結星蓉子さんのお話です。
一人娘の里紗さんはプロジェリアという病気で、8歳で亡くなられたそうです。
プロジェリアという病気は400万人から800万人に一人がかかる病気です。
1年で10歳ほど老化が進むそうです。
原因は LMNA 遺伝子のわずかな変化だそうです。
現在治療法は確立されていません。
その後、結星蓉子さんは右手が強ばり思うように動かなくなりました。
ピアノの講師をしていたので仕事に支障が出てきました。
その後心臓の脈が極端に低下してしまう病気に罹り、ペースメーカーなしでは生きられない体になりました。
どうして神さまは私から大切なものをすべて奪ってしまうのかいくのかと憤慨しました。
うつ病になり、一家心中を考えるようになりました。
今はなんとか乗り越えて、自分の体験を語るセミナーや講演を行っておられます。
以前の私は、娘を難病で亡くした自分を心のどこかで不幸な人、可哀相な人だと感じていました。ですから何に取り組んでも苦しく、うまくいきませんでした。
自分に貼ったレッテルが、そのとおりの現実を引き寄せていたのです。
そうではなく、不幸と思うその経験があったら、得られたものは何かと考えてみることにしました。この視点に立てたとき、見える景色が一変しました。
何年たっても、娘との日々を思い返すと涙が溢れます。
それでもあの体験がなければ、自分の心と向き合うこともなく、今の私はなかったでしょう。
すべては必然で、偶然ではないのだと思います。
( 人間学を学ぶ月刊誌 致知 12月号 50ページ )
不幸というのは、地震とよく似ていて一つだけでは終わらないことが多いように思います。
それに耐えきれず、自暴自棄になってしまうのは残念なことです。
私は神経症で長い間苦しみました。
やることなすことがすべて裏目に出ていたように思います。
幸い37歳の時に森田に出会い、神経症を克服するとともに、神経質性格者としての今後の生き方を確立することができました。
今後は、その経験を現在神経症で苦しんでいる方や生きづらさを感じている方に還元してゆきたいと考えています。
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