サイド自由欄
フリーページ
旅 立 ち の 男
桜が満開になり華やいだ季節が訪れた
20歳の青年は母に旅立ちの別れを告げた
心の中にはむくむくとふくらむ希望があった
母の胸にすがって泣きたかったが
これからの人生に甘えは禁物だ
そう思うと青年はぐっと唇をかみしめた
列車に乗り込むと母は手をふった
窓から見える故郷は空も山も川も
ひときわ美しく青年の脳裏に刻まれる
列車が動き出すと急に心が痛くなり
未知なる都会の生活が不安になった
母の顔と美しい山河が幾重にもかさなり
スコールのように胸のなかに降り注いだ
泣いてはいけないのに目頭が熱くなり
自然と涙の雫が頬をつたって落ちた
列車の中で過去の生い立ちが
幻のように襲ってきた
故郷の暖かさとやさしさ・・・
そして母の偉大さがせまってくる
頑張って母を安心させたい
母を幸せにしてあげたい
美しい山河に青年は強く誓った
故郷が母の命が微笑むように輝き
満開の桜が新しい船出を祝っている
夢を乗せた青年の舟はいま旅立った
今 年 は 一 文 字 で「 驚 」と 表 現 し… 2023年12月03日
ど う 生 き る の か 情 け な い 男 2023年06月02日
び っ く り 仰 天 の 男 2023年05月24日
PR
New!
カーク船長4761さん
New!
miko 巫女さん
New!
えむ5678さん
New!
USM1さん
New!
よびりん♪ さん
New!
よびりん2004さん
New!
愛 つさん
New!
みなみたっちさんカテゴリ
カレンダー
キーワードサーチ