森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2016.12.29
XML
カテゴリ: 生の欲望の発揮
アインシュタインは、「感動することをやめた人は、生きていないのと同じことである」といっています。
映画を見て涙が出る。テレビドラマを見て感動する。カラオケを聞いて感動する。
ベランダの草花を見てうれしくなる。他人から思いがけない親切をされて感動する。
努力して何かを達成したときに涙が出てくる。
そんなことが一日に一回でもあれば、人間に生れてきてよかったということになる。

考えてみれば小さい頃はそんなことの連続だったような気がする。
見るものやることのすべてが新鮮だった。
好奇心、チャレンジ精神に満ちていて、毎日達成感や感動の連続だった。
失敗やミスはやる気や意欲をさらにかきたてて、落ち込む原因とはならなかった。


なぜそうなってしまうのか。茂木健一郎氏は次のように言われています。
「大人になると、当然のことながら知識や経験が蓄積されてきます。
それらを使いこなしていけば、わざわざ自分を変えなくてもなんとか生きていけるからです。
自分や生き方を変えるということは、楽しく刺激的なことではありますが、反面でしんどいことでもある。
そうすると、わざわざしんどい思いをしなくても、今のままでいいやと思ってしまうことがあるのでしょう。
また年齢を重ねていくに従って、変わることを恐ろしがるようになる人もいる。
いまさら自分を変えても仕方がない。変なふうに変われるよりも今のままでいい。
そういう消極的な考えが頭をもたげてきます」(感動する脳 PHP文庫 茂木健一郎136頁引用)

自分の周囲、世の中はどんどん変化しているのに、現状に満足して自分を変えようとしなくなってくるのです。今の生活に満足してしんどい思いをしてまでリスクをとる必要はないと考えているのです。

すると少しずつ心身に変調をきたしてきます。
まず脳が廃用性萎縮を起こします。

次に筋肉が弱って体が自由に動かなくなってきます。足腰が弱ってしまうのです。

新しい会社を興して、成長発展して衰退していくのは30年サイクルだと言われています。
何もしなければ30年で会社はつぶれてしまうと言われているのです。
会社をつぶさないためにはどうするか。
経営の神様と言われているP.Fドラッカーは「廃棄」することだと言っている。

つまり企業の存続はイノベーションの繰り返しであると指摘している。
それを怠った会社はすぐに消え去ってしまうというのだ。
リスクをとって変化を見きわめて、自分を変化に対応させていくことが生き延びていくために必要だということだろうと思う。(未来への決断 ドラッカー ダイヤモンド社 38ページ)

変化を恐れて、現状に甘んじてしまうことは、感動を味わうことが少なくなる。
またあらゆるものが縮小再生産を余儀なくされてしまうために人生を謳歌することができなくなってしまう。森田理論ではことのほか変化に素早く対応する態度の養成を大切にする。
変化をとりこんでいくことは、欲望の発揮に邁進することだと思う。
そうなると日々生きる喜びを満喫できるようになると思う。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2016.12.29 08:09:40
コメント(0) | コメントを書く
[生の欲望の発揮] カテゴリの最新記事


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

寒い時期の脳卒中、… New! 楽天星no1さん

長谷寺~室生龍穴神… へこきもとさん

心食動操 メルトスライム25さん
神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: