森田理論学習のすすめ

森田理論学習のすすめ

2025.10.26
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カテゴリ: 感情の法則
今日はアドラー心理学の立場から見てゆきたいと思います。
アドラーは人間の苦悩は人間関係の悩みであると言っています。
人間関係の悩みを解決するための方法をいくつも提案してくれていますので対人恐怖症の人は大いに役立ちます。

アドラーは怒りの感情や悲しみの感情は、自分の目的を達成するために自ら作り出して利用しているのだと考えました。
「怒り」は相手を支配するための道具として使っている。
「悲しみ」は同情を引くための道具として使っているというのです。
母親が子どもに「あとがつかえているから早く風呂に入りなさい」と再三声をかけたのに、子どもが従わなかった場合、怒りを感じることがあります。
ある人が自分の欠点を取り上げて非難したという場合、親しい友人に愚痴をこぼして同情を引き、相手への復讐を企てるということがあります。同情も感情を利用していることになります。
親の離婚がトラウマとなって恋愛ができないというのは、自分が離婚することがいやなので、恋愛をしたくないという目的のために利用しているとみているのです。


アドラー心理学では、個人的な感情と相手と絡む感情は同じように考えるのではなく、別々の対応が必要になると言っています。

過去の出来事に罪悪感を感じて後悔する、将来のことを考えると不安になる。疲れてなにもやる気が起きない。などという不安な感情は個人に属する感情です。
これは森田理論がその対応方法を教えてくれています。

相手に対して腹が立つ。反抗的になる。嫉妬している。ストレスを感じる。劣等感を感じる。などは相手がいる時に感じる感情です。
これらの感情は主にアドラー心理学が取り扱っている感情です。
これらの感情は自分では気づいていないのですが、感情を利用して相手をコントロールしようとしているのだといっています。

アドラーは、怒りなどの感情を利用して相手をコントロールしようとするときは、その目的をはっきりさせる必要があると言っています。
「子供に早く風呂に入りなさい」と指示して、無理やりその指示に従わせるというのは目的達成のための手段としては考えものです。
子どもが自ら動き出すことができるような方法を考えることが肝心であると言っています。
要するに、自分の目的は普遍的で妥当性のあるものなのかどうか、相手が受け入れてくれるような目的であるのかどうかを考えることが肝心である。
腹が立ったときに喫缶的に考えることはできません。


次にアドラーは「課題の分離」という話をしています。
相手の課題や領域に土足で足を踏み入れるようなことをしてはならないと言っています。
過保護、過干渉、放任というかかわり方は、感情と行動の分離から見ると問題があります。





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Last updated  2025.10.26 06:20:04
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分からない歴20年子@ Re[2]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田生涯さんへ  お返事ありがとうござ…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 分からない歴20年です子さんへ コメント…
分からない歴20年です子@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田を知って随分経つのに今だに難しく感…
森田生涯 @ Re[1]:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 長谷川勤さんへ 読んでいただいてありが…
長谷川勤@ Re:成功するためには感謝力が必要となる(04/09) 森田理論学習のすすめ のブログ 本日初…

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