森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.04.30
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精神科医の診察を受けるにあたって注意したいことはなんでしょうか。


精神科医の教育は薬理を中心に教えられています。
心理療法に重点を置いているところは非常に少ないのです。
分かりきったことですがセラピストではないということです。
精神科医の主な仕事は、精神病やうつの症状を見つけて薬を処方することなのです。
現代は心の病気もかなり医学的に解明されています。
またいくらカウンセリングで症状を克服したいと思っていても、症状がきつい時は現実的ではありません。
まずは薬物療法を受けることが大切です。


最近は心療内科という看板を掲げている医師が多くいます。
この中には、元来は内科専門の医師が心の問題に興味を持つようになって心療内科という看板を掲げたという人がいます。
その一方で精神科医が精神科という名称では受診に来にくいだろうということで心療内科という科目名をあげている場合があります。

このことは治療に影響を与えます。
たとえば、元々精神科医の場合は内科が専門ではありませんので、何か別の身体的な病気が潜んでいることを見逃したり、ちょっと難しい内科疾患への対処方法に慣れていない場合があります。

元来、内科出身の医師の場合、精神薬の使い方に十分な経験がなく、こわごわ一番弱い睡眠薬や安定剤を出して見るだけという場合も時々見かけられるそうです。

神経症の場合、「夜眠れない」「イライラする」「食欲がない」など生理的なレベルで症状があらわれている場合は、矢幡さんは精神科に行って軽い睡眠薬や安定剤などを処方してもらうことを勧められています。
改善できるところからさっさと改善して、つぎの心理療法にすすんだ方がベターであると言われています。

その上で矢幡さんは精神科医の腕前には雲泥の差があると言われています。
たとえば、長年入院しても症状が変わらず、スタッフも家族も「もうこれ以上よくならない」と諦めていた患者さんが、腕のよい精神科医に担当が変わった途端に症状が治まって退院したというような例がありました。

大学病院や複数の精神科医がいるところでは、どの精神科医がいいかをよく知っているのは看護師さんだそうです。


一般的によい医者といわれる人は次のような特徴があります。
今の病状についてきちんと説明してくれる。
治療の方針をきちんと説明している。
薬の効果を親切に説明してくれる。
副作用があるとどんな副作用があるかを説明してくれる。


病状についてですが、精神科の場合ははっきりした病状を告げてくれないこともあります。
それは社会の偏見が強く、患者さん自身も病状を告げられると必要以上のショックを受けてしまうということがあるからです。
病名によっては益々追いつめられた気持ちになることもあるのです。
また精神科の病気は、病気同士の境目があいまいであるという点もあります。
以上を基礎知識として間違いのない精神科医を選びたいものです。





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Last updated  2016.04.30 06:43:38
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
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