森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.06.04
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子どもにとっていじめられてクラスで孤立することは、薄氷の上を歩いているようなものだ。
生きた心地はしないと思う。
大人でも会社で上司、同僚、女子社員等から無視されて孤立無援になると大変なストレスになる。
私が苦しかった時はそんな状態だった。

私はそんな人に言いたい。決してあきらめることはない。改善する方法がある。
森田理論学習に希望がある。
こういう方は森田理論学習をして、森田を生活指針として生きていく術を身につけてもらいたい。
そうすれば私みたいになんとか生きていける。
孤立している時は、蟻地獄の底に落ちてもがけばもがくほど底にずり落ちてしまう状況です。


まずどうしてそうなったかという現状をしっかりと把握していくことが大切だ。
これは親の育て方に問題があったのである。自分に責任があったのではない。
だから自己嫌悪したり自己否定する必要は全くない。また罪悪感で苦しまなくてもよいのだ。

まずは愛着障害。そして過保護、過干渉、放任等の育て方をされてきたのだ。
自分の意思が尊重されず、抑圧されて親にいいなりになってきた。
だから、もっとやる気を出せとか、言いたいことがあったら言えばいいじゃないかと言われても、いまさらおいおいと出せる状況にはないのだ。
また自己中心的で、他人を思いやる気持ちも育たなかった。

でも赤ちゃんからもう一度やり直すことはできない。
また親を恨んだところで自分がみじめになるだけだ。
親も自分の親からそのように育てられたので、自分の子どもをどう教育していいのか分からないままに育ててきたのだ。
そういう意味では親もまた被害者なのである。


さて森田理論で状況が好転すると言っても、ケガが跡形もなく完治するようなわけにはいかない。
そこは誤解しないでほしい。
今の対人的な苦しみが10%か20%でも少なくなればよしという人にとっては福音となりうる。

まず愛着障害の改善です。
愛着の修復は、何かにつけて自分に寄り添ってくれる人を作るということです。

いつもは自分のすることを温かく見守っていて、励ましたり、ほめてくれたりする人です。
いざ窮地になった時は助けに入ってくれる人です。そういう人を見つけましよう。
本来は親がその役割を果たすべきです。
ところがいじめにあっている人は、親にそれを期待することはできません。
しかし、親に変わってそういう人を見つけておくことは必要です。

私は集談会にそういう人がいました。30年以上集談会に参加してきました。
その人は1回も私のことを非難したり説教された事はありません。
いつも温かく見守って、いつも気にかけてくださっていました。
そういう後ろ盾を得て、集談会の中では自由に役割を果たすことができるようになったのだと思います。
そして、その後ろ盾を頼りにして会社勤めがなんとかできたのである。
私の場合は運が良かったのかもしれません。そういう人はなかなかいないかもしれません。

私はせめて集談会の場は、傾聴、受容、共感の場になるようにお互いに配慮したいものだと思います。
他人を非難したり、強引なアドバイスをしたりすると傷つきやすいガラスコップのような私たちの心はすぐに割れてしまいます。
集談会の場では、気にくわないことがあっても、なるべく口にしないようにしましょう。

それと、いじめにあっている人というのは人間関係の幅がとても狭い。
これはまずいいことだと思います。
コップいっぱいの人間関係を2、3個しか持っていないというのはとても危ない。
その人たちが自分に危害を加えるようなことをしたらいっぺんに人間関係が壊れて、孤立してしまう。
コップに少しだけ水が入っているような人間関係をたくさん作っていくのが森田流です。
だから人間関係の幅を広げていく努力をする必要がある。
配偶者、家族、親戚、同級生、集談会、勉強会、趣味の会、飲み友達、ボランティア関係、仕事関係、隣人、親子会など身の回りの人間関係は幅広いのである。深入りは必要ない。
時と場合に応じて必要な人間関係を、必要なだけ薄く幅広く作ることを心がけていくべきだと思う。
そうすると学校や仕事での人間関係が壊れても、別の人間関係が救いになる。
そういう時こそ助けてもらえることがある。
さらに幅広い人間関係の中に自分と相性が合う人は自然に見つかるものであると思う。

それと学校や職場でいったん孤立してしまうとこの状態が永遠に続いてしまうような錯覚に陥る。
しかし現実は違う。学校は卒業してしまえばいったんは解散になる。
職場でも、上司は常に変わるし、同僚も入退社を繰り返している。
特に女子社員などは頻繁に入れ替わっている会社が多い。
どこの会社に行ってもうまの合わない人間は必ずいる。
でもその人たちと一生にわたって付き合うわけではないということもしっかりと認識しておきたい。

愛着障害を抱えた人は、後ろ盾がないので、人間関係作りはとても困難ではあるのは確かだ。
無理のない範囲で愛着の回復を遅まきながら進めていくことが大切だと思う。

次に無気力、無関心、依存的、刹那的快楽主義の自分をどうしていくのかですが、明日投稿します。





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Last updated  2016.06.04 07:16:12
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
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