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ペンタゴン・ペーパーズから40年の2011年、米バークリー近郊のエルズバーグの自宅を訪ねたことがある。妻パトリシアとともに迎えてくれたエルズバーグは「文書を多くのメディアに出せたのは、『たくさんコピーしておいたほうがいい』と言ったパトリシアのおかげだ」とたたえた。まだデジタル化が到来するはるか以前。約7千ページもの文書はエルズバーグが、ランド研究所の同僚アンソニー・ルッソと大量にコピーをとったことで、複数のメディアに持ち込むことができた。コピー機時代到来の産物とも言われたが、だからこそ報道はNYTにとどまらず、ワシントン・ポスト紙にボストン・グローブ紙、シカゴ・サンタイムズ紙などにテレビも追い、政府の意に反して報道が盛り上がったことで世論も動いた。「もしコピーしていなければ、(NYTで)止まっていただろう。自分はそこまで気が回らなかった」と振り返った。内部告発者自身が語るジャーナリズムの危機~『ペンタゴン・ペーパーズ/最高機密文書』 』


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さそい水さん