ジャズの神様の思し召しのままに
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ジョー・マグナレリのリーダー作を聴いてみたくなった。初マグナレリは初リーダー作から始めようと買ってみたのがこの作品。1994年録音というから、今から15年も前の作品である。15年前って猫麻呂は何してたっけ・・・?思い出してみると、ジャズCD聴いたり楽器の練習したり・・・と今とほとんど変わらない生活だったりする。大きな違いは、当時はインターネットなんて考えたこともなかった点かな。うーん、この変化は大きいかも。それではジャズはこの15年間で変化したかというと、そんなに変わっていないかな。少なくとも1920年代から1980年代までのジャズの歴史的変遷と比べれば、大きな変化とは言えない。マグナレリ初リーダー作は、15年前の録音をまったく感じさせない演奏で、今でもNYのライブハウスのどこかで演奏されていそうな音楽だ。これを不変のNYサウンドとでも言うべきか・・・。いかにもNYサウンドな感じは、ピーター・ワシントンとケニー・ワシントンの両ワシントンが作り出すリズムに特徴があるのかもしれない。ヨーロッパのジャズとは違う躍動感と粘り気とすばしっこさがある。そこに加わるのがリニー・ロスネスのピアノ。この人のピアノを聴くと、やっぱり15年前だったんだなーという感じがする。ピアノはともかく、両ワシントンのリズムの上で自由自在に動き回るのがエリック・アレキサンダー。この人は昔も今も変わらず巧いんですね。この作品のオイシイところをかっさらっているとは、さすが大王様。いつまでも色褪せない演奏なのが凄い。さて、リーダーのマグナレリだが、おいしいところを大王様にかっさらわれながらも、地味に自己主張をしているのが偉い。いや、猫麻呂的にはかなり評価の高いトランペッターと言える。モンク・コンペティションでライアン・カイザーに負けて2位に甘んじたというエピソードもマグナレリらしくて良いではないか。こうなったら徹底的にマグナレリをヨイショしてやろう。マグナレリの素晴らしい点は、中低音域でのメロディの歌い上げ方だ。もちろん、ニコラス・ペイトンのようにメロディの歌い上げ方の巧いヤツは他にもいるだろう。しかし、マグナレリの歌い方にはケニー・ドーハム風の「泣き」が入っている。ニコちゃんは巧いけど泣かないんだな。ライアン・カイザーなんてマグナレリと比べれば単なるマシンみたいなもの(って言いすぎかな?)。トランペットという楽器、はサックスのように細かいフレーズやブルージーな音が出せない分、表現力に限界がある。しかし、男の背中に漂う哀愁を表現するなら、サックスよりもトランペットに分がある。そう考えて聴くと、"How Deep is the Ocean"や"When Your Lover Has Gone"のような曲でのマグナレリの「泣き」には注目なのだ。その他、選曲ではトム・マッキントシュの"Cupbearers"とマグナレリ自作"Y-Not"が良かった。猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)Joe Magnarelli / Why Not (CrissCross)
2009年07月25日
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