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書籍の感想です。今回は「千早あやかし派遣會社」です。千早あやかし派遣會社 (集英社オレンジ文庫) [ 長尾彩子 ]貧乏人大学生の由莉が高い時給に釣られてあやかしの派遣會社のアルバイトになってしまうお話です。とはいえ、派遣する人(?)があやかしというだけで、派遣業自体は真っ当で労働環境もホワイトです。社長である千早は10人もアルバイトに初日に辞められてしまったせいで、だいぶやさぐれてしまっていましたが、由莉は超常現象が視える人だったので、時給の高さもあり、しばらく働くこととしたのです。なかなか面白かったです。河童を水泳部のコーチに斡旋したり、付喪神を和菓子屋に就かせたり、山姥を野菜カフェに派遣したり。うまくいったり、派遣先でバイトテロ的な行動をやらかしたり、でもそれにも理由があったり。千早はイケメン社長でしかも派遣業の社長としてはなかなか有能です。でも、日常生活のレベルはレベル1というかむしろマイナスと云うほどの酷さ。エントリしてきたあやかしをもてなすために高級茶葉を用意しているはずなのに、千早が淹れると出がらし相当の味になっちゃいます。料理もまったくできないけど、お金は持っているからお金でイロイロ解決してきましたが、由莉が料理を作ってくれるようになって大満足です。この辺の千早のダメさ加減も楽しいです。3ヶ月経って契約満了の時期ですが、由莉は様々な派遣を通じて知り合ったあやかしを愛しいと思うようになったのでした。胃袋を握られている千早ももちろん・・・楽しいお話でした。
2022.11.29
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 第四部 貴族院の自称図書委員6」です。本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員VI」 [ 香月 美夜 ]前巻、あまりに登場人物が多くて辟易としていたのですが、今回は貴族院の2年生が始まり、貴族院の生活の話になったことで、わかりやすい展開になりました。良かった〜とはいえ、「平穏に」と保護者から何度も言われていたのにマインちゃんの周りに平穏などという言葉はありません。まずは2年生全員が座学一発合格でエーレンフェストは今年も注目されます。しかも実技ではマインちゃん、シュタープを変形させて武器を出すという課題で、神具であるライデンシャフトの槍を出して、先生の度肝を抜きます。いくら神殿出身とはいえ、ライデンシャフトの槍を細部まで正確にイメージできるのはマインちゃんの才能なのかな〜さらに図書館通いを始めたら、王族のヒルデブランドがいます。これはマインちゃんが悪いわけてはないのですが避けるように、と言われていた王族との交流が始まってしまいます。しかもヒルデブランドも洗礼式前なので社交経験が乏しいのです。社交経験乏しい同士の邂逅はどんどん大変なことになっていきます(笑)ハンネローネだけでなく、ヒルデブランドまで図書委員になってしまったり、中央図書館への招待を受け、あまりの嬉しさにお茶会の席で昏倒したりとか、マインちゃん相変わらずやらかしまくりです。他にはエーレンフェストの採集場所に強敵の魔獣ターニスベレフェンが現れます。この子、トロンべと同じタイプで魔力を吸収するので通常の攻撃は効きません。トロンべ攻略の時と同じく闇魔法が付与された武器が必要なのですが・・・騎士コースの生徒でも学生は闇魔法祝詞は知らないみたいです。マインちゃん、神殿での経験を活かして、闇魔法を付与しちゃいます。さらにはターニスベレフェンに魔力を吸われてしまった土地の再生もしちゃいます。シュタープから神具であるフリュートレーネの杖を出しての行動に先生たちは驚愕を越えて、疑惑の目を向けるようになるのでした。いや〜面白かったです。マインちゃんやらかす、マインちゃん巻き込まれるどちらもあるのですが、そのコンボでマインちゃんの周りは急展開で進んでいきます。側近はまったく気が休まらないし、ヴィルフリートとシャルロッテの問題対処能力も結果的にかなり鍛えられてしまいました。このへんも微笑ましいというか可哀想と言うか。さて、イロイロあったのですが、今回最も面白かったのは最後のエピローグですね。マインちゃん、側近、ヴィルフリート、シャルロッテそれぞれが定期的に保護者に報告書を書いているのですが、その内容がエピローグで明かされます。みんなが深刻に考えていることをマインちゃんだけ遠足の感想文?というくらいお気楽な内容になっていてそれぞれの立場で書くと同じ事象がこうも違った印象を受ける文章になるのだなと思って面白かったです。次巻は査問会ですね。マインちゃん、やり過ぎちゃったけど、魔女扱いとかされないと良いのだけど。
2022.11.27
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書籍の感想です。今回は「探偵ザンティピーの仏心」です。探偵ザンティピーの仏心 (幻冬舎文庫) [ 小路幸也 ]そこまで期待してなかったのですが、失礼!面白かったです。ザンティピーは元警官で今は探偵をやっています。前回の仕事で怪我をしたザンティピーにお詫びの印にと、クラアントがいかにも楽そうな仕事を任せてくれました。日本の温泉に視察に行く女性のボディーガードを勤めるというものです。日本はボディーガードが必要な国ではありません。なのですが、視察先の宿に年若い三代目がおり、女性、パットの相手としてどうかと父親は思っていたのです。お見合い的な要素も含まれているということですね。しかし、だとしても危ない要素は何一つないはずだったのですが、定山渓に向かう途中でザンティピーは何者かに襲われ、洞窟に閉じ込められてしまいます。誰が、何のために?しかも洞窟に入れられたものの、脱出は容易で本気で監禁しようとしたとは思えない。調べを進めると、パットは定山渓の宿に無事着いているみたいです。ますます分かりません。今回の旅の主役であるパットは無事で脇役であるザンティピーが狙われる理由が分かりません。ザンティピーは宿の歴史をイロイロ聞き出します。そしてそこからある勘違いが今回の事件の発端ではないかと推理します。そして、証拠を集めた上である人物に推理をぶつけるのでした。そこで語られる悲しい真実。ザンティピーはもう警官ではありません。なので、真実を白日のもとに晒す事が正義だとは思っていません。ザンティピーの語るそのひと言ひと言はまさに仏心と言えるのかもしれません。とても軽いテンポで語られるザンティピーの活躍はなかなか面白かったです。
2022.11.24
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書籍の感想です。今回は「最良の嘘の最後のひと言」です。最良の嘘の最後のひと言 (創元推理文庫) [ 河野裕 ]ある大企業が年収8000万円で超能力者を採用すると告知を出したことで、自称超能力者7名が採用通知書を奪い合うことに。とは言え、違法行為は禁止のため、バイオレンス系ではなく、超能力と知恵(嘘)を駆使した戦いです。なのですが、あまりに入り組み過ぎてて、混乱します。途中から良くわからなくなったりで、最後の最後に全部明かされてもスッキリというか、やっと終わったと思ってしまいました。超能力者はなかなか面白く、偽物もいるし、フェイクというコピーを作れる人、トレードという2つの物を入れ替えられる人とかが物語を盛り上げます。なんだけどなぁ。とにかくごちゃごちゃしているんだよなあ。勝手に仲間を連れてきている人とかもいて、純粋な騙し合いじやないところも少し残念でした。
2022.11.23
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書籍の感想です。今回は「青春は探花を志す 金椛国春秋」です。青春は探花を志す 金椛国春秋(5) (角川文庫) [ 篠原 悠希 ]前巻で苦難の砂漠の旅をなんとかくぐり抜けた遊圭ですが、時代は遊圭をのんびりさせてくれません。明々のために官僚になろうと国士太学に通うことにしたのですが、遠い砂漠の地で侵攻を強める朔露国。同盟国である夏沙国が陥落した事で金椛国にも火の粉が及ぶ可能性が出てきました。その事事態は遊圭には関係ないはずなのですが、太学の試験で不正をしている一族が朔露国の防衛の太守に任命されたことで、これ以上権勢を伸ばさせないために遊圭は玄月に調査を命じられます。その中で初めてできた友だちが反逆とも言える行為に加担している事が分かり、遊圭は友だちを逃がす事に協力してしまいます。それにより遊圭は官職剥奪、地方に流刑となってしまうのでした。遊圭は平穏に過ごしたいと思っているのに次々と困難に巻き込まれ、翻弄されながらも頑張る姿はなかなか良いですね。遊圭に協力的な味方だけでなく、微妙に敵っぽい相手ともイヤイヤ付き合いながら、進めていくさまはとてもリアルでその辺が引き込まれる一因なのかな。次巻は流刑先で活躍するのかな?後、明々との関係はどうなるのかな?
2022.11.21
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書籍の感想です。今回は「本好きの下剋上 貴族院の自称図書委員5」です。本好きの下剋上~司書になるためには手段を選んでいられません~第四部「貴族院の自称図書委員V」 [ 香月 美夜 ]マインちゃんの続きです。楽しみにしていたのですが、ちょっと読み辛くなってきました。理由は登場人物の多さ。領主の養女となり、そこから貴族院関係の交友関係と側仕えが一気に増え、以前から大変だなと思っていたのですが、そこから各地で製紙業が始まった事で各地のギーべも出てきて、さらにランプレヒトにアーレンスバッハからお嫁さんを貰ったのでアーレンスバッハ関係の名前ももりもり出てきてちょっと難しかったです。何度か(何度も)巻頭の登場人物欄を確認しました。さて、内容ですが、ブリュンヒルデの実家であるグレッシェルで印刷業を始めることとなり、マインちゃんはグーテンベルク一行を連れて訪れます。しかしグレッシェルは典型的な貴族で平民をまともに扱おうと思っている貴族は一人もいません。平民は無理でも無茶でも不満一つ言わずに従うものと思っているので、マインちゃんはブリュンヒルデを通じて、平民が気持ち良く動いてくれなければ印刷業は失敗することを説きます。貴族は見ているだけであり、作るのも売るのも広めるのも、平民の力がどうしても必要だからです。イルクナーとハイデンツェルがうまく行き過ぎだったのかも。貴族にしてみれば平民の意向を組んだり、平民にお金をかけるなんて業腹なのは当然のことです。一応、金属加工職人の育成にお金をかけることを了承してくれたけど、今後も大変そうです。後は染色コンペですね。まったく乗り気じゃないのに周囲に押されてコンペまですることになってしまったマインちゃんでしたが、なんとエーファが参戦していると聞き、だいぶ選別に力が入ります(笑)残念ながら、エーファは専属には決定はしなかったけど、まだチャンスはあります。今後はお母さんの出番も増えるかな?そして次巻はいよいよ貴族院2年生の生活の始まりです。楽しみ♪
2022.11.18
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書籍の感想です。今回は「異世界でカフェを開店しました。(13)」です。異世界でカフェを開店しました。(13) (レジーナ文庫) [ 甘沢林檎 ]異世界カフェシリーズの最終巻です。結婚、妊娠とくれば、今回は出産ですよね。リサは出産を控え、家でのんびりしていたのですが、宗教上の理由でお肉が食べられないという賓客をもてなすために、メニューの考案に協力します。アイデアはリサ、作るのはハウルです。ハウルは王宮の厨房で働いていたので、ぴったりだったのです。野菜で作ったニョッキや中身を豆腐で作ったロールキャベツなど、お肉やお魚などなしで美味しくて満足度も高い料理を提供することができたのでした。そして出産。その後の番外編でその子の名前がユリアーナであることがわかりますが、みんな幸せそう。リサもジークもそな周りの人も。美味しいもの食べると幸せを感じるからかなあ。まだまだ続いても良さそうな感じですが、残念ながらこれが最終巻とのことです。問題が起きてもすぐ解決しちゃうやや甘い展開ではありましたが、全体的には楽しんで読めました。
2022.11.16
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書籍の感想です。今回は「会社を綴る人」です。会社を綴る人 (双葉文庫) [ 朱野帰子 ]人当たりが良くバリバリ仕事でも活躍している兄と比べて弟の主人公、紙屋は何をやらせてもダメな子でした。作業が遅いとかだけならまだしも、理解が遅い、言われた指示をすぐ忘れる、同じミスを繰り返すとくればダメさ加減がわかるというもの。アルバイトをしても一週間でクビになることもしばしば。本人も諦めていたのに、兄からの紹介で受けた老舗製粉会社に奇跡的に受かってしまう。唯一紙屋がちょっとだけ得意なのは文章を書くこと。兄は「どんなつまんない取り柄でも一つあれば会社でやっていけるものだ」と言われたものの、日々ミスばかり。データを消すとか、コピーを詰まらせるとかむしろ彼が動けば動くほど仕事が増えていく。そんな彼がテンプレートを捨て、インフルエンザ予防接種に関する案内を自分の言葉で書き切り、それが頑なだった営業部員に届いた時、ちょっとだけ自分の居場所を見つけた気がしたのでした。その後、営業のプレゼン資料を代わりに書いたり、安全標語のポスターで優秀賞を取ったり・・・しかし、会社の状況はどんどん動いていき、やがて紙屋は思い切った行動を取るのです。紙屋は自分が納得したことしかやりたくない人なのでラストはちょっと残念な気もしますが、これからも文章で頑張ってくれることでしょう。
2022.11.13
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書籍の感想です。今回は「タクジョ!」です。タクジョ! [ 小野寺 史宜 ]小野寺さんの作品です。小野寺さんの作品はドラマチックな事はあまり起きず、市井の人々の姿をそのまま描ききるみたいな感じですが、タクジョもほんのり事件らしい事が起こりつつも、大した事は起きません。タクジョとはタクシー女子、つまり女性タクシードライバーの事で、主人公の夏子の周りでちょっとした事は起きます。でも、人生を変えるような大事件が起きるわけではありません。乗っていたお客さんから誘われたりとか、籠抜けって言って、目的地周辺でお金払わずに逃げられちゃったりとか、イロイロあって付き合う事になった彼に危ないから、心配だから、結婚まで考えているから、タクシードライバーを辞めてくれないかとお願いされたりします。最後のタクシードライバーを辞める辞めないの話は難しい問題だなと思いました。別にタクシードライバーに限ったわけではないですが、身の危険が身近にあるお仕事ってあるわけです。警察官、消防士、CAなどもそうかもしれません。自分が好きになった女性がそういう職種だった時、応援したいという気持ちもありつつ、常に何かあったらと心配し続ける苦労もあると思います。夏子を好きになってくれた人は「好きだからこそ、慣れちゃいけないのだと思う」と真剣にお願いしてきたのです。悩んだ末に出した夏子の結論は・・・まぁまぁかな。
2022.11.12
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書籍の感想です。今回は「前世は剣帝。今生クズ王子」です。前世は剣帝。今生クズ王子 [ アルト ]まあ、クズというかグータラ王子ですな。前世の話は何度も出てくるのですが、世界観はあまり語られないので、正確ではないかもですが、悪鬼羅刹がひしめくような世界だったのでしょう。なので、剣の腕がなければそれこそあっという間に死んでしまう世界、命の重さがとても軽く、死が身近にある世界。だからこそ、その世界ではぶっ壊れてるくらいじゃないと生き残れなかった。そのくらい己の剣を殺すことに昇華させた果てに彼が見たものは「孤独」だったのです。尊敬して止まない師匠も死に、友だちも死に、誰も彼も死んでしまった。その孤独から逃れるように彼は自死を遂げますが、不幸なことに前世の記憶を持ったまま新たな生を得たのです。「もう二度と剣は握りたくない」と思う気持ちもわからんでもない。剣を振るったら、また同じような孤独に陥りそうで怖いのです。運良く彼は第3王子だったので、グータラする彼を仕方ないと生暖かい目で黙認されてきました。そんな折、友好国から援助要請がきます。「王族が救援に向かった」という大義名分のためだけに彼は戦地に赴くことになります。戦地でも戦う気はまったくなかったのですが、ある人の言葉に動かされ、遂に彼は剣をとることになるのでした。なかなか面白いです。タイトルも雰囲気もだいぶふざけていますが、主人公、ファイの内面を丹念に描いていてとても良いです。戦闘シーンも面白かったです。
2022.11.10
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書籍の感想です。今回は「運び屋 一之瀬英二の事件簿」です。運び屋 一之瀬英二の事件簿 (実業之日本社文庫) [ 水沢秋生 ]一之瀬英二の仕事は運び屋と言われています。依頼されたものを、依頼された時間に、依頼された方法で届けるというのが、彼の仕事です。依頼されるものは合法的なものもあれば非合法なものもありますが、そう言ったことには目くじらたてずに淡々と遂行するのが、彼のスタイルです。依頼人の運ぶ理由には関与しないと言いつつ、アフターサービスと称して調べたりする。もちろん、厄介事に巻き込まれないための用心という側面もあるのですが、微妙に人情味があってなかなか面白いです。一之瀬英二の憂鬱では中学生からある三人の男にチョコレートを届けるよう依頼されます。依頼料は安くありません。となれば、チョコレートを届けるのは偽装で何か本当の目的がありそうです。一之瀬は依頼人の兄と出会い、真実を知ります。そして、運ぶ以上のサービスをするのです。どの話も面白いです。
2022.11.08
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書籍の感想です。今回は「作り直し屋 十年屋と魔法街の住人たち」です。作り直し屋 十年屋と魔法街の住人たち [ 廣嶋 玲子 ]十年屋のスピンオフ作品という感じです。十年屋にたびたび登場する作り直し屋のおばあさんが主人公です。十年屋ではちょっと面倒くさい人ってイメージだったのですが、本作では気の良い魔法使いのおばあさんでした。物語は銭天堂のイメージで作り直し屋で手に入れたものを良い方向に使って幸せになる人がいる一方で我欲に任せて使って不幸になる人もいるみたいな感じです。「星のモビール」というお話が好きですね。弟を想う気持ちがとても素敵なモビールとの出会いを生み、病弱だった弟がやがて大成し、姉に恩返しをするのです。そしてその星のモビールが何を作り直して作られたのかがその次のお話である「いまいましい赤い玉」というお話で語られます。そりゃあ、凄いモビールになるよね。そして弟に一番合うプレゼントを見つけたいという想いがお姉さんとモビールは出会えたのでしょう。面白かったです。
2022.11.05
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書籍の感想です。今回は「質屋「六文屋」の訳アリな訪問客 謎、買い取ります」です。【中古】 質屋「六文屋」の訳アリな訪問客 謎、買い取ります。 メディアワークス文庫/吉川美樹【著】 【中古】afb質屋に持ち込んだ品にまつわる謎を店主が解き明かす、というお話です。その謎というか意図(サイン)を読み取り、お客様に提供するのですが・・・サインがちょっと難しいです。ここからそれを読み解くって難しいんじゃない?って思えて、入り込めなかったです。質屋に持ち込んだ品以外の部分がキーになっていたりして、店主の決め台詞「これだから、質屋はやめられないんです」も違和感がありました。つまらないということはないのですが、謎が綺麗に解き明かされていく、という爽快感がちょっと弱いかなと思いました。
2022.11.05
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書籍の感想です。今回は「穢れた血だと追放された魔力無限の精霊魔術士」です。穢れた血だと追放された魔力無限の精霊魔術士 (ツギクルブックス 1) [ 冬月光輝 ]タイトルの長さでおわかりかと思いますが、ラノベです。読みやすくて良いですよね。リアナは生まれつき手の甲に紋章が刻まれていました。人々は悪魔の刻印と蔑み、父は家名が穢されたとリアナに辛くあたります。実際、優秀な魔術士の一族のはずなのに、リアナだけは初級の魔法すら使えません。妹のティナは聖女と慕われているのに。遂に父から追放されてしまったリアナですが、隣国に来て、リアナの紋章の秘密を知ります。リアナは常に外から大量の精霊魔力を吸い込み、外に魔力として吐き出していたのです。そんな状態だったので、魔力が安定せず、普通の魔法が使えなかったのです。しかし、その仕組みをうまく使えば無敵のとも言える素質だったのです。というのも、無限に外から魔力を取り込めるので、魔力切れという事態が起こらないのです。魔力をメンバに渡すことで永久機関としてパーティが機能するのです。さらに、吐き出すのを少し我慢すれば自身の中に大量の魔力が凝縮され、それを一気に開放すればトンデモナイ火力の攻撃にもなるのです。通常の魔術士のようなファイアーボールを発射するような魔術士ではないので、地味に感じますが、かなり有用な能力ですね。その力を使って、さらに仲間の協力もあってドラゴン、さらにはカイザーヌメーバという危険なモンスターの討伐に成功します。みにくいアヒルの子みたいですね〜面白かったけど、これ、続きどうするのかな?魔法も極大魔法のようなものも出てきちゃったし、モンスターも最高級レベルのものも出てきたからなあ。これ以上強いのが出てきてもインフレになりそうで心配です。
2022.11.03
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書籍の感想です。今回は「桜風堂ものがたり」です。桜風堂ものがたり [ 村山早紀 ]桜風堂というのはある町にある書店です。ただ、物語はすぐに桜風堂には行かず、銀河堂という書店を舞台に始まります。書店って読書家にとってはワクワクする場所なわけで私も大好きです。ですが、現実は厳しい。読書離れやネットショップの台頭などもあり、書店は数を減らしているのが現状です。銀河堂は老舗デパートに入る老舗書店ですが、悪く言えばやや古めかしい書店と言えるでしょう。そこに勤める月原は隠れた名作を見抜く力が高く、「宝探しの月原」などと言われています。そんな彼が見つけた「四月の魚」という作品。賞を取ったわけでもなく、人気作家の作品というわけでもないため、ほとんど誰にもマークされていませんでしたが、月原のカンが良作であると訴えます。その作品を売るための作戦を考えていた時期に事件が起きます。万引きです。万引きは書店にとってかなりの痛手です。1000円の本が万引きされた時、1000円の本を売っても50円しか利益がないとしたら、20冊売ってやっと万引きの被害を取り戻せるのです。なので万引きされたのを見て、追いかけない書店員はいないでしょう。しかし、逃げた高校生は道路に飛び出し、車に轢かれてしまいます。命は助かりましたが、世間は「たかが本のために、そこまで追い込む必要があったのか」という論調に染まっていきます。追いかけた月原はその戦犯としてさんざん叩かれます。批判の矛先が銀河堂、更にはデパートにまで向かい始めた時、月原は退職を決意します。月原にとって銀河堂は自分を犠牲にしてでも守るべき大切な場所だったのです。そんな彼を結果的に救うことになるのが桜風堂なわけです。しかし、桜風堂は桜風堂で困っていたわけで、桜風堂は月原を救ったかもしれませんが、月原に救われたとも言えるかもしれませんね。そして彼が見出した「四月の魚」は共感するものが増え・・・本に対する愛が溢れた作品です。ちょっと描写が冗長に感じられる部分もありますが、先へ先へとテンポ良く読み進める作品ではないのでこれはこれでありなのかな。読後感はとても良いです。
2022.11.02
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