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野党が推薦した木下昌彦・神戸大大学院教授は、法案について「政治的言論を規制対象とするもので、制限されるのは憲法上極めて重要な権利だ」と指摘。刑事罰を科すことや立法事実の乏しさを総合的に評価して「法案の合憲性を論証することは困難」と結論づけた。
さらに、この法案が合憲なら、従来は認められなかった立法も可能になるとして「単なる新法制定にとどまらず、憲法改正と同じ効果を持つと言っても過言ではない」と強調した。
同じく野党推薦の橋本基弘・中央大教授も、どのような行為が犯罪に当たるかが不明確な点を挙げて「罪刑法定主義を全く満たしていない極めて珍しい法律」と酷評した。国旗損壊は国家や政府への「最も強烈な批判」として「日本国憲法の歴史上、初めてあからさまに政府批判を禁止する法律ができようとしている。法令違憲と言わざるを得ない」と述べた。
一方、与党が推薦した伊藤俊幸・金沢工業大大学院教授は「表現の自由と、社会として認めない行為との境目を、民主的立法によって明確にする制度になっている」と法案を支持。損壊事案が少なく立法事実がないという指摘に対し「ひとたび起こればSNS時代には影響が甚大で、事前に境界を明示することは国家のリスクマネジメントとして当然」と主張した。
法案審議は16日にも行われる。与党は同日中の委員会採決を目指している。
(井上峻輔)
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