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杉本博司が古今の文物にインスパイアされて制作した作品の数々。まずは地下の展示室の大きな3点の屏風に目を奪われる。富士山図屏風は、西国から東国に目に入る広大な富士の光景だ。北斎の赤富士を元にした作品とのこと。春日大社藤棚図屏風は、奈良の春日大社内に咲き誇る藤の花。神が降り立つ瞬間を写したものかもしれないというキャプションにさもありなんと思うほど美しい光景。その他、興味深かったのは「あいうえお」45文字を元にした「愛飢男」、華厳の滝と三鈷杵に剣をつけたオブジェとのコラボ作品。出口なおの「お筆先」の実物もはじめて見ました。自身の経年劣化した「海景」シリーズを、劣化したまま展示した作品。劣化そのものも「美」であるという作家の美意識には共感するのですが、見た感じは意味不明な作品でした。これは??と思うような作品もあるのですが、それなりに楽しめた展覧会でした。(10/21)
2023年10月26日
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9月まで奈良国立博物館で開催されていた聖地南山城展が、東京に巡回してくるものとばかり思っていて大失敗。実際は、奈良博で展覧会の規模を縮小し仏像17体しかやってきませんでした。こんなことなら奈良博に見に行けば良かったと後悔しました。それでも一度見たかった禅定寺の巨大な十一面観音など見ることができて大満足の展覧会でした。この展覧会、まず初めに海住山寺の小振りな十一面観音像が現れます。南山城には何回か出かけたことがあるのですが、まだ海住山寺には訪れたことがありません。この観音像はひょっとしたら奈良博で見たことがあるようなないような記憶もありますが、この凛とした美しさには圧倒されます。左手の先以外は薄い天衣まで一木から掘り出しており、超絶技法に驚きます。寿宝寺には三山木駅から延々と歩いて出かけて記憶があります。もう十数年も前のことですが、懐中電灯をつけてお顔を照らしてくださったこと、千手のうちの何本かに目が描かれていることを伺った覚えがあります。とにかく手の多さに度肝を抜かれました。駅をはさんで観音寺の国宝十一面観音像も同時に見に行きました。夏の暑い盛りに延々と歩いた記憶があります。今回は浄瑠璃寺の九体阿弥陀仏の修理が完成した記念の展覧会ということで、会場入り口の一部に全体像が分かるような写真がありましたが、パネルなどを工夫してもう少し迫力のある展示にしてもらえれば嬉しかったです。(10/15)
2023年10月16日
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今回の超絶技巧の展覧会は、明治の作家と現代作家を対比させての展示。明治の作家たちの本物そっくりのもの、またここまでやるかという細密な工芸作品にもいつも見とれてしまいますが、現代作家たちも負けじ劣らずとすごい作品を作っています。特に魅せられたのは、稲崎栄利子のこれが陶芸?と思わせられるレース編みのような作品。幻想的な立体造形にため息が出ました。そして青木美歌のガラス工芸。こちらも素晴らしかったです。無機質なガラスと生命の融合。微生物、菌類の無数の命が暗闇に輝いていました。昨年夭逝されたとのこと。合掌。金工作家の長谷川清𠮷と漆工作家の彦十蒔絵の若宮隆志の作品。どうしてゴミ箱や工具などの日用品をわざわざ実物そっくりに再現するのだろう?とずっと考えていました。(9/23)
2023年10月10日
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ホックニーというとここ都現美でみたスプリンクラーの絵が印象に残っていて、アメリカの中流階級の光景を描くポップアートの画家というイメージでしたが、今回の展覧会ではじめてイギリス人だったということを知りました。今回の展覧会は全体的に明るい色彩に溢れていて、最近の作品はiPadを使用して描いたものだとのこと。途中、制作の様子が再現されるコーナーもあり、興味深く眺めました。部屋の4面にそれぞれ四季の森を車で移動する映像が流れる「The 4Seasons Wold gate Woods》のコーナーも良かったです。それぞれの面では9枚の映像で構成された大きな画面に少しづつずれている風景が映し出されています。これが、ホックニー独自の「さまざまな視点で眺める」ということなんだろうと理解できました。特に冬の映像。木々に積った雪が樹氷のようになり、たまに氷がちらちらと降り注ぐ光景に魅了されました。ラストは全長90メートルに及ぶ「ノルマンディーの12ヶ月」。コロナ禍の中で自然と対峙しながらiPadで描いた美しい光景にうっとりし、温かい気持ちで会場を後にしました。(8/22)
2023年10月02日
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9月の読書メーター読んだ本の数:7読んだページ数:2480ナイス数:194盲目的な恋と友情 (新潮文庫)の感想蘭花と茂実の間の話は、DVのよくある状況だとは思っていたが、留利絵のすべてを破滅に追い込む思い込みは恐ろしい。ラストのどんでん返しには「太陽がいっぱい」を思い起こした。読み終わった後も心がざわざわする。読了日:09月04日 著者:辻村 深月月の裏側 (幻冬舎文庫)の感想今の自分って果たして本当の自分なのか?誰かの意思に乗っ取られていないのか?そんな風に考えると自分の存在感がぐらりと揺れてくる。ジトっと湿ったSFホラー。読了日:09月08日 著者:恩田 陸Nのために (双葉文庫)の感想なるほど、登場人物みんながNのために行動したという「純愛ミステリ」だったのですね。ボロアパートの管理人のおじいさんもNだということにも気づきました。読了日:09月11日 著者:湊 かなえ青瓜不動 三島屋変調百物語九之続の感想今回はおちかをめぐる不穏な影は現れず、三島屋の面々はおちかの無事出産に安堵。黒白の間で語られる物語は今回は人情味にあふれた話ばかり。次回作も楽しみ。読了日:09月18日 著者:宮部 みゆき痺れる (光文社文庫)の感想はじめの「林檎曼荼羅」の認知症の女性の過去にゾワゾワとしながら、9編の短編小説の日常から外れた世界に巻き込まれる。「テンガロンハット」は少し笑えるサイコパスの話。それぞれの作品の毒に本当に痺れた。クセになりそう。読了日:09月23日 著者:沼田 まほかるとりどりみどりの感想鼻持ちならない大店のお嬢さんの話かと思ったら、だんだんと弟思いの気持ちが伝わり、ラストのお鷺の出生の秘密に至るまで楽しんで読むことができた。読了日:09月24日 著者:西條奈加豆の上で眠る (新潮文庫)の感想誘拐事件があったわりには、現代パートでは、誘拐されたはずの姉が戻ってきていたり、???の連続だった。オチはそういう仕組みだったのかと感心した。読了日:09月27日 著者:湊 かなえ読書メーター
2023年10月02日
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