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図書館で『漢字とアジア』という文庫本を、手にしたのです。漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【漢字とアジア】 石川九楊著、 筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より東アジアにおいて、漢字は単なる記号ではなかった。文明圏をかたちづくる中核として、日本では平仮名を、朝鮮ではハングルを、越南ではチューノムを生み出し、歴史を大きく動かしてきた。渤海の独立、沖縄の結縄、アイヌ社会の形成にも影響をあたえた漢字は、私たちの精神に何をもたらしたのか?鬼才の書家が、漢字文化の研究をもとに、より広い文明的な視野から東アジア2000年の歴史を読み解く。<読む前の大使寸評>漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪rakuten漢字とアジア「第9章 ヤポネシアの空間」で沖縄における漢字・漢文・平仮名の状況を、見てみましょう。p285~287■なぜ沖縄は漢文地帯にならなかったのか それでは、平仮名はいつごろ沖縄に入ってきたのでしょうか。沖縄が日本と接触する機会は古くからあって、遣唐使の中継地点としても使われていたのですから、その頃から当然いろいろな人たちが日本から沖縄に入っていますから、なんらかの形で、平仮名以前の万葉仮名も漢字と同様に入っていたと考えるのが自然です。 平仮名がどのように受け止められたかについて、東恩納千鶴子さんという人が『琉球における仮名文字の研究』という本を書いています。この本によると、「すでに12世紀頃には仮名文字が沖縄に移入されたと考えられるが、それを立証する資料がない」とあります。網野善彦さんなどもおそらくこの東恩納さんあたりの研究をもとに、12世紀頃には仮名文字、女手が沖縄に入っているといっています。それは十分にありうる話です。 ただ、女手を本格的に使いこなせるようになったことと、1429年に尚巴志が沖縄全島を統一したことのあいだに、かんれんがないわけではないと私は思うのです。つまり、「沖縄は、仮名文字が流入し、音写文字による沖縄語表記が可能になって、ヤポネシアとなった」のであり、このときに沖縄はヤポネシアになったと考えた方がいいと思います。 要するに、私が言いたいのはこういうことです。ヤポネシアをどのように捉えるべきかについてはいろいろな議論がありますが、そのひとつに、「もともと倭があった。北の方にはアイヌがいた。沖縄を含み込むようなかたちでもともとヤポネシアがあった。大陸から文化が移入されて、その中央部が中国化あるいは半島化され、その影響が遺された」という考えがあります。 ただ、私はそうは考えない。「平仮名が入り込んで、平仮名文を使いこなせるようになったときに、じつは沖縄が日本化され、そのとき初めてヤポネシアに入るようになった」というふうに考えます。このように考えた方が正確だと思うのです。 ここで大きな問題となるのは、「なぜ沖縄は漢語・漢文地帯にならなかった」ということです。もしも漢語・漢文地帯になるとすれば、まず台湾からです。台湾が漢語・漢文地帯になって、ここに漢文で治める王が生まれて台湾を統一し、現住民をの言葉を圧倒して漢語化が進む。沖縄もそこに組み込まれるか、あるいは沖縄にもまた少し違う王が生まれる、という姿になっただろうと思います。 なぜ沖縄は漢文地帯にならなかったのか。その理由は、ひとつには島が小さかったからだろうと思います。国家というものは、いくつかの地方勢力がぶつかりあい、その後にはじめて形成されるものです。その点では、沖縄はやはり限界があります。琉球弧は端から端までの距離がものすごく長く、日本列島と同じくらいの距離をもっていて、かつ、一つひとつの島が小さく人口も少ない。 そうすると、そこでは中国式の支配の思想、要するに儒教思想であるとか、あるいは政治制度を本格的に学ぶ必要がない。なぜか。それこそ平和な嵩算のもとに生きている無文字の村落共同体が数多くあり、そういう環境では支配者である王は、中国式の支配の思想を学ぶよりも、平仮名という表音文字をうまく受け入れていった方が簡単に統治できたであろうからです。 要するに、自前の言葉を書き表す上で、平仮名は非常に便利なものであったために、沖縄は漢文地帯にならず平仮名―漢字文明圏になったのだと思います。 沖縄は、小さい島がいっぱい繋がっているという地形的な特殊性ゆえに、平仮名を受け入れたわけです。沖縄に平仮名が入り込むことによって、琉球は日本化したのでしょう。『漢字とアジア』3:日韓併合、独立闘争あたり『漢字とアジア』2:ハングルの特徴『漢字とアジア』1:漢字文明圏の叡智
2024.08.31
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在職中にサウジアラビアで手直し工事を行うハメになったことがあるのだが・・・過ぎてみれば、貴重な体験とさえ思えるのです。このサウジアラビア出張について「地獄のサウジレポート」として取りまとめていたので、復刻して読んでみようと思い立ったのです。*********************************************************26時間以上の完全徹夜を敢行したあと、ドーハから関空に向かうカタール航空のビジネス席に座り・・・・リクライニングシートを倒し、アテンダントの微笑みにかしずかれ、快適な時を過ごしているが・・・まさにドングリ大王のような気分である♪実は、サウジのサイトから逃れて、ジェッダ空港の出国ゲートをくぐった時が一番感激していたのかも知れないが。ドーハを出てアフガニスタン上空あたりで目覚めたが、乾燥したパミール高原が克明に見えるではないか♪緑が一切なしで、峰々の頂上は冠雪しています。そして高原の中央部付近では氷河まで見えます。ここの雪解け水が、かろうじて砂漠を潤すのだろうな~タクラマカン砂漠それからは、パミール高原からタクラマカン砂漠、内モンゴル自治区と広大な自然景観を飽きもせず眺め続ける大使であった。サウジの砂漠も広大ではあるが、サハラ砂漠の次に大きいのがタクラマカン砂漠のようですね。タクラマカン砂漠、コンロン山脈、西域南道?と来れば、シルクロードや西遊記の世界であるが・・・・・国名をドングリスタンと決めた大使は、もともと西域に憧れているわけで、眠いのも忘れて、窓にひたいをつけて眼下の自然景観に見入るのでした。ウィキペディアのタクラマカン砂漠によれば、タクラマカンとは死の場所という意味のようです。無機質で美しい景観ではあるが、人を寄せ付けない過酷な場所なんでしょう。自前のカメラはサイトで落として壊し・・・急遽、同僚にハンドキャリーしてもらった会社のカメラも砂嵐のなかで砂にまみれて故障したので、この景観を撮影できないのが悔しいが・・・まぶたの奥の記憶装置に、記憶することにいたしましょう(トホホ)夜勤体制になじんだ体のリハビリのため23日は、有給休暇をとることにしました。タクラマカン砂漠 地図シルクロード地図シルクロードみどころMAP*********************************************************・2009.07.22死の場所・タクラマカン・2009.07.21sauji dassyutu・2009.07.17帰国近し・2009.07.16約1ヶ月ぶりの休日・2009.07.15夏が来~れば 思い出す・2009.07.10「必死のパッチ」で・2009.07.08「挽歌」の聴き比べなど、如何?・2009.07.04刑期再延長・2009.07.01サウジの空港職員・2009.06.28サウジのテレビ事情・2009.06.24ノー プロブレン・2009.06.21焼酎を持ってこんかい!・2009.06.18刑期延長(地獄のサウジレポート3)・2009.06.14地獄のサウジレポート2・2009.06.12紅海が見えた ・2009.06.10地獄のサウジレポート(第1報)・2009.06.05急遽 サウジアラビアに出張
2024.08.31
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昨年、今年とツキノワグマによる人身被害は続き、のんきな山菜取りなんかできる状況ではないようです。ネットに『ともに生きる 山のツキノワグマ』という記事を見かけたので紹介します。*********************************************************近年、市街地に出没するクマ「アーバンベア」の増加が取り沙汰されています。『ともに生きる 山のツキノワグマ』(あかね書房)は、東北の湖で行ったツキノワグマの撮影を中心に、人間とクマがともに生きていく道を考える写真絵本。その作者で、朝日小学生新聞の人気連載「生き物たちの地球」でもおなじみの動物写真家・前川貴行さんにお話を伺いました。(文:加治佐志津)■初めて出会った野生のクマQ: 前川さんにとってクマは、動物写真家としての原点ともいうべき特別な存在なのだそうですね。 動物写真家として生きていこうと心に決めたとき、最初に取り組もうと思ったのがクマでした。クマは容易には近づきがたい動物ですが、ぬいぐるみやおもちゃのモチーフ、絵本の主人公などにもよくなっていて、子どもから大人まで多くの人を惹きつける存在ですよね。クマのどこに魅力を感じるのか、僕自身も言葉ではなかなか表せないのですが、もっと知りたい、近づきたいと思わせる何かを感じていたんだと思います。Q: 初めてクマと対面されたときの様子は、フォトエッセイ『クマと旅をする』(キーステージ21)などで拝読しました。 動物写真家の助手時代に、個人的に初めてアラスカに行ったときのことです。グリズリーやブラックベアーなど、野生のクマをメインに撮影しようと決めて、ボートで島を巡って探していると、降り立った浜辺で、遠くからゆったりと歩いてくるブラックベアーを見つけました。距離は200メートル以上あったと思うのですが、初めて見る野生のクマを前に、ものすごい緊張感と恐怖感が湧いてきて、クマってこんなにすごいのか、これはやばいな、と身をすくませてしまって。とにかくその強烈な存在感に圧倒されて、撮影しようにも近づくことすらできませんでした。自分としてはかなりショックで、落ち込みましたね。 それでも動物写真家を目指す以上、びびっていてはいかんと思って、毎日毎日クマに接近を試みて……何日かするうちにだいぶ慣れてきて、近くで写真を撮れるようになってきました。経験を積み重ねて、恐怖心を克服していった感じです。Q: 今はもう恐怖を感じなくなったのですか。 いや、恐怖心は常にあるんですが、初めてのときのような身動きできなくなるほどの恐怖は感じなくなりました。クマの表情や動きの変化を注意深く観察して、少しでもおかしな動きをするようなら、すぐに距離をとるようにしていますしね。 トラやライオンに生身で接近することはできませんが、クマならぎりぎりそれができる。そんなぎりぎりのチャレンジをしてみたい、というのも、クマの撮影に取り組むようになった理由のひとつです。でもそんな気持ちを抜きにしても、ただ単純に惹かれてしまう、さまざまな魅力を感じる生き物、それが僕にとってのクマです。■ツキノワグマの置かれた現状を伝えたいQ: 近年、市街地にクマが現れ、人の暮らしを脅かすニュースをよく目にします。『ともに生きる 山のツキノワグマ』は、そのような問題と向き合うべく作られたのでしょうか。 日本には、北海道に生息するエゾヒグマと、本州・四国に生息するツキノワグマという2種類のクマがいます。僕はどちらも好きで、つい先月も知床半島でエゾヒグマの撮影をしてきました。 ツキノワグマは、本州と四国では敵なしの、食物連鎖の頂点に立つ強い動物ですが、実は人を恐れて警戒する、臆病な側面もあります。そんなギャップや、真っ黒でつやつやとした毛皮をまとった姿、醸しだす雰囲気などもすごく魅力的で、昔からお気に入りの動物です。*********************************************************■2024.08.26『「ともに生きる 山のツキノワグマ」動物写真家・前川貴行さんインタビュー』https://book.asahi.com/article/15388527■2024年5月24日 【クマ被害相次ぐ】秋田と石川で2人けが 4月以降の被害11人にhttps://www3.nhk.or.jp/news/html/20240524/k10014459211000.html
2024.08.30
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、西加奈子さんは♪で区別します。今回表示分は*)*「パンとサーカス」解説*共感ベース社会の陥穽・死ぬってどういうことですか?・2024年度寺子屋ゼミのテーマは・箱根の温泉で感じた中国のリアル・『本の本』あとがき・「宗教の本領」とは何か?・『街場の米中論』を読んで・月刊日本インタビュー「ウクライナとパレスチナ」・高校生に言いたかったこと・宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観て・平川克美『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)書評・「怪物」公式パンフレット解説・白井さんと話したこと・3.11から学ぶこと・韓国の地方移住者たちに話したこと・生産性の高い社会のゆくすえ・ウクライナ危機と反抗・「生きづらさについて考える」単行本あとがき・「街場の米中論」まえがき・図書館の戦い・村上文学の意義について・統一教会、安倍国葬について他・安倍政治を総括する・選挙と公約・無作法と批評性・徒然草 訳者あとがき・勇気について・病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析・「アウトサイダー」についての個人的な思い出とささやかな感想・コロナ後の世界 ・格差について・『コロナ後の世界』まえがき・紀伊田辺聖地巡礼の旅・成長と統治コスト・『日本習合論』中国語版序文・日本のイデオクラシー・後手に回る政治・倉吉の汽水空港でこんな話をした。(目次全文はここ)(その69):「『パンとサーカス』解説」を追記2024-08-27 「パンとサーカス」解説より 僕の(頼りない)文学史的知識に基づくなら、『パンとサーカス』は『愛と幻想のファシズム』以来40年ぶりの「日本で革命が起きる話」です(「それ、オレも書いたぞ」という方がいたらお詫びします)。 寵児と空也とマリアが仕掛ける政治的動乱の目的は「アメリカの属国身分からの脱却」、そして「国家主権の奪還」です。(中略) そもそもの大前提として、アメリカは決して中国との戦争には踏み切らない。アジア太平洋地域における軍事的影響力が一気に低下し、ハワイまで奪われかねず。その損失は計り知れないからです。」(223-224頁) 米中戦争にかかわるミュートのこの見通しに僕は全面的に同意します。アメリカは米中戦争をする気がありません。全面戦争になれば核戦争になります。核戦争をすれば米中共倒れになることが確実である以上、アメリカが選択できるのは中強度の通常兵器による戦闘までです。 人民解放軍は中越戦争以来、45年間実戦経験がほとんどありません。海戦経験はほぼゼロ。装備はハイレベルですが、実戦能力は不明。やってみないとわからない。でも、そんなリスクの高い賭けにアメリカは応じられません。ですから、台湾に中国が軍事侵攻してもアメリカがコミットしないという可能性はかなり高い。現に「台湾のためにアメリカがリスクを取ることはない」と公言する政治家、政治学者はアメリカ国内には少なくありません。 それに、米中戦争の帰趨はどう転ぶか分かりません。いささか旧聞に属しますが、2017年にランド研究所は「妥当な推定を基にすれば、米軍は次に戦闘を求められる戦争で敗北する」というレポートを発表しています。同年、ジョセフ・ダンフォード統合参謀本部議長も「われわれが現在の軌道を見直さなければ、量的・質的な競争優位を失うだろう」と警告を発しています。つまり通常兵器による戦争ではアメリカは中国に敗けるかも知れないということです。もちろん「このままでは大変なことになる」という軍人からの警告は多少割り引いて聴く必要があります。リスクを過大評価して、国防予算の増額を要求するのは軍人の本務の一部ですから。 それでも、「中国と戦ったら敗けるかもしれない」とシンクタンクや軍高官が明言するというのは、かなりシリアスな状況だと考えてよいと思います。アメリカは「対中戦争はできるだけしたくない」と思っている。それは確かです。 とはいえ、中国が台湾に侵攻した時にそれを放置すれば、西太平洋におけるアメリカの軍事的優位も外交的信頼も失われます。日本と韓国は、アメリカが台湾を見捨てれば、アメリカと自分たちの間の軍事同盟も「実は空文かもしれない」と思い始めるでしょう。日韓の信頼を失うことがもたらすリスクと、中国との全面戦争にコミットすることがもたらすリスクのどちらが「致命的」であるとホワイトハウスは考えるでしょうか。ことは信義の問題ではなく、損得の問題です。そして、算盤を弾いた末に、アメリカは米中戦争を回避することを優先させると僕は思います。 ですから、台湾有事になったら、自衛隊の尻を叩いて「存立危機事態なんだから、まずは日本人が戦え」と命じておいて、在日米軍主力はとりあえずグアムまで後退すると思います。 アメリカにとって必要なのは時間を稼ぐことです。そして、AI軍拡で中国に対してアドバンテージを持つことです。中国はこれから人口減と経済成長の鈍化を迎え、遠からず国力はピークアウトします。それに中国共産党は「海外からの侵略リスク」より「国内における反乱リスク」の方を重く見ています(だからこそあのような徹底的な国民監視システムを構築しているのです)。ということは、いずれ文化大革命や天安門事件のような壊乱的事態が出来するかも知れない(北京はそうならないことを願い、ホワイトハウスはそうなることを願っています) いずれにせよ、アメリカにとって必要なのは時間です。日本や韓国を見捨ててもそれで時間が稼げるなら、アメリカにとっては帳尻が合う。 中国が台湾や韓国や日本に軍事侵攻した場合、かなりの抵抗が予測されます(特に台湾と韓国では。日本ではそれほどの抵抗はないと中国共産党指導部は考えているはずです。というのは日本人は「外国軍隊に蹂躙されることに対して特段の心理的抵抗を感じない国民」だと国際社会からは思われているから)。 それでも日本を実効支配するためには、長期にわたって数十万規模の軍隊と行政官を常駐させなければなりません。これは中国にとってはできれば負担したくないコストです。ですから、中国は日本を勢力圏に置く場合、直接統治するよりは、華夷秩序以来長い歴史を持つ「辺境の属領には高度の自治を許す」という使い慣れた「一国二制度」を持ち出してくるはずです。「かつての香港」程度の政治的自由を許せば、日本の支配層は簡単に「中国シフト」に切り替えて延命を図ります。日本の「被支配層」は久しく「長いものには巻かれろ」とだけ教えられてきたので、レジスタンスを戦うなどということは思いつきもしないでしょう。「アメリカに支配されるのも中国に支配されるのも、国家主権がない点では変わりがないからね。ははは」と寂しく笑って人々はこの事態をやり過ごすはずです。 アメリカに見捨てられ、中国の辺境の自治州となった日本は、その後どうなるのでしょうか。「アメリカ憎し」の一念で中国をバックにした「反米の尖兵」となるでしょうか。そんなことはないような気がします。だって、あまりにも愚かで腰抜けだったせいでアメリカに「いいようにされた」だけの話ですから。日本人がいくら「自分たちは被害者だ。日米安保条約ひとつであれだけ日本から収奪しておきながら、肝心のときに置き去りにするなんて・・・アメリカは80年分の『みかじめ料』を返せ」と泣訴しても、日本に同情して、ともにアメリカ批判に加わってくれるような親切な国は国際社会にはたぶん一つもないと思います。国連総会決議(アメリカは日本に謝罪して、金を返せという決議)もたぶん行われないと思います(それって自己責任でしょ・・・と言われるだけで)。2024-07-27 共感ベース社会の陥穽より 先日、ある文学賞の選考にかかわっている編集者からこんな話を聴いた。この文学賞では投稿されてきた作品を編集者たちがまず「下読み」をして、候補作を絞り込んでから選考委員会に上げる。何百本も応募作が届くのだから当然である。その「下読み」の時に、若い編集者がある作品について「これは落としましょう」という低い評点を付けた。理由を訊ねたら「主人公に共感できないんです」とこともなげに言ったそうである。「驚きました」と私に話してくれた人はため息をついた。「主人公に自分が共感できるかどうかが文学作品の質の判定基準なんですよ・・・」すごいですね、と私も応じた。その基準だと『悪霊』や『変身』はたぶん一次選考で落ちてしまうだろう。 共感できるかどうかというのは個人の気質の問題である。「自分と近い」ということはその作品に「価値がある」ということを意味しない。そんなのは自明のことであるだと思っていたが、いつの間にかそうではなくなっていた。自分とケミストリーが近いかどうかがある時期から「価値」の基準に採用されるようになった。 今回の都知事選を論じたものの中に、二位になった石丸候補について、「若い人たちの共感を集めた」という分析を多く読んだ。そうだろうと思う。攻撃的で冷笑的であることが生き延びる上では力強い「ウェポン」になるということを経験的に習得してしまった若い人たちが、石丸候補のうちに「自分と同じケミストリー」を感じることに不思議はない。 左派系の人たちは「若い人たちは情報が不足しているから、こんな選択をしたのだ。事実を開示されたらこんな投票行動をしなかったはずだ」という「啓蒙主義的」総括に傾きがちだけれど、私はこれには容易に同意することができない。投票行動が共感ベースなら情報の多寡は問題にならないからだ。共感ベースなら、石丸候補がいかなる政治的立場を取っているかも、公約が何であるかも関係がない。動画を見て、街宣を聴いて、自分と「同じ生地」でできている人間らしいと感じたら、投票行動を決定する情報としてはそれで十分である。 でも、「共感」ベースで政治的判断を下すことについては、それがいかに危険なことかはしっかりとアナウンスしなければならないと思う。「共感」ベースで政治的判断を下すということは、理解も共感もできない人たちとのコミュニケーションは初めから放棄するということだからである。(『週刊金曜日』、7月17日)以降の全文は内田先生かく語りき62による。
2024.08.29
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今回借りた3冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「月刊雑誌」でしょうか♪<市立図書館>・世界(2024年7月号)・Newton(2024年5月号)・図書館のお夜食<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【世界(2024年7月号)】雑誌、文藝春秋、2024年刊<出版社>より【特集2】日本の中の外国人 日本に暮らす外国人は340万人を超える。働く現場は、小売、流通、介護、製造、建築、農業、漁業など多岐にわたる。だが、その法的地位は常に不安定だ。奴隷労働との批判が強かった「技能実習制度」に代わり、新たに「育成就労制度」が創設されるが、看板と実態には依然へだたりがある。容易に永住権取り消しができる入管法改正案も準備され、安定して日本で暮らす人々も生活をおびやかされている。難民の受け入れは依然として少なく、3回目以上の申請は強制送還が可能に。排外主義からくるヘイトにさらされる人々もいる。<読む前の大使寸評>追って記入iwanami世界(2024年7月号)【Newton(2024年5月号)】雑誌、ニュートンプレス、2024年刊<「BOOK」データベース>より雑誌につきデータなし<読む前の大使寸評>追って記入rakutenNewton(2024年5月号)【図書館のお夜食】原田ひ香著、ポプラ社、2023年刊<「BOOK」データベース>より東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、亡くなった作家の蔵書が集められた、“本の博物館”のような図書館だった。開館時間は夜7時から12時まで、まかないとして“実在の本に登場する料理”が出てくる「夜の図書館」で、本好きの同僚に囲まれながら働き始める乙葉だったがー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/04予約、副本17、予約402)>rakuten図書館のお夜食
2024.08.28
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・川上未映子『黄色い家』(7/24予約、副本?、予約504)現在9位・高野秀行『イラク水滸伝』(1/06予約、副本3、予約86)現在8位・絲山秋子『神と黒蟹県』(3/02予約、副本3、予約63)現在32位・三浦しおん『しんがりで寝ています』(4/12予約、副本?、予約106)現在34位・カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(4/27予約、副本1、予約48)現在20位・前田和男『昭和街場のはやり歌』 (5/10予約、副本?、予約8)現在5位・小倉ヒラク『アジア発酵紀行』 (5/14予約、副本2、予約5)現在11位・池澤夏樹『ノイエ・ハイマート』(6/29予約、副本?、予約?)現在5位・内田樹『勇気論』(7/07予約、副本?、予約?)現在24位・有田芳正『誰も書かなかった統一教会』(7/27予約、副本?、予約?)現在8位・消費者金融ずるずる日記(8/27予約、副本6、予約113)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』・沢木耕太郎『深夜特急』・原爆裁判:延滞資料があり予約不可<予約候補>・中野翠『ほいきた、トシヨリ生活』・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・井上ひさし『本の運命』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・「中国」はいかにして統一されたか・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・猫社会学、はじめます:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相:図書館未収蔵・ボクはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2・金水敏『よくわかる日本語学』・闇の中国語入門<予約分受取:5/10以降> ・本川達雄『ウマは走るヒトはコケる』(3/31予約、5/10受取)・南海トラフ地震の真実(10/20予約、5/15受取)・斎藤幸平『マルクス解体』(11/28予約、6/05受取)・李琴峰『彼岸花が咲く島』(6/19予約、6/25受取)・大学教授 こそこそ日記(1/12予約、6/29受取)・三浦しおん『墨のゆらめき』(8/9予約、7/07受取)・米番記者が見た大谷翔平(5/16予約、7/07受取)・椎名誠『続 失踪願望』(5/31予約、7/18受取)・『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』(9/18予約、7/27受取)・堤未果のショック・ドクトリン(8/25予約、7/27受取)・吉岡桂子『鉄道と愛国』(12/04予約、8/06受取)・原田ひ香『図書館のお夜食』(10/04予約、8/27受取)**********************************************************************【黄色い家】川上未映子著、中央公論新社、2023年刊<「BOOK」データベース>より2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな“シノギ”に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい…。善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/24予約、副本?、予約504)>rakuten黄色い家【イラク水滸伝】高野秀行著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>よりアフワールーそこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む、謎の巨大湿地帯。中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録ー“現代最後のカオス”に挑んだ圧巻のノンフィクション大作!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/06予約、副本3、予約86)>rakutenイラク水滸伝【神と黒蟹県】絲山秋子著、 文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より「黒蟹とはまた、微妙ですね」。日本のどこにでもあるような「地味県」の黒蟹県。そこで暮らす、そこを訪れる、名もなき人々や半知半能の神がすれ違いながら織りなす、かけがえなく、いとおしい日々。まだ名付けられていない人間関係を描き続けてきた著者真骨頂の連作小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/02予約、副本3、予約63)>rakuten神と黒蟹県【しんがりで寝ています】三浦しおん著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より雑誌「BAILA」での連載4年分に、書き下ろしを加えた全55編!三浦しをんの沼にどっぷりハマる、最新&爆笑エッセイ集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/12予約、副本?、予約111)>rakutenしんがりで寝ています【カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」】 室橋 裕和著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりいまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか?「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか…その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/27予約、副本1、予約48)>rakutenカレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」【昭和街場のはやり歌】前田和男著、 彩流社、2023年刊<「BOOK」データベース>より「はやり歌」から、明日の日本の姿が見えてくる…。歌とともに時代を共有した「団塊」といわれるベビーブーマー世代が、エピソードを交え描く歌謡社会文化論!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/01予約、副本?、予約8)>rakuten昭和街場のはやり歌【アジア発酵紀行】小倉ヒラク著、文藝春秋、2023年刊<出版社>よりアジアの巨大な地下水脈をたどる冒険行。「発酵界のインディ・ジョーンズ」を見ているようだ!ーー高野秀行(ノンフィクション作家) 自由になれーー各地の微生物が、奔放な旅を通じて語りかけてくる。ーー平松洋子(作家・エッセイスト)発酵はアナーキーだ! チベット~雲南の「茶馬古道」からインド最果ての内戦地帯へーー前人未到の旅がいま幕をあける! 壮大なスケールでアジアの発酵文化の源流が浮き彫りになる渾身作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/14予約、副本2、予約21)>rakutenアジア発酵紀行【ノイエ・ハイマート】池澤夏樹著、新潮社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりある日、難民になる。「新しい故郷」を求めて、歩きだす。そんなに遠い世界の話ではないのです。シリアで、クロアチアで、アフガニスタンで、満洲で、生きのびるために難民となった、ふつうの人たち。その姿と心を、てのひらで触れるようにして描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/29予約、副本?、予約?)>rakutenノイエ・ハイマート【勇気論】内田樹著、光文社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりモヤモヤを抱えた編集者との“カウンセリング”往復書簡。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基…話頭は転々として奇を極めー。いまの日本人に一番足りないものは何だろうか?読めば心が軽くなるーウチダが綴る9通のメッセージ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/07予約、副本?、予約?)>rakuten勇気論【誰も書かなかった統一教会】有田芳正著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2022年7月の安倍元首相銃撃事件後、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着を中心に多くの報道があった。だが、メディアが報じたのは全体像のごく一部だった。教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮したジャーナリストが、教団の政治への浸食の実態、霊感商法の問題はもちろん、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していた事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告書、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」編集局長襲撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実等、その全貌を公開する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(7/27予約、副本?、予約?)>rakuten誰も書かなかった統一教会【消費者金融ずるずる日記】 加原井末路著、三五館シンシャ、2024年刊<「BOOK」データベース>より1990年代の半ば、30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を私はこの業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した。私が在籍した期間は、消費者金融業界が栄華を極めてから、2010年の法改正施行を経て、没落していく年月でもあった。-本書にあるのはすべて私の実体験である。「お客を追い込む仕事」。サラ金社員が経験した、貸し手と借り手のお金の修羅場。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten消費者金融ずるずる日記【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索
2024.08.28
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漫画連鎖というコトバに惹かれて購入した古書であるが・・・・復刻して読んでみようと思ったのです。*********************************************************偶然、出くわした古書フェアで、定価890円のこの本が800円で売り出されていたのです。ちょっと高いかとも思ったけど、今買わないと二度とお目にかからないだろうと焦ったわけでおました。(家に帰って楽天を覗くと890円(税込み961円)の定価販売となっていて、古書値段は、やや高め設定というところか)【一億人の漫画連鎖】ダヴィンチ編集部編、メディアファクトリー、1998年刊<「BOOK」データベース>より【目次】第1章 人気ランキングから広げるコミック連鎖反応/第2章 マンガおもしろ分析&マンガ家インタビューから広げるコミック連鎖反応/第3章 あの作家あの作品から広げるコミック連鎖反応<大使寸評>この本は「ダヴィンチ」96年7月号~98年3月号の掲載記事を主に編集されていて・・・当時の大使は漫画をあまり読んでいなかった時期なので、やや浦島太郎の感を覚えたわけでおます。(だいたい「ダヴィンチ」という雑誌があることを知らなかったけど)でも、この本では松本大洋ロングインタビュー、浦沢直樹スペシャルインタビューなど載っていて、もろに大使のツボを突いています。一億人の漫画連鎖大使の一押し記事ともいえる松本大洋ロングインタビューを見てみましょう。p90~95 <我ら松本大洋族:アイカワタケシ> 大友克洋以降の最重要若手マンガ家の一人、松本大洋。高度に洗練された表現スタイルと、時に詩的、寓話的な語り口で敏感な若者たちに圧倒的な人気を誇る。それが今の時代の感性と共鳴していることは間違いないが、はたして作家本人はどんなパーソナリティーを持っているのだろうか。クールな作風からは窺い知れない作家の内面に、おっとり刀で迫ってみた。 「松本大洋さんはインタビュー嫌いらしいよ」 打ち合わせの席で担当編集者に、そう教えられた。一度はファクスインタビューにこぎつけたものの、これまでに2回、インタビューを断られたそうだ。写真嫌いであるともいう。ちょっと不安がよぎる。 松本大洋といえば、「大友克洋以降」を代表する若手マンガ家の中でも、最重要作家の一人と目されている人物だ。もしかしたら、尊大でもったいぶったアーチスト気質の濃い人物なんじゃないか。あるいは、神経質で人間嫌いの世捨て人なのか。そんな不安と妄想は作品を通して読んでみると、ますます強くなった。 作画スタイルは作品を追うごとに変化している。長篇と短篇では、テーマもテイストもまったく異なっている。高度に洗練された「絵」が印象に残る一方、作家の肉声はほとんど感じられない。あるいは、あえて肉声を押し殺しているような、そんな感じがした。(中略)<『花男』は、道行く人の頭をバットで殴りつけるアブナイ男の話だった?!> Q:石川県に住んでいたという話ですが、こっちへ来たのはいつ頃ですか?松本:東京で生まれてすぐ石川県に行って、今度は三重県に行って6年生まで、中学校は静岡で、高校で東京に帰って来たんです。親に放浪癖があったんで・・・・Q:それは転勤とかじゃなくて?松本:場所変えるのが好きなんですよね。Q:それは、ちょっと『花男』の感覚があるんですか?Q:あ、ありますね。うちの親はもう、なんかオカシイんですよ。「アダムス・ファミリー」みたいな感じで(笑)。『花男』っていうのは最初、花男っていう非常に変な男っていうのかな。要するにちょっとアブナイ、痛い人がいて(笑)、それがバットで道行く人の頭殴りつけたりする話だったんですけど、こんなもん連載できるわけないだろってことになって(笑)。 俺が考えてくと、かなりカルティックになっちゃうんですよ。夢を目指す人間ていうのは、どれくらい醜いかっていう。そういうテーマで最初描いていたんですよ。夢って非常に美化されるじゃないですか。 それで夢を見る男が、どれだけみっともなくて、うるさくて、やかましくって近所迷惑かっていうのを突き詰めてやるぜ、なんて思ってたんだけど、連載になったら全然違う話になっちゃった。それで良かったと思うんですけどねぇ。『花男』の出発点は、夢の世界に生きる男の妄執が暴走するバイオレントな話だったのか。松本大洋という作家の資質は、じつは意外と歪んだ要素を含んでいるのかもしれない。他の作品についても聞いてみた。Q:『鉄コン筋クリート』のシロとクロもそうですけど、二律背反する2つのものを並べますよね。『ピンポン』で言えばスマイルとペコとか。明と暗が対比するキャラクターを登場させるというか。松本:『花男』やったときに味をしめたんですよね。これはかなり広い部分を網羅していると思って。俺は悪役を出さないですから、価値基準があまりにも一定だとコワイものができあがるじゃないですか。 それと全然価値基準が違う二人が仲良かったりするのって、非常に俺の好きな雰囲気なんですよね。それを、もうちょっと徹底させてみたいと思ったのが『鉄コン~』で・・・。まぁ結局、二人とも似た者同士になっちゃったんですけど。もっと正反対でも良かったんですよね。(中略) インタビューに臨む前に一方的に感じていた不安は、やはり妄想だった(当たり前)。松本大洋は、痩せて小柄の、とてもシャイな人だった。小田急ロマンスカーに乗って江ノ島まで帰る時間ギリギリまで、こちらのとりとめのない質問にも、言語を選びながら丁寧に答えてくれた。そしてその言語の裏に、作品ではストレートに表出しない、「時代の気分」とは正反対の「まっとうな反骨精神」を感じた。ジミ・ヘンの話は最後まで出なかった。折りしもメディアでは、相模原殺傷事件で大騒ぎであるが・・・松本の発した「夢を目指す人間ていうのは、どれくらい醜いか」という言葉が、坑道のカナリヤのように聞えるのです。そういえば、かつて安倍さんが「美しい国」などというポエムを語っていたなあ。*********************************************************■2016.07.31XML一億人の漫画連鎖https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201607310000/
2024.08.27
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図書館で『世界SF作家会議』という本を、手にしたのです。世界SF作家会議ってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【世界SF作家会議】フジテレビ/早川書房編集部【編】、早川書房、2021年刊<出版社>より新井素子、冲方丁、小川哲、高山羽根子、樋口恭介、藤井太洋という現代日本を代表するSF作家が集結。緊急会議を行い、全人類に突きつけられた課題を徹底討論する。劉慈欣、ケン・リュウほか海外SF作家が緊急参加、提言を行う。司会:いとうせいこう、大森望<読む前の大使寸評>追って記入kinokuniya世界SF作家会議いとう:大森:まず「第1回 世界SF作家会議」で司会のいとうせいこうさんと顧問の大森望さんの対談を、見てみましょう。p11~13<第1回 世界SF作家会議>いとう:こんばんわ、いとうせいこうです。世界SF作家会議、はじまりました。新型コロナウイルスが話題になっていますが、これによって世界が今どういうふうに変わっていくのかかを最もよく知るには、SF作家に集まってもらうしかないんじゃないかと思っておりまして、SF作家の想像力に期待しております。お隣は、世界SF作家会議顧問、大森望さんです。よろしくお願いいたします。大森:顧問の大森です。よろしくお願いします。いとう:確かに、70年代ぐらいまでは、世界の問題はSF作家がよく発言していましたし、訊かれていましたね。大森:そうですね。テレビでもSF作家の人が、アポロが月に着陸してこの先このどうなりますかとか、訊かれてコメントするのが仕事みたいな。いとう:80年代ぐらいから訊かれなくなってしまったのかなと。なんでだかはわからないですけれども。その精神に立ち返ってやってみたいと思います。SF作家は日々、未来のことを考えているのが仕事ですから、『未来のプロ』ともいえるわけで。アフターコロナの世界はどのようになるのか、SF作家の皆さんに考えていただきたいと思います。われわれのやっていることは意義あることなんですよね。大森:もちろんです。どんな突拍子もないアイデアがSF作家から出てくるのか楽しみですね。普通の人が考えないようなことを考えることが仕事なので、なにそれ? と思うようなこともあるかもしれませんが、それがSF作家の役目ですから。いとう:5年、10年して、その通りだったということもいろいろあると思います。大森:千年後に正しかったとわかるとか。地質年代で考えるとか。小松左京さんがよくおっしゃっていましたけど、一億年もすれば人類の痕跡なんて消えてなくなるんだから、地球の歴史にとっては環境問題なんて屁でもないと。いとう:大幅にとりましたね。大森:それぐらいのスケールになるとどうでもよくなるという。いとう:SF作家が一堂に会するといえば、いま小松左京さんの話も出ましたが、今から50年前の大阪万博の時に世界中のSF作家が集まったというのがありましたよね。大森:国際SFシンポジウムですね。当時まだ、鉄のカーテンというのがあって、西側のSF作家が東側のSF作家と会うことは一切なかった。ところが、万博の年の日本で、英米カナダのSF作家とソ連のSF作家が史上初めて同席したんです。いまから50年前、そういう歴史的なイベントが日本で行われていたんですね。いとう:先見的じゃないですか。大森:そうです。このシンポジウムのために来日した、『2001年宇宙の旅』で有名なアーサー・C・クラークが小松左京とテレビで対談したりね。いとう:すごいですね。それから50年ですか、本当にもう一度SF作家の頭脳に頼るときがきたということで、今宵、世界SF作家会議に参加する作家の皆さんをご紹介いたしましょう。
2024.08.27
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太平洋戦争初期の占領地の状況が述べられている『徴用中のこと』という本が興味深いわけで・・・以下のとおり復刻して読み直してみます。*********************************************************図書館で『徴用中のこと』という本を、手にしたのです。検閲で没になった古原稿をもとに書き改めたとのことで・・・大戦初期の占領地の状況が興味深いのです。【徴用中のこと】井伏鱒二著、講談社、1996年刊<内容紹介>より陸軍徴用の地シンガポールでの苛酷な実態と人々の姿を、死を見据えた細密な観察眼で捉え淡々と描いた、井伏文学の特質を伝える長篇。私たちは従軍中も入城後も、新聞社関係の特派員からときたま原稿を頼まれたが、私の原稿は検閲で没書になるのが多かつた。たいてい没書になつた。その原稿は、そのつどリュクサックに蔵つて置き、日本に帰るとき束ねて持ち帰つた。今、その古原稿で当時の記憶を呼び起こしながら、この原稿「徴用中のこと」を書いてゐる。──本文より<読む前の大使寸評>検閲で没になった古原稿をもとに書き改めたとのことで・・・大戦初期の占領地の状況が興味深いのです。kodansha徴用中のことスパイとして英軍に拘留された篠崎護氏との交流を、見てみましょう。p363~第28回 篠崎さんが御自分でさう云っていたが、戦争の始まる前にはジャーナリストとしてシンガポールに来て、毎日のように盛場を歩きまはりながら取材をしてゐたさうだ。主要な任務は、シンガポールの基地に次から次に殖えて来る英軍飛行機の機種と機数を調べ、世間の風聞も取入れて、本社に報告することであったといふ。 シンガポール島内には、センバワン基地、テンガ基地、カラン基地、セレタ基地なっど、英軍の飛行場が各所に散らばってゐる。そこに着陸する機数は、日を追ふて次第に殖えて来る。その数字を本社へ報告すると、そんな急速に殖えるわけがないと云ふ。風雲急を告げて行く気配が迫って来る。それで翌日また調べに行って、盛場で知りあった現地人の与太者にも確かめさせてみることがある。 そんなわけで盛場には毎日のやうに飲みに行ったので、当時のストレート・タイムズ記者で現在昭南タイムス記者になってゐるレンベルガン、サヴェージ、ラッパー、リョン、ホープ、ジョンス、タン・トン・ハイなど、みんな親しい飲み仲間であった。「戦前の自分は、のんべんだらりの飲助だった。情報を取るためだと思ってゐた。だが、今は違うよ。酒は止した。自分は鉄の意思を持つことにした。自分は鉄になった。冷徹な人間でなくてはいかん」 篠崎さんは私たちにさう云っていたが、急に冷たい人間になりすぎたと云ふ者がゐた。 レンベルガンやホープなどの話では、戦前の篠崎さんは酒場などで顔を合わせると、にこにこしてビールを注いでくれ、酒場を出るときには肩を組んでくれたものだ。それが今では、昭南タイムスの編纂室へ布告の原稿を持って来て顔を合わせても、見て見ぬふりで棒を呑んだやうにして通りすぎると云った。 一方、昭南タイムスの発刊された当初、私のところへ新聞配達の請負を頼みに来たカラユキさんの云ふことに、戦前の篠崎さんはスパイの疑ひを避けるため、わざと飲んだくれの真似をしてゐるやうなところがあった。昼間から酔っぱらって、プリンセップ街の山川さんのお嬢さんの肩にしなだれかかりミドル街を歩いてゐたことがある。これは敵をあざむく戦術の一つだらうといふ説があったと云った。「プリンセップ街の山川さんのお嬢さんといふのは、誰かね」と訊くと、「あなたさん、山川さんのお嬢さんを知らんのですか」と呆れたやうに云った。 山川さんといふのは、日露戦争のときの陸軍大尉として近衛連隊の兵と一緒に満州の戦地に送られる途中、ロシアのウラジオ艦隊に撃沈された運送船の常陸丸に乗ってゐたために、海面に投げ出されて失神してゐるところをロシア艦隊に拾われて、ペテルブルグに送られた人ださうだ。 明治39年に日露戦争が終り、山川さんは日本の捕虜たちと一緒にペトログラードから日本に送還されることになった。ところが捕虜として故国に帰る辛さに堪えかねて、シンガポールでこっそり船から降りてマレーのゴム園に隠れ、身すぎ世すぎで鉄鉱石の採掘やゴム栽培など手がけながら、明治、大正、昭和と暮らして来た。連添いの婦人は日本人の世話で日本から呼んだ。カラユキさんが「山川さんのお嬢さん」と云ったのは、この山川老大尉の令嬢のことだ。シンガポールでは聞こえた麗人であったさうだ。篠崎護氏のスパイ活動やシンガポールでの華人粛清などについてはネットのシンガポール血の粛清 陰で救った篠崎護に詳しく出ていました。『徴用中のこと』3:シンガポールの親しい飲み仲間『徴用中のこと』2:シンガポール占領の状況『徴用中のこと』1:シンガポールでの取材活動*********************************************************■2018.03.31XML『徴用中のこと』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201803310000/
2024.08.26
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『漢字とアジア』という文庫本を読んでいるが、この本では思いの外、ハングルについて語られているわけで・・・ 『韓国が漢字を復活できない理由』という本を復刻して読み直してみようと、思い立ったのです。*********************************************************たとえ不自由はあろうとも「日本隠し」を続ける意地はすごいけど・・・隣国の民として「漢字・ハングル混じり文」だけは復活してほしいと思うのだ。豊田さんのこの本を読んで、切にそう思ったのです。【韓国が漢字を復活できない理由】豊田有恒著、祥伝社、2012年刊<「BOOK」データベースより>韓国はもともと漢字の国だった。中国への従属関係から公文書はすべて漢文であり、世宗王が創製したハングルは蔑まれ、知識階級が使うことはなかった。日本統治時代、日本製の漢語が大量に流入する。韓国で使われた漢字熟語の七、八割は和製漢語なのである。なぜ、韓国は、漢字を廃止したのか。その後、復活論がわき起こるたびに潰されてきたのはなぜか。韓国研究で名高い著者が、その深い謎に迫る。 <大使寸評>豊田有恒と言えばSF作家とばかり思っていたが、著者の著述分野の多彩さにまず驚いた次第です。この本も書店で衝動買いした1冊でおま♪(Amazon豊田有恒参照)Amazon韓国が漢字を復活できない理由内容の一部を紹介します。<李承晩大統領が出した「ハングル専用法」>p50~52 1945年8月15日、韓国で言う光復の日から、すでに67年、その間、韓国の漢字政策は、朝令暮改、試行錯誤の連続だった。 戦前の日本教育世代の多くの方々は、漢字・ハングル混じり文の効用を知っているから、日本語の言い換えと並行して、国語を再編成するに当って、漢字語の重要性を説いたが、李承晩大統領は、ハングル優先政策を採った。日本統治を逃れて、アメリカに亡命していた李大統領は、アメリカ人の夫人を伴い帰国し、大韓民国初代の大統領に任命されると時を同じくして、正式な建国の1948年に早くも「ハングル専用法」を公布し、公文書のハングル表記を命じた。「大韓民国の公文書はハングルで書くものとする。ただし、当分のあいだ必用な時には漢字を併用することができる。 付則、この法律は公布の日から実施する」 この「ハングル専用法」は、公文書のみを対象としたものだが、それでも漢字の併用を認めている。終戦後3年、韓国も大韓民国を称して独立したものの、いまだに言語そのものが、日本語の影響から逃れなかったのである。 李大統領は、日本漁船を拿捕するなど、反日をむき出しにした。ハングル政策も、その反日の一環だったのだが、必要な場合は漢字を併記することも認めざるをえなかった。やはり漢字抜きでは無理があると、考えたからであろう。 日本統治時代、植民地ではなく、併合していたのだから、国語といえば日本語だった。朝鮮総督府は、台湾でも同様だったが、日本語を国語とし、国語常用家庭を表彰するなど、日鮮一体化政策を遂行したが、必ずしも漢字・ハングル混じり文を、禁止したわけではなかった。慶応義塾に籍を置いたことのある筆者は、呼び捨てにしにくいので、あえて福沢諭吉先生と呼ばせてもらう。すでに併合以前、福沢諭吉先生は、王朝時代の漢文至上主義を批判し、みずからハングル活字を作らせ、漢字・ハングル併用を、推進しているほどである。こうした経緯については、のちほど詳しく説明する。 ただ、第二次世界大戦後、このことが仇となり、漢字・ハングル併用は、日本帝国主義の残滓のように誤解され、排斥の対象とされるようになった。その一方で、ハングルは、民族のシンボルの域にまで祭り上げられることになった。<朴正熙は、なぜ漢字追放に踏み切ったのか>p52~54 ここで、ハングル派の言い分にも、耳を傾けてみよう。たしかに、ハングル派の努力によって、ハングルは、韓国社会に定着している。韓国は、日本と同様、識字率の高い国だが、日本時代の初等教育の普及と、ハングル教育に負うところが少なくない。ハングル派の言い分は、要約すれば、漢字論者への反論である。「ハングルは、韓国語の表記に適している。また、文字の機械化にも適している。それにもかかわらず、せっかく定着しているハングルに、漢字表記を加えることは、歴史の歯車を元に戻すようなものである」と、言うのだ。 これに対して、漢字混用論者は、こう主張する。まるで人体実験のように、韓国語の70%を占める漢字語を排斥した結果、相当数の教養欠落者を出した。教育効果を増進する漢字を、ただちに復活すべきである。 その後も、折に触れて、日本時代の教養を有する知識人たちは、ハングル至上主義による知識、教養の低下を憂え、漢字復活を建議し続けた。中には、漢字復活を訴え、ハングル至上の国粋派の指弾を受けて、大学の職を追われた教授すらあった。 韓国中興の祖とされる朴正熙大統領は、いわゆる第三共和国の一時期(1968~72年)、教育カリキュラムから、漢字を追放した。大邸師範学校を卒業した朴大統領自身は、必ずしもハングル至上主義ではなかったのだが、日本統治時代に奨励された漢字・ハングル混じり文が、いわゆる日帝のシンボルとして槍玉に挙げられたのである。 朴大統領は、日本の軍歴を持ち、日本寄りと見做されることも少なくなかった。朴大統領は、国民の大反対を押し切って、日韓基本条約を締結した。国民のポピュリズムに迎合しない姿勢は、高く評価されるべきだが、その代償のように漢字がスケープゴートにされたわけである。
2024.08.25
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図書館で『漢字とアジア』という文庫本を、手にしたのです。漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【漢字とアジア】 石川九楊著、 筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より東アジアにおいて、漢字は単なる記号ではなかった。文明圏をかたちづくる中核として、日本では平仮名を、朝鮮ではハングルを、越南ではチューノムを生み出し、歴史を大きく動かしてきた。渤海の独立、沖縄の結縄、アイヌ社会の形成にも影響をあたえた漢字は、私たちの精神に何をもたらしたのか?鬼才の書家が、漢字文化の研究をもとに、より広い文明的な視野から東アジア2000年の歴史を読み解く。<読む前の大使寸評>漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪rakuten漢字とアジア「第5章 ハングルと朝鮮文化」で日韓併合、独立闘争あたりを、見てみましょう。p177~181■朝鮮の近代と「洋擾」 明治維新後、日本の新政府は朝鮮に国書を送るのですが、「徳川時代とは違う」という理由で、朝鮮は国書(書契)の受け取りを拒否します。そこで、明治政府は、「維新が起こって天皇が親政するようになった」という旨の外交文書を、対馬藩を通して朝鮮に送るのですが、そこに「皇」と「勅」という字があるという理由でまたしても朝鮮側は受け取りを拒絶します。なぜかというと、「皇」は中国皇帝、「勅」は皇帝の勅書のこと。 これらの文字を含んだ文書は、朝鮮が冊封している中国皇帝からしか来ないものだからです。「こんな国書を受け取ったら、中国皇帝から何を言われるかわからない」のです。 朝鮮にしてみれば、日本は友邦ではあっても、日本に冊封されているわけではないから、「皇」「勅」という字が記された文書を受け取るいわれはないのです。 それで、副島種臣(幕末・明治時代の外交家)がまず清国へ行って、「朝鮮は貴国の属国であるか」と問い質すのです。すると清国は、「そういう関係ではない」と回答する。それを受けて、朝鮮へ出向いてその矛盾を質さねばならないという議論が生じます。それがいわゆる征韓論です。 西郷隆盛は、「自分は副島君ほどの外交能力はないかもしれないし、副島君ほどの成果を上げられないかもしれないけれども、向こうへ行って腹を切って死ぬことぐらいはできる」というような言い方をしたようです。それで、「西郷は戦争をする気だ」ということになる。もちろん西郷にまったく下心がなかったわけではないことは、その後の歩みを見れば明らかではありますが。 征韓論争のポイントになるのは、「清が朝鮮は属国ではないといっているのが本当かどうかを朝鮮にじかに確かめにいく」というところにあったのです。 その後、結局朝鮮は、日本を皮切りに、アメリカ、イギリス、イタリア、ロシア、オーストリアとそれぞれ通商条約を結んでいきます。ところがその条約を調印した後に朝鮮は、「朝鮮は中国の属邦」という声明書を相手国に送るのです。これは一種の中国を後ろ盾にした安全保障です。つまり、朝鮮は小国だと見なされるとあぶないので、中国が後ろ盾にあることを誇示しているのです。■大韓帝国の成立 前述したとおり、李朝の終わりの頃には、「朝鮮は中国の藩国である」という宣言をすることによって、植民地化を逃れようとしました。その朝鮮が冊封体制から離れ、近代において独立したのは1897年から1910年までのわずか13年間にすぎません。 1897年に国号を朝鮮から大韓帝国に改めます。日本が大日本帝国と名乗っていたので、それにあわせるように、朝鮮も大韓帝国としたのです。ここではじめて国王が皇帝になります。 これはわずか100年ほど前の話で、そんなに古い話ではありません。それから13年間、中国(清)との宗属関係下の王政を廃し、皇帝を名のる大韓帝国として皇帝専制による国家を始動させたのですが、すでに日本の日韓併合の方向は決定していて、1910年に、「韓国併合ニ関スル条約」が調印され、日韓が併合(日本の植民地化)して国号を朝鮮と改め、朝鮮総督府が設置されます。『漢字とアジア』2:ハングルの特徴『漢字とアジア』1:漢字文明圏の叡智
2024.08.25
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図書館で『漢字とアジア』という文庫本を、手にしたのです。漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【漢字とアジア】 石川九楊著、 筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より東アジアにおいて、漢字は単なる記号ではなかった。文明圏をかたちづくる中核として、日本では平仮名を、朝鮮ではハングルを、越南ではチューノムを生み出し、歴史を大きく動かしてきた。渤海の独立、沖縄の結縄、アイヌ社会の形成にも影響をあたえた漢字は、私たちの精神に何をもたらしたのか?鬼才の書家が、漢字文化の研究をもとに、より広い文明的な視野から東アジア2000年の歴史を読み解く。<読む前の大使寸評>漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪rakuten漢字とアジア「第5章 ハングルと朝鮮文化」でハングルの特徴を、見てみましょう。p168~170■ハングルの特殊性 朝鮮語は日本語と同様に、語彙のなかで漢語の占める割合が50~60パーセントあると言われています。半分以上は漢語からなる言葉で、漢字を撤廃してハングル表記に変えたところで、日本語を片仮名表記するようなものです。あくまでもハングルの裏には漢字が貼りついています。 漢語については、その漢字一字一字が本来もっている意味を捨象して、ただ音だけを写しているにすぎないのです。■ハングルの三つの特徴 ハングルは上述したような特徴をもっています。そのハングルの特殊性を整理すると、次の三点が指摘できます。 まず「中国音の挑戦訛り化」ということです。ここで間違ってはならないのは、挑戦は日本と異なり、基本的に政治の上層部は漢語・漢文の世界に生きつづけていたという事実です。 上層部の指導者は、公用としてはずっと中国音でしゃべっていた。その音をハングルで書き、それが朝鮮式にいわば訛って定着されたのです。あるいは社会の下層部までいって訛った中国音が、そこに定着されたのです。それが朝鮮語の漢字音になっています。 二つ目は「漢字単位表記」です。ハングルの子音記号・母音記号を漢字の単位に従って表記します。母音記号や子音記号を縦や横に綴るのではなく、漢字に従って一枡にまとめますから、線状に綴ることができません。これはハングルに「筆記体がない」ということでもあります。日本には平仮名と片仮名がありますが、平仮名は筆記体のみがあり、片仮名には筆記体がありません。 筆記体というのは、語を単位に続字・分書(わかちがき)しようとする指向性をもった文字です。言葉は単語単位でまとまろうとするものです。 たとえば、続字・分書の方向に沿って生まれた平仮名では、「あめ が ふる」というように、文章がつくれます。ところが、漢詩・漢文の間に分け入って翻訳するために開発された片仮名では「ア・メ・ガ・フ・ル」と「アメ」や「フル」も連合するようには書かれず、「アメ ガ フル」というかたちの綴字にはぎこちなさがつきまといます。 平仮名の場合であれば「あめ」の二字や「ふる」の二字が連続することに何の不都合もありません。「雨」と思って「あめ」とすんなり書けずに「ア・メ」と書かなければならないとすると、なめらかな思考が断たれてしまいます。片仮名では独立した文章や歌が成り立ちにくいのです。 続字できないという点において、ハングルは片仮名に近い。先に見たようにハングルの場合は、朝鮮地方特有の言葉(国語)も漢字語も一字一字を楷書の漢字のような単位で表記するため、続字ができないのです。 ハングルは非常に難しい位置にある文字です。片仮名と似た性格をもちますが、いわば漢語を前提にそれを普及させるためにできたハングルにおいて、その専用によって漢語との繋がりをわからなくすることは、文化的にも非常に損失だと思います。 ましてや朝鮮式に訛って表記されているのですから、ますます漢語との繋がりがわからなくなり、造語力も落ちます。そういう意味で、ハングルというのは非常に難しい位置にある文字だと思います。漢字ハングル交じり表記に戻るほうが、文化的には得策だと思われます。『漢字とアジア』1:漢字文明圏の叡智
2024.08.24
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図書館で『漢字とアジア』という文庫本を、手にしたのです。漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【漢字とアジア】 石川九楊著、 筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より東アジアにおいて、漢字は単なる記号ではなかった。文明圏をかたちづくる中核として、日本では平仮名を、朝鮮ではハングルを、越南ではチューノムを生み出し、歴史を大きく動かしてきた。渤海の独立、沖縄の結縄、アイヌ社会の形成にも影響をあたえた漢字は、私たちの精神に何をもたらしたのか?鬼才の書家が、漢字文化の研究をもとに、より広い文明的な視野から東アジア2000年の歴史を読み解く。<読む前の大使寸評>漢字文明圏について触れた本ってか・・・面白そうではないか♪rakuten漢字とアジアまず「序章 漢字文明圏とは何か」で漢字文明圏の叡智を、見てみましょう。p17~20<言語と文字から歴史を読みなおす> アメリカ依存の政権ができてからというもの、下火になりましたが、ヨーロッパの「EU」に倣って2000年代初頭には「AU(アジア連合)」という言葉が生まれました。また1990年代以降の急速な中国の経済発展とともに「東アジア」なる言葉もよく耳にし、目につくようになりましたが、それでは、東アジアとは、どのように定義すればよいのでしょか。 結論的にいえば、日本、中国、韓国・朝鮮、台湾、越南(ベトナム)が含まれる東アジアというのは、単なる地理的な概念ではありません。「漢字文明圏」というかたちで括ることのできる歴史的、地理的、文化的な共通性をもつ地域です。 たとえば、イスラムは地理的にいえば西アジアということになりますが、それでは東アジアと西アジアと合わせてアジアという定義づけが可能かというと、私にはそうは思えません。 東アジアというのは地理的な概念ではなく、「漢字文明圏」つまり「有文字・無宗教の歴史的、地理的、文化的地帯である」とわたしは定義したいと思います。とりあえず、「漢字文明圏」と表現しましたが、「一文字が一語である漢語文明圏」と言う方が正確です。 西欧アルファベット、アラビア系文字、インド系文字とは異なり、漢字は一語が一字、つまり「言葉即文字(漢語=漢字)」という構造をもつ、よりも優先の言葉であり、それゆえ、変化しにくく、水圧も高い言葉です。 東アジアの各国は、例外なく、この漢語・漢字を共通項としてもつことによって生まれ、括られ、再生産されている地方であり、また、この漢字に対する戦略の違いによって、中国、日本、朝鮮・韓国、越南などの国が生まれています。ちなみに漢語依存率は、中国では九割以上、越南は七割、日本や朝鮮・韓国でも五割以上を占めます。 アジア的段階の前にアフリカ的段階という概念を持ち込んだのは詩人にして思想家・吉本隆明さんですが、私の解釈ではアフリカ的段階とは無文字段階を意味します。東アジアは文字を持っており、かつ、宗教を持つヨーロッパなどとは違い無宗教です。有文字・無宗教の歴史的、地理的、文化的地帯、また歴史段階を東アジアと規定できると思います。 ただしこのときに、日本には仏教や神道があるではないか、朝鮮にも儒教やキリスト教、また道教もあるではないか、と考える人も多いと思います。しかしこれらは今私がここで使う宗教という範疇には入りません。それらは無宗教のなかでの政治思想や学問であったり、週刊であったり、世界観であったりというレベルのもので、宗教ではありません。宗教といったところで、いずれも、これらは近代以降、西欧キリスト教をモデルに再構成されたそれにほかなりません。 2001年の9.11事件を経て、これから世界の人類がどういう方向に向かうのかを考えるときに、吉本さんが規定するようなアフリカ的段階、ヘーゲルやマルクスがいうところのアジア的段階を経て、そのあとつづいて古代、中世、近世、近代、現代と区分される時代があるという西欧型の歴史観は、民主制的近代化を促すという意味で、有効な歴史観として機能したことは事実です。しかし、同時にまたその限界も見えてきたように思われます。 たとえば、少々強い言い方をすれば、東アジアにおいては、紀元前三世紀、秦の始皇帝時代に、基本的には宗教段階を終えていますから、西欧やイスラムが二次的に衣替えしたとはいえ、いまだ宗教的な観念の宇宙を払拭しきれていないことは、西欧は秦の始皇帝時代以前の歴史段階にとどまっているという言い方さえできないわけではありません。また、中央集権の郡県制と地方分権の封建制のあやとしての政治制度や中華・華夷性の国際外交制度をもつ先進地方でありつづけました。孔子をはじめ諸子百家の脱宗教=政治化んための言説や為政者のための倫理、道徳が、現代日本の経営者にも役立つのはそれゆえです。 言葉から離れられない人間の歴史を、言葉のスタイル、とりわけ、文(書き言葉)と言(話し言葉)の関係、つまりは言語に対する文字の関係から分類して世界史を考えなおすのが本書の狙いです。 その新しい歴史観では、言葉即文字の、文(書き言葉)中心の構造をもつ東アジアの漢字文明圏がまずひとつあります。次いで第二に、発音記号のごとき文字しかもたない、言(話し言葉)中心の構造をもつ欧米・西アジア・南アジア・北アフリカの宗教文明圏があります。これは子音と母音をもつアルファベット文明圏と、子音優位のイスラム文明圏と、母音優位のインド文明圏の三つの文明圏に分けられます。さらに、もうひとつ第三のアフリカ的な無文字文化圏を想定し、大きくはこの三極の歴史の総合として考えていくというものです。 むろん、東アジア漢字文明圏が西欧やイスラムなど他の文明圏と対立するというわけではありません。かつて、「東洋的叡智」という言い方がありましたが、はじめにお話ししたように東アジアは宗教をすでに脱した歴史段階にあり、西欧よりも先の思考をすでに持っています。その東アジア的叡智が生きて活躍できる場もまた21世紀に確実にあると思われます。
2024.08.24
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イタリア海軍の空母「カブール」が22日、海上自衛隊横須賀基地に寄港したようだが、このあと日本、イタリア、アメリカ、ドイツ、フランスの艦船が参加する多国間演習が行われるようです。これらの動きは、インド太平洋地域の海洋秩序を維持するための共同訓練と言われています。伊独仏までが日米豪印に加わって中国に対峙しようとする状況のおいては、チャイナ・スタンダードとは何か?と考えざるを得ないようです。・・・ということで、以下のとおり過去の記録から『チャイナ・スタンダード』を復刻してみます。*********************************************************<『チャイナ・スタンダード』3>図書館に予約していた『チャイナ・スタンダード』という本を待つこと10日ほどでゲットしたのです。【チャイナ・スタンダード】朝日新聞取材班、朝日新聞出版、2019年刊<「BOOK」データベース>より人権、民主主義、サイバー空間、開発協力、生命科学、メディア、決済…。世界第2の経済大国となった中国は、世界のルールを塗り替えるのか。5大陸29カ国で総力取材。朝日新聞好評連載に大幅加筆し書籍化。<読む前の大使寸評>チャイナ・スタンダードってか・・・ちょっと昔で言うなら(やや見下した意味を含んでいたが)中華思想であり、今では箍の外れた覇権主義とでもいう怖いスタンダードである。<図書館予約:(9/22予約、10/02受取)>rakutenチャイナ・スタンダード「第7章 海洋進出」で中国の札束攻勢を、見てみましょう。<第3節 アフリカの中国軍基地>よりp196~200■港と直結、数千人収容 アフリカ東部のジブチ。2017年8月、中国はここで初めての海外軍事基地の運用を始めた。その半月ほど前、記者は現地を訪れた。 ジブチは国土の大半を砂漠と溶岩台地に覆われ、夏の気温は50度を超える。極度の乾燥で草木もほとんど生えない過酷な土地だが、紅海とインド洋が出合うバブエルマンデブ海峡に面し、すぐ沖合を欧州とアジアを往復する船が年間2万3000隻も通るシーレーンの要衝にある。 地政学的な重要性に各国は注目し、軍事拠点を築いてきた。最初に基地を置いたのは旧宗主国のフランスだった。1977年にジブチが独立した後も駐留を続け、現在も約2000人の部隊を配置する。米国は2001年の米同時多発テロの後、対テロ戦の一環として、アフリカで唯一の大規模基地を設けた。約4000人が駐留し、隣国のソマリアやイエメンで空爆作戦を続ける無人機を飛ばす拠点となっている。 08年ごろから、ソマリアの沖合で海賊の活動が活発化すると、ジブチは取り締まりに当たる各国の艦船や軍用機の補給地になった。09年から海賊対策に参加してきた日本の自衛隊は、現地での活動を支援するため、11年に初の海外拠点をジブチに開設した。海賊船を上空から監視する哨戒機を飛ばしたり、洋上で活動する護衛艦を寄港させたりするための支援要員として約170人が常駐する。イタリアも最大300人の要員が滞在できる補給基地を13年に造った。 これら4ヶ国が駐留するのは、首都ジブチ市国際空港の周辺だ。対照的に中国軍の基地は街外れの海岸沿いにある。広さは米軍の基地には及ばないが、自衛隊の拠点の約3倍の約36ヘクタール。コンテナハウスを並べた自衛隊拠点の仮住まい感とは対照的に、重厚なコンクリート製の建物が林立し、部隊を恒久的に駐留させる意図がにじむ。(中略) 外国の治安当局者は「駐留は数千人規模になるだろう。建物は地下にも続いている」とみる。 この基地の最大の利点は海へのアクセスを持つ点だ。中国の融資で建設されたばかりでの多目的港に隣接していて、中国海軍は埠頭の一部の独占使用が認められている。港の関係者は「基地の運用開始前から、中国の艦船が時々停泊している」と話した。 中国がソマリア沖の海賊対策に艦船を派遣したのは、日本より一足早い08年末だった。補給地としてジブチを利用していたものの、専用の基地の確保へ動き出したのは、自衛隊が拠点を開いた後だった。「中国は日本の動きに刺激を受けたのだろう。自衛隊の拠点ができると、中国政府の関係者が頻繁に外から偵察していた」と日本の外交関係者が明かす。巨額の中国マネーが人口90万人の小さな国を飲み込み始めたのはそのころからだった。 各国の艦艇が寄港していたジブチ港は当時、老朽化が問題になっていた。日本政府は無償援助で整備する計画をジブチ政府との間で進めていた。ところがジブチ側は突然、港の民営化を発表。「援助は要らない」と日本側に通告した。 まもなく中国の国有企業が港の運営会社の株式の23パーセントを取得し、港の運営の主導権を握った。さらに首都郊外の海岸に新たな港の建設が始まり、総工費6億ドル(約660億円)の半分以上を中国の投融資でまかなった。中国はその新港に直結する形で基地の用地を手に入れた。 ジブチ政府の財政基盤の弱さから、融資には慎重だった日本や欧米政府、国際金融機関を尻目に、中国は大量の資金を貸し込んだ。ジブチと隣のエチオピアを結ぶ鉄道(ジブチ側で約550億円)や同国からの水道用パイプライン(約380億円)の建設など、大規模プロジェクトに次々と巨額資金を融資した。無償資金協力が年間20億円程度の日本の援助の存在感は相対的に色あせた。『チャイナ・スタンダード』3:アフリカの中国軍基地『チャイナ・スタンダード』2:中国の潜水艦『チャイナ・スタンダード』1:サイバー空間での米中対立*********************************************************■2019.10.07XML『チャイナ・スタンダード』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201910070000/
2024.08.23
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<韓国ほろ酔い旅行(復刻)>12年前のことだが、友人と二人で韓国に旅行したことがあるのです。CASSビールとデジクッパに拘りをもった旅でしたが、以下のとおり復刻してみました。(編集の都合で、行程が逆並びになっています)韓国ほろ酔い旅行5:パンスターフェリー(釜山~大阪南港)韓国ほろ酔い旅行4:釜山巡り韓国ほろ酔い旅行3:チャガルチ市場の魚料理韓国ほろ酔い旅行2:ソウルタワーまでハイキング韓国ほろ酔い旅行1:何はともあれ焼き肉を*********************************************************<韓国ほろ酔い旅行5>出港後の玄界灘は、天気晴朗なれど波高し状態であったが、フェリーはパルパル(急げ急げ)の韓国人気質のように高速運転を続け・・・夜半早くも関門大橋を通過しました。夕食、朝食券は乗船チケット購入時に同時購入が必要なんですが、割高とのことで止めたわけで・・・・夕食は船中のコンビニで韓国弁当を買ったのですが、安いが美味くないのはいたし方ないところか?29日の朝食もコンビニのおにぎり、ヨーグルト、缶コーヒーで済ませたのだが・・・・旅行最後の食事がショボくなったけど、ま いいか♪29日朝のお目当ては瀬戸大橋と明石海峡大橋であるが・・・・飲み疲れの韓国人もこのときばかりは、カメラを下げてお出ましでした。瀬戸大橋1瀬戸大橋2明石海峡大橋1明石海峡大橋2大阪南港到着後の入国審査場所では、日本人の列は数名のみで、あとはぜんぶ韓国人観光客、それも若者が大部分というのが・・・パンスターフェリー事情でした。げに、玄界灘の往来は平和的に様変わりし、歴史を感じるが・・・これはこれでいいのかも♪<まとめ>今回の旅行のコンセプトは、宿泊費をけちり、呑み代、食費は潤沢に♪というものであったが・・・・それでも、4泊5日で約6万円(お土産含まず)という費用はけっこうお得ではあったと思うわけです。状況に応じて、その都度スケジュールを決める必要があったけど・・・・過ぎてしまえば、行き当たりバッタリで決めたフリープランが良かったでぇ♪事前計画と比較するために、旅行実績を次のように、したためました。計画倒れは真珠食堂に行けなかったこと、ソルロンタンが食べられなかったことくらいで、費用も含めてほぼ計画どおりであり、破調が少ないのが欠点かも?***************************************************************************<スケジュール詳細(実績)>6/25:・9時ころ自宅出発、11時半関空着、12時半までにチェックイン、13:55関空発、 仁川着15:45、AREXで16時半頃ソウル駅着 ・ソウル駅のインフォメーションや旅行社でパンスターフェリーの予約をトライしたが、不調 ・地下鉄で17時半頃鐘路3街着 ・鐘路3街駅から徒歩300mのHOTEL CATSを探しまわり、ようやくチェックイン ・夕食はホテル近くの焼肉屋で牛肉4種ほど(CASSと焼酎クラシックがうまい) ・HOTEL CATS泊6/26:・仁寺洞で朝食(おかゆ) ・徒歩で昌徳宮、その後タクシーで南山のソウルタワーへ ・南山登山、ソウルタワー、ロープウェイ ・昼食はタクシー運転手相手の店でブタ肉定食(CASS付き) ・2時間6万Wのタクシー観光で主に北岳山、北村巡り ・タプコル公園でタクシーを降りてマッコリ酒場探索後、ホテルでシャワー ・鐘路のマッコリ酒場でマッコリ、焼酎、パジョン、ホッケの開き、あと屋台で揚げパン (やかん入りのマッコリは2人分としては適量) ・HOTEL CATS泊6/27:・ホテル近辺で朝食(おかゆ) ・7時タクシーでソウル駅へ ・KTX移動(3hr)7:40~10:44釜山着、 ・昼食は駅付近の店でテジクッパ(CASS付き) ・タクシーでフェリー乗場へ ・パンスターフェリーの予約を行い、予約券をゲット、タクシーで東横インへ ・ホテルで風呂、昼寝。その後タクシーでチャガルチへ ・チャガルチの魚ビルで注文料理(魚3種にCASS、C1焼酎付き、8万W/2名) ・東横イン泊6/28:・東横インの無料朝食(美味くないが、文句を言えず) ・午前中は釜山シティツアーバスで海雲台へ ・昼食は釜山駅近くの食堂で。 ・13時フェリー乗場、土産と酒、つまみ購入、出国手続き、15時釜山出港 ・夕食は船中のコンビニで韓国弁当(安いが美味くない)★船旅From Busan to Osaka●釜山出航 【PM3:10】●対 馬 Daema lsland 【PM4:30~PM5:00】●関門大橋 Kanmon Great Bridge 【PM9:00~PM9:30】●来島大橋 Kurushima Great Bridge 【AM2:30~AM3:00】●瀬戸大橋 Seto Great Bridge 【AM5:30~AM6:00】 ●明石海峡大橋 Akashi Great Bridge 【AM8:30~AM9:00】 ●大阪南港着 【AM10:00】 6/29:・朝食は船中のコンビニでおにぎり、他(安いが美味くない) ・10時南港着、 ・12時ころ三宮着、友人と別れ、昼食は寿司屋で日本のビール(美味しい♪)**********************************************************************<スケジュール詳細(6/24時点の計画)>6/25:・10時自宅出発、13:55関空発、仁川15:45、AREX地下鉄で17時鐘路3街着 ・鐘路3街駅から徒歩300mのHOTEL CATSでチェックイン (ホテルでパンスターフェリーor KAL、アシアナの予約を行う) ・夕食は19時ころ鐘路マッコリ酒場、朝食の店はホテルに聞く。 ・HOTEL CATS泊6/26:・ホテル近辺で朝食(ソルロンタン) ・徒歩で昌徳宮、昼食は仁寺洞で、午後は東大門、ソウルタワー、貞洞劇場とか? ・ブチョンに移動、夕食は海鮮料理、ソウルに移動 ・HOTEL CATS泊6/27:・ホテル近辺で朝食(ソルロンタン) ・8時地下鉄でソウル駅へ ・KTX移動(3hr)9~11時釜山着、コインロッカーへ荷物、フェリー乗場へ (港でパンスターフェリーor KAL、アシアナの予約を行う) ・フェリー乗場付近で昼食、観光バスとか? ・18時ころ東横インでチェックイン ・チャガルチの屋台で夕食 ・東横イン泊6/28:・ホテル近辺で朝食(ソルロンタン) ・午前中はトンネ温泉? ・昼食は真珠食堂? ・13時フェリー乗場、手続き、15時釜山出港 ・夕食は船中★船旅From Busan to Osaka(フェリー予約ゲットの場合)●釜山出航 【PM3:10】●対 馬 Daema lsland 【PM4:30~PM5:00】●関門大橋 Kanmon Great Bridge 【PM9:00~PM9:30】●来島大橋 Kurushima Great Bridge 【AM2:30~AM3:00】●瀬戸大橋 Seto Great Bridge 【AM5:30~AM6:00】 ●明石海峡大橋 Akashi Great Bridge 【AM8:30~AM9:00】 ●大阪南港着 【AM10:00】 6/29:・朝食は船中 ・10時南港着、 ・12時ころ新神戸で昼食、友人と別れる**********************************************************************<ネット情報>参考になりそうなネット情報をメモしておきます。<ピーチ航空>LCCピーチ、ソウル線の運賃LCCピーチHPLCCピーチのコンタクトセンターTEL:0570-550-567<パンスターフェリー>【大阪~釜山・パンスタークルーズフェリー予約】大阪南港 15:10発【月・水・金曜日】(翌日)10:00 釜山港 15:10発【日・火・木曜日】 (翌日)10:00 ■パンスタークルーズフェリーへの乗下船時の注意 乗船日当日、釜山のパンスタークルーズフェリー・受付窓口で、チェックインをお済ませ下さい。又、釜山港湾施設使用料3200WONと、パンスターフェリー・燃油サーチャージ15,000WONを現金でお支払下さい。<関釜フェリー>関釜フェリー予約、乗船手続き関釜フェリー運賃<LCC チェジュ航空>チェジュ航空HP仁川→関空便はあるが、釜山→関空便はなし。<大韓航空>大韓航空HP釜山→関空の片道便は韓国でないと予約できないホテルキャッツ京釜線KTX料金海外航空券、格安航空券のオンライン予約- フリーバードナビ的韓国語魚介類辞典!ピマッコルCASSビール*********************************************************
2024.08.22
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早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?今年の処暑は22日とのことである。しかしまあ、このところ、降れば大雨、晴れたら倒れそうな暑さは、たまらんでえ・・・『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたりこの本で、処暑のあたりを見てみましょう。和暦p22<処暑>太陽の勢いが鎮まり新涼の気配を感じるころ 現行の暦では、8月23日ころ第1日目を迎え、この日から立冬(9月9日ころ)に入る前日までの15日間が「処暑」となる。 ちなみに二十四節季の名称には、1日目のみを指す場合と期間全体を指す場合があり、混同を避けるため、初日を「処暑の日」、期間全体を「処暑」あるいは「処暑節季」と呼び区分している。 処暑に入ると、『暦便覧』に「陽気とどまりて、初めて退きやまむとすれば也」と記されている通り、夏の太陽の勢いが徐々に鎮まり、朝夕は過ごしやすい陽気となる。春先のひと雨ごとに暖かくなる「三寒四温」に対して、逆バージョンの現象といえよう。 処暑の期間の行事には、教育関連では夏休みの終了と新学期の始まり。地域の催しでは、子供達の健やかな成長を願って開催される「地蔵盆」、二百十日の台風などがある。地蔵盆は京都を中心とした近隣地区のならわし。残念ながら関東以北では行われていない。 処暑の期間の七十二候には、初候「綿柎開(わたのはなしべひらく)」綿を包むガクが開く、次候「天地始粛(てんちはじめてさむし)」ようやく暑さが鎮まる、末候「禾乃登(こくものすなわちみのる)」米などが実る、がある。 綿花がはじけ、中の白い綿が見える。これは、収穫が近いことを表している。暦生活/禾乃登(こくものすなわちみのる)によると、「禾」は「のぎ」と読むそうで稲の穂先にある毛のことをいうそうです。二十四節季の立秋に注目(復刻)二十四節季の大暑に注目(復刻)
2024.08.21
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図書館で『文・境雅人』という文庫本を、手にしたのです。境雅人という気になる役者のエッセイってか・・・面白そうではないか♪ところで、NHKの早朝番組『卜伝紀行』で時代劇を演じる境雅人さんであるが・・・若くて殺陣も上手だし、なかなかのもんやでぇ♪*********************************************************【文・境雅人】境雅人著、文藝春秋、2013年刊<「BOOK」データベース>より堺雅人は鞄に原稿を書くための道具を入れて、持ち歩いている。撮影の合間に楽屋で、休みの日に喫茶店で、「演じる」ことについて考え、文章にするのだ。そうして生まれた54作の本格エッセイに加え、作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談やインタビュー、写真を掘り起こして収録。役者の思考や日常が垣間見える一冊。出演作品リスト付き。<読む前の大使寸評>境雅人という気になる役者のエッセイってか・・・面白そうではないか♪rakuten文・境雅人半世紀ほど昔の自動車学校といえば、指導教官の教え方が怖いことで知られていたが、今では優しくなっているようですね。「学」で自動車学校が語られているので、見てみましょう。p81~85<学> ふと思いたって自動車教習所にかようことにした。 あたりまえだが生まれてはじめての運転だ。 アクセルをふんで加速しても、ブレーキをかけて減速しても、ものめずらしさにいちいち興奮してしまう。 刺激的な毎日でありがたいのだが、ヒトははじめての経験をするときは余裕がなくなってしまうものらしい。 指導教官からなにか注意をうけるたびに、ふくれたり、シュンとなったり、弁解しようとしてみたり、投げやりになってみたりと、実にいそがしい。 自分がこんなに情緒ゆたかな人間だなんておもってもみなかった。 まるで中学生のような傷つきやすさだ。 もちろん僕は32なので、なるべく取りみださないよう気をつけてはいる。それでも時々おそろしく険しい目つきで説明をきいていたりするのだ。 先生にしてみればいい迷惑だろう。自動車学校の生徒がみんな僕のようなら、先生がたには同情すらおぼえてしまう。 そもそもモノをおしえる職業には、一種のものがなしさがつきまとう。 生徒たちのハラハラドキドキにつきあってなだめすかして慣れさせても、落ちついた生徒はサッサと卒業してしまう。 生徒たちにとってがっこうはなにかを教わる場所なので、あたらしい経験ができなくなればもうその場所に要はないのだ。 ながい時間をかけて運転技術をおしえたところで、教え子がドライブに誘ってくれたりすることはない。生徒たちは初めての経験をおえて次々といれかわっていき、教師だけがおなじ場所にとどまりつづける。 さびしくなったりしないのだろうか。 教師に同情する生徒なんて気味がわるく、先生がたにはかえって迷惑かもしれない。いま教師役をやっていてついついそんなことを考えてしまうのだろう。 映画『ハチミツとクローバー』は美術大学の学生5人が主人公だ。 彼らはいつも仲がよく、撮影していないときでもみんなでワイワイとたのしそうだ。学生役の5人のうち、加瀬亮さんや伊勢谷友介さんは僕と年齢もあまりかわらない。(中略) ところで、自動車教習所だが、ひと月ほどで無事に卒業することができた。 けれどもいま欲しいクルマは、補助ブレーキのついた教習車だったりする。もちろん指導教官つきだ。二人でのんびりドライブするのもわるくない。 先生がたにとってそれが一番迷惑なハナシだとはおもうけど。『文・境雅人』2:「酒」のお話し『文・境雅人』1:まえがきにかえて
2024.08.21
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シャンソンのオールディーズといえば、「桜んぼの実る頃」「愛の賛歌」「詩人の魂」「オーシャンゼリーゼ」、エディット・ピアフの唄など思い出すが・・・そのなかで「さくらんぼの実る頃」を復刻してみます。*********************************************************サクラの開花宣言が気になる昨今であるが、「さくらんぼの実る頃」というシャンソンを思い出すわけで・・・以下のとおり2009年の日記を復刻してみます。*********************************************************you tubeでナナ・ムスクーリの「さくらんぼの実る頃」が復活したので、以前の日記を再掲します。Nana Mouskouri - Le temps de cerisesLe Temps des cerises Paroles:Jean-Baptiste Clement Musique:Antoine RenaQuand nous chanterons le temps des cerisesEt gai rossignol et merle moqueurSeront tous en fete …Les belles auront la folie en teteEt les amoureux du soleil au coeurQuand nous chanterons le temps des cerisesSifflera bien mieux le merle moqueurMais il est bien court le temps des cerisesOu l'on s'en va deux cueillir en revantDes pendants d'oreille …Cerises d'amour aux robes pareillesTombant sur la feuille en gouttes de sangMais il est bien court le temps des cerisesPendants de corail qu'on cueille en revantQuand vous en serez au temps des cerisesSi vous avez peur des chagrins d'amourEvitez les belles …Moi qui ne craint pas les peines cruellesJe ne vivrais point sans souffrir un jourQuand vous en serez au temps des cerisesVous aurez aussi vos peines d'amourJ'aimerai toujours le temps des cerisesC'est de ce temps la que je garde au coeurUne plaie ouverte …Et Dame Fortune, en m'etant offerteNe pourra jamais fermer ma douleurJ'aimerai toujours le temps des cerisesEt le souvenir que je garde au coeurこの歌詩はウィキペディアLe Temps des cerisesから転載したのですが、coeurなど一部フォントを変えています(仏語フォントは楽天が受け付けてくれません)"A la vaillannte cityenne Louise, l'ambulanciere de la rue Fontaine-au-Roi le dimanche 28 mai 1871."このシャンソンはフォンテーヌ・オ・ロワ通りの看護婦,勇敢なる市民ルイーズに捧げられたそうです。「桜んぼの実る頃」をめぐって大野修平さんより*********************************************************■2024.03.27XML「さくらんぼの実る頃」(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202403270001/
2024.08.20
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図書館で『墜落』という本を、手にしたのです。次期支援戦闘機開発がアメリカからの横槍で純国産できなくなるというお話しのようで・・・面白そうではないか♪*********************************************************【墜落】真山仁著、文藝春秋、2022年刊<「BOOK」データベース>より2022年6月金城華が夫の一を刺殺。DVに耐えかねた妻が夫を殺した単純な事件として解決するはずだった。しかし、担当検事の冨永真一は不審を感じ、自ら捜査に乗り出す。ほぼ時を同じくして糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。民間人が死亡したことで軍事基地が集中する沖縄では、抗議デモが巻き起こる…。かつてない臨場感で沖縄の姿を炙りだす、冨永検事シリーズ第三弾にして最高傑作!<読む前の大使寸評>次期支援戦闘機開発がアメリカからの横槍で純国産できなくなるというお話しのようで・・・面白そうではないか♪rakuten墜落まず冒頭の語り口を、見てみましょう。p6~9<プロローグ> 1987年10月23日、アメリカ・カリフォルニア州エドワーズ空軍基地・・・。 航空自衛隊航空開発実験集団所属のテストパイロット楢原隼人三佐は、F—16の複座で荒っぽい操縦に耐えていた。 いや、この振動や不快感は、パイロットの腕によるものだけではない。明らかに、機体から放たれる違和感だ。 元々、F—16は、世界最強にして最速と言われながら高価すぎたF—15の反省を踏まえ、LCF=低価格戦闘機というコンセプトで設計製造された。 エンジンにしても、プラット・アンド・ホイットニー社のF100ターボファンエンジンを二基搭載しているF—15と異なり、F—16は、シングルエンジンだ。装備も軽装で、威圧力がない。 軽佻浮薄という言葉がぴったりで、LCFは、低性能戦闘機という意味じゃないのか、という陰口を聞いたこともあった。 前評判通り、低コストなりの乗り心地だ。こんなボロ戦闘機をベースに、「俺たちの戦闘機」を開発しなければならないのか。だが、メーカーも技本(防衛庁技術研究本部)も、「原型が分からなくほどのスーパー戦闘機をつくる!」とやる気満々なのだ。 彼らの情熱のためにも、俺はこのクソ原型機の長所と欠点を洗い出さなければならない。“ヘイ、ハヤト、そろそろ帰還するが、何かリクエストはあるか” 操縦稈を握る米軍のテストパイロットの声がヘルメットに内蔵されたイヤホンを通じて響いた。あと数十分もこんな下手くそパイロットの後ろに乗るなんて、地獄そのものじゃないか。 早く地上に帰してくれ! と言いたいところだが、まだ、確認しておきたい点が残っている。「きりもみで急降下した後、急上昇してほしい」“任しとけ!” 機体はいきなり先端を下方に向け、急降下に入った。さすがにメリケンは洗いな。楢原は、こんな強引な操縦は絶対にしない。文句の一つも言いたいところを堪え、楢原は奥歯を食いしばって加速度に耐えた。 フリーフォール状態で数回スピンする中、機体の状態を分析する。 想像以上に安定性が悪い。 そのまま失速して墜落するのではと感じた時、ようやく機体が向きを変えた。無理な方向転換のせいで、全身にかかるGは、強烈だった。 機体にかかる負担も相当なもので、悲鳴のような振動が始まる。 全身を集中力の塊にする時間が続いた後、不意に機体は青い空に向けて急上昇に切り替わった。 着陸後のフィードバックが終わるのを待ちかねたように、同行している枝本の技官が近ずいてきた。「先ほど、本局から連絡があったのですが、次期支援戦闘機は、日米共同開発に決定したという通達が、官邸から防衛局長に下されたそうです」 85年9月、枝本は「FSXの国内開発は、エンジンを除いて日本単独で充分可能」という答申を政府に出す。それは枝本が「零戦復活を目指す」という狼煙と言えた。 全て自前で開発する「純国産戦闘機」の実現が、航空自衛隊にとって、いや日本国にとっての彼岸だった。 ところが、開発が緒に就いた矢先に、アメリカから、「純国産はまかりならない」という横槍が入った。 基幹開発業者である大亜重工や枝本からは、悲嘆の声が上がるが、すぐに「アメリカの既存機をベースにしさえすればいいのであれば、徹底的に改造すればいい」と発想転換を行う。 防衛庁は粘り強く交渉を重ね、なんとかF—16を独自に改造することの内諾を取る。それがFSX開発計画だった。そこで楢原はベースとなるF—16の性能を調査するために、エドワーズ空軍基地で、性能確認と分析作業を続けていたのだ。 なのに、いきなり官邸から一方的な通告が来るとは。「局長は、それを受け容れたのか」「らしいです」 1週間前、わざわざエドワーズ空軍基地まで出向いて、「ハードネゴシエーションは必至だが、俺を信じてくれ」と楢原に胸を叩いた男の約束とは、その程度か。「空幕長はなんと?」「抗議したそうですが、官邸の決定は絶対だと一蹴されたそうです」 官邸の決定ではなく、アメリカの命令だろう。「悪い、ちょっとタバコを吸ってくる」 ひとり建屋を出た楢原は、見渡す限り砂漠しか見えない場所まで歩いて、腹の底から大声を上げた。 怒りなのか、哀しみなのかも分からない大きな感情の塊が一気に噴き出した。 俺たちは、何一つ自分たちで決めさせてもらえないのか。 そんなことで、自分の国をどうやって守るんだ! 声を張り上げたせいか、涙が溢れ出た。 もう一度、声を張り上げた時、耳をつんざくような音が轟き、上空をF—16二機編隊が通過した。
2024.08.19
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今回借りた4冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「手あたり次第」でしょうか♪なお「墜落」は借りていたが期限内に読み切れず、再度借りたものです。<市立図書館>・墜落・漢字とアジア・杉原千畝の実像・世界SF作家会議<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【墜落】真山仁著、文藝春秋、2022年刊<「BOOK」データベース>より2022年6月金城華が夫の一を刺殺。DVに耐えかねた妻が夫を殺した単純な事件として解決するはずだった。しかし、担当検事の冨永真一は不審を感じ、自ら捜査に乗り出す。ほぼ時を同じくして糸満市で自衛隊の戦闘機の墜落事故が発生。民間人が死亡したことで軍事基地が集中する沖縄では、抗議デモが巻き起こる…。かつてない臨場感で沖縄の姿を炙りだす、冨永検事シリーズ第三弾にして最高傑作!<読む前の大使寸評>追って記入rakuten墜落【漢字とアジア】 石川九楊著、 筑摩書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より東アジアにおいて、漢字は単なる記号ではなかった。文明圏をかたちづくる中核として、日本では平仮名を、朝鮮ではハングルを、越南ではチューノムを生み出し、歴史を大きく動かしてきた。渤海の独立、沖縄の結縄、アイヌ社会の形成にも影響をあたえた漢字は、私たちの精神に何をもたらしたのか?鬼才の書家が、漢字文化の研究をもとに、より広い文明的な視野から東アジア2000年の歴史を読み解く。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten漢字とアジア【杉原千畝の実像】古江孝治著、 ミルトス、2020年刊<「BOOK」データベース>より第二次世界大戦中、外交官だった杉原千畝は外務省の方針に反して日本通過ビザを発給し、多くのユダヤ人を救った。杉原はなぜビザ発給の決断に至ったのか。そしてその覚悟とは…。多くの資料を紐解き、様々な証言や時代背景に照らして、知られざるその理由に迫る!<読む前の大使寸評>追って記入rakuten杉原千畝の実像【世界SF作家会議】フジテレビ/早川書房編集部【編】、早川書房、2021年刊<出版社>より新井素子、冲方丁、小川哲、高山羽根子、樋口恭介、藤井太洋という現代日本を代表するSF作家が集結。緊急会議を行い、全人類に突きつけられた課題を徹底討論する。劉慈欣、ケン・リュウほか海外SF作家が緊急参加、提言を行う。司会:いとうせいこう、大森望<読む前の大使寸評>追って記入kinokuniya世界SF作家会議
2024.08.19
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図書館で『文・境雅人』という文庫本を、手にしたのです。境雅人という気になる役者のエッセイってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【文・境雅人】境雅人著、文藝春秋、2013年刊<「BOOK」データベース>より堺雅人は鞄に原稿を書くための道具を入れて、持ち歩いている。撮影の合間に楽屋で、休みの日に喫茶店で、「演じる」ことについて考え、文章にするのだ。そうして生まれた54作の本格エッセイに加え、作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談やインタビュー、写真を掘り起こして収録。役者の思考や日常が垣間見える一冊。出演作品リスト付き。<読む前の大使寸評>境雅人という気になる役者のエッセイってか・・・面白そうではないか♪rakuten文・境雅人「酒」のお話しが面白いので、見てみましょう。p27~30<酒> 若山牧水(1885~1928)は僕の故郷、宮崎の歌人である。「旅と酒の歌人」などともよばれていて、このふたつをうたった作品はかずおおい。 このうち酒にかんしていえば、26ですでに、 白玉の歯にしみとほる秋の夜の酒はしづかに飲むべかりけり なんて歌をよみ、肝臓をわるくして44でなくなっている。 酒ずきもここまでくれば芸術的なすごみさえかんじられるというものだ。いちど牧水と酒をのんでみたかったような気もするのだが、ちょっとオソロシイ気がしないでもない。もっとも、牧水は前掲した歌のように、ひとりでのむ酒がすきだったらしい。けっして酒癖がわるいタイプではなかったのだ。友人の北原白秋によると、「どうでもしなはれ」が酔ったときの口癖だった、という。 郷土の大先輩とくらべるのはおこがましいけれど、僕の酒癖も牧水とすこしにている。はじめのうち(日本酒で二合くらい)は会話もはずんでたのしいお酒だが、のみすぎると(日本酒で四合くらい)たのしくなりすぎて、どうでもよくなってしまうのだ。 こうなると、たいていのことは「ほめコトバ」にきこえてくるし、深刻な話題にもヘラヘラと相槌をうてるようになる。ちょっとした解脱、といってもいいかもしれない。 それにしても、俳優さんにはどうしてこんなに酒ずきがおおいのだろう。かの世阿弥も『花伝書』で、・・・好色、博奕、大酒、三つの重戒、これ古人のおきてなり などといっているくらいだ。むかしから役者は、ほうっておくと酒をガブガブのんでいたのである。 女遊びやギャンブルも禁止されているところをみると、本当にろくでもないことばかりしていたのだろう。もっとも、そうおもうと気分はすこし軽くなる。みんながみんな、ロバート・デ・ニーロのようにストイックな俳優ではなかったというわけだ。 そういえば去年の大河ドラマ『新撰組!』のメンバーも、みんな酒がつよかった。 僕も宴はきらいではない。よくつきあって飲んでいたのだが、彼らのあまりの酒量に、そのうち僕とは別人種なのだとおもうことにした。アルコール分解酵素などという問題ではなく、基礎体力からちがうらしい。そもそも、ねむらないのである、彼らは。 宴が深夜におよんでくると、みんなくちぐちに、「あした早いから、このまま朝までのんでいよう」 なんてことをいいだす。気がついた時点で、サッサと家にかえればいいのではないだろうか。 さらにくやしいのは、翌日、フラフラの彼らがいい芝居をみせることだ。余計なりきみや自意識がなくなって(それどころではないのだろう)じつに自然で、まっすぐな演技なのである。 これも一種の「どうでもしなはれ」だ。こうした手合いは、けっして無理にはりあおうとせず、遠巻きにながめておいたほうがいい。なにしろ相手はちょっと「解脱」しているのである。『文・境雅人』1:まえがきにかえて
2024.08.18
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図書館で『文・境雅人』という文庫本を、手にしたのです。境雅人という気になる役者のエッセイってか・・・面白そうではないか♪*********************************************************【文・境雅人】境雅人著、文藝春秋、2013年刊<「BOOK」データベース>より堺雅人は鞄に原稿を書くための道具を入れて、持ち歩いている。撮影の合間に楽屋で、休みの日に喫茶店で、「演じる」ことについて考え、文章にするのだ。そうして生まれた54作の本格エッセイに加え、作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談やインタビュー、写真を掘り起こして収録。役者の思考や日常が垣間見える一冊。出演作品リスト付き。<読む前の大使寸評>境雅人という気になる役者のエッセイってか・・・面白そうではないか♪rakuten文・境雅人まず「まえがき」らしきあたりを、見てみましょう。P10~14<始 まえがきにかえて>「1988年」というのは、僕がかよっていた宮崎の県立高校にとって、ちょっとした記念の年になっている。ちょうどその年、野球部が夏の甲子園大会に初出場したのだ。僕が入学する1年ほど前のことである。 甲子園なんて、地方の効率普通科高校にとって快挙ともいえる出来事だろう。記念すべき「1988年」は、ほかの部活動やそのシーズンの受験生もがんばって、学校全体がずいぶん盛りあがった1年だったらしい。 けれどももちろん、そんなことは入学していない僕たちには知るよしもないことだ。先輩や教師たちはしばしばその「1988年」の思い出をわれわれ新入生に語ってくれたのだが、そのハナシをきくたびに、いつも僕は東京オリンピックと、その後の高度経済成長を連想することになった。 僕が入学した年(つまり1989年)も、はじめのうちはそうしたムードがつづいていて、行内にはざわざわした期待感がただよっていた。今年もなにか予想もつかない、ワクワクするようなことがおこるのではないかといった、そんな期待感だ。まるで、たくさんの残り火がもういちど盛大に燃えあがるのを待っているような、不思議な雰囲気だった。 お祭りのあとの、余熱のような一年。1989年は、僕の高校にとってそうした意味をもっている。 20年ちかくたった今でも「1989年」の春のことをおもいだそうとすると、たかく舞いあがっていたものが落下する直前の、ふわりとした無重力感のような、そんなとりとめのない気持ちになってしまう。あるいは春というものは、おおかれすくなかれヒトをそうした気分にさせるものなのかもしれない。 いやもしかすると、ハナシはもっとずっと単純で、ざわざわの原因は工事だったかもしれない。数年前から続いていた大規模な校舎の建て替えが、ちょうどその時期おわりかけていたからだ。 毎日つづく作業のため、空気はいつもホコリっぽく、たえずなにかの騒音がしていた。校内にはしきりに業者のトラックが出入りしていて、教員より工事関係者のほうがおおく目につくくらいだったし、立入禁止の場所もあちこちにあって、学校全体が仮住まい、という感じだった。(中略) 高校で同級だった友人たちにきいてみても「1989年」の春の様子をくわしく覚えている人間はほとんどいない。ちょうど、再開発された町並みが工事のあいだどんな様子だったのか、町ゆく人々がだれも記憶していないのと同じようなものだ。 町ゆくひとびとは便宜的に、時間を「一時停止」させて工事現場のまえを通りすぎる。どうせ、しばらくすればあたらしい風景があらわれるのだから、わざわざ立ち止まって眺めたりするものずきはいない。あたらしい建物が完成して、町がふたたび時を刻みはじめるまで、目のまえの風景を「なかったこと」にしているのだ。 工事のあいだの出来事は、しばらくは断片的な記憶として何人かの心に残るかもしれないが、やがてかんなくずをふりはらうように消えてなくなる。僕は卒業してから高校をたずねたことは一度もないけれど、もちろんそこにはあの年の春の痕跡なんてどこにもないだろう。かんなくずのように吹きとばされてしまったのだ。
2024.08.18
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・川上未映子『黄色い家』(7/24予約、副本?、予約504)現在22位・原田ひ香『図書館のお夜食』(10/04予約、副本17、予約402)現在5位・高野秀行『イラク水滸伝』(1/06予約、副本3、予約86)現在13位・絲山秋子『神と黒蟹県』(3/02予約、副本3、予約63)現在35位・三浦しおん『しんがりで寝ています』(4/12予約、副本?、予約106)現在42位・カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(4/27予約、副本1、予約48)現在24位・前田和男『昭和街場のはやり歌』 (5/10予約、副本?、予約8)現在5位・小倉ヒラク『アジア発酵紀行』 (5/14予約、副本2、予約5)現在13位・池澤夏樹『ノイエ・ハイマート』(6/29予約、副本?、予約?)現在6位・内田樹『勇気論』(7/07予約、副本?、予約?)現在25位・有田芳正『誰も書かなかった統一教会』(7/27予約、副本?、予約?)現在11位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』・沢木耕太郎『深夜特急』・原爆裁判:延滞資料があり予約不可<予約候補>・中野翠『ほいきた、トシヨリ生活』・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・井上ひさし『本の運命』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・「中国」はいかにして統一されたか・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・消費者金融ずるずる日記・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・猫社会学、はじめます:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相・ボクはイエローでホワイトで、ちょっとブルー2・金水敏『よくわかる日本語学』<予約分受取:5/15以降> ・南海トラフ地震の真実(10/20予約、5/15受取)・斎藤幸平『マルクス解体』(11/28予約、6/05受取)・李琴峰『彼岸花が咲く島』(6/19予約、6/25受取)・大学教授 こそこそ日記(1/12予約、6/29受取)・三浦しおん『墨のゆらめき』(8/9予約、7/07受取)・米番記者が見た大谷翔平(5/16予約、7/07受取)・椎名誠『続 失踪願望』(5/31予約、7/18受取)・『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』(9/18予約、7/27受取)・堤未果のショック・ドクトリン(8/25予約、7/27受取)・吉岡桂子『鉄道と愛国』(12/04予約、8/06受取)**********************************************************************【黄色い家】川上未映子著、中央公論新社、2023年刊<「BOOK」データベース>より2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな“シノギ”に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい…。善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/24予約、副本?、予約504)>rakuten黄色い家【図書館のお夜食】原田ひ香著、ポプラ社、2023年刊<「BOOK」データベース>より東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、亡くなった作家の蔵書が集められた、“本の博物館”のような図書館だった。開館時間は夜7時から12時まで、まかないとして“実在の本に登場する料理”が出てくる「夜の図書館」で、本好きの同僚に囲まれながら働き始める乙葉だったがー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/04予約、副本17、予約402)>rakuten図書館のお夜食【イラク水滸伝】高野秀行著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>よりアフワールーそこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む、謎の巨大湿地帯。中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録ー“現代最後のカオス”に挑んだ圧巻のノンフィクション大作!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/06予約、副本3、予約86)>rakutenイラク水滸伝【神と黒蟹県】絲山秋子著、 文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より「黒蟹とはまた、微妙ですね」。日本のどこにでもあるような「地味県」の黒蟹県。そこで暮らす、そこを訪れる、名もなき人々や半知半能の神がすれ違いながら織りなす、かけがえなく、いとおしい日々。まだ名付けられていない人間関係を描き続けてきた著者真骨頂の連作小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/02予約、副本3、予約63)>rakuten神と黒蟹県【しんがりで寝ています】三浦しおん著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より雑誌「BAILA」での連載4年分に、書き下ろしを加えた全55編!三浦しをんの沼にどっぷりハマる、最新&爆笑エッセイ集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/12予約、副本?、予約111)>rakutenしんがりで寝ています【カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」】 室橋 裕和著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりいまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか?「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか…その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/27予約、副本1、予約48)>rakutenカレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」【昭和街場のはやり歌】前田和男著、 彩流社、2023年刊<「BOOK」データベース>より「はやり歌」から、明日の日本の姿が見えてくる…。歌とともに時代を共有した「団塊」といわれるベビーブーマー世代が、エピソードを交え描く歌謡社会文化論!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/01予約、副本?、予約8)>rakuten昭和街場のはやり歌【アジア発酵紀行】小倉ヒラク著、文藝春秋、2023年刊<出版社>よりアジアの巨大な地下水脈をたどる冒険行。「発酵界のインディ・ジョーンズ」を見ているようだ!ーー高野秀行(ノンフィクション作家) 自由になれーー各地の微生物が、奔放な旅を通じて語りかけてくる。ーー平松洋子(作家・エッセイスト)発酵はアナーキーだ! チベット~雲南の「茶馬古道」からインド最果ての内戦地帯へーー前人未到の旅がいま幕をあける! 壮大なスケールでアジアの発酵文化の源流が浮き彫りになる渾身作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/14予約、副本2、予約21)>rakutenアジア発酵紀行【ノイエ・ハイマート】池澤夏樹著、新潮社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりある日、難民になる。「新しい故郷」を求めて、歩きだす。そんなに遠い世界の話ではないのです。シリアで、クロアチアで、アフガニスタンで、満洲で、生きのびるために難民となった、ふつうの人たち。その姿と心を、てのひらで触れるようにして描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/29予約、副本?、予約?)>rakutenノイエ・ハイマート【勇気論】内田樹著、光文社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりモヤモヤを抱えた編集者との“カウンセリング”往復書簡。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基…話頭は転々として奇を極めー。いまの日本人に一番足りないものは何だろうか?読めば心が軽くなるーウチダが綴る9通のメッセージ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/07予約、副本?、予約?)>rakuten勇気論【誰も書かなかった統一教会】有田芳正著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2022年7月の安倍元首相銃撃事件後、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着を中心に多くの報道があった。だが、メディアが報じたのは全体像のごく一部だった。教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮したジャーナリストが、教団の政治への浸食の実態、霊感商法の問題はもちろん、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していた事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告書、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」編集局長襲撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実等、その全貌を公開する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(7/27予約、副本?、予約?)>rakuten誰も書かなかった統一教会【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索
2024.08.17
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図書館に予約していた『鉄道と愛国』という本を、待つこと8ヶ月ほどでゲットしたのです。この吉岡桂子というジャーナリストは、中国に関する確固たる洞察がええわけで、以前からフォローしているわけで・・・今回はシルクロードをめぐるホットな列車旅ですか♪【鉄道と愛国】吉岡桂子著、岩波書店、2023年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の発展の象徴、新幹線。アジア各地で高速鉄道の新設計画が進み、中国が日本と輸出を巡って競い合う現在、新幹線はどこまで日本の期待を背負って走るのか。1990年代から始まった新幹線商戦の舞台裏を取材し、世界最長の路線網を実現した中国の高速鉄道発展の実像に迫る第一部、中国、香港、韓国、東南アジア、インド、ハンガリーなど世界各地をたずね、鉄道を走らせる各国の思惑と、現地に生きる人々の声を伝える第二部を通じて、時代と共に移りゆく日中関係を描き出し、日本の現在地をあぶりだす。<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(12/04予約、副本?、予約?)>rakuten鉄道と愛国「6「赤いはやぶさ」発車ベルはいつ? インド」からインドへの高速鉄道売り込みを見てみましょう。p200~210<6「赤いはやぶさ」発車ベルはいつ? インド> インドにとって初めての高速鉄道を、日本が協力して建設している。南西部の商都ムンバイから北上すること、約500キロ。首相のナレンドラ・モディの地元グラジャート州のアーメダバードと結ぶ構想だ。だが、建設をめぐる交渉は難航し、目標にしていた2023年の開業は、少なくとも5年は遅れる見通しだ。新幹線がインドの大地を駆ける日はいつか、来るのだろうか。(ここで8ページほど中略)■中国人ビジネスマンが語るインド新幹線 アーメダバードでは、郊外にあるサバルマティ・アシュラムに立ち寄った。インド独立の父として知られるマハトマ・ガンジーが住んでいたこともある場所だ。「鉄道で邪悪が広がります」。ガンジーは、著書『真の独立への道』(岩波文庫)で、そう語る。 ペスト、つまり感染症を広げるとして、鉄道を批判したのだ。南アフリカにいた若き日には有色人種として鉄道から降ろされたこともある。この経験は、のちの自由を求めた闘争につながる。インドに戻ってからは三等車に乗って、あちこちを訪ねたことで知られる。 インドの駅はガンジーの肖像画であふれている。ガンジーなら、新幹線に何を広げることを期待するだろうか。■伏せられた情報 この路線を新幹線が走る日はいつか。 目標にしていた23年の開業は、両政府内部では少なくとも28年まで延期されている。だが、正式には公表されていない。事業費の膨張や、その対応策についても明らかにされていない。ODAで円借款を投じるなら、日本政府は国民に向けてきちんと説明する必要がある。 新幹線の輸出そのものを否定するつもりはないが、不透明な事業の進め方には問題がある。海外のインフラ建設は巨額の円借款を投じるにもかかわらず、国内の公共事業に比べて納税者の監視の目が届かない。私がこだわって取材を続ける大きな理由だ。 インドにとって高速鉄道の建設が初めてなら、インフラ輸出に力を入れてきた日本にとっては、現状で新幹線の輸出計画が進んでいるのはインドだけである。 日本とインドは、中国を牽制するために手を組んだパートナーどうしでもある。とりわけ日本が提唱する外交戦略「自由で開かれたインド太平洋」構想にとって、インドは欠かせない存在だ。 もちろん、インドも中国と根深い国境紛争を抱え、「一帯一路」にも反対だ。インドが対立するパキスタンと中国が近しいことも関係をいっそう遠ざける。日米豪印で立ち上げたQUAD(クアッド)という戦略的な枠組みにも加わった。だが、中国を名指しした「対抗」には踏み出さない。インドにとって中国は隣国であり、最大の貿易相手国でもあるからだ。 中国が主導して設立したアジアインフラ投資銀行(AIIB)に加盟し、副総裁を送り込み、最大の借り手となっている。バンガロールの地下鉄などへ融資をうける。ブラジル、ロシア、中国、南アフリカとともに新開発銀行(NDB)を運営する。22年2月のロシアのウクライナ侵攻後、米欧が主導する対ロ制裁には加わらなかった。ロシアは武器や資源の購入先でもあるからだ。「戦略的自立性」を重んじるインドは、ひとことでいえばしたたかな大国、なのである。『鉄道と愛国』2:そして、あの事故 暗転『鉄道と愛国』1:はじめに
2024.08.17
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図書館に予約していた『鉄道と愛国』という本を、待つこと8ヶ月ほどでゲットしたのです。この吉岡桂子というジャーナリストは、中国に関する確固たる洞察がええわけで、以前からフォローしているわけで・・・今回はシルクロードをめぐるホットな列車旅ですか♪【鉄道と愛国】吉岡桂子著、岩波書店、2023年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の発展の象徴、新幹線。アジア各地で高速鉄道の新設計画が進み、中国が日本と輸出を巡って競い合う現在、新幹線はどこまで日本の期待を背負って走るのか。1990年代から始まった新幹線商戦の舞台裏を取材し、世界最長の路線網を実現した中国の高速鉄道発展の実像に迫る第一部、中国、香港、韓国、東南アジア、インド、ハンガリーなど世界各地をたずね、鉄道を走らせる各国の思惑と、現地に生きる人々の声を伝える第二部を通じて、時代と共に移りゆく日中関係を描き出し、日本の現在地をあぶりだす。<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(12/04予約、副本?、予約?)>rakuten鉄道と愛国「第1部 海を渡る新幹線」から中国の高速鉄道事故を見てみましょう。どうしても嫌中マターに偏るのです、私の場合。p57~63<5 そして、あの事故 暗転>■追突事故「中国の高速鉄道は世界一流だ」 北京―上海高速鉄道の開業を控えた会見で、鉄道省次官の胡亜東は言った。 わずか1ヶ月後。 突然の事故で、その自信は暗転する。 浙江省温州市で高速車両どうしが衝突し、当局の発表で200人を超える死傷者を出したのだ。しかも、発生から数時間後、事故車両の一部は穴を掘って埋められてしまった。被害者の捜索打ち切りを早々に宣言した直後、車両から二歳の少女が助け出された。 衝撃的な事態が明らかになるなか、翌日夕方には運航を再開し、1日半後にはダイヤを完全に復旧させた。 日本の読者の関心が非常に高く、発生直後から北京で取材や出稿に追われた。白地に青いラインの和諧号が高架の軌道からぶら下がる映像を憶えている人も多いはずだ。中国と日本の双方の視点から、あの事故が持つ意味を考えてみたい。(3ページほど中略)■異例の報道合戦 この事故は、中國メディアのあり方も赤裸々に示した。 中国共産党・政府は重大な事故であればあるほど、報道を統制し、情報を管理する。 それだけに、この事故にからんで注目されたのは、その統制をかいくぐって続いたSNSによる情報の発信だ。被害者自身や家族がSNSで次々に声をあげた。直接は関係なくとも事故を知った人々が当局のずさんな対応に怒り、調査を求め、責任を問うた。 私は北京から主に当局の動きを追っていたが、SNSを通じた情報が公式発表より圧倒的に早かった。ひょっとして中国の報道は何かが変わるかもしれない。期待した。SNSを通じた人々の声がテレビや新聞といった伝統的なメディアとコラボするようなかたちで、政府を動かす可能性をみせていたからだ。 上海師範大学影視伝媒学院副教授の陳雅賽が早稲田大学大学院博士課程に在学中に書いた「7・23温州列車脱線事故における中国ネット世論の形成」によると事故にかかわる最初の情報発信は、発生する3分前に、現場近くに住むと考えられるウェイボー(中国版ツイッター)利用者が、速度の異変について書き込んだものだ。発生から13分後には、救助を求める乗客がウェイボーに書き込んでいる。10万回も拡散され、その乗客は2時間後に救出された。 陳は、08年に山東省で発生した列車事故の第一報は中国国営新華社通信が5時間後に伝えたものだったことを指摘し、ネット世論の影響力の増大を論じている。 SNSに押されるように、北京の都市報『新京報』は一報から一面で報じた。商業色が強い新聞や雑誌は連日、大型の特集を組んだ。 鉄道省の記者会見が事故から1日以上も過ぎてからだったことや、車両を埋めたことを救助活動の一環として自己弁護を繰り返したことなどを強く批判した。賠償金についても数々のメディアが疑問を呈した。北京―上海高速鉄道の開業前から、高速鉄道では細かい不具合が多発していたという関係者の証言を伝える報道もあった。中国中央テレビ(CCTV)でも人気キャスターの白岩松が「1ヶ月前であれば(鉄道省の説明を)信じたいと思うが、いまは信じられない」と言い切った。 事件から5日目の7月28日。首相の温家宝が現場に赴かざるをえなくなった。被害者に哀悼をささげ、頭をさげた。家族らを慰問し、記者会見を開く。「事実の通り話そう。病気で11日間、起きあがれなかった。今日も医者にとめられたが、振り切ってやってきた」と釈明した。疲れた表情だった。 この11日間の途中、訪中していた元衆院議長の河野洋平と会談していることから、温の弁明は「仮病」と批判された。その真偽はともかく、国家指導者が自らの健康問題に触れることは極めて異例だった。また、洪水や地震など自然災害ではない事故現場に入り、外国メディアを含めて50分間もの長さの会見に応じるのも非常に珍しい。 それだけ、人々の怒りのマグマがたまっていたのだ。「中国よ、飛ぶように駆ける足を止めよ。人民を待ってくれ。魂を、道徳を、良識を・・・。列車を脱線させるな。崩れ落ちるような橋を架けるな、陥没する道路を造るな、危険な住居を建てるな。もっとゆっくり歩こう。一人一人の命に自由と尊厳を。時代の下敷きにされぬよう、一人一人が平和なゴールへたどりつけるように」 童大換というコラムニストが事故後にネットに投降した文章だ。たいへんな勢いで読まれた。高速鉄道の安全問題を越えて、庶民を置き去りにした超高成長に疑問や不安を感じる人の共感を呼んだ。「安全を失えば、信頼も失う」「(発展のスピードが)速ければいいのではなく、質や効率などを考慮し、何より安全を最優先させる」。温が強調する姿がCCTVで放送された。この日、鉄道省から被害者への賠償金も50万元から91万元へ引き上げられた。事故への怒りは、弱者を踏み台にして発展を急ぐ中国の体制に対する批判にも転じつつあった。『鉄道と愛国』1:はじめに
2024.08.16
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図書館に予約していた『堤未果のショック・ドクトリン』という本を、待つこと11ヶ月ほどでゲットしたのです。日本政府が進めているマイナンバーカードであるが、セキュリティに信頼をおけないのでできるだけ取得を先延ばししていたが、このたびマイナ保険証の取得が強制されることになり・・・堤未果さんの告発的な解説を読もうということなんですが。【堤未果のショック・ドクトリン】堤未果著、幻冬舎、2023年刊<「BOOK」データベース>より「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさに紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など…。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは?滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。<読む前の大使寸評>日本政府が進めているマイナンバーカードであるが、セキュリティに信頼をおけないのでできるだけ取得を先延ばししていたが、このたびマイナ保険証の取得が強制されることになり・・・堤未果さんの告発的な解説を読もうということなんですが。<図書館予約:(8/25予約、副本7、予約177)>rakuten堤未果のショック・ドクトリンまず「第1章 マイナンバーという国民監視テク」から読み進めてみましょう。紙の保健証が使えなくなるので、この秋には私もしぶしぶマイナンバーカードを作ることになるんですが。p79~83<2 マイナ保険証はここが危ない>■⑤QRコード丸見え、セキュリティがザル はい、いよいよ老若男女全員が心配するポイントです。 一体全体、セキュリティは大丈夫なのか? この制度が導入されたとき、私たちの個人情報を守るために、総務省はわざわざカードと一緒に情報セキュリティ対策用のアイテムをつけてくれました。 カードを入れると、個人番号や性別、臓器提供情報などが目隠しされるよう、入念にデザインされた、ビニール製の専用カードケースです。 これなら持ち歩いても、肝心な情報が盗まれる心配はありませんよ、という政府の優しい配慮でした。 ですが残念なことに、国民からはすぐに悲しみの声が上がったのです。「QRコードが丸見えなんですが・・・」 そう、カード裏面についている、個人番号が含まれるQRコードのほうは無防備でした。中国で、前の人のスマホ画面のQRコードを肩越しに自分のスマホカメラで撮影して盗む犯罪が多発して問題になった、あれですね。個人情報保護委員会は、慌ててQRコードを他人に見せないよう、以下のような注意喚起を出しました。「インターネット等に自らのマイナンバーカードを、裏面のQRコードが見られる状態で掲載することは、・・・これを見た他人がスマートフォン等で読み取ることで、容易にマイナンバー(個人番号)を知られてしまうおそれがあります」 政府が親切に作って配布してくれた「頭隠して尻隠さず」の特性ケースのおかげで、QRコードは隠さなければならないことがわかりました。 ならば持ち歩くのは危ないのでは? 国民の間に広がった不安を一蹴してくれたのは、1日も早くマイナンバーカードを全国民に持ち歩かせることに全力を注ぐ。河野太郎デジタル大臣でした。自分の公式サイトに、マイナンバーについてのQ&Aを掲載したのです。「Q マイナンバーを人に見られても大丈夫なのですか。 A 大丈夫です。 マイナンバーだけ、あるいは名前とマイナンバーだけでは情報を引き出したり、悪用することはできません。 マイナンバーを使う手続きでは、顔写真で本人認証することが義務化されています。 オンラインで利用する時にも、ICチップに入っている電子証明書を利用するので、マイナンバーは使われません。 マイナンバーはそれだけではなにかできるものではありません」(河野太郎公式サイトより) そして、(健康保険証や運転免許証や年金カードなどと一体化した身分証明書になる)マイナンバーカードを使うことで便利になるサービスが増えていくので、カードは持ち歩きましょう! と奨励しています。 大臣、ありがとう。これなら安心して持ち歩けます! ・・・いやいや、本当にそうでしょうか?■⑥海外では問題だらけ アメリカ政府が「カードは持ち歩くな」と警告 デジタル化に関して中国と熾烈な競争を繰り広げているアメリカではどうなっているでしょう? アメリカには社会保障番号という一生変わらない個人番号があるのですが、まず絶対にカードは持ち歩きません。私が住んでいたときも、「カードは金庫の中だよ」という同僚が何人もいたのを覚えています。 社会保障番号が書かれたカード自体にも「DO NOT CARRY IT WITH YOU.(絶対に持ち歩かないでください)」と、わざわざ注意喚起が印刷されています。 いったいなぜでしょう? ズバリ、なりすまし被害が多すぎるのです。 2015年5月には、番号を盗んだ犯人が本人になりすまして確定申告を行い、1万3000人分の還付金を手に入れるという事件が起きました。 他にも、他人の番号でクレジットカードを作ったり不動産ローンを組んだり、銀行口座を開いたりと、似たような犯罪が後をたちません。 その1ヶ月後に起きた事件はさらに深刻でした。 中国系ハッカーの攻撃により、人事管理局から政府職員2150万人分の個人情報が漏洩したのです。 番号のみならず薬物使用歴や外国への渡航歴など、スキャンダルネタになる機密情報が満載ですから、政治的に利用できるでしょう。 2017年には、消費者の信用度を計算する信用調査会社大手エキファックスが大規模なハッキング攻撃に逢い、1億4500万人分の番号が個人情報とともに漏洩してしまった事件がありました。 流出したのは、名前と住所と生年月日、運転免許証番号と社会保障番号、そして20万9000件にものぼるクレジットカード番号です。一生変わらない個人番号は強固な身分証明になり高い値段がつきますから、あっという間に闇市場で売買されてしまいます。『堤未果のショック・ドクトリン』1:紙の保健証が使えなくなる
2024.08.15
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『コンビニ人間』などの日本の現代文学が英語圏で注目されているようです。この事実にはツボがうずくわけで・・・以下のように復刻してみました。*********************************************************『文芸ピープル』(復刻)この本は2年前に借りて読んでいた本であるが、うっかりしてまた借りたのである(またか)、つまりそれだけツボがうずく本と言いますか・・・ということで、以下のとおり復刻したのです。***********************************************************図書館で『文芸ピープル』という新書を、手にしたのです。日本の現代文学が、いま英語圏で注目されているのはなぜか?・・・読むしかないでぇ。【文芸ピープル】辛島デイヴィッド著、講談社、2021年刊<「BOOK」データベース>より著名な賞の受賞、ベストセラー…、日本の現代文学が、いま英語圏で注目されているのはなぜか?アメリカ、イギリスの翻訳家、編集者、フェス運営者、デザイナーなど、本づくり&文芸に関わる人々=文芸ピープルを取材し、その声と仕事を伝えるルポ・エッセー!<読む前の大使寸評>日本の現代文学が、いま英語圏で注目されているのはなぜか?・・・読むしかないでぇ。rakuten文芸ピープル「第2章」で日本人女性作家の快進撃を、見てみましょう。p81~84<順調な滑り出し> 2018年の夏にアメリカ版が刊行された時点で、『コンビニ人間』は日本で既に60万部以上売り上げていた。ブラックストックもさすがに日本ほどの数字は期待していなかった。グローヴ・アトランティック社の基本方針も、書店から想定される注文に出来るだけ近い部数を刷り、必要に応じてタイムリーに、そして頻繁に増刷する、というものだった。 だが、『コンビニ人間』の英訳はすぐに注目を集めた。刊行前日に掲載されたニューヨーク・タイムズ紙のプロフィール記事が話題になり、刊行直後から東はニューヨーカー誌から西はシアトル・タイムズ紙まで、全国の主要紙誌に好意的な書評が掲載された。 日本国内同様、多くの評者は、すでに小説を10冊以上出している著者が長年コンビニで働いていた事実に触れ、本の書影とともにコンビニの前や店内に立つ著者の写真を掲載する新聞や雑誌も目立った。 12月上旬には、ニューヨーカー誌が発表した2018年のベスト本9冊のうちの1冊(そして唯一の翻訳作品)にも選ばれた。(中略)<スーパー・エディター・イン・イングランド>『コンビニ人間』は大西洋の反対側でも有能な編集者に恵まれた。グローヴ経由でイギリスでの翻訳出版権を獲得したのはグランタ&ポートベロ・ブックスのアン・メドーズ。 ユニヴァーシティ・カレッジ・ロンドンで英文学の修士号を取得し、文芸エージェントでのインターンシップなどを経て2010年にグランタ&ポートベロ・ブックスに入社したメドーズは、2019年にエディトラル・ディレクターに昇進した。現在はマーゴ・ジェファーソン、サンドラ・ニューマン、多和田葉子、をはじめ、多彩な作家の作品を「年8冊から10冊のペースで」刊行している。 オフィスの壁には「NEW. WOMEN. DIFFICULT」と書かれた紙が貼られている。同じ西ロンドンのオフィスを共有しているグランタ誌で編集者をしていたユカ・イガラシ(五十嵐由香)から引き継いだもので、ツイッターのトップバナーにもしている。「あの紙はとても大切にしている・・・ユカと交わした会話を思い出します。何か違うもの、もしくは難しいことに取り組みたいと話していたこと・・・私が出版している作家は今も大半が女性[WOMEN]。そして、マリアーナ・エンリケスや多和田葉子や紗耶香さんなど、私にとって新しさ[NEW]を象徴する国際的な作家の作品を出版できていることも誇りに思っています。ひとつ変わったことがあれば、難しさ[DIFFICULTY]については以前ほど関心がないこと。いま求めているのは小さな爆発のように感じられる小説」。 そう言うメドーズが編集者になって初めて出した本は、日本の小説の英訳だった。同僚のイガラシの薦めで、アメリカのカウンターポイント・プレスから2012年春に出たばかりの川上弘美の『センセイの鞄』の英訳(The Briefcase)を読み、ぜひイギリスで出版したいと考えたのだ。 日本でベストセラーとなり、英語圏でもマン・アジア文学賞の最終候補に選ばれていたThe Briefcaseだが、当時アメリカでの売れ行きはゆるやかなものだった。それでもイギリスで刊行できるようメドーズは「何週間もかけて」同僚を説得した。そして英題をStrange Weather in Tokyoに変え、表紙を林ナツミの「本日の浮遊」シリーズの写真を使用し、2013年の夏に出版した。 同作は、2014年の春にインデペンデント紙外国小説賞の最終候補に選ばれ、イギリスで(2020年10月現在)7万部近いロングセラーになっている。『文芸ピープル』8:日本人女性作家の快進撃p81~84『文芸ピープル』7:日本人作家の業界情報p200~203『文芸ピープル』6:『コンビニ人間』イギリス版の自販機p137~143『文芸ピープル』5:最新の英訳刊行状況p189~193『文芸ピープル』4:柳美里『JR上野駅公園口』p185~188『文芸ピープル』3:村田沙耶香『地球星人』の続きp92~96『文芸ピープル』2:村田沙耶香作品の2冊目p89~91『文芸ピープル』1:新しい日本文学を編む編集者たちp66~69***********************************************************■2023.02.12XML『文芸ピープル』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202302120001/
2024.08.14
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図書館に予約していた『堤未果のショック・ドクトリン』という本を、待つこと11ヶ月ほどでゲットしたのです。日本政府が進めているマイナンバーカードであるが、セキュリティに信頼をおけないのでできるだけ取得を先延ばししていたが、このたびマイナ保険証の取得が強制されることになり・・・堤未果さんの告発的な解説を読もうということなんですが。【堤未果のショック・ドクトリン】堤未果著、幻冬舎、2023年刊<「BOOK」データベース>より「ショック・ドクトリン」とはテロや大災害など、恐怖で国民が思考停止している最中に、為政者や巨大資本がどさくさに紛れに過激な政策を推し進める悪魔の手法のことである。日本でも大地震やコロナ禍という惨事の裏で、知らない間に個人情報や資産が奪われようとしている。パンデミックで空前の利益を得る製薬企業の手口、マイナンバーカード普及の先にある政府の思惑など…。強欲資本主義の巧妙な正体を見抜き、私たちの生命・財産を守る方法とは?滅びゆく日本の実態を看破する覚悟の一冊。<読む前の大使寸評>日本政府が進めているマイナンバーカードであるが、セキュリティに信頼をおけないのでできるだけ取得を先延ばししていたが、このたびマイナ保険証の取得が強制されることになり・・・堤未果さんの告発的な解説を読もうということなんですが。<図書館予約:(8/25予約、副本7、予約177)>rakuten堤未果のショック・ドクトリンまず「第1章 マイナンバーという国民監視テク」から読み進めてみましょう。紙の保健証が使えなくなるので、この秋には私もしぶしぶマイナンバーカードを作ることになるんですが。p71~75■高齢者がカードを作らないなら、健康保険証を廃止します 実は日本はけっこうなアナログ社会で、官公庁を筆頭に、地方のお役所もいろいろな手続きはまだ紙ベース、契約書も印鑑が主流です。 総務省の調べでも、2021年時点で70歳以上の半数以上はスマホを持っていません。 いくら政府が、「マイナンバーカードは身分証明書に使えます」「コンビニで住民票の写しや戸籍証明書が取れます」「健康保険証やワクチン接種証明書として使えますよ」「キャッシュレス決済できますよ」「給付金の振り込みが早いですよ」などとメリットを並べ立てても、「海外に遅れてますよ」と煽っても、アナログでそれほど困っていない国民、特に高齢者は腰を上げません。 2021年10月からは健康保険証と紐づけて使えるようにしたものの、かえって負担が増えると現場からは批判の声が。約11万人の医師が所属する全国保険医団体連合会の調べでも、専用のカード読み取り機を導入した医療機関の4割で不具合があったという報告でした。 マイナポイントという餌をちらつかせても、申請期限切れ直前の2022年8月末時点で申し込みは5割以下、政府は困り果てていたのです。 この状況に、強引さと行動力に定評がある河野太郎デジタル大臣は、会見で眉をひそめながらこう言いました。「これは一つ、真剣に考えなければいけない」 法律で強制できないこの状況で、全国民を、有無を言わさず真清窓口に走らせる方法を真剣に考えた河野大臣が決めたのは、国民の選択肢を奪うことでした。 10月にいきなりこう発表したのです。「2024年秋をもって、紙の保険証は廃止します」 国民皆保険制度のある日本で、全国民が必ず持ち歩き、高齢者ほど頻繁に使う健康保険証が今のままでは使えなくなれば、マイナンバーカードを作る以外に選択肢はありません。 たちまち国内に激震が走りました。 運転免許証がなくても、パスポートがなくても、健康保険証があれば身分証明書になる日本では、財布に入れて持ち歩いている人も多いでしょう。 その健康保険証を廃止してマイナンバーカードに統合するというのです。「あったら便利」だったはずのものが、「ないと生活できません」に、するりと入れ替えられた瞬間でした。 では、反対している人は、いったい何を心配しているのでしょう。 まだイマイチわからない、という人のために、マイナ保険証の問題点を順番に見ていきましょう。<2 マイナ保険証はここが危ない>■①カード作成は義務じゃないのに、選択肢を奪って強制「これは違法!」 法律家の立場から真っ先に反対の声を上げたのは、日弁連(日本弁護士連合会)でした。 番号法17条1項には、こう書いてあるからです。「個人番号カードは住民の申請により交付するものとする」 つまり作るか作らないかは、私たち国民の自由。 でも紙の保険証が廃止されればその選択肢は奪われて、事実上の強制になってしまう。日弁連の言う通り、れっきとした違法行為です。 でも政府はそれを認めるどころか、さらに脅しのようなことを言い出しました。「2024年にはすべてマイナ保険証だ。紙の保険証は廃止後1年間は使えます。どうしても嫌なら健保組合などに資格確認書を発行してもらうこともできるけど、その場合自動更新はなしで、受診料はマイナ保険証より高くしますよ」■②医師や病院が追い詰められる マイナ保険証の事実上の強制は、違法なだけではありません。 実は日弁連が反対声明を出す半年も前に、医師や病院からは「勘弁してくれ!」という声が出ていたのです。 2022年6月、政府は閣議決定した「骨太の方針2022」を踏まえ、全国の医療機関に、マイナンバーカードを端末にかざすと保険証の資格確認ができる「オンライン資格確認システム」の2023年4月までの導入を原則義務化しました。 ところが、前述したように、このシステムには不具合が多く導入費用も高いため、導入に多くの医師たちが猛反対。 カードを読み取れなければ、患者は保険が使えず、最悪の場合、その場で10割の窓口負担を払うことになってしまいます。そしてまた、カードリーダーは国から支給されるものの、小さいクリニックほど、システムを使うために従業員が受けるトレーニングの時間と費用といった高額のランニングコストが負担になってしまう。 しかもやりたい放題の政府は、「期限内に導入しなければ、医療機関の資格停止もあるかも」と、またもや脅し。「資格停止だぞ!」ではなく「かもよ・・・?」とちらつかせるところが、なんとも反社会的です。「もう廃業するしかない」と泣き声を上げるクリニックも少なくありません。 埼玉県保険医協会の渡辺義弘副理事長は、医療機関を追い詰める政府のやり方に怒りをにじませ、県民に必死でこう訴えました。「このままでは、地域医療が崩壊する恐れがあると知ってほしい」
2024.08.13
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「いつもにこにこ現金払い」を励行しているアナログ老人なんですが・・・・イオンモールの支払いコーナーの状況を見てみると、スマホをかざしてカード払いしている人が多いように思うわけで、なにもそこまでしなくてもと、思ったりするのです。・・・ということで、4年前の感想を復刻してみます。*********************************************************<キャッシュレス化が進んでいるが>先日(2/27)初めてポイントで買い物をしてみたのです。ポイントを数ヶ月溜めた全額が400円程度のささやかなものでした。何しろ年金生活の貧乏人ですから。昨今、キャッシュレス化が進んでいるが・・・アナログ老人としては、「いつもにこにこ現金払い」を励行しているのでおます。つまり、何事につけ国が誘導する動きには乗らない、へそ曲りの太子である。それに、携帯を持っていない太子にはGPSがついていないので、国からの監視の網にはかからないのである。「5%還元」には7000億円の税金補填で、20年6月まで運用されるそうで・・・ポイントを貯めるばかりでなく使い切ることもお早めに。なお大手デパートなどでは5%還元がないとのこと。還元割合いはクレジットカード決裁が一番大きいとのこと。ポイントの4重取りというスーパーテクニックもあるそうで、経済観念の長けた主婦層にはかないませんなぁ。でもね、国による個人情報の取り扱いは例のごとく杜撰であるので、要注意である。***********************************************************************【疑問点】・カード会社が優遇されているが、国とカード会社にはどのような癒着があるのか?・キャッシュレス化に誘導されている昨今、国のセキュリティ対応は進んでいるのか?【ポイント還元案】・イオンで食料品購入・アマゾンで古書購入・・・いずれにしろ、税金補填のポイント還元は6月までの期限付きなので、期待するほどのアベノミクスではないのだろう。 なお民間財源のポイント還元は6月以降も続くものもあるようです。***********************************************************************■2020.03.02XMLキャッシュレス化が進んでいるがhttps://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202003020001/
2024.08.12
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<『鉄道と愛国』1図書館に予約していた『鉄道と愛国』という本を、待つこと8ヶ月ほどでゲットしたのです。この吉岡桂子というジャーナリストは、中国に関する確固たる洞察がええわけで、以前からフォローしているわけで・・・今回はシルクロードをめぐるホットな列車旅ですか♪【鉄道と愛国】吉岡桂子著、岩波書店、2023年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の発展の象徴、新幹線。アジア各地で高速鉄道の新設計画が進み、中国が日本と輸出を巡って競い合う現在、新幹線はどこまで日本の期待を背負って走るのか。1990年代から始まった新幹線商戦の舞台裏を取材し、世界最長の路線網を実現した中国の高速鉄道発展の実像に迫る第一部、中国、香港、韓国、東南アジア、インド、ハンガリーなど世界各地をたずね、鉄道を走らせる各国の思惑と、現地に生きる人々の声を伝える第二部を通じて、時代と共に移りゆく日中関係を描き出し、日本の現在地をあぶりだす。<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(12/04予約、副本?、予約?)>rakuten鉄道と愛国まず「はじめに」から読み進めてみましょう。ウクライナ鉄道から言及するところが、いかにもジャーナリストではないか。pⅴ~ⅷ<はじめに> 毎日、開くフェイスブックがある。ウクライナ鉄道だ。 ロシアがウクライナを侵攻した2022年2月22日から読み始めた。戦火から鉄路を守り、避難する人たちを運ぶ。動員されて殉死した若い職員を悼む。国内の空港が全て閉鎖されているため、列車で首都キーウを目指す世界の首脳らを迎える。つかの間でも日常を取り戻そうと、あえてイースター(復活祭)を祝う。ロシアの暴挙は、戦時の鉄道の姿をあぶり出している。 ロシアの線路の幅は1520ミリ。旧ソ連の構成国だったウクライナも基本的に同じ幅だ。その先ポーランドからは欧州規格の1435ミリとなる。ウクライナでは一部に残る欧州と同じ幅の鉄路を復旧し、ポーランドに向けて直通列車を運行しようとしている。欧州の鉄路は国境を越えて広がる。線路の幅は勢力圏の象徴である。 鉄道は、国家と個人、政治と経済、歴史と現在が交叉し、越境しあう場所だ。 海を渡る新幹線を追いかけて、30年近くになる。 きっかけは、朝日新聞経済部の記者として1995年から約2年間、運輸省(現国土交通省)を担当したことだ。中国政府が北京―上海に初めて高速鉄道を敷く構想を打ち出し、日本政府は新幹線を売り込もうと必死になっていた。「日中友好」の象徴とされ、ODA(政府の途上国援助)で支援する前提だった。 その後、私は特派員として北京と上海に通算8年ほど駐在し、高速鉄道商戦を取材することになった。中国政府は日本とドイツ、フランスを巧みに競わせた。日欧とも翻弄された。結果的に東北新幹線はやて、独ICE、仏TGVをベースとする車両がすべて中国へ渡った。外国の技術を導入してカエル跳びで一気に進化させるやり方は、中国の産業政策の典型だ。死亡事故を起こしても、トライ・アンド・エラーの一幕として忘れられていく。わずか数年で日本の新幹線網を上回る距離を運行し始め、ほんとうに驚いた。 2020年秋までの3年半はバンコクを拠点にし、習近平政権が進める対外戦略「一帯一路」の沿線20ヵ国以上を訪ねた。中国の影響力を探るためだ。ちょうどアジア各地で高速鉄道構想が浮上し、日本と中国が受注をめぐって激しくぶつかりあっていた。アジアの国々は日中を両天秤にかけた。かつて日欧を手玉にとった中国のように。 正直言うと、これほど早く、中国の高速鉄道が新幹線のライバルとして国際市場に現れるとは思っていなかった。日本のかけ声は、かつての「独仏に負けるな」から「中国に負けるな」に転じた。だが、変わらなかったものがある。ビジネスの最前線にいる企業の人たち以上に政治家や官僚、そして世論が熱くなることだ。同じく巨額の資金がうごめく国家プロジェクトでも、ダムや橋とは違う。新幹線には日本社会の「熱」が宿る。私が「海を渡る新幹線」にこだわり続けている理由の一つだ。 新幹線の源流は、戦前の「弾丸列車」にある。日本国内だけでなく、大日本帝国として侵略した朝鮮半島や中国を抜けて、欧州や東南アジアまで延ばす構想もあった。 第二次世界大戦の敗戦で国外は途絶えたが、国内では東京―下関の計画が時を置かずして甦る。外資導入を前提に政財界の一部が動いた。国鉄には技術者が残っていた。ただ、朝日新聞社説が「「弾丸列車」案に反対す」「新線建設より復旧第一」」(1946年9月3日朝刊)と書いたように、戦火の爪痕は深く、それどころではなかった。 戦前と地続きにあった「夢の超特急」が新幹線となって開業したのは、1964年10月、東京五輪が開かれた秋のこと。東京―新大阪を最高時速200キロ超で走り、約4時間で結んだ。営業速度は世界一。国鉄総裁石田礼助は「新幹線は、全世界の鉄道の新時代を告げるもの」と語っている。敗戦から20年足らず。「安かろう悪かろう」と皮肉られながら欧米に割安の日本製品の輸出攻勢をかけていた時代だ。列強の一角を占めたにもかかわらず敗戦で砕けた日本人のプライドを、新幹線は埋める存在にもなっただろう。 そして、新幹線開業の4年後。日本は西ドイツ(現ドイツ)を抜いて「世界第二位の経済大国」に駆け上る。0系と呼ばれる団子鼻で白地に青いラインが映える初代ひかりは、当時を知る世代にとって「上げ潮」日本の記憶を呼び起こす記号である。 中国が高速鉄道を本格的に開業させたのは、北京五輪が開かれた2008年8月。北京―天津を最高速度350キロで走った。営業速度として世界最速を記録した。日本では「ぱくり新幹線」と揶揄されながらも、中国はあっというまに路線網を広げていく。北京―上海が開業した前年の10年には、中国は経済規模でも日本を追い抜く。「世界第二の経済大国」は入れ替わった。日本と中国は高速鉄道の受注で競い合う存在だ。
2024.08.11
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古代の東アジアでは、漢字・漢文との距離感の違いによって各種の擬似中国的な国家を形成したようです。この言語的な歴史は私にとっていつも気になるテーマなんで・・・、「漢字がつくった東アジア」という本を復刻して読み直そうと思い立ったのです。*********************************************************「漢字がつくった東アジア」を読み進めています。日本が最初に中華圏から独立したとする切り口が、ええでぇ♪今はない渤海という国が大使にはエキゾティックなんですね。歴史上、日本とは友好的であったし、抗争も無かったようです。<渤海の辿った道>p173~176 それでは、独自の年号までもった渤海国とは、どのような歴史を辿ったのか。それは、あまり明らかではありません。なぜなら、渤海国自身によって書かれた歴史書が残っておらず、同時代の日本の『続日本紀』や、中国の『旧唐書』などから再現するしかないからです。 926年、第15代の大イセンという国王が契丹の耶律阿保機に亡ぼされ、渤海国の歴史はここで終わります。したがって698年から926年までの230年ぐらいが渤海国の歴史ということになります。それは、日本でいえばおおよそ奈良時代から平安前期。政治的に独立した後、中国的文化を意識的に学び、擬似中国的な国家を形成しつつ、平仮名(女手)の誕生によって、文化的独立に至る時代に相当します。 靺鞨人の国家・渤海が、なぜ、日本や朝鮮のように安定した形態をとることがなかったかといえば、王を中心とするごく少数の官僚達は、漢詩・漢文に通じ、東アジアの政治的関係を理解していたとしても、圧倒的な数の民衆は、これとは無縁の無文字的空間にあったからであると考えられます。西にモンゴル、さらには突厥という遊牧の空間に接する靺鞨人は、東アジア漢字文明に半分だけ足を突っこんだにすぎなかったからです。 新羅が立ったのは676年で、その20年後には渤海国が立ち、ある意味でここに朝鮮半島での南北時代、北と南という二つの国が立つという構造が生じました。 さて、ここで見ていただきたいのは、698年から926年ということは、律令日本時代と重なるという事実です。日本は710年に奈良朝に入ります。794年には奈良から平安に遷都して、894年には遣唐使を廃止しています。 (1日文字数の制約で省略)wikipediaに靺鞨、渤海の位置づけが載っているが・・・ま~民族勃興史を見るようで感慨を覚えます。wikipedia靺鞨より靺鞨(7世紀後半)渤海(8世紀、9世紀頃) 靺鞨(まつかつ)は、中国の隋唐時代に中国東北部(現在のロシア連邦・沿海地方)に存在した農耕漁労民族。南北朝時代における「勿吉(もつきつ)」の表記が変化したものであり、粛慎,挹婁の末裔である。16部あったが、後に高句麗遺民と共に渤海国を建国した南の粟末部と、後に女真族となって金朝,清朝を建国した北の黒水部の2つが主要な部族であった。「中国からの独立」という白川さんの独特な切り口を拝聴してみましょう。<唐の滅亡と東アジアの文化的独立>p188~190 こうしたことを総合的に考えると、900年から1000年代のところで、東アジアの各地方は文化的に独立することがわかります。この900年から1000年代に越南でも独立の気運が起ってきます。 一方、朝鮮半島は、北では926年に渤海が亡び、南では919年に新羅から高麗に代わっています。ここでも文化的な独立めいた動きが生じます。 日本は、国が亡ぶような大きな政治的な変革は見られないものの、それに匹敵するような文化的な革命と断絶がこの時期に起きます。それは女手の成立です。再三繰り返すように、女手が誕生したことにより日本は文化的な独立を遂げますが、それがちょうど越南が中国から離れて独立する時期と重なるのです。 ここで非常に興味深い原理がひとつ抽出できます。それは、「東アジア漢字文明圏における独立は、自主的に中国風の体制を整え、漢字文明・文化を推進する」ということです。 一般的に、独立するという場合には、支配者の束縛から離れて自分たちのものを打ち立てることを意味しますが、東アジアで自分たちのものを打ち立てようとする場合には、かならずいちど政治的にも文化的にも中国化する必用があります。まず中国の政治制度を学び、中国の文化を積極的に取り入れ、あたかも中国と同じような政治的・文化的形態になる。その経験を経たあとに、はじめて文化的な独立が成立します。これが東アジア漢字文明圏における独立の条件です。 非常に矛盾に満ちていますが、わかりやすくいえば、京都と奈良の違いです。あるいは、京都の町でいえば、御所と禅院の違いです。奈良とはいったい何かというと、あれは中国です。中国のものをどんどん取り入れて、中国と瓜二つの姿になることを目指したのです。この逆説的な動きが、日本が白村江の戦いで敗れ、中国から独立したあとに起きます。つまり自主的に中国文化を吸収することによって独立するしかないのです。 それほど中華の文明というもの、知識学問というもの、政治制度というものが圧倒的に大きく、水圧が高いのです。それを自分のものとして取り入れなければ中国からの相対的な独立はありえないのです。 たとえば奈良時代の写経。写経によって中国の文字を知る、中国の文を知る、中国の知識を知ることを徹底することによって独立が果たされたのです。(中略) 越南でも、脱中国化を達成して独立しようと思えば中国化しなければいけない。つまり中国化することによって脱中国化するのです。日本の場合もそうですし、朝鮮の場合もそうです。これが漢字文明圏における独特な独立の形態だと思います。 拙著『日本書史』で詳しく述べていますが、私は900年を日本史におけるひとつの分水嶺と考えてもよい大きな区分と考えています。900年までを、奈良時代あるいは空海などが活躍する平安初期を含めて「擬似中国時代」と考えます。この時代の文化は、中国から独立していちばん最初にやってくる姿をしています。東アジアの国が政治的に独立したあとには、中国のごとき姿をする時代がかならずやってくるのです。それを経た後にやがて「違いのわかる大人」になることがあります。日本でいえば、女手をつくることによって、和歌と和文の表現力を手に入れ、擬似中国段階を脱して日本化することになります。 同様の試みが、東アジアではやはり文字をめぐって起ります。日本では女手でした。朝鮮ではハングルをめぐって起ります。そして越南ではチェーノム(字喃)という、いわゆる越南文字をつくることを通じて起ってきます。この「喃」の字がまさにチェーノムです。「口」扁が表音のための借用字であることを表し、「越南」の「ノム(南)」という音を合わせてつくられた越南文字です。中国に組み込まれながら、一貫して反抗的だったヴェトナムの文化、王制を見てみましょう。辺境としての悲哀は朝鮮半島より大きかったようですね。チェノム<朝鮮、越南、日本の支配体制>p199~201 江戸時代までは一貫して、朝鮮半島は日本に大陸のいろいろな文化を伝えるというかたちで、ある意味での師匠役をしてきたわけです。けれども、半島側には豊臣秀吉の朝鮮侵攻に象徴されるような、とんでもないことをする、わけのわからない要素をもっている島だという認識もある。そういうなかで、朝鮮半島の、大陸と孤島のあいだにあるという中間の意識は、単に半島意識ということだけではなく、孤島との関わりを絶えず意識させられてきたと考えられます。 元の侵攻に対して、越南が選んだ対応は反抗でした。文化的民族主義としてチェーノムはつくられました。しかし先ほどいったように、大陸を北といい自分たちを南というように、基本的に自分たちを大陸と同格に見ようという意識が支配層にあります。 なぜか。それは越南が中国だからです。とはいえ、体制に組み込まれて、生活しているだけの被支配層は別です。支配する層は、要するに中国です。だから大陸の南朝なのっです。まさに南朝を建てるというような意識から越南は生まれてきたのです。チェーノムが基本的には漢字と同じ構造の亜漢字であり、また(それゆえ)越南語が中国語と同じ単音節孤立語でありつづけていることにも触れておきましょう。 さらに興味深いのは、朝鮮、日本、越南の三つの国で支配体制が異なることです。朝鮮は基本的に「王」、つまり王制です。この王制というのは、再三述べているとおり、皇帝のもとにある王制です。要するに冊封された王制です。あくまで「自分たちのところには王しかいない」という考え方です。皇帝がいるとは考えないし、また考えられもしないのです。 それに対して、日本の場合は「皇帝」です。皇帝とは名乗らないけれども、王とも名乗らずに、その中間的な概念、もしくは模擬皇帝概念として天皇をつくる。天皇制が強化されるのは近代以降です。しかも日本史の過半を実際的に支配したのは、古代には摂政や関白、あるいは院、そして中世、近世は征夷大将軍、つまり将軍でした。わかりやすくいえば、日本の場合、皇帝でも王でもない天皇という制度になります。 ところが越南の場合は異なります。対中国的には王でありながら国内的には皇帝と称するのです。実際問題としては中国の皇帝と冊封関係にあり、したがって王、あるいはもっと貶められて郡王ぐらいのこともあるのですけども、王でありながら国内的には皇帝と称するのです。したがって越南がいちばん中国的なのです。中国でありながら中国とは違うという、むろん朝鮮あるいは日本とはまた違った姿をとるのです。 話は少し脱線しますが、これは絶妙かなと思うのは、越南を含む半島をインドシナ半島と呼ぶことです。すなわちインドの文明と中国の文明がちょうどそこで交差し、共存している半島です。中国大陸に発する漢字文明は東海岸の方から越南へと南下してきますが、西の方からはインドの文明が押し寄せてくる。それは文字が、越南以外のところでは、アルファベットでもなく漢字でもない、いわゆるサンスクリット系の文字が基本的に使われていることと関連しています。 越南が独立するときに、「漢唐はわが帝国にして、孔孟はわが祖師なり」という考え方が払拭すべき意識として語られました。この考え方を払拭しなければ越南の独立はありえないというのが越南の独立のときの考え方です。それほど越南の知識人のあいだには、中国大陸の文化・文明が自分たちの礎であるという考え方が根強くあったのです。wikipediaチュノムによれば、一般のパソコンでも大多数のチュノムを表示、印字することが可能となっているそうです。ベトナム語のローマ字表記化についてはwikipediaクオック・グーに詳しいが・・・1945年独立を期に、中華のしがらみを絶ったのでしょうか?(クオック・グーとは、もちろん国語ですね)漢字がつくった東アジア1:現代の中国語漢字がつくった東アジア2:立ち上がる朝鮮半島漢字がつくった東アジア3:大陸の視点が脱落した古代史観漢字がつくった東アジア4:唐の滅亡
2024.08.10
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私のオールデイズといえば、1960年~1970年代に流行ったフレンチ・ポップスやカンツォーネになるわけで・・・何度でもブログを復刻して読みたい(聴きたい)のです。*********************************************************おっちゃん音楽館の『懐かしい!1960年~1970年代に流行ったフレンチ・ポップスやカンツォーネを楽しむ!』というサイトがええわけで・・・他人のサイトではあるが、以下のとおり復刻、そして加筆させていただきました。(チョット、厚かましかったか)シルヴィー・バルタン*********************************************************いつもご視聴いただきありがとうございます。今回は1960年代中頃から1970年代始めにかけて大ヒットした懐かしいフレンチ・ポップス、カンツォーネを特集してみました。00:00 アイドルを探せ(シルヴィー・バルタン)01:21 そよ風にのって(マージョエリー・ノエル)03:03 夢見るシャンソン人形(フランス・ギャル)04:22 オー・シャンゼリーゼ(ダニエル・ビダル)05:43 シェリーに口づけ(ミッシェル・ポルナレフ)07:15 ほほにかかる涙(ボビー・ソロ)09:06 花のささやき(ウィルマ・ゴイク)10:38 雨(ジリオラ・チンクェッティ)11:57 夢みる想い(ジリオラ・チンクェッティ)今想えば、これらの曲はなぜか1960年代中頃から1970年代始めまで大ヒットして、その後はさっぱりという状況ですが、時代の流れだったんでしょうかねえ。いい曲が多く、ラジオ番組などでもしょっちゅう取り上げられてよく聴いた記憶があります。また、日本の歌手がカバーして、それもヒットすることも多く、楽しませてくれましたねえ。イタリアのサンレモ音楽祭は有名で、日本からも布施明や伊東ゆかりなども参加していました。この音楽祭からヒットした曲が多く、やはり聴かせてくれます。全体的にやっぱり時代がのんびりしていたというかある意味のどかやったんやなあと感じさせられますな。今の世の中はやかましい(笑)フレンチ・ポップスは、従来のフランスの曲というとシャンソンになるわけですが、それと区別するように名付けられたそうです。本当は欧州系の音楽ということでイギリスの曲も入れようと思ったのですが、さすがに時間的に無理なのでイギリス系はまた改めて。ペトゥラ・クラークの「恋のダウンタウン」とか、ザ・シーカーズの「ジョージー・ガール」とか取り上げたい曲があるんですけどねえ。まあ、おいおいということで。***********************************************************************ウン 私の好きな以下をとりあげている(&言及している)のが、ええでぇ♪・シルヴィーバルタン「アイドルを探せ」・雨(ジリオラ・チンクェッティ)・The Seekers - Georgy Girlそれから『1960年代のアメリカン・フォークソングもたまには聴いてみよう』、『今夜は懐かしい映画音楽ピックアップをどうぞ』に見られるようにおっちゃんの渋い選曲には痺れるのでおます♪■2020.03.02XML懐かしい!1960年~1970年代に流行ったフレンチ・ポップスやカンツォーネを楽しむ!https://www.youtube.com/watch?v=6Uc97cirp9Q*********************************************************・『懐かしい!1960年~1970年代に流行ったフレンチ・ポップスやカンツォーネを楽しむ!』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202407090000/
2024.08.09
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2020年までのプーチンが述べられている『一冊でわかるロシア史』という本がええわけで・・・復刻して読み直そうと思ったのです。*********************************************************図書館で『一冊でわかるロシア史』という本を、手にしたのです。ウクライナ侵略でゆれるロシアであるが・・・この粗野で不可解なロシアは、如何にして生まれたのか知りたいではないか。【一冊でわかるロシア史】関眞興著、河出書房新社、2020年刊<「BOOK」データベース>よりロシアって、謎だらけ。極寒の大地で何が起こっていたのか?教科書よりもわかりやすいロシアの開拓と改革の歴史。【目次】1 キエフ・ルーシ/2 モスクワ大公国/3 ロマノフ朝の成立/4 19世紀のロシア/5 帝国主義と大戦/6 ロシア革命/7 「ソ連」の時代/8 現代のロシア<読む前の大使寸評>ウクライナ侵略でゆれるロシアであるが・・・この粗野で不可解なロシアは、如何にして生まれたのか知りたいではないか。rakuten一冊でわかるロシア史「chapter8 現代のロシア」で、(2020年までの)あのプーチンが述べられているので、見てみましょう。p188~192<後継者はプーチン> エリツィンは1999年末、突然大統領職を辞任します。体調不良のほか、いろいろな事情があったとみられています。そのひとつに新興財閥(オルガリヒー)との癒着という問題がありました。 ソ連末期、ゴルバチョフのころ、経済活力への規制が緩和される過程で有力者がわいろなどでその権益を獲得し、新興財閥が生まれました。天然ガスや石油のような国家資産を引き継いで成立した巨大な財閥が、経済や政治にも口を出すようになっていました。 この汚職が明かされて失脚するのを避けたいエリツィンが、自分を守ってくれる人物に政権を譲ったともいわれています。その人物は、首相になったばかりのウラジミール・プーチンでした。 プーチンは1952年、レニングラード(現在のサンクト・ペテルブルク)に生まれました。レニングラード大学で学び、卒業後はスパイ活動を主要任務とするKGB(ソ連国家保安委員会)に入ります。 1990年にKGBを退職して以降、レニングラード大学の学長補佐官を務めたのち、政治の世界に入りました。1999年、KGBの後身であるFSB(ロシア連邦保安庁)の長官に就任します。長官時代にエリツィンの汚職を調べていた検事総長を失脚させ、クーデターを未然に防ぎました。 自任するエリツィンから大統領代行に任命されたプーチンは、2000年3月のロシア連邦大統領選挙に出馬し、第二代大統領となりました。 <ロシアか、反ロシアか> 就任早々、プーチンは新興財閥のひとりで石油資本のユーコス石油会社を手にして巨大な利益を得たミハイル・ホドルコフスキーを逮捕するなどして特権を奪い、影響力を弱めます。逆に忠誠を誓う企業を優遇し、企業や財閥との交友関係を密にして、共存をはかりました。(中略) 堅実で実利的な政治姿勢で支持者を増やしたプーチンは、地方の有権者の集まりで、組織力を欠いていた「祖国・全ロシア」を2001年に吸収合併し、「統一ロシア」というひとつの政党とします。こうして、プーチンの支持基盤が成立しました。政策は大統領とその周辺の人物によって決めており、事実上は独裁とも見られました。 この年、アメリカで同時多発テロが起こります。チェチェン人のテロに悩まされていたロシアは、反テロリズムのためアメリカと歩調を合わせることを表明しました。このことからロシアは先進国首脳会議への参加が認められました。ただし、ロシアはチェチェンに対して圧力を加え、アメリカはその動きを強く警戒するようになります。 以後、アメリカとの関係はテロを共通の敵として友好的となっていきました。しかしウクライナ問題でのアメリカの反ロシア的態度を見て、アメリカとの関係は変化しはじめています。 こうした状況のなか、2002年10月、モスクワの劇場をチェチェンの急進的独立派が占拠するテロ事件が起こります。 その後も2006年にかけてテロ事件は連続しますが、プーチンは多くの犠牲者を出したものの一連の事件を鎮圧しました。国際社会から非難の声が上がっても、ロシアはチェチェンの独立を認めませんでした。『一冊でわかるロシア史』2:後継者はプーチン『一冊でわかるロシア史』1:日露戦争あたり*********************************************************2022.05.16XML『一冊でわかるロシア史』https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202205160001/
2024.08.08
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今回借りた3冊です。 だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「手あたり次第」でしょうか♪<市立図書館>・鉄道と愛国・恋する映画・文・境雅人<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【鉄道と愛国】吉岡桂子著、岩波書店、2023年刊<「BOOK」データベース>より戦後日本の発展の象徴、新幹線。アジア各地で高速鉄道の新設計画が進み、中国が日本と輸出を巡って競い合う現在、新幹線はどこまで日本の期待を背負って走るのか。1990年代から始まった新幹線商戦の舞台裏を取材し、世界最長の路線網を実現した中国の高速鉄道発展の実像に迫る第一部、中国、香港、韓国、東南アジア、インド、ハンガリーなど世界各地をたずね、鉄道を走らせる各国の思惑と、現地に生きる人々の声を伝える第二部を通じて、時代と共に移りゆく日中関係を描き出し、日本の現在地をあぶりだす。<読む前の大使寸評>追って記入。<図書館予約:(12/04予約、副本?、予約?)>rakuten鉄道と愛国【恋する映画】 町山智浩著、 スモール出版、2021年刊<「BOOK」データベース>より「恋愛」についての映画は「人生」についての映画である。トラウマ級恋愛映画8本を徹底解剖。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten恋する映画【文・境雅人】境雅人著、文藝春秋、2013年刊<「BOOK」データベース>より堺雅人は鞄に原稿を書くための道具を入れて、持ち歩いている。撮影の合間に楽屋で、休みの日に喫茶店で、「演じる」ことについて考え、文章にするのだ。そうして生まれた54作の本格エッセイに加え、作家の宮尾登美子氏、長嶋有氏との対談やインタビュー、写真を掘り起こして収録。役者の思考や日常が垣間見える一冊。出演作品リスト付き。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten文・境雅人
2024.08.07
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・川上未映子『黄色い家』(7/24予約、副本?、予約504)現在39位・原田ひ香『図書館のお夜食』(10/04予約、副本17、予約402)現在18位・高野秀行『イラク水滸伝』(1/06予約、副本3、予約86)現在15位・絲山秋子『神と黒蟹県』(3/02予約、副本3、予約63)現在35位・三浦しおん『しんがりで寝ています』(4/12予約、副本?、予約106)現在44位・カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(4/27予約、副本1、予約48)現在27位・前田和男『昭和街場のはやり歌』 (5/10予約、副本?、予約8)現在5位・小倉ヒラク『アジア発酵紀行』 (5/14予約、副本2、予約5)現在14位・池澤夏樹『ノイエ・ハイマート』(6/29予約、副本?、予約?)現在6位・内田樹『勇気論』(7/07予約、副本?、予約?)現在27位・有田芳正『誰も書かなかった統一教会』(7/27予約、副本?、予約?)現在13位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』・沢木耕太郎『深夜特急』・原爆裁判:延滞資料があり予約不可<予約候補>・中野翠『ほいきた、トシヨリ生活』・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・井上ひさし『本の運命』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・「中国」はいかにして統一されたか・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・地球の歩き方 日本・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・消費者金融ずるずる日記・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・猫社会学、はじめます:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相<予約分受取:5/10以降> ・本川達雄『ウマは走るヒトはコケる』(3/31予約、5/10受取)・南海トラフ地震の真実(10/20予約、5/15受取)・斎藤幸平『マルクス解体』(11/28予約、6/05受取)・李琴峰『彼岸花が咲く島』(6/19予約、6/25受取)・大学教授 こそこそ日記(1/12予約、6/29受取)・三浦しおん『墨のゆらめき』(8/9予約、7/07受取)・米番記者が見た大谷翔平(5/16予約、7/07受取)・椎名誠『続 失踪願望』(5/31予約、7/18受取)・『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』(9/18予約、7/27受取)・堤未果のショック・ドクトリン(8/25予約、7/27受取)・吉岡桂子『鉄道と愛国』(12/04予約、8/06受取)**********************************************************************【黄色い家】川上未映子著、中央公論新社、2023年刊<「BOOK」データベース>より2020年春、惣菜店に勤める花は、ニュース記事に黄美子の名前を見つける。60歳になった彼女は、若い女性の監禁・傷害の罪に問われていた。長らく忘却していた20年前の記憶ー黄美子と、少女たち2人と疑似家族のように暮らした日々。まっとうに稼ぐすべを持たない花たちは、必死に働くがその金は無情にも奪われ、よりリスキーな“シノギ”に手を出す。歪んだ共同生活は、ある女性の死をきっかけに瓦解へ向かい…。善と悪の境界に肉薄する、今世紀最大の問題作!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/24予約、副本?、予約504)>rakuten黄色い家【図書館のお夜食】原田ひ香著、ポプラ社、2023年刊<「BOOK」データベース>より東北地方の書店に勤めるものの、うまくいかず、仕事を辞めようかと思っていた樋口乙葉は、SNSで知った、東京の郊外にある「夜の図書館」で働くことになる。そこは普通の図書館と異なり、亡くなった作家の蔵書が集められた、“本の博物館”のような図書館だった。開館時間は夜7時から12時まで、まかないとして“実在の本に登場する料理”が出てくる「夜の図書館」で、本好きの同僚に囲まれながら働き始める乙葉だったがー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/04予約、副本17、予約402)>rakuten図書館のお夜食【イラク水滸伝】高野秀行著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>よりアフワールーそこは馬もラクダも戦車も使えず、巨大な軍勢は入れず、境界線もなく、迷路のように水路が入り組み、方角すらわからない地。権力に抗うアウトローや迫害されたマイノリティが逃げ込む、謎の巨大湿地帯。中東情勢の裏側と第一級の民族誌的記録ー“現代最後のカオス”に挑んだ圧巻のノンフィクション大作!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/06予約、副本3、予約86)>rakutenイラク水滸伝【神と黒蟹県】絲山秋子著、 文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より「黒蟹とはまた、微妙ですね」。日本のどこにでもあるような「地味県」の黒蟹県。そこで暮らす、そこを訪れる、名もなき人々や半知半能の神がすれ違いながら織りなす、かけがえなく、いとおしい日々。まだ名付けられていない人間関係を描き続けてきた著者真骨頂の連作小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/02予約、副本3、予約63)>rakuten神と黒蟹県【しんがりで寝ています】三浦しおん著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より雑誌「BAILA」での連載4年分に、書き下ろしを加えた全55編!三浦しをんの沼にどっぷりハマる、最新&爆笑エッセイ集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/12予約、副本?、予約111)>rakutenしんがりで寝ています【カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」】 室橋 裕和著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりいまや日本のいたるところで見かけるようになった、格安インドカレー店。そのほとんどがネパール人経営なのはなぜか?どの店もバターチキンカレー、ナン、タンドリーチキンといったメニューがコピペのように並ぶのはどうしてか?「インネパ」とも呼ばれるこれらの店は、どんな経緯で日本全国に増殖していったのか…その謎を追ううちに見えてきたのは、日本の外国人行政の盲点を突く移民たちのしたたかさと、海外出稼ぎが主要産業になっている国ならではの悲哀だった。おいしさのなかの真実に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(4/27予約、副本1、予約48)>rakutenカレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」【昭和街場のはやり歌】前田和男著、 彩流社、2023年刊<「BOOK」データベース>より「はやり歌」から、明日の日本の姿が見えてくる…。歌とともに時代を共有した「団塊」といわれるベビーブーマー世代が、エピソードを交え描く歌謡社会文化論!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/01予約、副本?、予約8)>rakuten昭和街場のはやり歌【アジア発酵紀行】小倉ヒラク著、文藝春秋、2023年刊<出版社>よりアジアの巨大な地下水脈をたどる冒険行。「発酵界のインディ・ジョーンズ」を見ているようだ!ーー高野秀行(ノンフィクション作家) 自由になれーー各地の微生物が、奔放な旅を通じて語りかけてくる。ーー平松洋子(作家・エッセイスト)発酵はアナーキーだ! チベット~雲南の「茶馬古道」からインド最果ての内戦地帯へーー前人未到の旅がいま幕をあける! 壮大なスケールでアジアの発酵文化の源流が浮き彫りになる渾身作。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(5/14予約、副本2、予約21)>rakutenアジア発酵紀行【ノイエ・ハイマート】池澤夏樹著、新潮社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりある日、難民になる。「新しい故郷」を求めて、歩きだす。そんなに遠い世界の話ではないのです。シリアで、クロアチアで、アフガニスタンで、満洲で、生きのびるために難民となった、ふつうの人たち。その姿と心を、てのひらで触れるようにして描きだす。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(6/29予約、副本?、予約?)>rakutenノイエ・ハイマート【勇気論】内田樹著、光文社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりモヤモヤを抱えた編集者との“カウンセリング”往復書簡。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基…話頭は転々として奇を極めー。いまの日本人に一番足りないものは何だろうか?読めば心が軽くなるーウチダが綴る9通のメッセージ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/07予約、副本?、予約?)>rakuten勇気論【誰も書かなかった統一教会】有田芳正著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2022年7月の安倍元首相銃撃事件後、統一教会(現・世界平和統一家庭連合)と政界の癒着を中心に多くの報道があった。だが、メディアが報じたのは全体像のごく一部だった。教団をめぐる多くの問題が残されたまま事件の風化を憂慮したジャーナリストが、教団の政治への浸食の実態、霊感商法の問題はもちろん、「勝共=反共」にもかかわらず北朝鮮に接近していた事実、教団の実態を早くから認識していたアメリカのフレイザー委員会報告書、教団関係者による銃砲店経営、原理研究会の武装組織、「世界日報」編集局長襲撃事件、公安が教団関係者を調査していた事実等、その全貌を公開する。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(7/27予約、副本?、予約?)>rakuten誰も書かなかった統一教会【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・ウィキペディアでめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索
2024.08.07
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映画『オッペンハイマー』でも原爆開発が注目されたが・・・去年のNHKスペシャルでも『原子爆弾・秘録 』が放映されていたので見てみましょう。*********************************************************NHKスペシャル『原子爆弾・秘録 』より79年前、広島・長崎に投下された原子爆弾。その開発に重要な役割を果たした“謎の商人”がいる。原爆の原料となるウランをアフリカから密(ひそ)かにアメリカに運び込んだ人物。今回、彼が残した3万ページに及ぶ未公開資料が見つかった。そこには会社の利益のために奔走した男が、はからずも世界を大きく変えてしまう様子が記されていた。今につながる核の時代はどのようにして始まったのか、原爆開発の知られざる真実に迫る。(中略)人類に惨禍をもたらすことになったウラン商人は、果たしてモンスターだったのか。それとも、今も私たちの身近にいる、ひとりのビジネスマンだったのか。彼が残した膨大な記録が、見つかった。未公開資料は、彼の母国・ベルギーの国立公文書館に眠っていた。資料を残していた、エドガー・サンジエ。ベルギー最大の財閥系鉱山会社「ユニオン・ミニエール」の幹部だった人物だ。エドガー・サンジエこの頃、アメリカではドイツの核開発に対抗するため、ウランの活用が、本格的に検討され始めていた。サンジエは、ニューヨークに事務所を開設し、そこで人脈を作りながら、ウランの売り込みを画策。1年後、事態が大きく動き始める。1941年12月の日本の真珠湾攻撃によって、アメリカが、第二次世界大戦に参戦することを決めたのだ。「アメリカが日本に宣戦布告した数日後、私は国務省の戦略物資担当に接触した」(サンジエの手記)(中略) 高純度のウランを独占することに成功したアメリカは、秘密都市・オークリッジを建設。ここで「ウラン235」の濃度を高める濃縮作業に着手する。陸軍の設計技師として働いていたハル・ベルさん、101歳。ウランがすぐに手に入ったことは、まさに「渡りに船」だったという。ハル・ベル氏「コンゴ産ウランは欠かせなかった。手に入ったおかげで、すぐに原爆開発を始めることができた。これがなければ、計画はずっと遅くなっていたと思う。戦争が起きていたんだ。一生懸命に急いで、長時間働いた。勝つために働いていたんだ」同時にアメリカは、ヨーロッパに諜報員を派遣。ドイツの原爆開発の進捗を調べていた。その結果、ドイツはミサイルの開発に精力を注ぐ一方で、原爆については資金難などから開発を断念していたことが明らかになってきた。自分たちだけが原爆を手にすることができると確信し始めたアメリカ。この頃から「核の力」を独占することで、戦後の世界を主導しようと考え始めていたことが、サンジェの資料に記されていた。「アメリカ、イギリス政府は、コンゴの鉱山から採掘される、すべてのウランを提供することを求めるとともに、99年間の先買権の契約まで結ぶという、過剰な要求をしてきた」(サンジエの手記)*********************************************************■2023年8月6日原子爆弾・秘録 〜謎の商人とウラン争奪戦〜https://www.nhk.jp/p/special/ts/2NY2QQLPM3/episode/te/Y3ZWPNNN7L/
2024.08.06
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図書館に予約していた『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』という本を、待つこと10ヶ月ほどでゲットしたのです。坂本さんはツイッターやSNSと距離をおくというか、時代の流れに逆らうように「非同期」を意識してきたとのこと・・・アナログな私はしびれるのです♪【ぼくはあと何回、満月を見るだろう】坂本龍一著、新潮社、2023年刊<「BOOK」データベース>より「何もしなければ余命は半年ですね」ガンの転移が発覚し、医師からそう告げられたのは、2020年12月のこと。だが、その日が来る前に言葉にしておくべきことがある。創作や社会運動を支える哲学、坂本家の歴史と家族に対する想い、そして自分が去ったあとの世界についてー。幼少期から57歳までの人生を振り返った『音楽は自由にする』を継ぎ、最晩年までの足跡を未来に遺す、決定的自伝。著者の最期の日々を綴った、盟友・鈴木正文による書き下ろし原稿を収録。<読む前の大使寸評>坂本さんはツイッターやSNSと距離をおくというか、時代の流れに逆らうように「非同期」を意識してきたとのこと・・・アナログな私はしびれるのです♪<図書館予約:(9/18予約、副本5、予約126)>rakutenぼくはあと何回、満月を見るだろう1章「1 ガンと生きる」の続きを、見てみましょう。p10~11<手術直前のこと> ここで、ぼくの今の病状について説明しておきたいと思います。生々しい話になりますが、しばしお付き合いください。 2014年に発覚した中咽頭ガンはその後、晴れて寛解したものの、2020年6月にニューヨークで検査を受け、直腸ガンと診断されてしまいました。前回、放射線治療がうまくいったので、ニューヨークのそのガン・センターのことを信頼していました。今回は放射線治療と並行して抗ガン剤も服用しました。しかし治療を始めて数ヶ月が経っても、なかなかガンが消えません。 同じ年の12月に日本での仕事があり、その頃、物忘れの多さに悩んでいたこともあって帰国ついでに脳の調子を調べておこうと思い、11月中旬から新型コロナウィルスの感染対策のため2週間の隔離を経てから人間ドックを受けました。そうしたら、脳は正常だったのですが、あろうことか別の場所で異変が見つかってしまった。直腸ガンが肝臓やリンパにも転移しているというのです。 この時点で放射線治療が終わって3ヵ月は経っていましたが、なぜかニューヨークの病院では転移の事実を告げられていませんでした。少なくとも9月末には転移の根っこは見えていたはずなのに。当然、転移自体がショックなことだけど、全米でも一、二を争うガン・センターが見落としていたのか、あるいはどういう理由でか、ぼくに黙っていたことに対して、一気に不信感が芽生えました。『ぼくはあと何回、満月を見るだろう』1:ベルトルッチとボウルズ
2024.08.05
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、西加奈子さんは♪で区別します。今回表示分は*)*共感ベース社会の陥穽*死ぬってどういうことですか?・2024年度寺子屋ゼミのテーマは・箱根の温泉で感じた中国のリアル・『本の本』あとがき・「宗教の本領」とは何か?・『街場の米中論』を読んで・月刊日本インタビュー「ウクライナとパレスチナ」・高校生に言いたかったこと・宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観て・平川克美『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)書評・「怪物」公式パンフレット解説・白井さんと話したこと・3.11から学ぶこと・韓国の地方移住者たちに話したこと・生産性の高い社会のゆくすえ・ウクライナ危機と反抗・「生きづらさについて考える」単行本あとがき・「街場の米中論」まえがき・図書館の戦い・村上文学の意義について・統一教会、安倍国葬について他・安倍政治を総括する・選挙と公約・無作法と批評性・徒然草 訳者あとがき・勇気について・病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析・「アウトサイダー」についての個人的な思い出とささやかな感想・コロナ後の世界 ・格差について・『コロナ後の世界』まえがき・紀伊田辺聖地巡礼の旅・成長と統治コスト・『日本習合論』中国語版序文・日本のイデオクラシー・後手に回る政治・倉吉の汽水空港でこんな話をした。(目次全文はここ)(その68):「共感ベース社会の陥穽」を追記2024-07-27 共感ベース社会の陥穽より 先日、ある文学賞の選考にかかわっている編集者からこんな話を聴いた。この文学賞では投稿されてきた作品を編集者たちがまず「下読み」をして、候補作を絞り込んでから選考委員会に上げる。何百本も応募作が届くのだから当然である。その「下読み」の時に、若い編集者がある作品について「これは落としましょう」という低い評点を付けた。理由を訊ねたら「主人公に共感できないんです」とこともなげに言ったそうである。「驚きました」と私に話してくれた人はため息をついた。「主人公に自分が共感できるかどうかが文学作品の質の判定基準なんですよ・・・」すごいですね、と私も応じた。その基準だと『悪霊』や『変身』はたぶん一次選考で落ちてしまうだろう。 共感できるかどうかというのは個人の気質の問題である。「自分と近い」ということはその作品に「価値がある」ということを意味しない。そんなのは自明のことであるだと思っていたが、いつの間にかそうではなくなっていた。自分とケミストリーが近いかどうかがある時期から「価値」の基準に採用されるようになった。 今回の都知事選を論じたものの中に、二位になった石丸候補について、「若い人たちの共感を集めた」という分析を多く読んだ。そうだろうと思う。攻撃的で冷笑的であることが生き延びる上では力強い「ウェポン」になるということを経験的に習得してしまった若い人たちが、石丸候補のうちに「自分と同じケミストリー」を感じることに不思議はない。 左派系の人たちは「若い人たちは情報が不足しているから、こんな選択をしたのだ。事実を開示されたらこんな投票行動をしなかったはずだ」という「啓蒙主義的」総括に傾きがちだけれど、私はこれには容易に同意することができない。投票行動が共感ベースなら情報の多寡は問題にならないからだ。共感ベースなら、石丸候補がいかなる政治的立場を取っているかも、公約が何であるかも関係がない。動画を見て、街宣を聴いて、自分と「同じ生地」でできている人間らしいと感じたら、投票行動を決定する情報としてはそれで十分である。 でも、「共感」ベースで政治的判断を下すことについては、それがいかに危険なことかはしっかりとアナウンスしなければならないと思う。「共感」ベースで政治的判断を下すということは、理解も共感もできない人たちとのコミュニケーションは初めから放棄するということだからである。(『週刊金曜日』、7月17日)2024-05-08死ぬってどういうことですか?より 人間はいろいろな仕方で病んでいるけれど、最も重篤な病は「死ぬ」ということである。他の動物は「自分が死ぬ」ということを知らない。人間は自分がいつか死ぬということを勘定に入れて生きなければならない。一人一人が「自分がいつか死ぬ」ことの耐え難さを緩和するために、それぞれの物語を作らなければならない。「死について何も考えない」というのも一つの物語である。私も一つ自前の物語を持っている。 私はもう古希を過ぎて久しい。歯はインプラントだし、膝には人工関節が入っている。狩猟民の昔だったら食物も噛み切れないし、集団について歩くこともできない老人だから、とっくに路傍に捨てられて死んでいたはずである。臓器もあちこち傷んで来たが、医学の進歩のおかげで生きている。 だから、私の今の状態は「生きている」というよりは「まだ死んでいない」という方が近い。だんだん死に始めているけれど、まだ死に切っていないというのが私の実感である。 そのうち生物学的な死が訪れて、葬式も済み、「偲ぶ会」も賑やかに行われ、遺稿集も編まれ、七回忌が済む頃には知人友人たちもだんだん鬼籍に入る。そして誰かが「みなさんももうお足がおぼつかないお年になられたので、この十三回忌あたりで内田先生の法要も仕舞にしようと思うのですが、いかがでしょう」と言い出して、みんな「そうだね」と頷く。あとは古い門人や教え子がたまに墓の苔を掃いに来るだけで、私の名前を記憶している人もしだいにいなくなる。 そう考えるとだいたい生物学的に死ぬ十三年前くらいから「死に始め」、十三回忌あたりで「死に切る」という計算になる。つまり人間は前後27年かけてゆっくり死ぬ。というのが私の作った「物語」である。 こんな話なんですけれど、いかがでしょうかと言うと、かの国会議員も深く頷いて、「なるほど、そういう考え方もあるんですね」と納得されていたようである。「自分が死ぬことの耐え難さ」を緩和するためにはいろいろな物語がある。現世で功徳を積めば来世はいいことがあるというのも、極楽浄土に往生するというのも、そのうち弥勒菩薩が救いに来てくれるというのも、どれも多くの人が選択した物語である。その中でもすぐれたものに「黄泉の国」を旅する物語がある。 村上春樹の長編小説の多くはある時期から主人公が「穴」に落ちて、「黄泉の国」を経巡ってから戻って来るという構造になっている。河合隼雄は村上春樹との対談で、「死後の世界」について想像力を行使するというのはとてもよい死への心がけだと述べている。「いろいろ方法はあるのだけれど、死後に行くはずのところを調べるなんてのはすごくいい方法ですね。だから、黄泉国へ行って、それを見てくるということを何度もやっていると、やがて自分もどこへ行ったらいいかとか、どう行くのかということがわかってくるでしょう。」(『村上春樹、河合隼雄に会いにいく』、岩波書店、1996年) さすがに河合先生は言うことが違う。(中日新聞「視座」3月号)以降の全文は内田先生かく語りき62による。
2024.08.04
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図書館で『漢字のなりたち 日英対訳』という本を、手にしたのです。白川先生が中国で生まれた古代語(漢字)を視覚化して語っています♪それも、日本語と英語で語っているのが、いかにも言語学者ではないか。*********************************************************【漢字のなりたち 日英対訳】 白川静, アラン・スウェイツ著、平凡社、2016年刊<「BOOK」データベース>より今も使われる漢字一つ一つに秘められた古代人の信仰や風俗ー豊かで奥深い漢字の世界を歌舞・刑罰・医術など14系列100字でめぐる対訳入門書。<読む前の大使寸評>白川先生が中国で生まれた古代語(漢字)を視覚化して語っています♪それも、日本語と英語で語っているのが、いかにも言語学者ではないか。rakuten漢字のなりたち 日英対訳「白川静漢字暦」から抜粋された「天象」「江河」「鬼神」など14の系列の字が紹介されているが、「江河」を、見てみましょう。P19~22<江河>水はつねに聖なる力の源泉であった。清冽な泉は新しい生命を生み、ほとばしる渓流には生命のリズムがある。また旺洋たる大河はその流域に文明を生み、それ養い育てた。文明のはじめのときに生まれた文字の象形のうちには、そのような水と人間との深いかかわりが、古い記憶として残されている。<Rivers and Streams>Water has a sacred force. Clear springs give birth to new life, and swift streams have a vital rhythm all their own. Moreover, great rivers give rise to and sustain civilizations within thir basins. In the shapes of characters produced at the dawn of civilizations, we can see a distant memory of the intimate connection between water and humans.<川・水>「川」は流れている水の形。勢いよく流れる大きな水の流れを表している。小さな水の流れは水である。<江>「江」の音符(音を表わす符号)は工。工に紅・空のように、左右にわたってゆるやかに湾曲するものの意がある。長江のその全体の流れの姿が、古い時代にもすでに把握されていたのであろう。<河>「河」は甲骨文においては柯に従う。柯は木の柯枝の形。河水(黄河)の上源は古くは知られなかったとしても、オルドスの地帯で一たび直角に南下し、また河曲部に至って、さらに直角に東に向かい、ついに斜して海に入る。その屈折の仕方が柯枝に似ていることを、古人はすでに知っていたのであろう。『漢字のなりたち 日英対訳』2:天象『漢字のなりたち 日英対訳』1:はじめに
2024.08.03
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好きな鳥といえば・・・ダチョウ、ペンギン、フクロウ、ツバメ、シジュウカラなどである。総じて可愛いので好きなわけでおます♪・・・ということで、『トリノトリビア』という本を復刻してみます。*********************************************************図書館で『トリノトリビア』という本を、手にしたのです。中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪【トリノトリビア】 川上和人×マツダユカ著、西東社、2018年刊<商品説明>より鳥類学者と鳥好きマンガ家のタッグで贈る!読めば道ばたのスズメを素通りできなくなる、日本一オモシロイ野鳥の本<読む前の大使寸評>中を覗くと、4コママンガと解説の2本立てでビジュアルなのが・・・ええでぇ♪rakutenトリノトリビアアカゲラキツツキの衝撃が興味深いので、見てみましょう。p34、35<キツツキは脳に損傷を受けるほど木をつつく> 林の中で耳をすますと、タララララという木琴のような音色が聞こえてきます。これはキツツキのドラミングです。日本には、コゲラやアオゲラ、アカゲラなどがすんでいて、彼らは鳴くかわりに木を叩き、ほかの個体とコミュニケーションをはかっています。 また、キツツキは木をつつくことで穴を開け、木の中深くに隠れている昆虫を捕まえます。キツツキの舌はとても長く、口の中に収まりません。ふだんは口の中から首の横を抜けて、後頭部から頭上へ、くるりと頭蓋骨を1周しています。先端には粘着性の唾液とトゲが装備され、エイリアンの口吻のごとく伸びて虫を追い詰めるのです。 彼らは1秒間に20回の猛スピードで木をつつき、穴をうがちます。その衝撃は交通事故レベルともいわれ、キツツキが脳震盪を起こさないのはなぜか、興味をそそられます。 木とくちばしの接触時間が1000分の1秒と短くて衝撃が少ない、脳が頭蓋骨にピタリと収まって揺れにくい、頭蓋骨の一部がスポンジ状なので衝撃が分散される、顎や首のマッチョな筋肉が衝撃を受け止めて緩和する、などがその理由とされています。 しかし最近、キツツキの脳は、やはり衝撃による損傷を受けているという研究が発表されました。「タウタンパク質」という、アルツハイマー型認知症の主要原因物質ではないかといわれる物質が、ほかの鳥より多く溜まっているというのです。それでもなお、つつき続ける彼らは、ジョーカーやロッキー並みのファイターなのです。『トリノトリビア』7:キツツキは脳に衝撃『トリノトリビア』6:カラスの嫌がらせ『トリノトリビア』5:日本のソウルバード『トリノトリビア』4:メジロの舌『トリノトリビア』3:シジュウカラの鳴き声『トリノトリビア』2:ツバメの渡り『トリノトリビア』1:コラム①■2022.03.27XML『トリノトリビア』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202203270000/
2024.08.02
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図書館で『漢字のなりたち 日英対訳』という本を、手にしたのです。白川先生が中国で生まれた古代語(漢字)を視覚化して語っています♪それも、日本語と英語で語っているのが、いかにも言語学者ではないか。*********************************************************【漢字のなりたち 日英対訳】 白川静, アラン・スウェイツ著、平凡社、2016年刊<「BOOK」データベース>より今も使われる漢字一つ一つに秘められた古代人の信仰や風俗ー豊かで奥深い漢字の世界を歌舞・刑罰・医術など14系列100字でめぐる対訳入門書。<読む前の大使寸評>白川先生が中国で生まれた古代語(漢字)を視覚化して語っています♪それも、日本語と英語で語っているのが、いかにも言語学者ではないか。rakuten漢字のなりたち 日英対訳「白川静漢字暦」から抜粋された「天象」「江河」「鬼神」など14の系列の字が紹介されているが、冒頭の「天象」を、見てみましょう。P11~13<天象> ことばの終わりの時代に、神話があった。 そして神話は、古代の文字の形象のうちにも、おもかげをとどめている。 そのころ、自然は神々のものであり、精霊のすみかであった。 人々はその中にあって、神との交通を求め、自然との調和を願った。<Natural Phenomena> Mytse arose out of many millennia of language use, and myth had an influence on the shape of ancient Chinnese characters, in those days,the natural realm was the dminion of the gods and the abode of spirits. Humanns also lived in nature's midst and sought communion with the gods and harmony with nature. <風・鳳>「風」は鳳形の取りであらわされ、それは神の使者であった。上帝の命をあまねく伝えるために、東西南北、それぞれの地方にある神々も、みな鳥を使者とし、その往来は風のそよぎとして感知された。風土、風気、風俗は、みなその地の神々の意志によって形成されるものとされた。『漢字のなりたち 日英対訳』1:はじめに
2024.08.01
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図書館で『漢字のなりたち 日英対訳』という本を、手にしたのです。白川先生が中国で生まれた古代語(漢字)を視覚化して語っています♪それも、日本語と英語で語っているのが、いかにも言語学者ではないか。*********************************************************【漢字のなりたち 日英対訳】 白川静, アラン・スウェイツ著、平凡社、2016年刊<「BOOK」データベース>より今も使われる漢字一つ一つに秘められた古代人の信仰や風俗ー豊かで奥深い漢字の世界を歌舞・刑罰・医術など14系列100字でめぐる対訳入門書。<読む前の大使寸評>白川先生が中国で生まれた古代語(漢字)を視覚化して語っています♪それも、日本語と英語で語っているのが、いかにも言語学者ではないか。rakuten漢字のなりたち 日英対訳まず「はじめに」を、見てみましょう。白川先生が語る古代語が見えるのがええでぇ♪P5~7<はじめに> 文字は、ことばの器として生まれた。ことばを視覚化し、形象化して、ことばのもつ呪能をそこに内在させることが、その目的であった。ことばが神と交通する直接の手段であった時代に、ことばを何らかの方法で定着させようとすることが試みられたが、その方法は容易に発見されなかった。それで久しい間、上古の人びとは絵画的な方法、たとえば犠牲の姿や祭儀のようすを描写することなどによって、その呪的な目的を達しようとした。 オーリニャック期やマグダレニアン期の、洞窟の奥深く描かれている動物画は、狩猟の成功を祈る呪的な目的をもつものであったし、イベリアの先史地域の岸壁画、その他未開社会に広汎に分布する種々の象徴的な絵画は、いずれも絵画は、いずれも神がそのその絵を判読してくれるであろうという期待を以てかかれたものであった。中国においても、殷周期の青銅器に残されている図象的な標識のうちには、そういう起原をもつものがあるように思われる。たとえば、『山海経』にみえる奇怪な神像を図象化したらしいものもみられるのである。 しかし、絵画的な表示は、もとよりまだ文字ではない。文字はロゴスを内に宿すものでなければならない。ロゴスとして、存在のあらわれであることばを、その全体系において受け止めうるものでなくてはならない。従って文字は、古代の文化圏のうちでも、最も高い文化段階に達したところでだけ成立した。それらはみな、ことばを視覚化し形象化したもの、すなわち象形文字であった。そしてそれらはまた、神事や儀礼に用いるものとして、神聖文字であった。 文字はそのような職事にたずさわる神聖階級によって創出された。楔形文字、エジプト文字、および漢字がそれである。 しかし文字が象形文字であり、神聖文字であるという基本的性格は、近東においてはながく維持されることがなかった。民族の興亡がはげしく、文化の隆替ということもあって、その文字はやがて他の民族によって借用されるようになったが、そのとき異なることばの体系に適応させるために、ことばと文字との直接的な結合を分離することが必要であった。 文字はその形象の含む本来的な意味を離れて、音標科された。こうしてアルファベットが生まれる。 アルファベットの成立は、文字の大きな進歩とされるものであるが、しかしそのとき、ことばと文字との結合という古代文字のもつ最も本質的なものは失われた。 そして漢字だけが、いまもなおその特質をもちつづけている。 漢字はその成立以来、三千数百年にわたって、そのことばとともに生きつづけ、中国の文化、またその文化圏としての東洋の文化を培う土壌として、尽きることのない生命の源泉をなしている。ことばの形象的な表現である漢字は、したがってことばと同じようにそれ自身の体系をもち、世界観をもっている。そのことが、漢字文化のあらゆる特質を規定しているのである。
2024.08.01
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