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まず先に、森永卓郎氏の新刊本「なぜ日本だけが成長できないのか(角川新書)」のご紹介です。
そのエピローグ、「対米前面服従の始まり」において拙著を取り上げて下さった。
1985年8月12日の日航機墜落の一か月後になぜ突然にプラザ合意がなされたのか。なぜそれ以降、日本は奈落の底に落とされるほどの経済状況に追い込まれたのか、それが今もなぜ続いているのか、実にくわしく分かりやすく書かれている。是非手に取ってお読み頂きたい。読者の方で、この本を私に贈って下さった方もいた。この経済的な異常な流れの不可思議さも日航機の墜落原因を考えると、ストンと腑に落ちる。
さて、今年の様々な出来事も含めて1年間を振り返ってみたい。『 すべては1985年から始まった 青山透子 』
最も嬉しかったことは、拙著をきっかけとして、高校生たちが日航機事故を事件か?ということで調査研究してくれたことである。御巣鷹の尾根登山も行ったとのことで、その学校の教諭から成果物が送られてきた。大変嬉しかったと同時に、その詳細な調査内容に目を見張った。日米地位協定や日米安全保障委員会についても調べていた。
「議員は選べても米軍の軍人や外務省などの高級官僚は選べない。それで軍事上の機密など会議で決められても民意は反映されない。どうすればよいのか」という率直な疑問を提示して深く考察していた。日航123便墜落原因についても、事故調査委員会が調査したことを誰も検証していない。担当検事も事故原因は違うと遺族に語り、不起訴となった。それでは520人の命はあまりにも浮かばれないのではないか、という共感力が芽生えていた。
担当した教諭によれば、搭乗者名簿から一人ひとりの名前を模造紙に書き写しているうちに、その人たちへ思いをはせて真剣になっていったとのことであった。
あらゆる出版物を比較検討して読み込んだそうで、客観的に何が正しく、何がおかしいのか、彼ら一人一人が素直な目で感じ取ってくれたこと、そして私の本を評価してくれたことに心から感謝する。
「小さな目は見た」が、高校生の彼らに伝わった瞬間である。
もう一つ、大きな証言を得られたのが今年の収穫である。その大きな証言とは、あるご遺族と話をしていた時に飛び出てきた。
「33年前、私たち遺族10名は、運輸省の会議室で運輸省の役人数名と事故調査委員長の武田峻氏と向き合っていたのですが、遺族側から一向に進まない海底調査について『一体いくらお金がかかるのか、足りないなら募金活動もするから、早く調査してくれ』という声が次々上がったのです。するとその声に押されて、武田委員長が声を荒げて『あのですねえ、お金がないというせいではないのですよ、お金の問題じゃない。海底から事故調査結果と違うものが出てきたら困るからですよ!」と叫んだのをしっかりとこの耳で聞いた、とのことであった。この言葉に、その場の空気が凍り付き、唖然とし、一体何を言っているのか、よくわからなくなった、と語っておられた。
「つまり、私たちは誰もが国が嘘をつくとは思っていないし、思わなかった。だけど、今考えると、あの発言はおかしかった」、当然のことながら、国側が国民に対して偽りを言うなど、全く疑うことを知らなかった、ということであった。
それにしても、まるで議事録や録音の声に残らないようにするためか、肝心のことをぼそぼそと小さい声で話す運輸省の役人には不信感を抱いたそうだ。そのわりには「こっちの席に座って下さい、そっちのお茶を回して下さい」などとどうでもいい発言の声は大きかった、とのことである。
それにしても武田委員長による「海底から事故調査報告書と異なるものが出てきたら困る」
これはすごい発言である。この方は何を考えてそのような発言をしたのか、何のための委員長で、誰の為の事故調査なのだろうか。もっと早く知っていれば、この人に問うてみたかった。

日本人が騙された3つの神話『 森永卓郎が分析~なぜ日本だけが経済成長できないのか 』
いまでもそれが続いています。例えば水道法の改正で水道を民営化すると、グローバル資本が水道をやる。カジノを解禁すると、グローバル資本がカジノをやるのです。本当は日本人がカジノをやればいいと思うのですけれど、それがずっと続いて行く。なぜこの全面服従をずっと続けなくてはいけないのかということがエピローグに書いてあるのですけれども、ここはヤバい話なので放送では言えません(笑)。私の見立ては日航123便の墜落事故が原点だったのではないかなと思います。そして、このとてつもない借りをアメリカに作ってしまったのが、これをもたらしたのではないかということです。
日本人が騙された原因は、アメリカに守って貰わないと日本の防衛はできないということと、消費税をあげないと財政が破たんしてしまうということ、金融緩和を続けるとハイパーインフレになるという、この3つの神話を信じたことでこういう状態になってしまったのです。

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さそい水さん