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2018年07月22日
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カテゴリ: ニュース
米国ニューヨークの人口密集地から50キロの位置で稼働していた原発が当初の予定より14年も前倒しして閉鎖されることになった事情について、15日の東京新聞は次のように報道している;




 「ニューヨーカーの安全と健康を守るためだ」。17年1月に合意を発表したクオモ州知事は、世界有数の人口過密都市に近い同原発の危険性を「時限爆弾」と表現していた。

 ただ、エンタジーが危険性を認めて折れたわけではない。合意の理由は 「卸価格の低迷と操業コストの上昇」 と同社広報担当のジェリー・ナッピさん(46)は語る。

 シェールガス革命による安価な天然ガス発電に押されたうえ、原発は維持管理に必要な安全対策や老朽化対策の費用がかさむ。結果として採算が合わなくなった。

 ハドソン川の環境を守るためにエンタジーと法廷闘争を続けた地元NPOリバーキーパーのリチャードーウェブスター弁護士(55)は振り返る。「ガスが原子力と張り合えるとは、かつて予想だにしなかった」

 インディアンポイントだけではない。世界全体の25%に当たる99基が稼働する米国で、原発の地位低下に歯止めがかからない。

 16年に一基が20年ぶりに新たに稼働した一方、07年以降だけで5原発の計6基が閉鎖。さらにインディアンポイントを含む9原発計12基が運転停止を前倒ししたり、運転延長を見送ったりする計画だ。

 米投資銀行ラザードの推計で、17年の電源別発電コストは、 1メガワット時当たり原子力の148ドルに対し天然ガスは60ドル。 11年と比べ、原子力は福島の事故を受けた新たな安全対策や老朽化対策で5割増。天然ガスは3割安くなった。

 シェールガス依存には、ガス価格の上昇や地球温暖化対策の後退という懸念が付きまとう。原発擁護論の根拠の一つだ。が、原発を脅かしているのは、シェールガスだけではない。

 米国でも太陽光や風力といった再生可能エネルギーの普及が進み、発電コストは天然ガスを下回っている。米エネルギー情報局(EIA)によると、全米の17年3月の月間発電量で、再生エネが原子力を初めて超えた。



 米NPO「憂慮する科学者連盟」でエネルギー研究部門を統括するスティーブ・クレマーさん(51)は「再生エネは天然ガスとの競争にも耐え、市場原理の中で着実に成長を遂げてきた」と指摘した。

 原発の閉鎖が相次ぐ中、排ガス抑制や雇用対策のためとして、原発を暫定的に延命させる公的支援の動きもある。それは、もはや独力では立ち行かない原発の脆(もろ)さを表している。
(ニューヨーク・赤川肇、写真も)


2018年7月15日 東京新聞朝刊 12版 2ページ 「金食い虫 企業も見切り」から引用

この記事は中々興味深い。ニューヨーク州知事は市民の安全のために電力会社に原発の操業中止を求め、電力会社は経済的な理由が動機になって州知事の要請を受け入れたようである。これは企業経営者として経済原則に則り健全な判断をしたように思われます。日本の電力会社はコストが嵩む上に危険な放射能事故のリスクがつきまとう原発を無理に稼働させようとするし、そのために政府・与党が原発の危険性に無頓着な人物を県知事候補に祭り上げて一生懸命応援する。上の記事を読むにつけても、日本の政府と電力会社の行動は異常です。





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最終更新日  2018年07月22日 01時00分08秒


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