森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.10.01
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ビートたけしさんのお話です。

見渡せば世の中、間抜けな奴ばかり。
どいつもこいつも、間が悪いったらありゃしない。
「間」というものは厄介で、その正体は見えにくいし、コントロールするのも難しい。けれど、それを制した奴だけが、それぞれの世界で成功することができるんだよ。(間抜けの構造 ビートたけし 新潮社)

「間」というのは、意識して空白の時間、隙間時間を作ることです。
一呼吸置くことで相手とタイミングを合わせ、一体化するといった意味があります。意識して、けじめをつけて一旦区切りつけるのです。
締まりがなくなると、間が抜けて白けてしまいます。飽きてくるのです。
宴会などで、予定の時間が来ると、「一本締め」「三本締め」で一旦お開きとなります。けじめをつけて次の行動に移るというのは、次の行動に移るときの呼び水となります。
意識して「間」作り、次の行動に移ることは大事なことです。

不安や恐怖にとらわれやすい神経質者にとってかなりハードルが高い。

歌舞伎では一つの所作が完了したときに必ず「見得」をきって一区切りつける。
歌舞伎の「見得」とは、役者が一連の動作の最終形として、ある動作をとることで、お客さんを興奮状態に持っていくのです。
観客に「これでどうだ」と言わんばかりに動作をいったん止める。
歌舞伎では、この「間」のポーズが決まれば拍手喝采となる。
十分に「間」をとってから次の展開に移る。
「間」がないとワサビのない刺身を食べるようなもので締まりがなくなります。

人間関係で「間」が持てない人は、例えば怒りや腹だたしい感情が湧き上がってきたときに、その感情のままに暴言や暴力を振るうことになります。
普通は小さい頃の雑多な経験の中から、「間」の持ち方を自然に身につけてきますが、友達や兄弟でけんかをしたことがないような人は、「間」の持ち方が身についていません。
風の吹くまま、気の向くままの行動になりやすい。
ハンドルに遊びがない、工作機械に潤滑油が行き渡っていないようなもので、絶えず摩擦を引き起こしているのです。


そういう人は、人間関係の「間」「車間距離」「ハンドルの遊び」の大切さがわかっていない人です。
「一言多い」ために、人間関係の悪化を招いて自ら墓穴を掘っている。
集談会で「人間関係は馬の合う人20%、馬の合わない人20%、どちらでもない人60%」の法則があると聞きました。
「一言多い人」は、どちらでもない人を、馬の合わない人に付け加えて80%の人と折り合いが悪いようなものです。
「一言多い発言」をできるだけ我慢するようにしたいものです。





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Last updated  2025.10.01 06:31:58
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

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