森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.11.28
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私の知り合いに生活習慣病の検診は受けたことがないという人がいる。

その人の言い分は、肺のレントゲン検査や胃のバリューム検査は放射線を浴びていることだ。
こんなことを毎年繰り返していると体に負担がかかり、ガンのリスクが高まる。
健康診断を受けて正常範囲と判断された人が、膵臓癌で6カ月後に亡くなった人がいるという。
人間死ぬ時節がくると死ぬのが自然だともいわれる。
また、その方は体にはいろんな常在菌が住みついていて、体を守ってくれている。
だから体をごしごしこする。頭を毎日洗髪することは不要だという。
湯船に入り体をさするだけで汚れは落ちる。洗髪は1週間に1回で十分だといわれる。
話を聞いていると、健康診断のデメリットはいろいろとあることに気づく。


しかし、健康診断のメリットを全く考慮していないというのが気にかかった。
健康診断で自分の体の状態がすべて分かるかといえば、残念ながらNOと言わざるを得ない。
でも、血糖値、血圧、尿酸値、コレステロール値、中性脂肪値等は分かる。
肝臓、腎臓、肺、胃腸、心臓、血管などの状態は大まかには分かる。
完全ではないが大まかに自分の健康状態が分かる。
そのメリットについては無視されているのだ。本来はデメリットとメリットを書きだす。
比較検討してほどほどの所に落ち着くというのがまともな考え方ではなかろうか。
そうなれば必要に応じて定期的に健康診断をすることになるのではなかろうか。

60歳を過ぎると不具合箇所がだんだんと増えてくる。経年劣化と言われるものである。
それを自分一人で見つけ出すことは難しい。
その方は自分のことは自分が一番よく知っているといわれるが、果たしてそうか。


そういう考え方をされていないというのが気にかかった。
これを詳しい第3者に調べてもらえば容易に解決する。
こんな時は意地を張らずに相手に甘えたほうがよいと思う。

考えてみれば、自分の考え方、将来の見通し、主義主張は絶対に正しいと思っている人がいる。「かくあるべし」で何でも押し切ろうとする人である。
でも他人から見ると、偏っていて、常識外れに見えることもある。

第三者の目を通して自分のことを理解していくことも必要ではないのか。
それは日本人が海外旅行によって、日本の強みや長所、弱点や短所に気がつくようなものである。第三者に客観的に見てもらうことで自分の状態はよく分かる。

使用し始めて10年を過ぎた自動車は、経年劣化であちこちに不具合が出てくる。
1年に一回は検査をして不具合箇所を探して、修復しながら大切に使用しないと道路上でトラブルを起こすことにもなりかねない。そうなったときは手遅れなのだ。

体も同じで、第三者の客観的な視点からの助言を受け入れることは、自分の将来の健康につながる。自分のことは自分で何でも分かっているというのは思いあがりである。
できるだけ第三者の意見を取り入れて、多面的に判断することが必要である。
ものごとに対して臨機応変に対応することが重要であると思う。





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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
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