だったから佐藤首相の密使としての役割を果たすことができたが、しかしそれは社会正義に反し個人的良心にも反する行為であった。それでも、若泉氏はそれが自分に課せられた歴史的使命と思って、間違いは後世の世論が是正してくれるものと信じて、自分の役割を遂行したのであろう。後に続く我々は、彼の期待に応えて、沖縄から米軍基地を撤去する方向へ一歩踏み出すべきである。それが若泉氏の努力に応える道だと思う。








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最終更新日  2010年05月16日 20時07分50秒


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