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小 説 家 に な り た い 男
朝な夕なそれだけを夢に見ている
だが現実には小説家にはなれない
夢はあっても小説家としてデビューし
作家としての名を売ることはできない
どうすれば小説家としてデビューできるのか
男はいつもそんなことを考えている
そしてとうとう自分は作家であるという仮想をもとに
「無名作家記念館」を建ててしまったのである
全財産をはたき6畳一間の部屋が100もある
ビルを建てたのである
一部屋のレンタル料金10000円という格安の
値段で全国から応募者を募ったのであった
厳しい基準をくぐりぬけてあっという間に
すべての部屋は作家予備軍の部屋で埋まった
ジャンル別に100人を全国から選別した
部屋は書いている人のありのままの
現実の姿を無料にて見せることにした
どんな部屋で書くことに取り組んでいるのか
みんながどんなに作家になりたいのか
その情熱が伝わるように部屋の模様を考えた
本棚・書籍・机・椅子・筆記具・ノートなど全員の
希望を聞いて現実の姿を部屋に再現にした
歴史小説・時代小説・推理小説・恋愛小説など
それぞれの作家を志す人の小説の世界が
ガラス越しにわかるように工夫をこらした
「 無名作家記念館 」のことは一気に知れ渡った
新聞やテレビの取材がひっきりなしに訪れた
小説家になりたくてもなれない無名の作家たち
自分の部屋も含めて100人の男や女の館
誰も住まない無名作家の部屋を見たくて
記念館を訪れる人は年間1千人を超える
無名でありながら記念館という看板のもとで
みんな作家になったのだった
いつかはこの中から書店に本が並びいずれは
有名な真の作家になる人がでるかも知れない
この記念館を建てた小説家になりたい男””
私もこの部屋を出て早く真の小説家といわれる
ような男になりたいと思っています
そういって自分の夢をいつかは叶えたいと
キラキラとした瞳を輝かせるのだった
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