森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2015.11.06
XML
カテゴリ: 行動のポイント
「メジャーリーグへの挑戦は、何も大きな決断ではなかったのです」
メジャーリーグ挑戦にあたってのイチロー選手の言葉です。

イチロー選手は日本でプレーしていれば高年俸が約束されて、数々の記録を打ち立てることができたでしょう。ファンからの賞賛を得て、少年たちの熱い自然を一身に集めるイチロー選手にとって、それを捨て、活躍の場を替えることは大きな賭けだったに違いありません。
メジャーリーグに挑戦するかどうか、夜も眠れぬほど悩んだとしてもなんの不思議もありません。

これに対するイチロー選手の言葉です。
「すごい決断であるかどうかは、野球が職業であるか趣味であるかということです」
もちろん、イチロー選手にとって野球は仕事です。プロ中のプロともいうべき存在であることは、誰でも知っています。彼自身もそんなことは百も承知。
しかし、彼は、自分にとって野球は「仕事」であるのか、「趣味」であるのかと問いかけているのです。
その問いかけに対して出した言葉が次の言葉。



つまり、彼にとっては、野球は間違いなく「仕事」であるが、意識の中では「趣味」の部分が大きいということです。
「趣味」だから、メジャーリーグに挑戦することは大きな決断でもなんでもない。

仕事というのは生きていくための必要悪であるであると考えていると、イヤイヤやらされている気持ちがどこかに出てきて苦痛になります。
イチロー選手のように仕事ではあるが、趣味の部分が非常に大きいということになると状況は全く違ってくる。

これから私たちが学ぶことはなにか。
イヤイヤながらする「仕事」でも、「趣味」の部分を取り入れるとよいということです。
「趣味」の部分というのに語弊があるとすれば、何か小さな「目標」みたいなものを設定するということです。「目標」を持つということは、「趣味」に取り組むのと同じようにモチュベーションが高まるのです。

例えば営業の仕事。メンバーの中で一番の営業成績を叩き出したい。
ボーナスの査定評価をAランクにあげたい。
営業のノウハウを確立したい。断る相手の心理を研究してみたい。
毎日パソコンでデータ―の打ち込みをしている人。

お茶出しやコピー取りの仕事をしている人。
美味しいお茶を適宜出して喜んでもらいたい。コピー機のトラブルは自分ですべて対応できる。
管理職の人。他の部署よりも成果を上げる。部下がやる気を出す方法を考える。
これはほんの一例です。

それぞれの仕事に応じて、自分なりの小さなささやかな目標を立ててみるのです。

すると、与えられた仕事をイヤイヤするということから、自分の掲げた目標に向かって意欲ややる気が高まってきます。
それを達成すると、ささやかな自信も持てるし、仕事をすることが楽しくなると思うのです。
気がつけばあっという間に1日が経っていたということになると思います。
これは森田でいうと、「ものそのものになる」ということだろうと思います。
仕事に今一歩踏み込み、一心不乱に取り組んでいる状態のことを言います。
(セルフ・コーチング 庵里直見 丸善 42ページより引用)





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2015.11.06 06:59:23
コメント(0) | コメントを書く
[行動のポイント] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

知らぬ間に立派な大… 楽天星no1さん

泉佐野フィルムフェ… へこきもとさん

激しい運動の後、疲… メルトスライム25さん

神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 申し訳ございません。生涯森田様でした。
kurokawa@ Re:感情と行動を分離して行動する(11/11) New! 障害森田様 この記事の中で「心とは裏腹…
楽天星no1 @ 早速のご返事感謝 森田生涯さんへ 早速のご返事ありがとう…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: