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続きは・・・
ジブリ映画がこの夏公開されていることを全く知らず、最初はインディ・ジョーンズの最新作かミッションインポシブルの最新作を観ようと思っていて、息子といつ行こうかと相談していたのだ。ところがインディ・ジョーンズを観遅れて上映時間が夜だけになってしまった。映画館に足を運ぶなら昼間のほうがいいし、ミッションインポシブルより先にインディ・ジョーンズが観たかった。
すると、息子がジブリ映画も公開されていると言う。
「えっ、嘘」
「宮崎駿監督の」
「宮崎駿監督自身の作品?」(じゃ、なんで全然宣伝されていないんだ)
「『君たちはどう生きるか』」
と言われて、何となくポスターを思い出した。鳥のポスター。「あれか」
正直言って、あのポスター、僕にとっては全く興味が掻き立てられなかった。最近YouTubeの勉強をしていて、やたらサムネイルのことを言われるが、サムネイル的に言うとアウトだろう。
だから、記憶に残っていなかったのだ。
いずれにしても予告編を観てみる。
なんだかよくわからなかった。
よくわからなかったというのは、謎めいているというわけでもなく、なんか力が入っていないというか、ジブリの予告編らしくなかった。
「木村拓哉も出てるで」
まあ、それはどうでもいい。別に木村拓哉がどうこうというより、アニメを観る時声優のことはもともと気にかけない。息子は結構な声優オタクで、コナン(名探偵のほう)の登場人物の声優は全員知っていて、他のアニメを観た時も、これはコナンの誰々の声優だとか教えてくれる。
「原作、脚本、監督宮崎駿だって」
「マジか」これはもう観るしかないだろう。
ものすごいブランド力だな。サムネイル的にダメで、予告編もイマイチだったのに、監督だけで、インディ・ジョーンズもミッションインポシブルも一気に抜いてしまうのだから。映画館に行けるのは土日だけで、琵琶湖で泳ぐ予定も結構入っているので、3本観る時間はなかった。
映画館に着くと、観客は僕らだけだった。夏休みのど真ん中の土曜日だというのに。
いくら田舎の映画館だからといって、もう少しいてもいいのに。もちろん、映画館には人が来ていて、『君たちはどう生きるか』の上映室だけガラガラだったのだ。上映開始までには数人入ってきたが、それでも少ない。
もしかして、ダメなのかな。
ポスターや予告編の印象は嘘ではなく、だから話題にもなっていないのだろうか。
だんだん、不安になってきた。
そして映画が始まった。


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さそい水さん