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上の写真は、私がインタビューをした土肥福子検死医師の表情が物語るほど、凄惨な遺体写真である。御棺に入れる前、手前の看護師の足元にある黒炭のコロコロしたものはすべて離断遺体である。同じ写真が2010年の新聞に掲載されている。(写真と新聞記事はこちらで)
しかしながら、新聞報道では黒炭の離断遺体部分は削除しており、ただ福子先生の呆然とした顔が協調されているだけである。さすがに黒炭部分は言葉のみで写真で報道できなかったのだと推察する。
私が、検死医師から「再びこういった惨事が起きないように、未来のためにも客観的に分析をしてください」と検死報告書を託され、さらに群馬県警察本部が作成した赤い表紙の「100遺体事例集」を手にしたとき、人とは思えない遺体のあまりのむごい凄惨な状態に、しばらくは直視することは出来なかった。
その際、検死医師が私に語ったのは、「検死の結果、遺体で気になる点は二度焼かれていることである」ということと、「高浜機長の制服がまったく発見されず、安置所にも出てこなかった。山から降ろされるとき、自衛隊員らにヘリで運ばれてくる途中、はぎとられたとしか思えない」という大きな疑問であった。そして、「これは極めて遺憾だ」といった。それは、現場で何等かの人道を外れた行為が行われた痕跡が、乗客乗員の遺体に見受けられる、ということである。そして、それに対する強い怒りの言葉であった。
この群馬県警察本部が作成した「日航機墜落事故事件ー身元確認100事例集」は、表題が「事故」のみならず「事件」と並べて記されている。
つまり、「事故と言い切れず、事件である可能性が否定できないからだ」と当時の警察関係者にお聞きした。実際に両方書いてあることがそれを物語る。
その中に、「真っ黒にこげた遺体」という付箋がつけられたページがあった。
この遺体は、かろうじて形は留めているが、夏山の湿度75%(上野村は連日夕立がすごく、土の上は湿っていた)にもかかわらず、裏も表も丸焦げ状態でカリカリとなっており、検死医師が手に取るとポロリと落ちるほどであったという。
この遺体状況はあきらかにおかしい、という疑問が当時の検死医師から指摘されたものである。
なお、これらすべては「遺物は真相を語る」に掲載している。その詳細は101ページから書いているので、遺体の叫び声を感じてじっくり読んでほしい。
あの事故の背景に何があったのかー
ミサイル開発、追尾するファントム機、赤い物体、機長の制服の行方…
御巣鷹の尾根で、遺体は何を訴えていたのか、
さらに遺物の化学分析から何が見えてくるのか。
徹底的な調査でさらに事態の真相に迫る、告発のノンフィクション第三弾。






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さそい水さん