森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2013.01.14
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森田療法は慈恵医科大学初代精神科教授の森田正馬博士(1874~1938)がはじめられた精神療法です。森田先生も私たちと同じ神経症で苦しまれた経験をお持ちの方であります。
森田療法が完成したのは1919年(大正8年)森田先生45歳の時です。それ以来自宅を開放して入院生を受け入れ、寝食をともにしながら、神経症の治癒のため一生をささげられました。そしてたくさんの根治者を出しました。また名だたる後継者も作られました。また私たちにとってはありがたいことに著作もたくさん残されました。その中でも森田全集第5巻に収録された「形外会の記録」(退院患者や入院患者に対しての対話記録)、「神経衰弱と強迫観念の根治法」「神経質の本態と療法」は今も燦然と読み継がれる名著となっております。森田先生は1938年(昭和13年)64歳の若さで惜しまれつつお亡くなりになりました。
森田先生の死後、慈恵医大では高良武久教授が引き継がれました。高良先生は「高良興生院」で神経症の治療にあたられました。森田理論は森田先生、高良先生によって完成したといわれています。
その後森田先生の入院治療を受けた共同通信社論説委員の水谷啓二氏は、1956年(昭和31年)森田療法の普及と神経質者の相互扶助を目的として啓心会をスタートさせました。昭和34年からは「啓心寮」を開設し、自宅を開放して神経症に悩む人たちと寝食を共にしての家庭における森田療法の実現にのりだしました。また1957年(昭和32年)には機関紙「生活の発見」を創刊しました。その後水谷啓二氏は1970年(昭和45年)58歳でなくなりました。
水谷啓二氏の死後、活動は存亡の危機に見舞われましたが、長谷川洋三氏、斎藤光人氏らに引き継がれ、森田理論の学習のための集談会の全国展開へと花開き、最盛期には会員が6000名を越えるまでに拡大してきました。
そんな中、生活の発見会と協力関係にある医師も数多く全国に存在しています。
また財団法人 メンタルヘルス岡本記念財団のような生活の発見会を支援していただいている団体も現れました。
現在では日本森田療法学会、国際森田療法学会も開催されています。
森田療法は日本が生んだ精神療法として、海外でも高く評価されており、特に中国での普及はすさまじいものとなっています。





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Last updated  2013.01.14 13:11:06
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

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