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1 月 2 日夜、実家でテレビを見ていたら、飛行機が燃えていた。能登の地震関連で小松空港かどこかで火災が発生したのかと思ったら、羽田空港だった。ニュースでも詳細がわからない状態で、燃えている飛行機に乗客がいるのかどうかも、どうして飛行機が燃えているのかもわからず映像だけが流れていた。
最終的に、海上保安庁の飛行機と着陸してきた JAL の A350 型飛行機が衝突したということが判明した。事件の真相はこれからいろいろと明らかになるだろうし、今回の事故によって航空機や空港の安全性はさらに高まると思う。航空機事故とは高度な安全対策がいくつも施されているので、想定していなかったことが原因で起こることがほとんどだからだ。
事故により、海上保安庁の飛行機に乗っていた乗員が命を落としたが、幸いなことに JAL に登場していた乗客も、乗員も無事であった。事故時の機内の映像なども報道され、お父さんはその映像を見て、日本の航空会社が日本の空港で起こした事故でよかったとちょっと不謹慎なことを思ってしまった。
この事故が、お父さんがベトナム往復で利用しているベトナム航空であれば、とてもスムーズな避難などできなかっただろうと思ったからだ。なぜなら、ベトナム人の乗客が過半を占めるベトナム航空機内であれば、乗客はすさまじいパニックになったと確信があるからだ。どんなに客室乗務員が訓練を受けた優秀な人たちだったとしても、乗客がパニックを起こせば、絶対にまともな対応はできない。
日本人は良くも悪くも日本のシステムを信用している。自然災害の発生時に、略奪行為などの犯罪がほとんど発生しないのも、避難所で食料の奪い合いなどが発生しないのも、お互いを信用していたり、順番を守っていればきちんと配給を受けられると思っているからだ。そしてその信用が裏切られることはほとんどない。
今回の航空機の事故も、機内にいた日本人は、客室乗務員の指示に従って行動するのが一番安全であると信用しているからこその行動だと思う。
同じ日本人乗客だったとしても、ベトナム航空に乗っていて、周りがパニックを起こして混乱していたら、冷静には行動できないと思う。
さらに言うと、日本人は自然災害が世界的に見ても多い国であるがゆえに、災害時の訓練を子供の頃からずっと経験してきている。これは日本人が考えている以上にすごいことである。
ベトナム工場で 10 年以上前に、機械の排気管が破裂して多少の日が出たことがある。火災時の避難訓練は毎年やっていたが、現場は完全にパニック状態だった。幸いボヤとも言えない小さな火が出ただけで、すぐに消化できたのだが、全く関係ない場所で天井裏に登った挙句、天板を踏み抜いて落下し、大けがを負った社員がいた。
先輩技術員が破裂した配管の天井裏を見に行くのに勝手についていったことが原因だった。結局落下した社員がただ一人大けがをした事件だった。現場にいなかった社員ですらパニックになって不思議な行動をするのだから、当事者として居合わせたらそんなものでは済まないだろう。
日本で日本人が事故にあうのがいいこととはもちろん言えないが、海外で事故にあうよりもよっぽどましだろう。それぐらい日本の教育、文化、習慣、システムは世界に例をみないほど素晴らしいところがあるし、それを身につけている日本人もまた同様に素晴らしい人たちである。
残念なのはそれが日本人限定なために、外国人が一定数入り込むとあっという間に機能不全になることである。
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