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父 を 偲 ぶ と き
愛の命が眠っている土を掘る・・・
遺体は土のなかに埋められた
田舎には火葬場がなく土葬だった
あの日から何年たったというのだろう
寂れはてた墓場にいると昔を思い出した
父の悲しみとともに青春があった気がする
子供心にどうにもならない貧しさを感じた
ある日父は家族と離れて仕事にでた
家族を養うために遠く離れて山仕事に行った
そしてある日のこと父は山林事故で死んだ
黒いリボンの父の写真が思い出される
白黒写真しかない時代のことである
父の姿が目の前にちらつき涙になった
土は穴となり深く深く掘られた
掘った穴から青い合羽がでてきた
父が身につけていたものだった
そして二つの骨もでてきた
父の腰骨なんだろうか・・・
腰骨だけは土にならなかった
その骨をそっとつかんで白布にくるんだ
秋の日差しが西に傾く頃まで墓を掘って
骨だけを拾ってまた土を埋め戻した
この骨は私の愛の命であった
新しい墓地に移転するために墓を堀り
父の二つの骨を拾ったのである
死んだ父の骨には父の魂が宿る
歳月は過ぎても父の骨だけは残った
新しい墓地で父は眠る
父よ幸せに眠りなさい””
新しいお墓の中で父は眠っている
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