森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2017.03.30
XML
最近「忖度」(そんたく)という言葉がニュースでよく聞かれる。
森友学園の国有地払い下げ問題ではこの言葉は連発された。

普段聞きなれない言葉なのでよくわからない。さっそく調べてみた。
「忖度」とは 他人の心をおしはかることだという。
たとえば元大阪府知事の橋下さんが、大阪に株式会社が経営する私学を誘致したいと考えている。
大阪府の職員は府知事の意向を酌んで、最大限にその気持ちを尊重して仕事をする。
忖度によく似たような言葉で「斟酌」(しんしゃく)という言葉もある。
これも、相手の事情や心情をくみとることとある。
あまり違いはないが、あえて言うと、単純に相手の心情を推し量るのが忖度。


いずれにしても、トップの方針に対して、批判や意見を言うのではなく、それを無条件に受け入れて、粉骨砕身目標が速やかに成就するように行動することである。
そのように行動すれば、いずれ自分の将来が安泰になるだけではなく、出世につながる。
本来はトップの方針に対して、無条件に追随するのではなく、十分な議論を尽くしたうえで、最終的な合意を取り付けて取り組んでいくことになる。
そうでないとトップの思いつきの方針に盲目的に従うだけになってしまうことにもなる。

これは親分と子分の関係である。親分は子分が自分の役に立っているあいだは引き立ててくれる。
しかし、役に立たない。あるいは自分のやり方に不満を持っているのではないかと、疑心暗鬼になるとすぐに排除されるようになる。

このことを強く感じる出来事があった。
核兵器禁止条約の制定に向けて、日本の高見沢軍縮大使は、アメリカの意向を忖度して、不参加を表明した。岸田外務大臣は、以前会議そのものには参加を表明していたが取り下げた。
岸田外務大臣は原爆が投下された広島市選出の国会議員である。
被爆者、広島市長、広島県知事などが反対する中で、トランプ大統領が、日本が勝手に会議に参加することに強烈に批判したため、忖度して引き下がったのである。
日本はアメリカの同盟国としてアメリカの核の傘に入るのだという。

これから貿易交渉は二国間で行われるが、アメリカの理不尽な要求を次から次へと受け入れて、最終的には国民生活が破壊されていくのをみすみす放置していくことになるのか。

森田理論を学習すると、人間関係は主従関係になるのではなく、対等であることが大切であると学んだ。国家と国家も対等な立場で話し合いをすることが大切なのではないかと考える。





お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2017.03.30 06:52:08
コメント(0) | コメントを書く


【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! -- / --
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x
X

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Favorite Blog

寒い時期の脳卒中、… New! 楽天星no1さん

長谷寺~室生龍穴神… へこきもとさん

心食動操 メルトスライム25さん
神経症を克服します♪ ROSE33333さん
「私」がいる幸せ えみこた2さん

Profile

森田生涯

森田生涯

Comments

分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

Calendar


© Rakuten Group, Inc.
X

Mobilize your Site
スマートフォン版を閲覧 | PC版を閲覧
Share by: