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数年前に渋谷の松涛美術館でアニマルハウス 謎の館を見て以来、すっかりファンになった三沢厚彦。実際に作家さんも来ての制作風景も見ることができます。今回は残念ながらご本人はいらっしゃいませんでしたが、楠の削りくずからはいい香りが漂ってきます。油絵具で彩色された実物大の動物たちは、のみの削り跡も残りますが、それがかえって、とても生き生きと感じられ、躍動感に溢れています。丸みを帯びた動物たちは目の表情も非常に豊かでとても愛らしい姿です。本人が描いた動物たちの絵も楽しいです。最近のキメラの木彫は獅子や鳥、蛇など複数の動物が合体した空想の生き物。背中には何と人面が!時空を超越するようなインスタレーション。不思議な空間でした。1階のさや堂ホールの展示はお仲間の舟越さんの彫刻もあり、ワクワク感が高まりました。(6/24)
2023年06月27日
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ガウディの作成した図面、さらにサグラダ・ファミリアの設計図や模型、写真などの展示パネル等で構成された展覧会。パネルの解説文も多く、退屈かもしれないなぁと思いながら出かけたら、そんなこともなく、予想以上に楽しめました。ガウディのイメージはウネウネ感満載の奇怪な造形の建築家というものでしたが、実はゴシックやイスラム建築を基礎として、独自の世界を打ち立てた偉大な建築家だったということを再確認しました。ガウディが、植物や洞窟、あるいは針金を逆さにつるした形からヒントを得た塔などから着想を得て、サグラダ・ファミリアを設計したこと。ガウディの最期は路面電車に轢かれて亡くなったこと。周囲の人は、その老人がまさかガウディだと思いもよらなかったこと。葬儀の際は多くの市民が葬列について歩いたことなどはじめて知りました。実はガウディはサグラダ・ファミリアの建築家としては二代目だったことも初耳でした。降誕の正面、受難の正面の彫刻の展示解説で、それぞれの彫刻の意味がよく分かりました。降誕の正面の彫刻はガウディ作、その後、日本人の外尾悦郎が作った彫刻も展示されていました。受難の正面の彫刻は現代彫刻家スビラックスの作品。果たして教会にふさわしいのかという議論もあったそうですが、バルセロナの巨匠ということで認められたそう。キュビズム的なイエス像も面白く感じます。教会の内部の模型がありました。枝分かれした柱がいくつもそびえていて、まさに森の中にいるように思われます。不思議な感覚です。これは実際に見なくては分からないのでしょうね。行ってみたい!それぞれの塔の形態も面白いです。鐘塔頂華、丸い突起物がたくさんくっついた塔は子どものころ見た宇宙ステーションを連想します。四大福音書作家のアトリビュートのついた塔。これらも楽しいです。最後の映像コーナーでバルセロナの街に輝くマリアの像の灯りはひときわ美しい光を発していました。死後100年を経て、未完成だったサグラダ・ファミリアもあと数年の後に完成するとのこと。最上部にそびえるイエスキリストの塔を早く眺めてみたいものです。といっても実際に出かける機会はなさそうですが(涙)(6/17)
2023年06月21日
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マティスの作品の変化を時代とともに確認することが出来るまとまった展覧会でした。最初に1,900年製作の「自画像」が登場。これがとてもいい味わい。まだいわゆるフォービズムの作風がみられる以前のもの。全体的に暗く重苦しく感じられる自画像だが、ところどころに原色のマチエールが見られ、のちの色彩の爆発の兆しが感じられます。有名な新印象主義の色彩分割の理論による「豪奢、静寂、逸楽」も見応えがありました。本家シニャックほど緻密ではなく、けっこう適当に描いているように見えますが、さすが巨匠マティスの作品。大画面でもまったく破綻がありません。自分はマティスの作品で好きなのは「赤いキュロットのオダリスク」のような1,920年頃のエキゾチックな室内画。絵としても見やすく構図と色彩のバランスが良く、落ち着いて眺めることが出来ます。後年の外の風景が眺めることのできる室内画もダイナミックな色彩が心地良いのですが、眺めていると心がザワザワとしてきます。むしろ、躍動感あふれる切り絵のジャズシリーズが楽しく眺めることが出来ます。最後に南仏ヴァンスのロザリオ礼拝堂の空間を撮影した映像が流れていました。マティスに限らず、シャガールにしろ、フジタにしろ、巨匠のステンドグラスがはめ込まれた教会は大迫力ですね。今回も時間の移ろいによって変化する光の差し込むさまがとても美しかったです。(6/15)
2023年06月16日
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ブルターニュ地方の絵については、SOMPO美術館で予習済み。こちらの西洋美術館の展覧会は、ほとんどが国内の美術館から借りてきた作品。19世紀からブルターニュの光景を描き続けた画家。そして、20世紀初頭のゴーガンをきっかけに生まれたポン=タヴエン派。またバンド=ノワールの画家たち。そしてブルターニュを訪れた日本人画家たちの作品で構成されていました。今回、印象に残ったのはルドンの風景画。(岐阜県立博物館蔵)青い空と黄色い麦畑に分割された画面と地平線の農家。幻想的なルドンの作風と異なり、小品ですが、心に染み入る絵でした。ゴーガンの作品も多数あった。彼の影響のもとにポン=タベン派が生まれるが、タヒチやアルルとブルターニュでのゴーガンの絵の作風の違いなどが理解できるようになればゴーガンファンとして一人前だろうと思う。そして収穫だったのが、ブルターニュ地方の絵を残した日本人の画家たち。黒田清輝、久米佳一郎、斎藤豊作ら多くの画家がこの地を訪れて、作品を残している。藤田の「十字架の見える風景」(こちらも岐阜県立美術館蔵)もいい絵だった。美しき乳白色で描かれた教会。これなんかも自宅に飾っておきたい一枚。同じく白い信号台を描いた岡鹿之助の作品(目黒区立美術館蔵)も同様に素敵だった。(6/3)
2023年06月09日
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エドワード・ゴーリーという絵本作家をはじめて知りました。2,000年に亡くなったアメリカの作家。世界中に熱狂的なファンがいるそうです。その世界観。会場に置かれた絵本を読むとダークな世界。主人公の少女がラストは不幸な状態に陥ったり、不気味な生物が暗躍したりする絵本。子どものための絵本というよりも、大人のためのファンタジーですね。描かれるモンスターは愛嬌があって好きです。(5/7)
2023年06月05日
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5月の読書メーター読んだ本の数:12読んだページ数:3559ナイス数:288踏切の幽霊の感想小田急線が地下に潜って、今はこの踏切は無いのですね。端々に30年前の雰囲気を味わいながら読み進めました。すべてを明らかにできないマスコミにまどろっこしさを感じながらも、これで良かったのだろうと思いました。ただ幽霊の身元が分かるあたりから、悪徳政治家との闘いまであっさりしすぎの感あり。読了日:05月02日 著者:高野 和明爆弾の感想前半、このまま取調室でのスズキタゴサクと刑事の心理戦が延々と続くとちょっと辛いかなと思ったら、あちこちで爆弾がはじけたりして、物語が思いもよらない方向へ動き出す。ただその展開の速さと理屈っぽい言葉に疲れてしまい、表面読みになってしまったのが残念だった。読了日:05月06日 著者:呉 勝浩西洋芸術の歴史と理論―芸術の深く豊かな意味と力 (放送大学教材)の感想プラトン、アリストテレス、ベルナール・・・とにかく、引用が長くて疲れました。ほとんど理解できない。それに比べて、現代美術の項の村上隆、会田誠、Chim↑Pomの扱いの短さにはびっくり。放送大学の授業の映像はすばらしく、著者の熱い思いが過剰なくらい伝わってくる。やはり知識が無いと芸術は分からないのか・・・読了日:05月08日 著者:青山 昌文千年鬼 (徳間文庫)の感想輪廻転生を繰り返す少女と千年の時をかけて彼女を追いかける小鬼を主人公とした連作短編集。年貢を差し戻すように代官に迫る農民の話がいちばんリアリティがあって印象に残った。少女が鬼と化してしまうきっかけは辛い。あとは全体にふわっとした感じのファンタジー。読了日:05月09日 著者:西條 奈加雨上がり月霞む夜 (中公文庫 さ 84-1)の感想雨月物語は中学生のころ読んだので忘却の彼方。それでも「菊花の約」「夢応の鯉魚」などはうすぼんやり覚えているので、なんとなく懐かしく感じながら読んだ。ウサギと秋成とのコメディタッチのやり取りのうちに雨月たちが怪異を解決していくという時代ファンタジー。怖くてたまらないというより、もわっとした雰囲気に包まれた感じの連作短編集。読了日:05月11日 著者:西條 奈加逆転のバラッドの感想ほんわかとする場面とスリリングな場面が入り混じっていて楽しめた。ラストのどんでん返し、なかなか魅力的だった。読了日:05月16日 著者:宇佐美 まこと方舟の感想人物設定とか、状況設定などリアリティに欠け、何だぁと思いながら読んだら、最後の最後に大逆転。うなってしまった。読了日:05月21日 著者:夕木 春央花に埋もれるの感想デビュー作、R-18文学賞「花に眩む」を読んでみたかった。官能小説だと思っていたらファンタジーだった。「マグノリアの夫」もそうだけど、植物の持つ湿気があふれる、独自の不思議世界を形作っている。「二十三センチの祝福」のような現実世界の話も好き。読了日:05月22日 著者:彩瀬 まる亥子ころころ (講談社文庫)の感想安定した面白さ。ただ今回は悪人も出ず、主人公の出自にまつわる展開もなく、家族をめぐる人情話に落ち着いた感があり、そこのところはちょっと残念。もう少しスリリングな展開を期待したい。求肥の作り方、初めて知った。読了日:05月25日 著者:西條 奈加涅槃の雪 (光文社時代小説文庫)の感想江戸三大改革の最後、天保の改革に絡んで、北町奉行遠山の金さんや妖怪と言われた南町奉行鳥居耀蔵らが登場する時代小説。特に世の中に悪し様に評価されている鳥居耀蔵の別の側面を知って驚いた。物語としてもラストのどんでん返しが心地良い。いい本だった。読了日:05月29日 著者:西條 奈加家で楽しむ大相撲 「観る相撲」のためのガイドブックの感想相撲入門者にお勧めの本。まだまだ知らない大相撲の楽しみ方も発見。この五月場所で復活した照ノ富士。引退した逸ノ城に昨年七月場所で負けていたのですね。情報が古くなってしまうので、今頃が旬。読了日:05月30日 著者:ホビージャパン相撲部中央線がなかったら 見えてくる東京の古層 (ちくま文庫)の感想そもそも鉄道は厄介者だったので、当時は街道沿いから離れた辺鄙な場所に施設された。それが、今では逆転してしまったこと。また武蔵の国の中心は今の府中だったこと。そんなことに気づかされた。読了日:05月30日 著者:陣内 秀信,三浦 展読書メーター
2023年06月02日
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