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このCD、国内盤も輸入盤も共に廃盤となっているため、探し始めてから入手するまでに3年以上かかってしまった。レアなCDは発売されたときに買わないと泣きを見るのである。何故このCDを探し回っていたかというと、ドーハムとモブレーのコンビが聴けるからである。この二人のフロントラインはご存知の通り初代ジャズメッセンジャーズのフロントであり、世にも珍しい鉛色系コンビなのだ。この二人の醸しだすモッサリ感、B級度が好きな人にはこの上ないご馳走である。しかも、天下のBNとは正反対の渋好み系レーベルであるアーゴに残された作品というのが良い。こうした地味な作品に徹する努力の甲斐あって、晴れて廃盤となったのかもしれない。しかし不思議なのは派手好みのローチが地味なメンバーで活動していたことである。クリフォード・ブラウンとソニー・ロリンズのA級フロントラインで活躍していたローチがいきなりドーハム&モブレーのB級に転落してしまったのである。しかも、NYではなくシカゴに都落ちしてのレコーディング。ピアノのレイ・ブライアントには逃げられ、ピアノレスで活動していたところをラムゼイ・ルイスに助けられ(?)、ついでにラムゼイ・ルイスの口添えでアーゴに録音までさせてもらったということらしい。そう考えると、この作品でのローチは今ひとつ元気がない。ローチに元気がないお陰で聴きやすい良い作品となった、というのが何とも皮肉である。演奏内容も特筆すべきことはなく、とても地味なものとなっている。「好きな人だけ聴いて頂戴」と言わんばかりの演奏だが、好きな人なら聴かなくても内容が想像できるところがまた皮肉である。それでも買って聴いてみて、やっぱりね・・・と納得するためのCDなのかもしれない。もちろん、演奏内容はそれなりに満足できるものなのだが・・・。猫麻呂ポイント:★★★★(4.0)Max Roach / Max (Argo)
2007年01月28日
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ブルーベックと言えば、テイク・ファイヴ→誰でも知ってる人気曲→大もうけ→ジャズ界では珍しい→あんなのジャズじゃない→親の顔が見てみたい・・・というのが日本のコアなジャズファンの常識となっている感があるが、まじめに聴いてみるとブルーベックは案外面白い。ライナーノーツを読むと、ブルーベックの目指した音楽は「ポリリズム」と「ポリトーナリティ」なのだそうだ。まるでトリスターノ音楽院の教義のようだが、トリスターノの音楽を大衆化しようというのがブルーベックの狙いなのかもしれない。テイク・ファイヴだってテーマのメロディ一発でポピュラリティを獲得したものの、やっていることはドン・エリスなんかと同じ変拍子の実験的な音楽。それを、"Jazz Goes to Collage"というキャッチコピーに乗ってインテリ大学生に実験音楽を卒なく浸透させていくブルーベックの才覚は大したものである。要はこの人、頭がいいんですな。しかし、ブルーベック・カルテットの面白さはブルーベックの思想とは別のところにあるようだ。ブルーベック・カルテットの主役はポール・デスモンドにある、と以前に猫麻呂ブログで書いたが、最近になって認識を改めた。主役はジョー・モレロである。このカーネギーホールでのライブ盤では、ドラムの音が驚くほとクリアに、しかも大音量で録音されている。これを聴いて認識が変わった------モレロの堅実かつ多彩なドラミングが強烈なスイング感を作り上げる。その上で、ピアノとベースが掛け合い漫才のようにストーリーを乗せていく。更にその上で、リズムセクションの作り出すストーリーとは全く関係のない話をポール・デスモンドがつぶやいているのである。つまり、「デイヴ・ブルーベック・トリオ ミーツ ポール・デスモンド」という図式なのだろう。どちらに焦点を当てても興味深く聴けるという、一粒で二度おいしいカルテットなのである。このCDの特徴は録音にあるが、スタジオ録音では聴けない長尺演奏が聴けるのも魅力だろう。ベースやドラムにも十分過ぎる程のソロスペースが与えられており、スタジオ録音では隠されていたブルーベック・カルテットの実態が見えてくるような感じがする。最後の曲としてお約束のテイク・ファイヴを演奏するのだが、沸き立つ観客を尻目におざなりな演奏をするところが痛快この上ない。猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)The Dave Brubeck Quartet at Carnegie Hall (Columbia)
2007年01月21日
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今年の初詣は元旦から某所ウニヨン初売りだったが、そこでゲットしたのがこの紙ジャケCD。最近はすっかりピアノトリオな人となったケニー・バロンの1988年に録音された2管入りクインテットでのライブ盤。ホーンはお馴染のエディー・ヘンダーソンとジョン・スタッブルフィールドというR&Bからアヴァンギャルド畑で活躍したテナーマン。この人選が何とも渋いじゃないですか!そこにセシル・マクビーとヴィクター・ルイスがドッカン・ドッカンと煽りまくるこのクインテットが当時のケニー・バロンのレギュラーバンドだったらしいが、このバンドのライブの雰囲気がこのCDから伝わってくる。録音が良いせいか、とにかくリアルな感じがして面白いのだ。盛り上がるところは思いっきり盛り上がり、客席がどよめくのまでが分かるような感じがする。内容的には取り立てて話題となるようなところはないが、とにかくダイナミックな雰囲気とスタッブルフィールドの演奏、そしてケニー・バロンの多様性が堪能できるところが聴きどころだろう。大音量で聴けばNYのジャズクラブに来たような気分にさせてくれるというのが、このCDの最大の魅力である。玄人向けのCDという評判はある意味的を射ているのだが、そんなこと言っていたらNYのジャズクラブはオタクの巣窟になってしまうぞ。ニューヨークにおのぼりさんになったつもりで軽い気持ちで聴けば、誰にでも微笑んでくれそうなCDだと思う。猫麻呂ポイント:★★★★☆(4.5)Kenny Barron / Live at Fat Tuesday (enja)
2007年01月14日
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いきなりですが、チェット・ベイカーのラーナー&ロウをOJC盤中古LPで買ってみました。とにかくジャケット・デザインが良いではありませんか。シェリー・マンのラーナー&ロウと並べて飾りたくもなる美しいジャケ。これがCDでは味わえない醍醐味なのだ。この作品の価値の半分はジャケ写にあると言っても過言ではない。別に中身なんか聴かなくてもいいんですが、ジャケ裏を見ると、そうも言ってられない大変なことになっているではありませんか。ズートにパッパー・アダムスにハービー・マン・・・なんとビル・エヴァンスまで参加しているではないですか!これは期待してしまいますよね。しかも録音の良さで定評のあるリバーサイドですから、中身も凄いと思いますよね。ねぇ・・・。ところがところが、針を落としてみると、お風呂の中でオナラしているようなチェットのトランペットが「もわぁぁぁ」としているではありませんか。ズートとペッパー・アダムスがブイブイやっているはずだったのに・・・一応ソロは吹いているものの、短いソロスペースしか与えられず、延々とチェットのオナラが続くのであった。しかも、ズートもペパ・アダもお風呂の中。リバーサイドのはずなのに、トンデモない録音をしてくれたものだ。聴くところによると、この時代(1959年です)のチェットはヤクでラリルレロ状態だったため、プロヂューサーのオリン・キープニューズがコンセプトの企画からサイドマン召集まで全てお膳立てしたらしい。そもそもチェットの本籍はパシフィック所属である。ジャケ裏にも"CHET BAKER appears through the courtesy of WORLD PACIFFIC RECORDS"と書いてあるではないか。主役が借り物のレコードセッションというのも珍しいわなー。つまりは、所属レコード会社に見捨てられていたチェットをキープニューズが拾ってきたということだろう。そんな状態なので、チェットの演奏はキレがなく、メロディーをなぞっている程度。チェットの本領は今も昔も「綱渡りプレイ」に尽きると思う猫麻呂としては、本作品のチェットはぬるま湯的で面白くないのだ。下手でもいいから、チェットにはもっとギリギリを攻めて欲しいのね。(B-4の"Show Me"では激しく攻めてロストしかけているようだが。)だから、キープニューズのコンセプトに問題ありと言える。普段はいい仕事する名プロデューサーなのにねぇ・・・。そうは言っても、LPのジャケ写がいいから許してしまおう。ジャケだけの問題ではなく、何故か不思議とLPだと寛容になれるのだ。良くも悪くもディスクとの一期一会は大切ですからね・・・。猫麻呂ポイント:★★★(3.0)Chet Baker Plays the best of Lerner and Loewe (Riverside)
2007年01月07日
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猫麻呂ブログも、もうすぐ満2歳となります。毎日書き込んでいた1年目、手抜きで週1回更新となり過疎化した2年目、さて3年目はどうなるのでしょう。そろそろ潮時では・・・なんていう気もない訳ではありませんが、実は最近、以前よりも気合入れてジャズを聴くようになったのです。最近、"コスモテクノ"という中国製の激安アナログ・プレイヤーを購入したんです。音には全然期待なんかしていなかったのに、これが信じられないほど音が良かったんですよ。ウチのCDプレイヤーは、高級機ではないけれど音には満足していたのですが、「なんちゃってアナログ・プレイヤー」の立体的かつクリアな音に完敗しました。OJCのLPと言えば「粗悪品」というイメージが強かったのですが、"Quiet Kenny"でOJCのLPとCD、RVGのCDで比較をした結果、OJCのLPの圧勝でした。"Art Pepper Meets The Rhythm Section"でもOJCのLPとJVCのXRCDでの比較をしましたが、空間的な広がり方はLPの方が良かったです。一番驚いたのが"Trainin' In"のOJC LP。ウチの小型スピーカーの前にコルトレーンが現れたのです。なんだかオカルトの世界みたいですが、本当にビックリしました。OJCのLPを捨てずに取っておいて本当に良かったです。こんな感じで、すっかりアナログ派になってしまった猫麻呂は、元旦にはディスクユニオンに初詣に出かけ、500円以下のLPを仕入れてきてはレコード磨きに精進しています。(人間こうなったらお仕舞いかも・・・。)長くなりましたが、このような理由により、ブログタイトルを「ジャズCD・・・」から「ジャズディスク・・・」に変更しました。今後ともご愛顧の程、宜しくお願い致します。 南浦猫麻呂 敬白
2007年01月06日
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