2026
2025
2024
2023
2022
2021
2020
2019
2018
2017
2016
2015
2014
2013
全2件 (2件中 1-2件目)
1

のほほんとサンタフェで過ごしていたが、ある日事件は起きた。朝起きてそれぞれが掃除やら朝食やらシャワーやらと朝のお勤めをこなして、ちょっと一息つく頃に、同じ部屋のオーストラリア人の女の子二人組がカメラを盗まれたと言って慌てていた。幸いお金やカードなどは身につけていたので被害には合わなかったらしいが、旅の思い出を記録したフイルムごとカメラを盗まれひどく落ち込んでいた。自分の部屋で被害が出たことにみんなショックで朝から気分が悪かった。部屋は6人部屋だった。鍵は一人一人が持っていて誰かが中にいるときは鍵を閉めずに外出する。だから部屋に誰もいないときだけ鍵を掛ける感じだった。だからあまりセキュリティーは万全ではない。だれもいない時でもキッチンに行ったりするときは結構どこの部屋もオープンにドアは開けっ放しだったりした。あまりに居心地がいいしすぐみんな顔見知りになるから、油断してしまう。でも私も一応パスポートやお金、航空券などの貴重品は常に持ち歩いていた。これがドミトリーの面倒くさいところだ。で、そのカメラがなくなった日の午後、私はシャワーを浴びた。部屋にもシャワーはあるが外の共同シャワーの方が広くて使いやすいので空いている時はそっちを使うようにしていた。部屋にはアメリカ人のルームメイトが一人いたので鍵は閉めずに彼女に「シャワー浴びてくる」と言って部屋を出た。シャワーを浴びて部屋に戻ると鍵がかかっている。あ、誰もいないのかと思って鍵で開けるとさっきまでいたアメリカ人のルームメイトがいる。変だなぁ、鍵開けて行ったはずだけど・・・と思いつつもタオルを干したり、着替えをなおしたりしていた。すると彼女は軽く挨拶して部屋を出て行った。私は自分のベッドの上に異変を感じた。アメリカのクォーターコイン(25セントコイン)は州によってデザインが違うので私は面白半分コレクションしてジッパーつきの袋に集めていた。そのコインはさすがに風呂場に持っていってはなかった。そしてその袋が開いていてコインがベッドの上に十数枚転がっている。あれ?何か取り出すときにこぼしたのか?と思ったが、一緒においていた別のジッパーの袋にチップやバス代などに使うように集めておいた1ドルや5ドル札合計2,30ドル分がなくなっていて袋だけになっている・・・やられた!私はさ~っと目の前がくらくらしてきた。金額にして3000円ぐらいだからたいした額ではない。でもまさか自分がという悔しさと、かなり犯人が確信的にわかってしまったのでショックだった。さっきまでいた彼女に違いない・・・もしかしたら朝のカメラも・・・と頭の中でいろいろな考えが思いめぐるが体が動かない。私はベッドの上で散らばったコインを拾いながら哀しさで一杯だった。私が犯人かもしれないとにらんだ彼女は私が来たときからずっといるかなり大柄な女の人で料理人として働いているらしく、両親を事故か何かで亡くして以来仕事を探しながら旅をしていてサンタフェには結構長くいるというよな話を聞いた。なんせ彼女の英語はものすごく早い。私にはほとんどわからなかった。彼女は彼女の話を私に理解して欲しいという気持ちはないらしく、とりあえず話せれば気が済むといったしゃべり方だった。話すだけ話してどっかに行ってしまう。あまり人と一緒にいるのを見ない人だった。でもいつも笑顔で挨拶していたし、ダウンタウンからのバスが同じで一緒にユースに帰ったりした事もあった。モーリーとか言う名前だったっけ・・・私はとにかく誰かに話さないと、と思い、部屋を出た。するとすれちがいでモーリーは部屋に戻ってきた。私は彼女を見ても何も言えず、不細工な引きつった笑顔で挨拶して急いでオソノさんにお金を取られたと言いに行った。ひとしきり状況を説明して、モーリーが犯人かもしれないとつぶやくと私は疲労感で一杯だった。オソノさんはホステルの人たちに話をするから大丈夫と言ってくれた。そして気がすすまないまま部屋に戻ると誰もいない。ちょっとほっとして自分のベッドに腰かけ、バックパックのポケットが目に入った。嫌な予感がした。そのポケットに入れていた機関車トーマスの小銭入れをふと見てみると。やっぱり・・・空だ。それもほんとに小銭を集めただけのもので金額にして2000円になるかならないかぐらいだけど、置きっ放しにした自分に腹が立ち、またかというショックに半ベソだった。キッチンにいたオソノさんと日本人旅行者に話を聞いてもらいおろおろしていると、モーリーがキッチンに来た。彼女は私達が中で話しているのに気付くと軽く挨拶して冷蔵庫の中を見ていた。そこで急にオソノさんが英語でしゃべりだした。「今日、カメラやらお金やら盗難が続いている。もうこれ以上は許せないから警察に通報する」というようなことをわざと聞こえるように大きな声で牽制した。そこにいた日本人数名は私も含め「あれ?オソノさんどうしたの?」という感じでオソノさんの作戦に気がつかなかった。オソノさん曰くモーリーは顔色変えて慌ててキッチンを出て行ったとの事。それからその晩モーリーは帰ってこなかった。オソノさんや他の旅行者が気遣ってくれてイタ飯コックのお兄ちゃんを中心にしてみんなで日本食を作って晩ご飯を食べることにした。私も大分気をとりなをし、いい勉強になったと思っていたが、さぁいただきます!というときにホステルの従業員の人だちが来て取り囲まれ、まるで警察のように盗まれたときの様子やどうしてモーリーが犯人だと思うのかなどを聞きに来た。私はもうあまり話したくなかったけど、彼らとしてもどうにかしようとしてくれているのはわかったので協力した。でもその後、せっかく揚げ出し豆腐をつくってもらったのに箸がすすまなかった。そして食後ホステルの従業員が来て私の部屋の人たちをみんな別の部屋に移るように提案してきた。モーリーの荷物だけ残して・・・。ものすごく複雑な気持ちで哀しかった。こんなやり方ありかなぁ?とも思った。次の日の朝モーリーは一度ユースに帰ってきた。「おはよう」と挨拶した。そのあと彼女はいなくなった。それからいろんなとこに旅に出るがそれ以来一度も盗難の被害に合ってはいない。そんなに用心深く注意してはいないが、あのときのような哀しい被害にはもう二度と遭わないという妙な確信がある。私はモーリーに対して怒りを感じたり恨んだりという気持ちはまったくない。ただ彼女のことを思い出すと哀しくなるのだ。いつも一人でいるようで、どこかなにか諦めたような泳いだ目と一方的な口調。元気にしてるといいな、ちょっとはやせたかな・・・次は楽しい話を書きますね。くしゅん!
2006年04月03日
コメント(0)

ユースにかなりの日本人が集合していた。一人旅行者もいれば二人組みで来ている人もいたがみんなすぐに仲良しなった。ある日レンタカーで旅行していた二人組みのお姉さんたちの車と同じくレンタカー旅行者のイケメン建築士(?)の車とに分かれて2台でタオスのプエブロまでドライブに行くことになった。サンタフェのダウンタウンやユースの周辺での遊びに飽きてきた私はドライブに大興奮だった。総勢8人ぐらいで出かけた。私は二人組のお姉さん達の車に乗せてもらった。関東出身の美人コンビで国際線のフライトアテンダントさんだから英語も上手で、美人なのに気さくでおもしろくて、ほんとに優しくしてくれた。そのほかのメンバーもそれぞれかなり個性が強くておもしろい。そんな愉快な仲間とのドライブはほんとに楽しかった。(余談だが、のちのちこの美人コンビの一人とこのとき一緒に出かけたメンバーのお兄ちゃんが結婚する事になる。今は女の子3人が生まれ仲良く暮らしている。いい話。)今となってはどんなルートだったか覚えてないが、まずはただっぴろい荒野を走りひたすら地平線とでっかい岩のような山を見ながら、UFOの目撃情報が多いという場所(核爆弾の実験をしていると言う話も・・・)を通り過ぎ、エレファントなんとかっていう大きな湖で休憩した。きれいな深い緑色をした水で真っ青な空との画がやっぱり気持ちよかった。水面を風がなぞり白いしわがよっていた。湖の傍をみんなそれぞれ散歩して美味しい空気を味わってのびのびした。気持ちいい休憩スポットだった。それからまたしばらくドライブしていよいよタオスのプエブロに着いた。今もそのプエブロに暮らす人たちもいるが半分は観光地化している。ちょっと忘れたが入場料が行ったような気がする。カメラを持ち込む人は10ドルほど払わないといけないのは確かだ。私はもともとあんまりカメラが好きじゃないから持っていかなかった。(プエブロの外からこそこそ一枚写真撮らせてもらった・・・中途半端な写真です。)プエブロに入るとすぐ教会があった。教会ってちょっと不思議だ。ネイティブのひとでもクリスチャンはいるのかな。その辺の歴史的な背景とかを勉強してないからなぁ、わからない。藁と泥をねって作った壁を白く化粧した教会で自由に中を見れる。確かに教会の上には十字架が立っていたと思う。美人お姉さんコンビの一人は中に入るのを辞退していた。「なんだか神聖な場所みたいな気がするから、自分は入れない」みたいなことを言っていたと思う。そういう気になるのはわかる気がする。私もチベットのラサで中心にあるお寺に人が集まって、五体倒置をして祈りを捧げる人たちのところではお寺の中に入るのを辞退してしまった。観光客もカメラ片手にたくさん入って行く。その時一緒にいたアメリカ人旅行者に誘われたが、外で待っていると言って中には入れなかった。別にそのお寺に私が拒まれたと言う意味ではない。ただそこに集まる信者の方だちの真剣な思いが私のお寺を見たいという好奇心を上回って伝わってきたからだ。知識も信仰心も宙ぶらりんの私がお寺に入ることはお寺とそこに集まり祈る人たちに対していい気持ちがしないと思った。もしお寺に入っても、私は別に罰は受けないし、運がよければ新たな発見なんてものに出会うかもしれなかったし、お寺に入っていく観光客が悪いとかそういうことは思わないが、信者の祈る姿を見ただけでそのお寺の持つ力と魅力は十分に私は感じることができた。当時の私にはその場にたって祈りの光景を見ているだけでも精一杯だったぐらいパワフルな力を感じたような気になっていた。でもタオスのプエブロの教会にはそこまでのエネルギーは感じなかった。ま、単に私は興味の赴くままに中に入っていけた。中は薄暗くひんやりしていたと思う。普通に教会のように小さな祭壇の前に長いすが並びキリストの絵やらが飾ってあったかな。もうあんまり憶えてないなぁ。ただいつもより近く感じる真っ青な空に映えるきれいな白壁で美しかった。タオスのプエブロ内を思い思いに散策し私も一人ぶらぶら歩いた。照りつける日差しがびりびりと肌に感じるが気持ちよく、伝統的なアドビーの家を見たりお土産やさんに入ったり、ギャラリーを回りおもしろいものをたくさん見た。タオスプエブロを散策しての全体的な感想はなんか自然な感じでしっくりきたという感じだ。住民の方たちの飄々とした立ち居振る舞いや多くを語りはしないがなんか伝わってくる彼らの強さがなんか懐かしい感じで気持ちよかったのだ。きっとむか~しむか~し、こんなとこにいたのかもな、なんて。そいういえばここは世界遺産だったみたいだ。プエブロを出て森の中でちょっと食事したりしながらふらふらドライブして幸運にも夕方ものすごくきれいな夕日を見ることができた。あの夕日は今までの夕日ベスト5にまだ入っている。いや、ベスト3でもいいかも。見た場所がまたものすごい渓谷の橋の上からで、下を見ると足がすくむ。断崖絶壁でちょっとグランドキャニオンを思わせるような川による長い長い時間をかけて侵食された巨大な作品の上に架けられた橋からその崖の上に赤く燃える夕日が沈んでいく。西の空は赤くオレンジでその色がすべてを暖かく映してくれる。東の空はすでに闇に浸かり始め群青色の新鮮な夜の色を匂わせている。言葉がでなかった。それぞれ座り込んでみんな地球の美しさに打ちのめされていた。完全に日が沈みその余韻まで味わってから抜けた腰を持ち上げドライブに戻る。完全に夜になった。山の中のドライブは真っ暗でガードレールもない山道を降りていった。今思うとお姉さん達、かなり運転上手だ。私は山道ドライブもちょっとしたアトラクションみたいでおもしろがっていたが、運転する方はかなり神経使ったのではないかな。後ろの席でねっころがり、星がきれいだ~とか叫びながらそのうち居眠りしたりちゃっかり気ままにドライブを堪能していた。しかし途中でもう一台の車とはぐれてしまった。私達より先にいたはずなのに見失ってしまった・・・平地のハイウェイにはいりお姉さんは飛ばしに飛ばし追いかけた。でも見当たらないし、初めての道にちょっと焦っていた。きっと帰りつけるとは思うが確かな道は知らない。どうにか追いつこうと思ったところに事件が・・・。なんだか後ろがちかちか明るい。赤と青の電灯・・・!はでな車が来るなぁ、って!ぎゃぁ~パトカーやん!ご存知の通りアメリカのパトカーは赤と青のランプだ。私達の車の後ろについて止まるようにライトで合図する。道のわきに止め、みんなでし~ん・・・やばい。どうしよう・・・警官が歩いてきてお姉さんがドアを開ける。懐中電灯で警官は中を照らしチェック。免許証をチェックされ、おそるおそるお姉さんが「なんで止められたの?」と聞くと「スピード出しすぎ」ということ。警官は女しか車に乗っていないし、日本からの観光客と思ったのか安心したらしく、それに英語ぺらぺらのお姉さんが「あんまり英語わからなくって~」という絶妙な演技と美しい笑顔で警官もいちころ。「金曜日だからあまり飛ばさないようにね。車多いし事故多いから」という注意だけで罰は何も受けなかった。ということでますますはぐれてしまった私達はなるべく安全運転で標識をにらみながらなんとかサンタフェのホステルまで帰り着いた。しかも驚いた事にもう一台の車は辿りついていない。私達より先を走っていたと思っている私達は「どっかによって帰ってきてるんじゃない?」とかいいながらみんなで打ち上げビールを飲みながらまったりしていると、私達より1時間ぐらい遅くに帰ったきた。聞くとハイウェイを出てから迷いに迷い帰れなかったらしい・・・!それぞれの帰りのドライブの珍事件を報告しあい、楽しい一日を締めくくった。ほんとに楽しかった。あれれ、長引いた。読み返すのも面倒だな。誤字脱字お許しください・・・ありがとうございま、ぁっくしょん!
2006年04月02日
コメント(0)
全2件 (2件中 1-2件目)
1