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久しぶりに香水を変えました。これまでのジョー・マローンのミモザ ・カルダモンもとても気に入っていたのですが、少し気分を変えてみたくなりました。数年おきにやってくるそんなタイミングは、きっと私の中で何かが変わろうとしている前触れ。あらがわず、今の自分にしっくりくる香りを探します。そうして数ヶ月かけて選んだのが、サンタマリアノヴェッラのローザ・ガーデニアです。ローザ・ガーデニア、つまりはバラとクチナシ。どちらも主役級の女性らしい華やかな香りです。そんな二つを組み合わせたら、さぞかし濃厚な香りになりそうなものですが、意外にもつけやすいです。確かに甘いは甘いけど、二つの香りがそれぞれに主張するのではなく、うまく混じり合って一つの美しい香りになっています。どちらも日本では梅雨時の花ですが、こんな香りが、あたたかい雨の夜、湿った空気に乗って漂ってきたら素敵だろうなと思う。ちなみに香りの構成はこんな感じだそう。【トップ】 ベルガモット アーモンドブロッサムオレンジブロッサム【ミドル】 クチナシローズ イチジクの花 ジャスミン【ラスト】サンダルウッド バニラ ムスククセのないシンプルな構成ですね。正統派の「いい香り」の花の香料を組み合わせて、ラストはバニラやムスクでまとめる、と。苦手な香りが含まれていないので、すんなり体が受け付けるんだろうなと思います。手にすっぽり入る大きさです。ここの香水は昔は100mlボトルしかなかったけど、今は50mlもあり、私が買ったのは50mlのほう。これくらいだと劣化する前に使い切れて助かります。さらに前はスプレーが別売りだったけど(化粧水みたいにバシャバシャ出して使ってました)、これは最初からスプレー付き。ありがたい〜。SMNの刻印が入ったキャップとボトル裏面も美しい。実はサンタマリアノヴェッラはこれが4つ目の香りです。20代の終わり頃プレゼントでもらったのがスズラン、30代前半の頃使っていたのはフリージア、それから新婚旅行で行ったイタリアで買った王妃の水。中でもフリージアは大好きな大好きな香りでした。これは私の香りと初めて思えた香水でした。サンタマリアノヴェッラは、前身が修道院併設の薬局だったせいか、その香水はどれもどこかハーバルな独特な香りがします。このサンタマリアノヴェッラ節のせいなのか、あるいはそこに結びついた思い出のせいかはわかりませんが、ローザ・ガーデニアも初めての香りながら、胸がキュンとするような懐かしい感じがします。最近は香水もサブスクや量り売りのお店が多くて、少量から試せるのがいいですね。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2023.04.24
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先月、関東に帰省した時のこと。リムジンバスを降り、街の中に歩き出した瞬間、ふわりと春の匂いに包まれました。水を含んだ空気や土の匂い。一斉に芽吹き始めた植物の葉や花の香り。中でも、ひときわ鮮烈なのが沈丁花。それらが湿気の多い空気の中で温められて、独特の春の匂いを作り出しています。そうだ、春はいつもこんな香りがしてたっけ…先日の帰省時に友人と懐かしい場所をぶらぶらしました。後ろ姿は友人。北海道の春には匂いがありません。春だけでなく、夏も、秋も匂いがない。もしかしたら、匂いがないのではなく、大人になって移り住んだ私には、この地の匂いへの感受性がないだけなのかも?あるいは長引くマスク生活で鼻が鈍った?そんなふうに思ったりもしていたのですが、久しぶりに春の匂いに包まれて、やっぱり違うと確信しました。これはもう植物と湿度の問題なのです!!北海道と本州では植物が違います。特に大きな違いは北海道に常緑広葉樹がいないこと。常緑広葉樹は日本では関東以南のもの、北海道には寒くて、住めないのです。でも、香りのいい植物って、常緑広葉樹のものが多いのですよね。春の沈丁花もそうだし、夏のクチナシやタイサンボク、秋の金木犀もそう。タイサンボク(ガーデニングの図鑑より)。大好きな香りです。関東の人間にとっては、どれもそれぞれの季節を象徴するような香りです。卒業式の日、沈丁花の香りがしていたとか、好きな人の家に向かう途中、金木犀が香っていたとか、忘れられない思い出と結びついている方も多いのではないかと思います。でも、残念ながら北海道にはそのすべてがいない…慣れ親しんだ植物の香りがしないのですから、物足りないのも当然というもの。もちろん北海道にも香りの良い植物はあります。ライラックやスズラン。ニセアカシアも多いです。北海道にはスズランの自生地があるそう。今年は見にいく予定です。でも、どれもそれほど香りを強く感じません。花に顔を近づければ確かにいい香りなのですが、香りが辺りに漂うという感じではないのですよね。朝、窓を開けて深呼吸して、その香りで、ああ、そろそろ春だなあ、みたいなのがないのです。これはどうやら湿度のせいらしいです。香りは湿気が高いほど強く感じられます。これは空気中の水分子に邪魔され、香り成分が拡散しづらいからなのだそう。梅雨時に通りすがりの人の香水が、長く尾を引いていつまでも空中に漂って感じるのはそのせい。湿度が低い北海道では、香り成分があっという間に飛んでいってしまうのでしょうね。ヨーロッパを旅して日本に帰ってくると、いつも空気の中の水の匂いにほっと安心しました。今回の帰省でも同じような感じがあって、北海道は気候的にも景観的にも少し外国なのだなとあらためて思いました。この春で北海道に暮らしはじめて3年。新しい土地に慣れようと必死だった時期も過ぎ、それなりに楽しく、快適に過ごしています。ここで一生暮らす?と聞かれれば、それもいいね、と答えるだろうと思います。だけど、五感のほうはわりと頑固で、今もしきりに、春の匂いがかぎたい、夏の夕立が見たい、雷の音が聞きたい、と騒いでいます。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2023.04.17
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夫のコロナも陰性となり、ようやく札幌に戻ってきました。帰りは、成田空港で飛行機に乗るあたりからチョコに会えるのが待ちきれなくて、チョコまであと4時間、あと2時間、あと30分とカウントダウンをしていました。2人で過ごしているところを想像すると微笑ましい。空港バスの停留所に、夫に抱かれたチョコが待っているのを見た時にはもう胸がいっぱい。バスのステップを駆け下り、さあ、チョコ、ママのところにおいで!と大きく腕を広げ、感動の再会。となると思いきや…チョコは近寄ってきて私の顔を見たかと思うと、くるりと振り返り、さあ帰るよ、とスタスタ家に向かって歩き出してしまいました。あら?そうでした、忘れてました。チョコは全般、感情表現が控えめな子だったのでした。たとえ2週間ぶりの再会でも、尻尾をぶんぶん振り回して、喜びを爆発させたり、私にじゃれかかって顔をぺろぺろしたりするのはチョコの流儀ではないようです。拍子抜けしたような、それでこそチョコ、とおかしいような。すっかりパパっ子になっていたらとちょっと心配していました(笑)...だけど、翌日からチョコは私の警備を強化しました。もともとチョコは私がベッドやソファにいる時に夫が近づくと怒るのですが、それが一層激しさを増しました。唸り声まであげちゃって、2週間一緒にいたパパにあんまりな仕打ち。そのうえ、私の一挙一動に目を光らせ、まるでSPのように後ろをついて回ります。私と目が合うと、ついと目をそらし、チョコはママの後をつけてたわけじゃないよ風を装いながら。なあんだ。やっぱりチョコも私がいなくて寂しかったのね。いや、ぜったい見張ってたって。そして、私が帰って数日した夜のこと。ソファで毛布をかけてテレビを見ていたら、そうっとチョコが近づいてきて、私の膝に乗ってきたのです。実はチョコと暮らし始めて3年、チョコが私の膝に自分から乗ってきたのは初めてなのです。抱き上げれば、大人しく抱かせてくれますし、慣れない場所では抱っことせがまれることもありますが、家にいる時は本当に初めて。あくまでもさりげなく。毛布があったから乗ってみたという体で。うれしかったなあ。3年も一緒に暮らしている子なのに、緊張して、動けなくなってしまいました。だって、身動きしたら、この千載一遇のチャンスを逃してしまうかもしれない...夜の照明では大した写真は撮れないのに、チョコが膝に乗ってくれた記念の写真を夫にたくさん撮ってもらいました。幸せ〜。ママの膝はチョコのものだから、いつでもどうぞ。小学生の頃、クラスで一番可愛い女の子に、遠足のバスで隣に座ろうねって、言われた時もこんな気持ちだったかなあ。うれしくて、こそばゆくて、晴れがましい。まったくチョコのツンデレにはかないません。ああ、こんなうれしいことがあるなら、たまには家を空けてみるのも悪くないですね。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2023.04.11
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本当なら先週の木曜日には札幌に戻っていたはず。それなのに、私はなぜかまだ実家にいます。そのワケは…遡って、先週の木曜日のこと。あと1時間もしたら空港に向かおうと、両親と最後のお茶を飲んでいる時でした。夫から電話があり、「コロナ陽性だ」と。え~~~~!!実家近くはちょうど桜が満開でした。私が出発した3日目の夜から夫が熱を出していたのは知っていたのです。が、運が悪いことに、私もちょうど同じ頃、実家で熱を出し、早々に検査したら陰性でして、ならば2人で一緒に風邪でももらったんだろうと、かえって安心してしまったのです。私が帰る前日には夫の熱も下がってきていたので、まあ大丈夫かなと思っていたのですが、両親があんまり心配するものだから、念の為、抗原検査を受けてもらったらまさかの陽性💦もうびっくりしたのなんのって。それからが大変でした。出発の時刻が迫る中、帰るか帰らないか迷いに迷い、結局、私は重症化リスクが高いし、うちは狭くて隔離が難しいしで、しばらく滞在を延ばすことにしました。近所の商店街では気の早い鯉のぼり風にひるがえっていました。それにしても、間一髪だったなあ。いえね、夫が回復した今だから言えるのですがね。辛い思いをした夫に大変申し訳なくもありますが。でも、私、今回はぎりぎりのところでコロナから逃れたって気がするのです。夫いわく、私が出発してから熱が出るまでの三日間、特に感染リスクが高そうなことはしなかったそう。強いて言えばダンスのレッスンあたり?とすれば、私も札幌にいたら感染していた可能性大です。さらに。夫があの時、検査してくれなかったら、私はあのまま家に帰り、完全にアウトだったでしょう。カクカクシカジカで滞在延ばしたのって人に話すと、みんな口を揃えて運が良かったねと言います。夫氏には申し訳ないけどね、との但し書き付きで。なんだか数年分の運を使った気分。川越散策ぶ~らぶら。こうして数日、休暇を延長した私。のんびりと桜を見たり、春休み中の甥っ子とデートをしたり、社交ダンスのドレスショップを見に行ったり、と楽しく有効に休暇を使っています。それに、20代で一人暮らしを始めて以来、こんなに長く実家で過ごすのは初めてなのです。期せずして、久しぶりに両親とのんびり過ごせました。でも、そろそろ我が家が恋しくなってきました。チョコに会いたいな、撫でたいな、抱きたいな。チョコは私の帰りを楽しみに待っててくれるかな。最後まで読んでいただきありがとうございます。↓応援クリック、励みになります。にほんブログ村↓よろしければ読者登録も!!
2023.04.03
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