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2014年01月17日
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カテゴリ: 歴史認識
 ベトナム戦争に派兵した韓国は、その後アメリカに加担して派兵したのは誤りであったとの反省から、金大中大統領や盧武鉉大統領が訪問したときはベトナム政府に謝罪する発言を行っていたが、こんどの朴槿恵大統領が訪問したときはその謝罪が無かった。そのことについて、日本の一部に「韓国だって謝罪しないじゃないか」という者がいるが、それは見当違いであると、12月21日の朝日新聞で京都大学、伊藤正子准教授が述べている;




 ハンギョレの指摘は妥当だが、日本は朴政権を同じく批判できるだろうか。1944年冬から翌春にかけ、日本占領下のベトナム北部で大飢饉(ききん)が発生した。天候不順だけでなく、鉄道が連合国軍に爆撃され、コメを南部メコンデルタから運べなかったこと、コメの代わりに軍需用作物を植えさせたことなどが原因で、ベトナムでは「餓死者200万人」と言われている。

 ベトナムは仏、米や中国などからも侵略されてきた。しかし現政権は「過去にふたをして未来に向かおう」というスローガンを掲げ、どの国にも「歴史」を持ち出さない。実は日本も、その「恩恵」にあずかっている。

 過去を問わないのは、国民が「歴史」を共有できないからだ。旧南ベトナム政権側だった人たちは、現政権と「輝かしい戦いの勝利の歴史」を共有できず、全国民を包摂するナショナリズムの中核に「歴史」を置けない。国家は「経済発展」こそが代わりになるとし、いたずらに「過去」を持ち出して対外関係を悪化させ、経済援助を減らしてはならないと考えている。

 その陰で、国内では戦争被害を語ることが抑圧される現象も起きている。私は、こうした点を現地で調べ、国や地方、被害者本人のレベルから被害への対応を論じた「戦争記憶の政治学」(平凡社)を著した。そこでは韓国NGOの和解のための活動も紹介した。

 それに比べ日本では歴史を学ばず、歴史認識を批判され、反発する動きだけが目立つ。多少なりとも過去に真摯(しんし)に向き合おうとした「慰安婦」をめぐる「河野談話」や侵略、植民地支配を反省した「村山談話」さえ風前のともしびだ。スローガンは、どこの国でも「過去にふたをせず、過去をふまえて未来へ向かおう」であるはずなのに。 (いとうまさこ 京都大学大学院准教授〈ベトナム史〉)


2013年12月21日 朝日新聞朝刊 12版 17ページ「国民が共有できない理由」から引用

 先の大戦で敗戦する直前の数年間、日本はベトナムをはじめ東南アジア諸国を軍事占領した時期があったが、その間にベトナムでは戦闘で交通機関が破壊され、メコンデルタのコメを輸送できなかったために「200万人」ものベトナム人餓死者が出た、こういう所にも、日本人として戦争責任を自覚する必要があります。





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最終更新日  2014年01月18日 19時26分15秒


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