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ブンジュ村で語られる日本人は「自然から愛されていた人種で、自然
ととてもいい距離感で向き合っていた。小さな虫の音にまで耳を傾ける
ことができるほど、心に余裕がある人たちだった」と村長は教えてくれ
ました。
村長によると、地球上で虫の音がメロディとして聞こえる、虫と会話
ができる稀有な民族が2民族だけいて、それが母音中心の言語を話す日
本人とポリネシア人なんだそうです。
「村長には虫の音が、どう聞こえるの?」
僕は不思議に思って聞いてみました。
すると、「オレはゾウの鳴き声はちゃんと聞こえる。鳥の鳴き声も聞
こえる。でも、虫の音だけが、工事現場の騒音のように聞こえるんだ」
というのです。「ガーガーガー、ガチャガチャガチャ」というように。
村長は飼っている牛を見れば、眠たがっているとか、違う場所に行き
たがっているということがわかります。その日の太陽を見たら、4日後
の太陽の様子までいい当てることもできます。それほど自然と深く通じ
ています。そんな村長でも、虫の音は「雑音」に聞こえるというのです。
村長はいいました。
「虫の音がメロディとして聞こえる、会話として聞こえる、
その素晴らしさは、当たり前じゃないからね。
なんでそういう役割を日本人が与えられたのか、
ショーゲンはもう気づいているでしょ?
幸せとは何か、本当に大切なことは何か、
それをすでに日本人はわかっているからだよ。
だからそれを伝えていく役割が日本人にはあるんだ。
そのことに気づいてほしくて、ずっとずっとショーゲンに語ってきた
んだよ」

ダマス村長は、日本人が虫の鳴き声をノイズとしてとらえるのではな
く、癒やしの「声」として聞けるのは、母音中心の言語である日本語に
その秘密があると伝えてくれていました。日本人の感性を形作っている
のは日本語であると。
日本人とは、日本語族であるといっていいわけです。
そこで、日本語について深く研究されている、はせくらみゆきさんの
パートでは、日本語の秘密に迫っていただきました。
宇宙を大宇宙だとすると、身体は小宇宙。相似形になっているので、
身体の内側で起きていることは大宇宙でも起きています。
身体の中はさまざまな色にあふれていて、美しい宇宙なのです。
そう話すと、みんな目を丸くして驚きますが、近年、最先端の科学で
は細胞の色はとてもカラフルでうっとりするほど美しいことが発表され
ています。
身体の美しさは色だけではありません。臓器たちは振動をしていて音
を発しているので、身体の中では常に音楽が流れています。たとえば、
肝臓はコントラバス、肺はハープ、肩のあたりはバイオリンというよう
に、各臓器が楽器となって、全体でひとつの演奏を奏でているのです。
それはまるでオーケストラのようです。




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さそい水さん