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最近、本土の人から「沖縄はもう独立した方がいいんじゃないの」と言われることが多くなりました。
7月に大阪で基地問題の講演をした時も、会場から「沖縄は独立した方がいい」という発言が出た。この状況で本土の人たちから沖縄独立論が出てくる、その発想が興味深いです。なぜでしょうか。
大阪の講演で私は「じゃあ沖縄に押しつけてきた米軍と自衛隊の基地を全部引き取ってください。そうしたら独立します」と答えました。すると反応は返ってきません。
本土の人が「独立したら」と言うのは、自分たちには変わる気がない、沖縄だけが変われ、と言っているように聞こえます。基地問題だけでも大変なんです。そのうえ独立も? いつも運動させられているのは私たちなんだなあと感じます。
「沖縄はこうした方がいい」と言ってくる人に、「じゃあ、あなたは本土で何をしているの?」と聞くと「限界があって無力感を感じる」っていう話になる。「本土でも運動してください、記事を書いてください」と言うと、「いやあ、難しいね、だめだよ、日本社会は」。日本から独立したいのはその人なんでしょうね。
沖縄は今、本土からの移住ブームです。日本の中で息苦しくなった人たちが沖縄に来るそうです。まさに植民地の機能ですね。本国で踏ん張れば社会を変える勢力になるはずの人たちが、植民地に救いや安楽の生活を求めてやってくる。彼らは日本語が上手だとか、日本の文化や習慣をよく知っているとか、本国から来たというだけで就職に有利です。沖縄では権力的な位置に立てます。そういう差別があることも知ってほしい。
沖縄は早く自立した方がいいなどと議論されますが、沖縄はそもそも自立しています。文化的にも精神的にも政治的にも。日本の方こそ、沖縄への依存をやめて独立してほしい。沖縄が自立を進められないのは、日本が沖縄という植民地に従属しているから。植民地とは本国が依存するものです。日本が沖縄から基地を持っていって手を引けば、いろいろなことが正されるチャンスが出てきます。
「日本が沖縄に従属している」って、わかりにくいですか? それでもいいです。謎かけです。考えてください。
基地は、日本が引き取りつつ、なくしていってほしい。本土には関空でも神戸空港でも佐賀空港でも、住民がそばにいない空港がたくさんありますよね。私たちは報道で「JALが路線廃止」と出るたびに「ここ、ここ」って言っていますよ。
長い目で見ると、私は「琉球独立」というのは自然な流れだと思います。いずれそうなるでしょう。けんか別れではありません。大事なことは、沖縄人の尊厳が認められること。日本と平等な関係になることです。それが実現できるなら、独立でも自治でもなんでもいい。互いに尊重する関係になりたいのです。
そのためには、まず、日本人が基地を引き取って、沖縄から独立することですね。 (聞き手 編集委員・刀祢館正明)
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