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日本地質学会理事を務めた著者・矢島道子はナウマンの業績を高く評価してやまないというか、猛烈な学術調査を敢行したナウマンの実像に迫っています。*********************************************************【地質学者ナウマン伝】 矢島道子著、朝日新聞出版、2019年刊<「BOOK」データベース>よりナウマンゾウだけではなかった!才能を見込まれて20歳で来日、東大の初代地質学科教授となり、日本の地質構造を明らかにしたお雇い外国人。来日直後にフォッサマグナを発見して以後、超人的な行程で調査に邁進し、滞日10年で現代に遜色ない高精度の日本地質図を完成させた。帰独後、その功績は日本でかき消され、帰国後の人生も母国でほとんど知られていない。同い年の弟子たちとのいさかい、寝取られた最初の妻をめぐる決闘、留学生森鴎外との論争を含め、東大で地質学を学んだ著者が、図書館に眠る資料を掘り起こし、波瀾万丈の足跡と日本地質学の黎明期を描き出す。<読む前の大使寸評>日本地質学会理事を務めた著者・矢島道子はナウマンの業績を高く評価してやまないというか、猛烈な学術調査を敢行したナウマンの実像に迫っています。rakuten地質学者ナウマン伝まず「はじめに」を見てみましょう。P3~5<はじめに:矢島道子> 拝啓 エドムント・ナウマン様 突然、お便りを差しあげてずいぶんと驚かれたことと存じます。私はあなたのことがこの十数年ずっと気になって、あなたの日本での足跡を追いつづけてきました。日本の中央を南北に走るフォッサマグナという地質構造を来日三ヶ月で発見したあなたの仕事は、今、日本でほとんど忘れられ、ナウマンゾウ化石の名前の由来としてわずかに知られているだけです。 今日、日本列島を縦断している大断層である糸魚川静岡構造線は、あなたのいうフォッサマグナの西縁と一致します。地球観測衛星がとらえた画像からは糸魚川と静岡の間に引かれる構造線が見てとれますが、あなたはそれを地上で見つけたのです。 あなたは、お雇い外国人として明治8(1875)年8月に来日し、船から見た美しい富士山に大いに感動しました。その11月に最初の地質調査旅行に出かけ、長野県の野辺山にかかる朝日のなか、両側の山を切り開くようにして見えた美しい富士山の姿に息を呑みました。なぜこんな地形が出現しているのだろうか。 この光景を日本列島の大きな裂け目(フォッサマグナ)と考え、その成因は富士山に関係するだろうと、明治18年に離日してからも、生涯探求しつづけました。富士山に登り、富士山をめぐる地磁気の異常を探り、そして、富士山について入手できた情報のすべてを後代に伝えました。あなたは日本に関する論文を30ほども書き、肘さんを愛し、富士山を舞台にした『竹取物語』のオペラ台本まで書きました。 あなたは生涯をかけて、フォッサマグナの成因を研究しましたが、あなたが亡くなってからも、後代の私たちに至るまで、まだ素晴らしい解答にはたどり着いていません。将来も、フォッサマグナの解明は、日本列島の地質構造について新しい解釈を導くことでしょう。 あなたの残した仕事はそれだけではありません。初代東京大学地質学教授として日本に地質学をもたらし、弟子を育て、地質調査所を創設し、日本中を地質調査してまわり、まったく未調査だった日本列島の地質図を完成して1885(明治18)年にベルリンの万国地質学会議で発表しました。 この地質図は当時も大喝采を浴びましたし、現在の地質図と比べても、基本的になんら遜色のないものです。どうやって、在日10年でこのような地質図が描けたのでしょう。明治10年に噴火した伊豆大島にいち早く駆けつけ、はじめて科学的な報告をしました。明治15年の白根崋山の噴火では火口近くまで命がけで突進して調査しました。モースとほぼ同時に大森貝塚を発見したりもしました。 一方、こんな業績にもかかわらず、私も学んだ東京大学理学部地質学教室にはあなたの肖像画も銅像も残されていないばかりか、ナウマンの名を口にすることも憚られるような空気がありました。国内調査旅行で東京を離れて不在が続き、妻の不倫とその相手との決闘騒ぎも起きています。 そしてお雇い外国人のうち、あなたほど悪くいわれている例を、私はほかに知りません。あなたへの悪口は「学生をいじめた」「英語ができなかった」「地質学のレベルが低かった」「滞日の延期がなかなか許されなかった」「叙勲の階位が低かった」「それを恨んで、帰国後、日本の悪口を講演して、森鴎外に論争をいどまれた」「ドイツでよい就職口に恵まれなかった」「ドイツで忘れ去られた」などたくさんあります。私はこの本で、一つずつ、事実を明らかにしていくつもりです。
2025.01.31
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先日『「中国」という神話』という新書を読んだのだが、この本の著者・楊海英はモンゴル・オルドス高原生まれで漢民族に対しては対抗心を隠そうとはしないのです。いわゆる新疆人の怨念とでもいいましょうか。その熱い思いが冷めやらぬうちに図書館で『モンゴルの歴史』という本を手にしたのです。この本の著者は日本人なので、客観的なモンゴル歴史が見られるのではないかということでチョイスした次第です。*********************************************************【モンゴルの歴史】 宮脇淳子著、刀水書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より16年前に世界初のモンゴル通史として誕生、昨年はモンゴルでも訳書完成。今までも、これからも最高のモンゴル通史はこの1冊です!<読む前の大使寸評>この本の著者は日本人なので、客観的なモンゴル歴史が見られるのではないかということでチョイスした次第です。rakutenモンゴルの歴史「第2章 モンゴルの登場」で突厥帝国の歴史やトルコ民族について、見てみましょう。P32~35<突厥帝国と現在のトルコ民族> さて、552年に柔然を破って漠北のモンゴル高原の支配者となった新しい遊牧騎馬民「突厥」が、現在のトルコという民族名の語源である。しかし、トルコ民族という観念自体は、20世紀はじめに誕生した、たいへん新しいものである。「突厥」という漢字は、もともと「チュルク」という遊牧騎馬民の集団名の音訳だった。このチュルクを現代中国人は「土耳古(トウルクー)」と音訳し、これを日本人がトルコと写した。だから、チュルクもトルコも同じことばなどだが、日本では、現代のトルコと区別するために、古代トルコをチュルクといいわけることもある。 現代のトルコ共和国は、1923年に建国された。その前身のオスマン帝国を建てたオスマン家は、13世紀に今のトルコ共和国のあるアナトリアに駐屯したモンゴル軍の7出身である。オスマン帝国は、15世紀にビザンチィン帝国を滅ぼしてイスタンブルに都を移し、16世紀には、その支配権はバルカン半島、東地中海、西アジア、北アフリカをおおった。 オスマン帝国の最盛期は約150年続いたのち、1683年にハンガリーを失ったのを境にして、18世紀には西ヨーロッパのほうが優勢になりはじめ、最後に第一次世界大戦に敗れて解体してしまった。 残ったアナトリアのアンカラで、ケマル・アタチュルクがトルコ共和国を建国した。初代大統領となったケマルは、国家の独立を維持するため、トルコ民族主義をスローガンとして採用したのである。 オスマン帝国時代には、「トルコ人」は「遊牧民」という意味で、地方に住む「田舎者」という蔑称でもあった。宮廷の支配層は、自分たちのことをオスマン人といい、自分たちのことばをオスマン語と呼んでいた。オスマン帝国を構成した人びとは、さまざまな人種から成っていた。 しかし、建国したばかりのトルコ共和国をまとめるためには、国民の団結が必要である。ケマルは、トルコ共和国民は、純粋なトルコ民族である、と主張し、その建国は552年にさかのぼる、と決めた。つまり、突厥帝国がトルコ共和国の祖で、現在のトルコ共和国民はすべて、モンゴル高原と中央アジアからアナトリアに移住した、と主張したのだ。 第一章でいったように、人種や言語による区分は、きわめて政治的な動機から生まれたものだし、このように、民族と言う観念も、人間の創り出したイデオロギーなのである。<突厥帝国と北朝> 突厥は、もともとモンゴル高原の西方のアルタイ山脈で遊牧していた部族だった。その祖先伝説はいくつかの種類があるが、共通しているのは、祖先が狼だったというしんわである。ある伝承によると、祖先は代々柔然に奉仕する鍛冶屋の部族だったという。 546年、突厥の部族長ブミンが柔然から独立し、西魏と同盟した。西魏の宇文泰は、ブミンに西魏の公主を嫁にやった。このブミンが、552年に柔然最後のカガンを自殺させ、突厥帝国を建国した初代のカガンで、イルリグ・カガンと呼ばれる。イルはチュルク語で領民のことで、イルリグは「領民を持つ」という意味である。 イルリグ・カガンの息子のムカン・カガンは、一代の間に、東は遼河から北はバイカル湖畔、西はカスピ海に至るまでを征服し、突厥帝国は、またたくまに東西を結ぶ大帝国になった。『モンゴルの歴史』1:匈奴帝国の歴史やモンゴル系かトルコ系かの分類
2025.01.30
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先日『「中国」という神話』という新書を読んだのだが、この本の著者・楊海英はモンゴル・オルドス高原生まれで漢民族に対しては対抗心を隠そうとはしないのです。いわゆる新疆人の怨念とでもいいましょうか。その熱い思いが冷めやらぬうちに図書館で『モンゴルの歴史』という本を手にしたのです。この本の著者は日本人なので、客観的なモンゴル歴史が見られるのではないかということでチョイスした次第です。*********************************************************【モンゴルの歴史】 宮脇淳子著、刀水書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より16年前に世界初のモンゴル通史として誕生、昨年はモンゴルでも訳書完成。今までも、これからも最高のモンゴル通史はこの1冊です!<読む前の大使寸評>この本の著者は日本人なので、客観的なモンゴル歴史が見られるのではないかということでチョイスした次第です。rakutenモンゴルの歴史「第1章 遊牧騎馬民の誕生」で匈奴帝国の歴史やモンゴル系かトルコ系かの分類について、見てみましょう。P15~18<匈奴帝国のしくみ> 中国王朝の歴史は、紀元前221年、秦の始皇帝がはじめて天下を統一し、みずから「最初の皇帝」と名乗ったときにはじまる。「秦」が今の英語の「チャイナChina」の語源である。秦の始皇帝は、黄河の流域から長江の流域に至る、中原と呼ばれた地域の多くの都市国家を統一した。これ以前に漢字は誕生していたが、「中国」と呼べるような統一体はなかった。 紀元前210年に始皇帝が死ぬと、中国の統一が破れ、各地に反乱が起きた。その中で、項羽と劉邦(漢の高祖)が中国の天下を二分して争っていた時期、北方の陰山山脈の匈奴部族の冒頓単于(ぼくとうぜんう)が、東の遊牧民東胡を服属させ、西方では月氏を討って、モンゴル高原をはじめて統一した。 「単于」というのは、中国の「皇帝」に相当する。匈奴帝国の最高指導者の称号である。冒頓単于は、戦士30余万人を率いたという。 冒頓単于の指導のもと、匈奴帝国の勢力は、東方では大興安嶺山脈を越えて、いまでは中国領になっている遼寧省、吉林省、黒竜江省一帯の狩猟民に及び、北方ではバイカル湖に、西方ではアルタイ山脈にまで及んで、モンゴル高原の遊牧民すべてを支配下に入れた。 匈奴帝国は、多くの遊牧騎馬民の部族の連合体だった。司馬遷の伝えるところによると、単于の下には、左賢王、右賢王以下24人の部族長がいて、それぞれ多い者で1万人、少ない者で数千人の騎兵を率い、「万騎」(万人隊長)と呼ばれた。 こうした大臣たちの地位はみな世襲で、その中でもっとも格が高いのはコエン氏族、蘭氏族で、これらに次ぐのは須卜氏族だった。これらの部族長は左右に分かれて配置されていた。(中略)<匈奴はモンゴル系かトルコ系か> モンゴル高原ではじめて遊牧騎馬民の政治連合体、つまり遊牧帝国をつくった匈奴は、モンゴル系だったか、トルコ系だったか、という議論が、かつてわが国の東洋史学界で話題になった。 いまでも一般書では、匈奴にはじまって、鮮卑、柔然、鉄勒、契丹など、モンゴル高原で興亡を繰り返した遊牧騎馬民について、モンゴル系かトルコ系か、とりあえず決めて叙述する。しかし、この命題には、重大な欠陥がいくつも存在する。 まず第一に、その系統が、人種のことを指しているのか、言語のことを指しているのか、はっきりしないことである。 第二に、モンゴルもトルコも、匈奴よりも後世に誕生した遊牧騎馬民の名称である。かれらより古い時代の遊牧民が、どちらに属していたか、どうして決められるだろう。 どちらかに決めようとしている人たちにとって、分類の基準は、人種の場合だと、形質学的特徴が、現在のモンゴル民族とトルコ民族のどちらにより近いか、ということになる。ところが、人種の区分でいえば、現在トルコ系に分類される人びとは、さきにソ連の研究書を例に述べたように、大なり小なり、モンゴロイドとコーカソイドの混血である。 古い時代に中央ユーラシアにいたコーカソイドが西方と南方に移住し、そのあとでモンゴロイドの遊牧騎馬民が広がったと単純に考えると、西にいくほどコーカソイドの血統が強く残っていることになる。 一方、モンゴロイドという名称のもとになったモンゴロイド民族も、現代に至るまで、中央ユーラシアのさまざまな人種と混血してきたのだ。古代の遊牧民を、モンゴル系かトルコ系かに分類するなどということは不可能だ。 言語の系統の場合でも、分類の基準は、現代モンゴル語と現代トルコ語のどちらにより近いか、ということにすぎないのだが、中央ユーラシアに住む人びとの言語を、モンゴル系とトルコ系に分類したのは、19世紀のヨーロッパの比較言語学者たちで、その研究の動機は、インド・ヨーロッパ語族に分類する言語と区別するためだった。*********************************************************匈奴と呼ばれる遊牧騎馬民はモンゴル系かトルコ系か、どちらなのかという命題はさておいて(命題には欠陥があるとのこと)・・・以前の日記(文字を持っていた突厥帝国)でトルコ系遊牧民・突厥に触れていました。■遊牧民の巨大碑文発見 「我が土地よ、ああ」突厥刻むモンゴル8世紀中ごろのトルコ系遊牧民族「突厥(とっけつ)」の巨大な碑文をモンゴル東部の草原で発見した、と大阪大大学院の大澤孝教授(古代トルコ史)が16日発表した。中国の隋・唐の各帝国と時に対立し、時に結びながら中央アジアを支配した突厥の国家体制や制度を解明する貴重な史料となりそうだ。*********************************************************2013.07.17XML文字を持っていた突厥帝国 https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201307170000/
2025.01.29
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朝日新聞からスクラップを取りホルダーに入れて保存しているのだが・・・その紙の資料が増えてきたので「断捨離」する必要があるのです。「THE21」という雑誌に「断捨離」のヒントが載っているのだが・・・気に入った個所を赤い太字にして、復刻してみよう。 *********************************************************「THE21」という雑誌の11月号が「ストレスゼロの整理術」という特集を組んでいるが…整理に目覚めた大使は、つい衝動買いしてしまったのです。ところで最近、ミリマリストという新語を耳にするようになったけど、ミリマリストって、何やねん?この雑誌でミリマリストのあたりを、見てみましょう。<今、話題の「ミリマリスト」的仕事術とは?>p70~71 現在、世界中で話題の「ミリマリスト」をご存じだろうか。単なる整理のノウハウに留まらない、彼・彼女らの徹底した“モノを持たない”生き方や働き方とはどういったもので、どんなメリットがあるのだろうか? 「ミリマリスト」の第一人者である佐々木典士氏にその実態をうかがった。■何もない空間から新しい1日を始める喜び ミリマリスト(最小限主義者)とは、モノを必用最小限にまで減らし、時間や空間、心の余裕を大切にする生き方を目指す人です。 ライフスタイルや所有するモノは人それぞれですが、たとえば僕の場合、今、住んでいるワンルームの居室空間には、ふだん何も置いていません。クローゼットにはせいぜい十着程度の服がかかり、食器は一人分だけ。バスルームには液体石鹸一本しかありません。朝目覚めたら、布団を畳んで何もない状態に戻し、掃除機をかけることから1日が始まります。 そして、クローゼットにあるお気に入りの服を着ます。服は同じものを三枚買って、「制服化」しています。迷う時間ゼロ、シンプルな白シャツやTシャツは毎日着ても飽きることがありません。朝から丁寧に身のまわりを整えるとそれだけで気分爽快で、心が満たされます。そして、今日はどんな一日にしようかと考えながら会社に向かいます。 以前の僕は180度違う人間でした。本棚には千冊を超える書籍があり、たくさんのCDやDVD、趣味のカメラ用品一式、エレキギターとアンプ、ホームシアター、幼稚園の頃からの写真や手紙…これらがワンルームに収まっていたのです。 モノにあふれかえった部屋で夜更かしし、朝は重くてだるい頭を抱えて起き上がり、乾燥機に入ったままのくしゃくしゃの服を取り出し、身に着ける。シンクに置きっぱなしの食器を横目に見やり、家を出る。 こんなふうに一日がスタートしていたので、職場に着いてからは、デスクに座っても、なかなかエンジンがかからない。とりあえず、まとめサイトやお気に入りのサイトを見てまわり、飽きてきたら「そろそろ仕事するか」と仕事にようやくとりかかる。こんな有様でした。 今は、余計なものは一切置かないデスクに座ったら、すぐに仕事にとりかかります。ネットサーフィンで時間を無駄にすることもなくなりました。優先順位も明確になり、一つひとつ順序立てて着実に仕事をこなしていけるようになったのです。■「沈黙のTODOリスト」を排除する なぜ、仕事に取りかかるのに時間がかかっていた僕が、すぐにエンジンがかかるようになったのでしょうか。 それは目の前に雑然と置かれたモノが一掃されたことで、自分の内面に意識が注がれ、今、自分がしていること、すべきことに、より意識的になったからです。 身のまわりに雑然と置かれたモノ、たとえば、パソコンに貼られた無数の付箋、机に積まれた仕事の資料…これらは、つねにメッセージを発しています。 「資料、整理しないとな」「あの案件どうなったんだっけ」…モノが視界に入ることで、モノに関連した思いが無意識のうちに引き起こされます。 僕はモノが発するこれらのメッセージを「沈黙のTODOリスト」と呼んでいます。その数が増えるほど集中力が削がれ、「本来のTODOリスト」に意識が向きにくくなります。だからこそ、デスクの上をゼロにする―それだけで集中力が生まれ、仕事への取り組みが変わったのです。(中略) 仕事の紙資料は、スキャンしてPDF化。メモ程度ならばスマホで撮っておき、紙は処分します。これらのデータはDrop boxなどのWEB上のクラウドストレージにファイルを置き、職場からでも、外出先からでも、すぐに取り出せるようにしました。ただし、デジタルデータは消失のリスクも伴います。その点はRAID機能のあるハードディスクで二重バックアップを取り、リスクヘッジを図っています。■モノを減らすと行動力が高まる! 部屋やデスクを埋め尽くしていたたくさんのモノと決別した結果、代わりに手に入れたのは「行動力」でした。モノの雑音がなくなったことで、自分がやりたいことに敏感になり、最小限のモノしか持っていないので、身軽に身ひとつで動けます。(中略) ミリマリストを自称する僕ですが、今も昔もモノが大好きです。しかし、欲しいモノを片っ端から手に入れても、それで自信がついたり、幸せになることに直結するわけではないと気づいたのです。 思いつくままにモノを手に入れることで得られる幸せは、手に入れた瞬間をピークに数日や数週間、ときには数時間で過ぎ去り、次の日からは「まだ足りない」と欠乏感が湧いてくるのです。 今では、本当に必要とするモノ、好きなモノだけをとことん厳選して選ぶようになりました。すると、そのモノへの愛着や、モノのもたらす幸福感が続くのです。ウン♪ 断捨離の極意が語られているというか…老後の生き方まで語られているようです。・・・・でも、まだまだ、モノへの執着から脱っしきれない大使でんがな。それにつけても・・・・外来語をそのままカタカナ表記するのは、何とかなりませんかね~。ミリマリストより最小限主義者でいいではないか。【ストレスゼロの整理術】ムック雑誌、PHP研究所、2015年刊<今月号の読みどころ>より「仕事ができる人は、机の上をきれいに使っている」とよく言われる。身の回りが散らかっていると、モノを探すのに時間を取られてしまったり、気が散ってしまったりして、仕事の効率が下がることは必然だ。とはいえ、「書類が捨てられない」「片づけたいけど、時間がない」「一度片づけても、またすぐにモノがたまってしまう」といった悩みを抱える人は多い。そこで今月の総力特集では、「ストレスゼロの整理術」と題して、整理が苦手なビジネスマンのために、経営者や専門家の片づけノウハウに加え、情報や頭も中の整理術も紹介している。<読む前の大使寸評>また買ってしまった、このてのムック雑誌である。とにかく、溜まる一方の紙の資料を整理したいのであるが…さて?ところで、この「THE21」というのが、この雑誌の名前なんやろか?(表紙では特集の名前が大きくて、雑誌名が隅っこにあるのでわからんやんけ)phpストレスゼロの整理術*********************************************************■2015.11.21XMLミリマリストって、何やねん?https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201511210000/
2025.01.29
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図書館で『「中国」という神話』という新書を、手にしたのです。著者はモンゴル・オルドス高原生まれで、当然として中国人=漢民族嫌いなところが、この本を借りる決め手になった次第です。著者は静岡大学の教授で、司馬遼太郎賞受賞の著作もあるようで、この本は単なる嫌中本ではないようです。*********************************************************【「中国」という神話】 楊海英著、 文藝春秋、2018年刊<「BOOK」データベース>より「中華民族の偉大なる復興」を唱える習近平。しかし、その世界戦略「一帯一路」のターゲット、内陸アジアこそ中国最大のアキレス腱だ。歴史の改変、暴力による弾圧、洗脳教育、結婚外交ー「中国は巨大な一つの国家であり、その支配は正当だ」という神話づくりの数々を鋭く暴く。<読む前の大使寸評>著者はモンゴル・オルドス高原生まれで、当然として中国人=漢民族嫌いなところが、この本を借りる決め手になった次第です。rakuten「中国」という神話次に「第二章 教育による神話創設」で中華の洗脳教育を見てみましょう。P65~68 前章では、中国において、遊牧民に嫁いだ女性、王昭君を「民族団結のシンボル」とする政治的言説について論じた。 舞台を内陸アジアの西域=新疆に転じてみると、中国は徹底的な洗脳教育を通して、「新疆は古くから我が国の固有の領土だ」と主張していることが分かる。 中国は絵本(童画)というメディアを駆使して、子供の洗脳に力を入れている。どの絵本も「資料」発見から描きだし、「史実」に基づいて、「新疆に暮らす我が国の諸民族が古くから中国を愛してきた」という神話をつづっている。<1 小児書という道具> 日本の子供たちは漫画を読んで育つのに対し、中国の子供たちは小児書に親しむ。小児書はまた連関画ともいう。この小児書という絵本は、多少の違いはあっても、だいたいは縦10センチ、横14、15センチ前後のものが多い。小児書は子供にとって、貴重な財産となる。子供たちは小児書からさまざまな知識を吸収して、その人生観が形成されていく。 小児書のジャンルは歴史の故事から革命の物語、外国の有名な文学作品や科学知識の普及を意図したものなど、実に多岐にわたる。なかでも特に歴史古事やそのときどきの国内国際情勢を反映したものが人気を集めている。 個人的な経験で恐縮であるが、内モンゴル自治区生まれの私も子供のころは無類の小児書狂いだった。しかし、文化大革命期間中だったために、「偉大な中国共産党」を宣言する、ごく少数の革命故事のほかにはソ連の文芸作品しかなかった。『三国志演義』や『水滸伝』など、評判の歴史物語はすべて「封建社会の毒草」とされ、入手と閲覧が固く禁止されていた。それでも、1950年代に出版された60巻本の『三国志演義』は人気が高く、民間には政府の禁止令を無視して秘匿する者もいた。私はそれを読みたくて何回も馬を飛ばして数十キロもの草原の道を走って行っては本の持ち主に貸出を頼みこんだことがある。 子供に「封建社会の毒草」を貸したことで「反革命分子」にされる危険性もある状況の下で、小児書を私に密かに読ませてくれた人たちの御陰で、私は中国の古典に関する知識を少しずつ増やしていったものである。 文化大革命が終わった後、小児書の多様性は少しずつ部分的に復活した。古典の復刻が認められるようになり、近年ではむしろ「中華民族の優秀な伝統」だと評して、青少年に対する「愛国主義の素材」として利用されるようになった。また、革命故事のなかでも、特に「抗日もの」は以前にもまして共産党政権の正統性と「侵略者の日本」批判のキャンペーンに活用されるようになった。「人民の愛国主義的な政治教育は幼少期からでなければならない」、と中国政府は1990年代から思想教育に力を入れるように舵を切ったため、小児書もまた洗脳政策の道具として利用されるようになってきたのである。日本の少年漫画は政治色が希薄であるのに比べて、現代中国の小児書は強烈な政治的なイデオロギーを有しているのが、特徴的である。だいたい、現代中国の国歌が「抗日もの」そのものであるが・・・現代中国の小児書が「抗日もの」そのものであっても不思議ではないのだろうね。*********************************************************『「中国」という神話』2:第三、第四の手法『「中国」という神話』1:第一、第二の手法
2025.01.28
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図書館に予約していた『おかしゅうて、やがてかなしき 』という本を、待つこと40日ほどでゲットしたのです。岡本喜八の戦争映画は面白いので、かなり入れ込んで観ていた覚えがあるのだが・・・この本では、戦中派としての岡本の心情がよく表れているようです。【おかしゅうて、やがてかなしき 】 前田啓介著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より岡本喜八は1924(大正13)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>岡本喜八の戦争映画は面白いので、かなり入れ込んで観ていた覚えがあるのだが・・・この本では、戦中派としての岡本の心情がよく表れているようです。<図書館予約:(12/12予約、1/23受取)>rakutenおかしゅうて、やがてかなしき 「第三章 早生まれ」の途中から「死の覚悟」を、見てみましょう。p206~208■精神性の優位 候補生時代の喜八が米子の家族に宛てて出した最後のハガキだと分かるのは、母の政枝に宛てた1945年7月20日のものだ。1ヶ月前の6月23日に沖縄が落ち、もはや、本土決戦まで猶予はなかった。「前略 御無沙汰しましたが小生元気で日々の猛訓練に精進して居り顔も真黒に焼けました。お便りが全然来ないですが皆様の方はお元気ですか 空襲激化の折柄、充分御注意下さい」と定型の中にも、戦局の悪化に伴い、自身の置かれた状況や身体が変化していく様子がうかがえる。そして、文末近く、こう決意を記した。 小生も卒業が愈々近づき大いに張り切って居ます。護国の第一線に立つも間近かでしょう。 「第一線に立つ」とは、本土決戦の最前線で戦うということだ。その覚悟を、母に伝えている。この時期のハガキは一葉一葉が、喜八にとって、遺書のようなものだったろう。■死の覚悟 豊橋陸軍予備士官学校の候補生の一人が遺した当時の日誌が、『軍都豊橋』に載っている。卒業を20日後に控えた1045(昭和20)年7月23日の日誌には、「生への執着心」から逃れようともがく様子が記されている。奇しくも喜八がハガキを出したのと同じ時期である。 人間本来ノ欲タル「生ヘノ執着心」ヲ離脱スルタメニハ、只「大儀ニ生キル以外ニナシ」トハ、ワカッテイルノダガ、卒業マデノ究極課題ナリ。 本音と建前の境目がなく、まして本音を自由に書き、語ることができない世界で、20歳をまだ少し越したばかりの青年が懊悩する様子がひしひしと伝わってくる。『軍都豊橋』の著者の兵東政夫は「恐らくどの候補生も、卒業が近づくとともに喜びの裏には『いかに身を処するか』という大命題が横たわっていた。とくに“消耗品”という空しい現実にさらされたとき、8ヶ月の訓練と苦悩のやり場のない己の処理に戸惑ったに違いない」と候補生を思い遣る。 家族へのハガキで「護国の第一線」に立つため、「大いに張り切って居ます」と悲壮な決意を述べた喜八の心境も同様だったのではないか。しかし、そうそう割り切れるものではなかった。 地理学者の飯塚浩二は1949年に、戦後大学で学んだ陸軍士官学校出身者らとの座談会を開き、自著『日本の軍隊』に収録した。その中で、陸軍士官学校56期生の小林順一は、自分たち陸士出身者は「当時、平気で死ねるだけの精神的な安心感を持っていた」のに対し、学徒出身の候補生たちは「やはり死ぬということに対する、非情な一種の不安といいますか、そういう気持ちがあったらしい」と語っている。 1925(大正14)年生まれの哲学者の梅原猛は、「2等兵で入隊するよりいっそ早く死んだ方が良い」と、特別甲種幹部候補生の試験を受けた。学科試験の成績はよかったが、口頭試問で日本の戦闘機の名前を「隼」しか答えられなかったことを叱責され、不合格になったという。 その後、名古屋の三菱重工で勤労奉仕をしたが、何度も空襲に遭い、焼夷弾で焼け焦げた死体を目にする。梅原がその時の心境を語っている(『読売新聞』2015年8月15日)。 自分がこの戦争で死ぬことはほぼ確実だと思ったな。負けるに違いない戦いで、なぜ死ななければならないのか。哲学書や宗教書を読みあさり、「死の理由」を探した。死が確実なら、せめて意味を見つけたかった。全く無意味に死んでいくのは耐えられなかった。 梅原はそんな日々を振り返り、「僕たちの青春は死の影に覆われていた」と慨嘆する。『おかしゅうて、やがてかなしき』1:何を頑張れってんだ?
2025.01.28
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図書館に予約していた『おかしゅうて、やがてかなしき 』という本を、待つこと40日ほどでゲットしたのです。岡本喜八の戦争映画は面白いので、かなり入れ込んで観ていた覚えがあるのだが・・・この本では、戦中派としての岡本の心情がよく表れているようです。【おかしゅうて、やがてかなしき 】 前田啓介著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より岡本喜八は1924(大正13)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>岡本喜八の戦争映画は面白いので、かなり入れ込んで観ていた覚えがあるのだが・・・この本では、戦中派としての岡本の心情がよく表れているようです。<図書館予約:(12/12予約、1/23受取)>rakutenおかしゅうて、やがてかなしき まず「第二章 なぜ死ななければならないのか」の途中から、見てみましょう。p143~146<入稿前の壮行会> 入稿を前に、陸軍工兵学校に提出した身上申告書の控え(記載例の用紙に下書きをしたもの)が、喜八の遺品の中にあった。身長体重の記録のあとに、「特別甲種幹部候補生志願ノ動機」という欄があり、「一刻モ早ク皇軍幹部トシテ決戦ニ参加シタキ為メ」と殊勝に記している。喜八も時代の子であったということだろう。「特有の技能」のところには、徴用工時代の経験から、「航空機用発動機ノ整備」と書かれていた。そして、趣味の欄に「登山」と並び、つつましく「映画」と書かねばならない時勢であっても、「将来ノ希望」という欄には、目一杯こう書きこんだ。 モトヨリ生還ハ期シテ居マセンカラ今ノトコロ将来ノ希望ハ不明デアリマスガ万一生還後除隊等ノ際ニハ軍人精神ヲ以テ映画演出ニ当リ度有(たくあり) 「軍人精神」という、この時代において穏当で妥当な言葉を使いながらも、「映画演出」の道に進むことを望んでいる。軍に提出する書類の中であっても、「映画演出」への道は閉ざしたくなかった。そこに、かつて過ごした映画の世界に対する喜八の痛切な思いを感じる。 1945(昭和20)年1月7日夜、米子市四日市町の岡本家で、喜八の壮行会が開かれた。『鈍行列車キハ60』を頼りに、再現してみる。 その日、岡本家は親戚や近所の人が集まり、いつにない賑わいを見せていた。母屋は一階の居間も二階の広間もいっぱいであった。 民謡の盛んな土地である。喉を鳴らして謡う声が家の外にまで漏れた。父親も珍しく酒を飲み、安来節を謡った。来る人来る人、座の中心にいる喜八に、「頑張れよ」と声を掛け、盃をさした。酒に酔い、気持ちが悪くなった喜八は、母屋と隠居部屋の間の便所に行き、胃の中のものを吐いた。やがて、脱力したように、風呂場の前の椅子に腰を落とし、母屋の喧噪に背を向けた。「何を頑張れってんだ? 祖国の為に、か?」 そう思うと、先ほどしたためられた明日たすき掛けにする日の丸の寄せ書きのことが頭に浮かんだ。「尽忠報国」「滅私奉公」の雄々しい言葉が大書されていた。ただ、勇んで書いた親戚の字が間違っていた。「滅」を「減」と間違えてはあったが、「コロす」も「ヘラす」も、似たようなもんだから良いとしても、そんな標語の為になんぞ死ねる訳がない。「身近な、ごく身近な祖国があったら、そいつの為に死ねるかも知れない・・・」 ふと、中学生の頃から使い古した、外側のほうが余計に削れて小さくなった下駄が目に入った。この「チビた下駄一足」を「わが祖国」と見立てようと喜八は思った。何とも侘しくはあるが、何もないよりはいい。*********************************************************私が観てきた戦争映画を古い順に1970年分まで並べてみると以下のとおりになるのだが、岡本監督の作品もしっかり観ていました。・硫黄島の砂(1949年)・撃墜王アフリカの星(1957年)・眼下の敵(1957年)・潜水艦イ-57降伏せず(1959年)・橋(1959年)・独立愚連隊(1959年)・人間の條件(1961年)・僕の村は戦場だった(1962年)・勝利者(1963年)・兵隊やくざ(1965年)・肉弾(1968年)・モスキート爆撃隊(1969年)・トラ・トラ・トラ!(1970年)*********************************************************なお、「肉弾」については『日本の戦争映画』1でも取り上げています。■2023.06.10XML『日本の戦争映画』1https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202306100000/
2025.01.27
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、西加奈子さんは♪で区別します。今回表示分は*)*『知性について(仮題)』まえがき*これだけは確かなもの・兵庫県知事選とメディアの役割・自由の森学園創立40周年記念講演「教育と自由」・「パンとサーカス」解説・共感ベース社会の陥穽・死ぬってどういうことですか?・2024年度寺子屋ゼミのテーマは・箱根の温泉で感じた中国のリアル・『本の本』あとがき・「宗教の本領」とは何か?・『街場の米中論』を読んで・月刊日本インタビュー「ウクライナとパレスチナ」・高校生に言いたかったこと・宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観て・平川克美『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)書評・「怪物」公式パンフレット解説・白井さんと話したこと・3.11から学ぶこと・韓国の地方移住者たちに話したこと・生産性の高い社会のゆくすえ・ウクライナ危機と反抗・「生きづらさについて考える」単行本あとがき・「街場の米中論」まえがき・図書館の戦い・村上文学の意義について・統一教会、安倍国葬について他・安倍政治を総括する・選挙と公約・無作法と批評性・徒然草 訳者あとがき・勇気について・病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析・「アウトサイダー」についての個人的な思い出とささやかな感想・コロナ後の世界 ・格差について・『コロナ後の世界』まえがき・紀伊田辺聖地巡礼の旅・成長と統治コスト・『日本習合論』中国語版序文・日本のイデオクラシー・後手に回る政治・倉吉の汽水空港でこんな話をした。(目次全文はここ)(その73):『知性について(仮題)』まえがきを追記2025-01-20『知性について(仮題)』まえがきより そうやってメールでのやりとりが始まりました。最初の方の質問はYuYu出版社の編集者の方たちからのものです。途中からは、僕の著作のほとんどを翻訳してくれて、僕の韓国講演旅行のときの通訳である朴東燮先生が質問係りになりました。 一年くらいやりとりがあり、2024年に韓国語版が出版されました。タイトルは『無知の楽しさ』というものでした。どうして、そんなタイトルを付けたのか、僕にはよくわかりませんでした(そんなことについては別に書いてないんですけどね)。でも、先方がそうしたいというのなら、仕方がありません。 ところが意外なことに、この本が僕の本としては例外的に韓国ではよく売れました。ちなみに僕の韓国語訳はこれが51冊目だそうです。点数だけは出ているのですが、どれもそれほど売れません。でも、2024年に出た『図書館には人がいないほうがいい』と『無知の楽しみ』の二冊は(どちらも韓国語版がオリジナル)よく売れたそうです。これまで僕の本を手に取ったことのない新しい読者を獲得したと朴先生がうれしそうに知らせてくれました。 その本の日本語版を出したいというオファーがあったときに、大丈夫かなとちょっと心配に思いました。というのは、想定読者が韓国の読者だったからです。日本人なら当然知っているはずだけれども、韓国の人は知らないかも知れないことっていろいろありますよね。それについては、日本人読者には不要な「説明」をいろいろしなければならない。そういう説明は果たして日本人読者にとって「リーダブル」であり得るだろうか、考え込んでしまったのです。でも、改めて読み返してみたら、そういう説明って必ずしも「不要」ではないということがわかりました。 本書の中で「ローカルな限界から出られない書物」についての言及があります。それは「文化的バックグラウンドを異にする読者たちに対して説明することをしない書物」のことです。同じ母語話者で、かつ特定の趣味や政治性を共有する読者にだけ通じればいいという態度で書かれたものは、どれほど豊かな情報や深い知見を含んでいても、「ローカルな限界」がある。その限界を超えて海外に読者を獲得することはできない。 僕はできることなら、海外の、母語を異にする人たちにも自分の書いたものを読んで欲しいと思って本を書いています。その態度は30代で学術論文を発表するようになってずっとから変わりません。僕はフランス文学・哲学が専門でしたから、論文を書く時は「これをフランス語に訳した場合に、フランス人読者に意味がわかるかどうか」という問いがつねに念頭にありました。そういう「縛り」はフランス語に訳す必要がないものについても、ずっと感じていました。今でもそれは変わりません。だから、僕の本を例えば英語やフランス語に訳すということがあったら(今のところ一度もオファーが来たことがありませんが)、その作業はずいぶん楽なものだと思います。2024-12-27これだけは確かなものより 世界は「カオス化」している。これは間違いありません。30年ほど前、ソ連が崩壊した頃には「歴史の終わり」ということが言われました。これからはもう大きな変化はなく、システムは定常化するだろうという見通しが語られていました。でも、まるで違いました。「歴史は迷走する。」これは確かです。それでも、だいたいの方向性は決まっています。哀しいほどちょっとずつけれど、人類は進歩しています。「三歩進んで、二歩半下がる」くらいのスローペースではありますけれども、ちょっとずつ世界はまともになってはいます。 今はさすがに世界のどこの政府も民族差別や性差別や拷問や人権侵害や奴隷制度を「公然と」行うことはなくなりました(何か別の「大義名分」を掲げてやります)。それだけ「世間の目を気にする」ようにはなっているということです。 ロシアもウクライナ侵攻に際して「ネオナチ討伐」とか「ロシア系住民保護」といった「政治的に正しい理由」を掲げました。「領土が欲しいから他国を侵略する」というようなことは(たとえそれが本音でも)口にできない時代になりました。 大筋では人類は進歩に向かって進んでいますが、短期的・局地的には「退化」する場合もあります。例えば、アメリカは今「退化」の局面にあります。だいたいMake America Great Again というスローガン自体が「今は昔と比べると落ち目になっている」という現状認識を正直に吐露しているんですからね。「アメリカ・ファースト」ということはもう国際社会に対して指南力のあるメッセージを発信する気はないという意味です。自国さえよければそれでいい。よそで国際法違反があろうと、人権侵害があろうとアメリカは与り知らない。そう公言する人をアメリカの有権者は大統領に選んでしまった。「退化」という以外に形容のしようがありません。 アメリカが復元力を発揮して、もう一度グローバル・リーダーシップを取り返すことができるかどうかは分かりません。でも、中国もロシアもEUも、どのアクターも国際社会のメンバー全員が同意できるような「最大公約数的未来」を提示することはできていません。僕が「カオス化」と呼んでいるのはこのような事態のことです。以降の全文は内田先生かく語りき62による。
2025.01.26
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今回借りた3冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「手あたり次第」でしょうか♪<市立図書館>・おかしゅうて、やがてかなしき ・モンゴルの歴史・地質学者ナウマン伝<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【おかしゅうて、やがてかなしき 】 前田啓介著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より岡本喜八は1924(大正13)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>岡本喜八の戦争映画は面白いので、かなり入れ込んで観ていた覚えがあるのだが・・・この本では、戦中派としての岡本の心情がよく表れているようです。<図書館予約:(12/12予約、1/23受取)>rakutenおかしゅうて、やがてかなしき 【モンゴルの歴史】 宮脇淳子著、刀水書房、2018年刊<「BOOK」データベース>より16年前に世界初のモンゴル通史として誕生、昨年はモンゴルでも訳書完成。今までも、これからも最高のモンゴル通史はこの1冊です!<読む前の大使寸評>追って記入rakutenモンゴルの歴史【地質学者ナウマン伝】 矢島道子著、朝日新聞出版、2019年刊<「BOOK」データベース>よりナウマンゾウだけではなかった!才能を見込まれて20歳で来日、東大の初代地質学科教授となり、日本の地質構造を明らかにしたお雇い外国人。来日直後にフォッサマグナを発見して以後、超人的な行程で調査に邁進し、滞日10年で現代に遜色ない高精度の日本地質図を完成させた。帰独後、その功績は日本でかき消され、帰国後の人生も母国でほとんど知られていない。同い年の弟子たちとのいさかい、寝取られた最初の妻をめぐる決闘、留学生森鴎外との論争を含め、東大で地質学を学んだ著者が、図書館に眠る資料を掘り起こし、波瀾万丈の足跡と日本地質学の黎明期を描き出す。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten地質学者ナウマン伝
2025.01.25
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・絲山秋子『神と黒蟹県』(3/02予約、副本3、予約63)現在9位・消費者金融ずるずる日記(8/27予約、副本6、予約112)現在54位・パッキパキ北京(8/29予約、副本9、予約111)現在35位・転がる珠玉のように(9/05予約、副本7、予約87)現在34位・原爆裁判(9/11予約、副本?、予約133)現在73位・沈む日本4つの大罪(10/10予約、副本?、予約?)現在6位・官僚国家 日本の闇(10/28予約、副本2、予約47)現在32位・森永卓郎『身辺整理』(11/20予約、副本4、予約76)現在60位・金原ひとみ「ナチュラルボーンチキン」(12/03予約、副本?、予約?)現在129位・猫社会学、はじめます(12/17予約、副本?、予約?)現在16位・宙かける教室(12/28予約、副本1、予約388)現在365位・麻田雅文『日ソ戦争』(1/16予約、副本?、予約124)現在120位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』・沢木耕太郎『深夜特急』<予約候補>・中野翠『ほいきた、トシヨリ生活』・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・井上ひさし『本の運命』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・「中国」はいかにして統一されたか・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相:図書館未収蔵・金水敏『よくわかる日本語学』・闇の中国語入門・奪還 日本人難民6万人を救った男:・花まんま・森永卓郎『官僚生態図鑑』:図書館未収蔵・水族館飼育員のキッカイな日常・筒井康隆『エロティック街道』・就職氷河期世代・藍を継ぐ海<予約分受取:9/22以降> ・高野秀行『イラク水滸伝』(1/06予約、9/22受取)・池澤夏樹『ノイエ・ハイマート』(6/29予約、10/13受取)・三浦しおん『しんがりで寝ています』(4/12予約、10/27受取)・有田芳正『誰も書かなかった統一教会』(7/27予約、11/14受取)・ぜんぶ、すてれば(11/07予約、11/14受取)・カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(4/27予約、11/21受取)・小倉ヒラク『アジア発酵紀行』 (5/14予約、12/12受取)・前田和男『昭和街場のはやり歌』 (5/10予約、12/19受取)・内田樹『勇気論』(7/07予約、1/09受取)・おかしゅうて、やがてかなしき (12/12予約、1/23受取)**********************************************************************【神と黒蟹県】絲山秋子著、 文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より「黒蟹とはまた、微妙ですね」。日本のどこにでもあるような「地味県」の黒蟹県。そこで暮らす、そこを訪れる、名もなき人々や半知半能の神がすれ違いながら織りなす、かけがえなく、いとおしい日々。まだ名付けられていない人間関係を描き続けてきた著者真骨頂の連作小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/02予約、副本3、予約63)>rakuten神と黒蟹県【消費者金融ずるずる日記】 加原井末路著、三五館シンシャ、2024年刊<「BOOK」データベース>より1990年代の半ば、30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を私はこの業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した。私が在籍した期間は、消費者金融業界が栄華を極めてから、2010年の法改正施行を経て、没落していく年月でもあった。-本書にあるのはすべて私の実体験である。「お客を追い込む仕事」。サラ金社員が経験した、貸し手と借り手のお金の修羅場。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten消費者金融ずるずる日記【パッキパキ北京】綿矢りさ著、集英社、2023年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは…?<読む前の大使寸評>追って記入rakutenパッキパキ北京【転がる珠玉のように】ブレイディみかこ著 、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりLike A Rolling Gem。大人の山あり谷ありライフを越えていけ!結婚するゲイの友人、職人魂を燃やす父、イギリスで、日本で、社会の底を支える労働者たちの人生劇場。泥くさい毎日を“宝石”に変える著者3年ぶりの最新エッセイ集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(9/05予約、副本7、予約87)>rakuten転がる珠玉のように【原爆裁判】山我浩著、毎日ワンズ、2024年刊<商品説明>より日本初の女性判事・三淵嘉子が昭和三十年代に裁判官を務めた「原爆裁判」に焦点を当てた書き下ろし。原爆を巡るアメリカの闇を追及すると共に三淵嘉子の半生を紹介、さらに、世に名高い「原爆裁判の判決文」も付載した一冊。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/11予約、副本?、予約133)>rakuten原爆裁判【沈む日本4つの大罪】 植草一秀×白井聡著、ビジネス社、2024年刊<「BOOK」データベース>より捏造と欺瞞、狡猾と策略で、夢も希望も失った日本人に告ぐ!奴隷国家に堕した日本の国難に打ち勝つ再生への処方箋。経済学の論客と気鋭の政治思想家が日本のタブーに斬り込む!LGBTQ、SDGs、コロナワクチン、政権と大企業の罠、メディア腐敗etc。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約 (10/10予約、副本?、予約?)>rakuten沈む日本4つの大罪【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇【身辺整理】森永卓郎著、興陽館、2024年刊<「BOOK」データベース>よりいきなり、ステージ4のがん告知を受けた、森永卓郎の「遺言」。迷惑をかけずに、跡形もなく消え去りたい。渾身の「死に支度」ドキュメント。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/20予約、副本4、予約76)>rakuten身辺整理【ナチュラルボーンチキン】金原ひとみ著、河出書房新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の女から導かれて出会ったのは忘れかけていた本当の私ー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/03予約、副本?、予約?)>rakutenナチュラルボーンチキン【猫社会学、はじめます】 赤川学(著・編)、筑摩書房、2024年刊<「BOOK」データベース>より猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」の価値。約9500年にわたる猫と人類の歴史のなかで、もっとも関係が深まったのが現代。その諸相に光を当て、“猫と人間の幸福な未来”を構想。猫を愛する社会学者たちによる“猫社会学”の誕生!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/17予約、副本?、予約19)>rakuten猫社会学、はじめます【宙わたる教室】 伊与原新著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より東京・新宿にある都立高校の定時制に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは「科学部」を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。煌々と明かりが灯った夜の教室で、小さな奇跡が起きるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/28予約、副本1、予約388)>rakuten宙わたる教室【日ソ戦争】 麻田雅文著、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>より日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/16予約、副本?、予約124)>rakuten日ソ戦争【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・デジタル朝日「好書好日」でめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索【おかしゅうて、やがてかなしき 】 前田啓介著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より岡本喜八は1924(大正13)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/12予約、副本?、予約?)>rakutenおかしゅうて、やがてかなしき
2025.01.25
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図書館で『「中国」という神話』という新書を、手にしたのです。著者はモンゴル・オルドス高原生まれで、当然として中国人=漢民族嫌いなところが、この本を借りる決め手になった次第です。著者は静岡大学の教授で、司馬遼太郎賞受賞の著作もあるようで、この本は単なる嫌中本ではないようです。*********************************************************【「中国」という神話】 楊海英著、 文藝春秋、2018年刊<「BOOK」データベース>より「中華民族の偉大なる復興」を唱える習近平。しかし、その世界戦略「一帯一路」のターゲット、内陸アジアこそ中国最大のアキレス腱だ。歴史の改変、暴力による弾圧、洗脳教育、結婚外交ー「中国は巨大な一つの国家であり、その支配は正当だ」という神話づくりの数々を鋭く暴く。<読む前の大使寸評>著者はモンゴル・オルドス高原生まれで、当然として中国人=漢民族嫌いなところが、この本を借りる決め手になった次第です。rakuten「中国」という神話冒頭の「はじめに」がP3~19と長いのだが、その中で内陸アジアから見た「中国」の続きを見てみましょう。<2 本書の視点:内陸アジアから見た「中国」という神話>P13~15■第三の手法「英雄」を自国化する 第三の主人公は「チンギス・ハーン」である。 中国は今、内陸アジアの「弟や婿」たちの歴史上の英雄を誘拐しては「中華民族の英雄たち」を祭ったパンテオンに迎い入れている。その代表が、モンゴルのチンギス・ハーンにほかならない。 その人気は、かつて中国とソ連で「チンギス・ハーン」争奪戦まで起きたほどだ。モンゴル帝国がロシアを征服したことにより、中国人の皇帝(ハーン)なのか、ロシア人の皇帝(ツアー)なのかをめぐって、社会主義陣営内で論争が起きたのである。この政治的な論争に、当のモンゴル人はいつも蚊帳の外に置かれて歯がゆい思いをしていた。 そして、今日の中国で『チンギス・ハーン』を祭った祭殿は、世界中からの観光客を迎え入れて「中華民族の栄光の歴史」を語るとともに、外貨を稼ぎ出すドル箱と化している。こうした実態を第三章で描く。■第四の手法 地名と文字のイメージ操作 第四章では、地名と文字による歴史の偽造と神話づくりを論じる。 古来、中国人は内陸アジアの遊牧民に対して、「胡」や「夷」、それに「狄」や「戎」のような言葉を用いた。それによって「野蛮人」っというレッテルを貼り、軍事的劣勢を、言葉の上で挽回、逆転しようとしてきたんである。 では、それが進んで、モンゴル軍や満州軍に完全に征服され、元や清といった「制服王朝」を建てられた時、中国人はどう対処したのか。私はモンゴル人で、内陸アジア遊牧民の後裔であるが、中華の立場にも立ってみると、そのつらさはいかばかりかと思わざるをえない。 それまで蔑んでいた「胡」や「夷」などを支配者として戴いた時に、中華の知識人たちも意識改革を迫られた。皇帝の王座に鎮座するご主人様とその原郷を何と呼ぶかは、死活問題となった。 そこで彼らが取り組んだのが改名である。たとえばそれまで万里の長城に沿った地域は、「殺胡口」のように、ほとんどがマイナス・イメージの漢字で記されて7いた。気をきかした清朝の中国人はそれを、「殺虎口」に改め、満州人の支配者たちを喜ばせたのである。遊牧民を指す蔑称「胡」と「虎」は発音が同じだけでなく、「虎を殺つ」イメージは、満州人が「東北の森林の狩猟民」だった過去を彷彿とさせるからだ。 現代中国の頭脳明晰な共産党員たちも、清朝期の読書人に負けない。彼らは「民族間の差別を無くす」という美しいスローガンを結党以来掲げて来た。一例を挙げよう。山西省北部と寧夏省北部には匈奴の時代から対遊牧民戦争の最前線の城塞があり、「平妖」や「平慮」と呼ばれていた。「妖」も「慮」も、私の遠い祖先に対する蔑称であるが、中華人民共和国になってから、それぞれ「平遥」と「平羅」に改称された。 清朝時代は、中国人が差別的な地名を改めたりする努力をしただけでなく、満州皇帝のほうも次第に限りなく漢化し、しまいには母語の満州語を忘れて、中国語の話者になってしまった。 満州人と中国人の相互融合と満漢の一体化は首都北京だけでなく、地方にも及んだ。地方では、満州人が相対的に少なかったので、満州人の同盟者であるモンゴル人と中国人=漢民族との政治的な接近が見られた。*********************************************************『「中国」という神話』1:第一、第二の手法
2025.01.24
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今、フジテレビの泥沼のような不祥事が取り沙汰されているが、昔(13年前に)、朝日放送(ABC)が制作する『探偵!ナイトスクープ』について日記に取り上げたことを思い出したのです。・・・ということで、以下のとおり復刻して読み直してみます。(また、関西コンプレックスが出てもうたがな)*********************************************************百田尚樹さんと言えば「永遠の0」の著者でもあるが『探偵!ナイトスクープ』のチーフ構成作家を24年も続けているそうです。若しかして、この番組が作家:百田尚樹を育てたのか♪とも思うのだが・・・・次のエントリーを見て、なるほどと思った次第です。10/16「探偵!ナイトスクープ」 大阪らしさを追求 作家・百田尚樹も構成を手掛ける「日本のスピルバーグ軍団」より 関西における占拠率で、時にNHK『紅白歌合戦』を凌ぐ長寿番組がある。テレビ朝日系朝日放送(ABC)が制作する『探偵!ナイトスクープ』(以下、『探偵!』)だ。 視聴率ではなく占拠率? あまり耳慣れないかもしれないが、視聴率が地区別のモニター全世帯(関東・関西・中京の3大都市圏で600世帯、その他の24地区は200世帯)を対象にした調査であるのに対し、占拠率はその中でテレビ受像機の電源を入れていない世帯を除く=地上波・BS・CSなどいずれかにチャンネルを合わせている世帯の番組別シェアを示す数値である。<占拠率65%を記録した人気長寿番組> スタジオを一つの探偵事務所と想定し、視聴者からの依頼に基づき世の中の謎や疑問を徹底的に究明することをめざした娯楽番組『探偵!』が、関西ローカルで始まったのは1988年3月。放送は金曜日の深夜で、平均視聴率は毎回20%前後~30%台前半を維持し、占拠率は65%に達したこともある。テレビをつけていた世帯の3分の2が、『探偵!』にチャンネルを合わせていた勘定になる。 番組はその後全国で放送されるようになり、東京では今、東京メトロポリタンテレビジョン(MXTV)が2週間前の番組を土曜日17時に編成している。 「この世のあらゆることを探る」探偵局の局長は、初代が上岡龍太郎だったが現在は西田敏行が二代目局長を務める。秘書は松原千明、岡部まりを経て、現在の松尾依里佳に引き継がれている。また、探偵役にはスタート時、北野誠、越前屋俵太、清水圭などが名を連ね、今は桂小枝、間寛平、松村邦洋、竹山隆寛、石田靖などが走り回っている。顧問として“浪花のモーツァルト”ことキダ・タロー、西田局長と同じくらい涙もろい桂ざこばなどが出演する。番組スタート当初から構成を担当しているのが、6年前『永遠の0』でデビューし『影法師』『ボックス!』などの作品がある作家の百田尚樹だ。<通りすがりの人も番組に協力>今年5月25日放送分(東京6月9日)では、「双子の男の子を保育園に入園させるため、その第一歩として書類を提出しなければならない。書類には自宅から園まで歩いて何分かかるか記入する必要がある。大人の足では7~8分だが、ハイハイしか出来ない子どもが何分かかるか測ってみたい」などの依頼を取り上げた。 番組では、550メートルの距離をハイハイで行くことに。道路に厚手のビニールシートを敷き、手袋に膝当てと完全防備の双子はスタート。両親は傘をさしたり体調を気遣う。向こうから手をつないでやってきた母子が、物珍しげにその様子を見守る。双子がぐずったり前に進まないと、近所に住んでいるが親しくしているわけではない母子やまったく関係ない通りすがりの乳幼児が“助っ人”としてバトンを受け、前に進む。探偵さん(麒麟の田村裕)が「大人の事情があってね」と弁明したり、「ありがとうね」と感謝する。燃え尽きたように熟睡モードに入る赤ちゃんがいる一方で、女の子が逞しく前に進む。買い物客で賑わうスーパーの店内などを通り、3時間12分で保育園のゴールした。<東京の視聴者からは批判の声も> 「ハイハイで保育園」には東京の視聴者から「熱い日中にあまりにも無謀。虐待ではないか」との意見・苦情が寄せられたという。ところが、関西では「良かったね」。番組を通じて同世代の母子ネットワークも出来た。同じ番組でも、関東と関西ではこうも反応が違うものかと思う。 番組を基に東西における言葉・文化・生活習慣の違いをまとめたのが、93年7月に刊行された『全国アホ・バカ分布図考―はるかなる言葉の旅路』(太田出版、新潮文庫)だ。そのもととなったのは「アホとバカの境界線を探せ」(1990年1月放送)で、書籍には、視聴者からの情報提供、全国の市町村へのアンケート調査、スタッフとアンケート回答者とのやりとりなどが盛り込まれ、原稿を書いている途中に方言学の学会「日本方言研究会」でその研究成果を発表したほどである。学会を巻き込んだメディアミックスを展開した番組は、後にも先にも『探偵!』くらいのものだろう。 自由闊達な雰囲気を醸し出す大阪の老舗局ABC。.同局は1956年12月にテレビ放送を始めたラ・テ兼営局だが、その歴史はキー局のテレビ朝日の前身日本教育テレビよりも古い。 『てなもんや三度笠』『プロポーズ大作戦』『新婚さん、いらっしゃい!』『必殺仕掛人』『驚きももの木20世紀』などの番組で知られるが、報道・情報系番組の視聴率が高いことでも知られる。『ニュースステーション』から現在の『報道ステーション』に至る平日夜の報道番組は、関東より関西の視聴率のほうが高い。平日朝のローカル報道・情報番組『おはよう朝日です』を始めとするブランド戦略がしっかりできているのだ。『探偵!』を除く娯楽番組制作の軸足は東京に移しているが、大阪発の番組は、放送文化の多様性を測るバロメータになっている。長寿番組「探偵!ナイトスクープ」を、こよなくチェックしている大使であるが・・・一方で東京発のバラエティ番組が肌に合わないのか、全てスルーしているのである。関西のコンプレックスか?と思わないでもないが、要するに娯楽番組の巧拙が如実に表れているだけかも知れないな~。局長の西田某という人を関西人に変えてくれると、モアベターなんやけど(笑)百田尚樹作品のおすすめ人気ランキング15選全国アホ・バカ分布図*********************************************************ウッチャンやサンマが登場する関東系のお笑い番組のセンスに耐えられないのであるが、要するに関西のコンプレックスが強すぎるかも知れへんなあ。*********************************************************■2012年10月29日『探偵!ナイトスクープ』の世界https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201210290000/
2025.01.24
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昨年の紅白歌合戦で坂本冬美が「能登はいらんかいね」を、石川さゆりが「能登半島」を熱唱して、復興への祈りを歌いましたね。だけど、能登半島地震から1年経ってもインフラ復旧もままならない有り様で・・・どないなっとんねん。【能登はいらんかいね】欠けた徳利に鱈子(たらこ)のつまみ見染めたあの娘(こ)能登はいらんかいねーふるさと能登はヨー寝酒三合に口説きを混ぜて今夜は輪島の夢をみる冷で五合ぬくめて五合しめて一升酒ありゃ楽し能登はいらんかいねーふるさと能登はヨー氷鳴らして想いを馳せりゃ御陣乗太鼓(ごじんじょだいこ)の音がする【能登半島】夜明け間近か 北の海は波も荒く心細い旅の女 泣かせるようほつれ髪を指に巻いて ためいきつき通り過ぎる景色ばかり 見つめていた十九なかばの恋知らず十九なかばで恋を知りあなたあなたたずねて行く旅は夏から秋への能登半島ここにいると旅の葉書もらった時胸の奥で何か急にはじけたよう一夜だけの旅の支度すぐにつくり熱い胸にとびこみたい私だった十九なかばの恋知らず十九なかばで恋を知りすべてすべて投げ出し駆けつける夏から秋への能登半島*********************************************************■能登半島地震から1年経つが、水道や電気などインフラ復旧が手つかずとなっている地域が残っているのが私には想定外なんですね。やっと震災後の片付け終わる夏場(9月)に水害に見回れたのがとくに酷かったわけで、希望を捨てた人もおられるのではないか? 消防、自衛隊、石川県の統合対策に対してやる気を見せない政府も問題なんですね。使いきれない予算をつけるだけで、それで責任を回避できるとでも?・・・これが日本の実力なのか。■私が体験した阪神淡路大震災の場合、地震後1年でほぼ復旧・復興したのに、なぜこうも違いがあるのか?・・・少子高齢化の進んだ地方の交通不便な半島という地理的状況が災いしているのは確かだが、ここ30年のニッポン停滞というか政府や行政の弱体化があるのかもしれない。
2025.01.23
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図書館で『「中国」という神話』という新書を、手にしたのです。著者はモンゴル・オルドス高原生まれで、当然として中国人=漢民族嫌いなところが、この本を借りる決め手になった次第です。著者は静岡大学の教授で、司馬遼太郎賞受賞の著作もあるようで、この本は単なる嫌中本ではないようです。*********************************************************【「中国」という神話】 楊海英著、 文藝春秋、2018年刊<「BOOK」データベース>より「中華民族の偉大なる復興」を唱える習近平。しかし、その世界戦略「一帯一路」のターゲット、内陸アジアこそ中国最大のアキレス腱だ。歴史の改変、暴力による弾圧、洗脳教育、結婚外交ー「中国は巨大な一つの国家であり、その支配は正当だ」という神話づくりの数々を鋭く暴く。<読む前の大使寸評>著者はモンゴル・オルドス高原生まれで、当然として中国人=漢民族嫌いなところが、この本を借りる決め手になった次第です。rakuten「中国」という神話冒頭の「はじめに」がP3~19と長いのだが、その中で内陸アジアから見た「中国」を見てみましょう。<2 本書の視点:内陸アジアから見た「中国」という神話>P8~12 このように内陸アジアから中国を眺めると、中国人自身が信じこんでいる中華世界と内陸アジアの東部をまとめた、巨大にして、豊かな「強国」としての中国が、実体としては存在しなかったことが見えてくる。端的にいえば、最大の版図を誇った元はモンゴル帝国の一部であり、チベット、ウイグルなどを包摂した清は満州人の帝国だった。 では、この「『中国』という神話」がいかにして作り上げられてきたか。■第一の手法「結婚」による民族戦略 第一章は中国の「結婚」戦略に着目する。 ユーラシアの遊牧民たちは名誉を何よりも重んじる。その名誉は財産よりも、世界中に大勢の友人がいることと、駿馬に跨ることと、女性にもてることで成り立つ。「世界中の友人」には、中華からの女性も含まれる。 中国の諸王朝は、遊牧民たちに軍事的に圧倒されるとしばしば、女性を妻として「献上」した。一夫多妻制を取る遊牧民の指導者は、中華の女性を一人、天幕式の宮殿に迎い入れることには抵抗はなかった。 しかし、中国側にとっては、女性によって平和を買うことは、屈服であり、屈辱だった。そして、それを転倒した論理で自己正当化をはかったばかりか、逆に、遊牧民に対する優越を主張する論理としたのである。 それは「中華の女性を妻とした以上は、うちの婿だ。うちの婿だということは、その政権も中華の地方政権だ。地方政権下の領土も当然、我が国の固有の領土にして、核心的な利益だ」という中国独自の「家族原理」である。古くは紀元前の匈奴の建国の英雄、冒頓単于(在位前209~前174年)から始まり、吐蕃のソンツェンガンプ王(在位593~650年)、唐代のウイグルのハーンたちに至るまで、すべては「中華の婿殿」とされる。 実はこの「家族原理」は、現在の中国の「民族政策」でも活用されている。今でも中国は、少数民族を「家族」だとするが、そこで注意しなければならないのは、つねに「兄貴分」は中国人=漢民族であり、少数民族は「弟」や「婿」の地位に置かれることだ。中国は五六の民族からなる「五六の兄弟」だとするが、そこには歴然とした序列がある。 共産党大会や各種の政治的な行事においては、「チベット→モンゴル→ウイグル→回族→チワン族・・・」という風に、序列が決められている。 この「兄弟」と「婿」として結ばれた疑似「家族原理」が、中国の現代の民族政策の屋台骨を成している。第一章においては、中華の女性が内陸アジアの遊牧民に嫁いだ話を、現代の共産党政府がどのように政治利用しているかについて詳しく論じる。■第二の手法 絵本による洗脳 つづく第二章は、教育による神話づくりを取り上げたい。具体的にはB級ビジュアル・アートである「小児書」(連環画)という一種の絵本である。これはイラストと短い本文で構成されていて、中国の歴史などを題材にしているが、そこにはさまざまな操作が加えられている「政治的メディア」でもある。 つまり、「小児書」によって、子供たちの歴史観を砲口づけるという一種の洗脳装置なのだ。ここで取り上げる新疆ウイグルを扱った歴史シリーズは全60巻に及び、かなりマニアックなエピソードも描かれているし、内容的には非常に高度なものも含まれている。もちろん、そのエピソードの選択には政治的な目的があり、そこから中国の内陸アジア観がうかがえるのである。 不思議なことに、中華は古代から現代に至るまで西と東に対してだけ固有名詞ではなく、「西域」や「東北」といった方位名詞で呼称しつづけてきた。それは、当該地域が決して中華の固有の領土ではない事実を物語っている。 農耕民の中国人が獲得できなかった西域を占領したのは、遊牧・狩猟民の満州人の清朝であった。満州人は中国人と異なり、文化的にも経済的にもユーラシアの一員だったから、西域のオアシスと草原に進出できた。その満州人も謙虚に、西域を「新しい疆域」と認識していたことから、「新疆」が誕生した。19世紀末の話である。 しかし、現代中国は満州人の功績を奪うだけでは満足せず、さらに遡って、神話時代の「西王母の時代から我が国の領土だった」と主張している。そして「愛国主義教育」の一環として、「偉大な先人たちによって開拓された西域が古くから中華の一部だった」といったストーリーを、絵本にして、子どもたちに与え続けているのである。
2025.01.23
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「先生と言われるほどの馬鹿でなし」という言葉があるが、私が「内田先生」と言う時は、親しみを込めて発しているわけで、「内田先生かく語りき」シリーズとして長くフォローしているのは敬意を込めている次第ですので、よろしく♪・・・ということで、先生の新しい著作『勇気論』を紹介します。*********************************************************【勇気論】内田樹著、光文社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりモヤモヤを抱えた編集者との“カウンセリング”往復書簡。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基…話頭は転々として奇を極めー。いまの日本人に一番足りないものは何だろうか?読めば心が軽くなるーウチダが綴る9通のメッセージ。<読む前の大使寸評>私が「内田先生かく語りき」シリーズとして長くフォローしているのは敬意を込めている次第ですので、よろしく♪<図書館予約:(7/07予約、副本?、予約?)>rakuten勇気論この本は9通の手紙の往復によって構成されているのだが、まず1通目の手紙を見てみましょう<勇気とはいったい、何なのでしょうか?> 内田先生 先生が、若い人たちに、「いまの日本人に一番足りないものは何だろうか」と訊ねられ、少し考えて「勇気じゃないかな」と答えたというtweetを読んだ時、いま自分が抱えている悩みが吹き飛び、「その通り!」と心の中で叫んでました。すぐに先生にメールしましたね。返信いただき、うれしかったです。tweetのもととなった『週刊金曜日』の原稿も送っていただき、その後神戸まで押しかけていった折りも、歓待していただき、ありがとうございました。「勇気」について、ぜひ本にまとめて欲しいという依頼をしたところ、それでは往復書簡形式というのはどうだろうというアイデアをいただき、なるほどと思ったものの、いざ、文章にしようとすると難しい。1週間以上ずっと頭の片隅で考えていました。 編集者という職業上、本にした時の全体の構成案を考えたり、読者にどう思われるかなという「邪心」が生まれるものなのですが、それらを排除して、自分自身がどうして先生のtweetに反応したかということから考えてみました。 それはかなり個人的な状況からの身体反応だったような気がしていて、それをまずお伝えすることから始めたらどうだろうと思い直し、やっとこうして書き始めることができました。 うまく伝えられるかどうか。 私が身を置く出版の世界ですが、この20年にわたり、市場自体の縮小が続いています。簡単に言えばそれまでなのですが、一方でデジタルの領域ではいわゆる「コンテンツ」の奪い合いになっています。「コンテンツ」化しやすいコミックだけがビジネスとして成長していて、いまや雑誌や書籍の出版は青息吐息です。 そうすると何が起こるのか? まずは「売れる本を出せ」という掛け声と、「経費を最大限カットせよという指令です。ビジネスとしては至極当然のことです。でも、「売れる本だけ出せばいいんじゃない」という極論まで出るようになると、身動きができにくくなる。 即効性がある策があるわけではありません。なんとなく沈殿した雰囲気が漂ってしまいます。以前何度も見た光景です。こういう時は、経験飢え、流れに飲み込まれず、自分や環境をまずリセットする必要があります。というわけで、自分の興味のあるがままに行動してみることにしました。 そうすると、いろんな発見があります。人との出会いだったり、抱えていた問題が解決するヒントだったり。何となく先が見える感覚が訪れます。ただ、それを実行に移そうとすると、そこからがたいへん。なかなか前へ進みません。でもここで諦めてはと、まさに「勇気」を奮い起こしている最中だったのです。 長くなってすみません。先生のtweetに反応した時の状況でした。 ちょっと大仰な言い方ですが、いまのままを続けるのは難しいと思っているにもかかわらず、いまのままを変えたくないという気持ちが優位な社会では「勇気」は邪魔なものなのかもしれません。先の姿が少しでも見えたと思った人にとっては、勇気を出して前に進まなければ、息が詰まってしまう。でも、それを異分子だと排除してしまうメカニズムがどこかで働いていることが、社会の停滞を生んでいるのではないかと思った次第です。 個人的な話から始めたのですが、たぶんこれが日本の多くの組織で起こっていることと同根のものではないかと推測します。 先生、「勇気」っていったい何なのでしょうか? そもそも、どこから湧いてくるもので、もしそれがなくなったとすれば、どうしてなのでしょうか? (2022年6月14日)*********************************************************内田先生かく語りき72に内田先生の最新のお言葉が見られます。
2025.01.22
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今日からトランプ大統領の再任があり、まさに民主主義の終焉、米国の危機が始まることになってしまった、この際・・・『ゴダールの「中国女」』という映画を復刻して取り上げてみたい♪(やや老人のタワゴトになってしまったが)********************************************************* 大学図書館のDVD棚で何を選ぶか迷ったが・・・・かなり古い映画だけど、中国で共産党大会が始まったことだし、ゴダールの「中国女」を選んだわけです。 この映画では、文化大革命(1966~1977年)のポスターが背景として映っています。文化大革命 (Revolution culuturelle)や紅衛兵と言えば、今では本家の中国でも否定されている歴史的な間違いであるが、当時のフランスでも、また日本でも、左派文化人からは評価されていたわけで・・・・愚かなるイデオロギーの時代でもあったわけです。 ゴダール作品の特徴でもあるが・・・絵画のコラージュのように、カットがちょん切れて、次のカットがこちらの想定を超えて繋がるわけですね。更にこの映画では、毛沢東の教条的なセリフまで出てくるので、消化不良というか食あたりを起こしそうになるわけです。でも、深く理解することをあきらめて感覚的に眺める分には、色彩もきれいだし・・・現代絵画のように楽しめるわけですね♪(大使は、途中で一部寝ていたけど、数カット見なくても大勢に影響しません)哲学科の女学生ヴェロニク(ヒロイン)と大学教授が列車のなかで論争を繰り広げるが、この映画のなかで唯一、論理だった真面目な(何を真面目とするか、異論も出るだろうけど)対話となっていて印象深いのです。要するに、教授がテロリズムを否定して「テロの後に何を目指すのだ?」と諭すわけですが・・・この対話では納得したそぶりを見せなかったヴェロニクである。例えは適切でないかも知れないが、生活体験が未熟な永田洋子の考え違いを、教授が懇々と諭しているようなシーンであった。(goo映画解説によれば、この教授は有名な活動家であり、特別出演であったようです)でも、季節が変わるように、憑き物が落ちるように・・・ヴェロニクが闘争あるいは政治から遠ざかる兆しを見せて、映画は終わるのです。【中国女】ジャン・リュック・ゴダール監督、1967年制作、H24.11.8観賞<goo映画解説>よりジャン・リュック・ゴダール14本目の長編。むろん彼自身の脚本・監督で、紅衛兵と文化大革命を67年のパリを舞台に描いたもので、映画を武器にした政治参加の作品といわれている。撮影はヌーベル・バーグ一派の名手ラウール・クタール、音楽はクロード・シャンヌ、編集はアニエス・ギュモの担当である。出演はゴダールと結婚した新進女優アンヌ・ヴィアゼムスキー、「夜霧の恋人たち」のジャン・ピエール・レオーらの他にソルボンヌ大学の哲学教授であり、アルジェリア戦線からの脱走兵をかくまった〈ジャンソン機関〉の結成者フランシス・ジャンソンが特別出演している。<大使寸評>今見ても、色彩がきれいで・・・・そして、文化大革命に疑問を呈するという政治的メッセージが感じられる映画でした。goo映画中国女 この映画が制作された67年頃と言えば、マルクス・レーニン主義が、政治的イデオロギーとして健在していました。若者が熱くイデオロギーに染まっていた時代でもあり・・・・ノンポリの大使であっても心騒ぐものがあったのです(アホやで)ジョンソンのベトナム空爆が終わった頃で、1989年のベルリンの壁崩壊のはるか以前であれば、こんな観念的な頭でっかちな空論も有りなんでしょうね。 カット、カットで切りまくるゴダールであったが・・・・空論の馬鹿らしさを茶化すところに、ゴダールの先見的な批評眼があったとも言えるのではないでしょうか。ゴダール作品をよく観た大使であるが、一推しを選ぶとしたら・・・何といっても「気狂いピエロ」となります♪「みつかった!何が?永遠が!海に融けこむ太陽が!」wikipediaジャン・リュック・ゴダールより ジャン=ポール・ベルモンドの爆死をクライマックスとする『気狂いピエロ』の大ヒット以降、パリ五月革命に向かって騒然とし始めた世相を背景に、ゴダールの作品は政治的な色合いを強めていく。『小さな兵隊』がアルジェリア戦争を揶揄してのものであったことからもわかる通り、ゴダールは初期のころから政治に対する志向が強く、政治的なテーマや題材をあまり取り上げることがなかった他のヌーヴェルヴァーグの作家たちとはこの点においては一線を画していた。 パリ五月革命の予言もしくは先取りであるなどと言われる、マオイズムをテーマとして取り上げた『中国女』(1967年)において既に政治的な表現の傾向が顕著になっていたが、ゴダールを本当の「政治の時代」へと踏み入らせる直接のきっかけとなったのは1968年の第21回カンヌ国際映画祭における「カンヌ国際映画祭粉砕事件」だった。コンテストの必要性の有無を巡る論争を契機として発生したこの事件においては、トリュフォーとルイ・マルとが最も戦闘的な論陣を張り、ゴダールの関与は必ずしも積極的なものではなかった。 しかし、この事件をきっかけとしてゴダールの周囲や各々の政治的な立場・主張に亀裂が入り、作家同士が蜜月関係にあったヌーヴェルヴァーグ時代も事実上の終わりを告げるに至った。プライベートにおいても女優アンナ・カリーナと1965年に破局が決定的になり、『中国女』への出演を機に1967年にアンヌ・ヴィアゼムスキーがゴダールの新たなるパートナーとなった。この後『ウイークエンド』(1967年)を最後に商業映画との決別を宣言し『勝手に逃げろ/人生』(1979年)で商業映画に復帰するまで、政治的メッセージ発信の媒体としての作品制作を行うようになる。*********************************************************■2012.11.10XMLゴダールの「中国女」https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201211100000/
2025.01.21
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朝日新聞では毎月2回「まだまだ!あれも食いたいこれも食いたい」シリーズが掲載されていてスクラップしているのだが、その絶妙な語り口にはまいど感服しておる次第です。・・・ということでショージ君の出した書籍を以下のとおり取り上げてみます。*********************************************************図書館で『偉いぞ!立ち食いそば』という本を、手にしたのです。そば文化の伝統が生きている地域といえばトウキョウである。・・・そのあたりを心して、ショージ君の立ち食いそば論を読んでみたい。【偉いぞ!立ち食いそば】東海林さだお著、文藝春秋、2006年刊<「BOOK」データベース>よりかけそば、チリチリ春菊天、つゆ浸しコロッケそば、サクサクジュクジュク玉ねぎ天…う、美味い!立ち食いそば@サポーターズのショージ君が挑んだ新境地。<読む前の大使寸評>そば文化の伝統が生きている地域といえばトウキョウである。・・・そのあたりを心して、ショージ君の立ち食いそば論を読んでみたい。amazon偉いぞ!立ち食いそば立ち食いそばから話題を変えて・・・黒川伊保子さんとの脳科学的かつ言語学的対談を、見てみましょう。p247~251<ことばの不思議を尋ねてみたら>■怪獣の名前がガギグゲゴなわけ東海林:黒川さんがお書きになった『怪獣の名はなぜガギグゲゴなのか』(新潮新書)を半年ぐらい前に読んだらすごい面白くて、ずーっとお話ししたいと思っていたんです。黒川:ありがとうございます。東海林:(付箋で膨らんだ本を取り出して)今日ね、ぼく、すごい勉強してきた(笑)。黒川:わあ、そんなに分厚くなるまで。嬉しい! 恐縮です。東海林:この本は、ひと言でまとめると「ことばの音の響きには潜在的に人の心を動かす意味がある」ということを物理学、人口知能、脳科学、言語学の知識を駆使して説明しているんですね。黒川:はい。ことばには、私の造語で「サブリミナル・インプレッション」、潜在的な印象があると。東海林:たとえば?黒川:簡単に言うと、サシスセソとかシャシュショのSの音には爽やかさを感じ、T音に確かさを感じ、H音で解放され、N音で鼓舞されるんですよ。東海林:それは認知科学で「クオリア」と呼ばれているものに当るんですね。黒川:本にはそう書いたんですけど、あとになって「クオリア」ということばを使って、かえってわかりにくくしちゃったかなあと反省しているんです。東海林:どの辺を反省しているんですか。黒川:「クオリア」というのは、すごく大雑把に言うと、ピアノのミの音を聴いたときとか、レモンの匂いを嗅いだときみたいに、聴覚や嗅覚の五感から脳に浮かぶイメージのことなんですね。だから、ことばの音を聴いたときのイメージを書いたと思われちゃったけど、違うんですよ。東海林:そうすると、どういうことになるのかな?黒川:私が着目しているのは、音を出すときに口の中で起こる物理効果がもたらすイメージ。だから、音じゃなくて、喉や唇の力加減、息の流れ、唾の混じり方・飛び方なんかの物理効果が中心なんです。東海林:Kの音を例に挙げると…。黒川:私たちはKの音を出すとき、喉の奥をクッと締めて、息を喉にぶつけてブレイクスルーしているんですね。そうすると、息が最速で抜けて唾と混じらないから、ことばの中で一番乾いていると同時にスピード感も感じる。東海林:(確かめるように)カキクケコ…うん、そうですね。黒川:さらに、締めた筋肉を戻すとき、喉の奥が丸くなるんですよ。だから、K音だけで、硬さ、スピード感、ドライ感、丸さの五つのイメージを小脳が受け取るんです。大脳系の処理よりずっと早く。東海林:この本は小脳論ですよね。黒川:はい、そうなんです。だから、「クオリア」みたいな既存の理論を持ち出すべきじゃなかったかもしれません。ちょっと自画自賛になっちゃうけど、考えたことがあまりも斬新だったんですね。東海林:そうですよ。ことばの音にはもともと意味があるなんて、今まで誰も気がつかなかったでしょ。黒川:あまり自然で誰も意識してなかったんですね。東海林:結論から言っちゃうと、黒川さんの理論では、何で男の子に人気がある怪獣とかの名前にはゴジラとかガメラとかガンダムとか濁音が入ってるんですか。黒川:ブレイクスルー系のK、T、Pは緊張と放出の動作で出す音で、男性が整理的に持っている意識の質を刺激するんですよ。で、B、G、D、Zの濁音四音は、それにさらに振動雑音を加えて出す音なんです。だから、さらなる力強さと膨張感、飛び散る賑やかさが加わる。東海林:うんうん。黒川:つまり、射〇とか放尿の快感があるから、男の子は濁音が好きなんです。それで、怪獣の名前はみんな「ガギグゲゴ」になってるんですね。東海林:ああー、わかりやすい。本にはそこまでハッキリ書いてなかったじゃない(笑)。黒川:ちょっと科学っぽく聞こえるように、難しく言おうかなと思って(笑)。東海林:しかし、何でこんな研究をしようと思ったんですか。黒川:私、昔からことばフェチなんですよ。小さな頃からずーっとことばには意味とは別に、音の表情があると思っていたんです。それで、今日はあったかいことばが欲しいと思ったら、ボーイフレンドに「今日、私のことホタルと呼んで」とか頼んで言ってもらってた。東海林:夢見る少女(笑)。黒川:そういうことを人に伝えたかったんですけど、科学で伝えないとただのバカな女で終わってしまうから、口の中で起こっていることを物理的にものすごく細かく精査していって…。東海林:理論づけが始まった。黒川:そうです。人にナメられないために。東海林:アハハハ。それ、おかしいね。黒川:別に誰かに威張ろうと思ったわけじゃないんです(笑)。ウン 思いのほかアカデミックな対談であり、ショージ君を見直したのです♪『偉いぞ!立ち食いそば』5:『偉いぞ!立ち食いそば』4:ショージ君の偉業発案時点『偉いぞ!立ち食いそば』3:『富士そば』の丹社長との対談(続き)『偉いぞ!立ち食いそば』2:『富士そば』の丹社長との対談『偉いぞ!立ち食いそば』1:「特製富士」の全容*********************************************************■2018年10月25日『偉いぞ!立ち食いそば』5https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201810250002/
2025.01.20
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<二十四節季の大寒に注目(復刻3)>早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?大寒の節季になると、1.17阪神淡路大震災の追悼(今年は30周年になるが)に重なるわけで・・・寒い時期やったなあと思い起こす次第です。『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたり蕗冬華この本で、大寒のあたりを見てみましょう。和暦p5<大寒>二十四節季が新たに始まる直前の節気 「大寒」は、現行の暦では1月21日ころ、第1日目を迎え、立春(2月4日ころ)に入る前日までとなっている。前節気「小寒」からは「寒」に入っており、寒明けと同時に「大寒節気」も終わる。寒が明けると、暦の上では「春」になる。 寒の入りは、前節気「小寒」から始まっているが、手が切れるほど冷たい「大寒の水」には、その清らかさのために霊力があると考えられていた。 朝の水は1年間腐らないとも言われ、容器などに汲み保管し、薬を飲むときや祝い事の料理に使う家庭も少なくないという。寒の水は、酒造や化粧水にも用いられている。 1年で最も寒さが厳しいとされる「大寒」を『暦便覧』では「冷ゆることの至りて甚だしきときなれば也」と説明している。 また、寒の厳しい最中の鍛錬は、心身共に向上するとして、武道では「寒稽古」が行われる。加えて、「寒施行」も寒中の独特の行為だ。 これは餌の乏しい寒中に、野の動物に与えることだが、これは「放生会(ほうじょうえ)」を行う仏教の影響のようだ。ちなみに「放生会」は、殺生を戒め生き物を野に放つ仏事で、秋の季語になっている。 大寒の期間の七十二候は、次の通り。 初候は「蕗冬華(ふきのはなさく)」蕗の薹が蕾を出し始める。 次候「水沢腹堅(さわみずこおりつめる)」沢に氷が厚く張りつめる。 末候は「鶏始乳(にわとりはじめてとやにつく)」鶏が卵を産み始める。 寒中の微妙な気候の変化が読み取れる。二十四節季の小寒に注目(復刻)二十四節季の冬至に注目(復刻)
2025.01.20
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図書館で『コミュ障のための社会学』という本を、手にしたのです。社会学や翻訳などに絡めてコミュニケーソンを語るって・・・面白そうなのでチョイスしたのです。【コミュ障のための社会学】 岩本茂樹著、 中央公論新社、2022年刊<出版社>より人づきあいが苦手な「コミュ障」(コミュニケーション障害)。この呼び名で、あなたは自虐的に振る舞っていますか? それとも知人をからかっていますか? 悩みを抱える読者は自分自身のメンタルを掘り下げる心理学に関心があるかもしれません。しかし、本書は「社会学」という道具を使って、自分の視野を広げて「壁」を取り払うためのポイントを紹介します。<読む前の大使寸評>社会学や翻訳などに絡めてコミュニケーソンを語るって・・・面白そうなのでチョイスしたのです。asahiコミュ障のための社会学『第一章 「モテるしぐさ」に振り回されて』で、しぐさに関する翻訳のコツについて、見てみましょう。p19~22<1 身体が発する言葉> 首をかしげながら、老人は目を細めた。 このような文章に出会うと、僕たちはこう解釈します。「老人がもの思いにふけっている」 しかし、イギリス人向けの英文に直訳したとしても、そうは伝わらないそうです。なぜかというと、イギリスでは「目を細める」という動作は怒りを表わすからです。 このことを知ったのは、もう10年も前のことです。何気なくつけていた車のラジオから聞こえてきた夏目漱石の書を翻訳した人の苦労話でした。「首をかしげる」にしても、僕たち日本人なら何かしら疑問に思っているしぐさ(「わからない」という表現)として解釈します。ところが、イギリスでは「首をかしげる」といった動作そのものがなく、単に直訳したのでは何を意味しているのかわからずに、スルーされてしまうというのです。 そう言えば、外国映画やドラマのなかの欧米人は、手のひらを上に向け、両手を広げて首をすぼめる動作で「わからない」を表現していますね。 しぐさとなると、単なる直訳では作者が伝えようとした本来の意味を、海外の読者に理解してもらえないということです。ですから、グローバル発信をするとなれば、国や民族によって身体表現が異なることを視野に入れて訳す必要があるのです。 そこで、翻訳書の話から導かれることはこうですね。 僕たちは思いや考えを表現するときは、言葉だけでなく、身体も使って意味を伝えているということです。しかも国や民族によって異なる身体表現としての「ボディランゲージ」を身につけているということなのです。 まず思い浮かぶのは挨拶です。日本では“おじぎ”ですが、西欧では“握手”となります。そこで、異文化コミュニケーションに精通している雑誌記者の足立恵子の著書『英語で比べる「世界の常識」』から、興味深いものをいくつか紹介してみることにします。 遠くにいる友人を見かけて、「こちらにおいで」と手招きする時、みなさんはどのようにしますか。手のひらを下にして「こっち、こっち」と手のひらを自分に近づけたり遠ざけたりという動作をしますよね。
2025.01.19
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度重なる出張で韓国に行って以来、デジクッパ、ソルロンタン、キムチチゲなどの汁ものに病み付きなったわけで・・・以下のとおり復刻してみます。*********************************************************図書館で黒田勝弘著『韓国を食べる』という本を手にしたのです。とにかく、韓国通の黒田さんの本だから、かなり期待できると思うのです。この本はなんか見たことがあるのだが、まぁいいかと借りたのです。帰って調べると、借りるのは二度目であることが判明しました、で、(その5)としています。【韓国を食べる】黒田勝弘著、光文社、2001年刊<「MARC」データベース>より韓国人は「耳」で食べる? 在韓20年におよぶ著者が、自らの実体験をもとに韓国の食文化に迫る、驚きの韓国・食紀行。食べれば日本人の知らなかった韓国人のメンタリティがわかる。<読む前の大使寸評>とにかく、韓国通の黒田さんの本だから、かなり期待できると思うのです。amazon韓国を食べる8章「韓国人は魚に弱い」で、「ソガリ」料理を見てみましょう。p82~85 <金日成が好んだソガリとは>より さて、金日成さまといえば、忘れられない淡水魚がある。朝鮮半島の固有の淡水魚である「ソガリ」の話である。 「ソガリ」とは魚類事典によると「コウライケツギョ」とある。茶色あるいは褐色がかった魚体に豹のようなまだら模様の斑点がある。スズキ科というから形はスズキに似ている。精悍な感じがある。ぼくは韓国の淡水魚ではいちばん好きである。男性的な美形といおうか。いつも「食べるのは惜しいなあ」といいながら食べている。 で、なぜ金日成首領さまかというと、1990年だったか、日本の金丸訪朝団が北朝鮮を訪れた折、歓迎の晩餐会でこの「ソガリ」の刺し身が出され、首領さまが自分の大好物とおっしゃったのだ。 この話が韓国に伝わり話題になった。韓国では「ソガリ」というともっぱら「メウンタン」だったが、「北では金日成が刺し身で食ってる!」というのだ。そして、さっそく「なぜだ?」となった。 北朝鮮では当時、金日成首領さまについては国営の「長寿研究所」まであって、国が総力を挙げて健康と長寿に気を使っていた。また70代で子供までもうけているという情報まであった。その風貌や立ち居振る舞いはいかにも精力的に見えた。 金日成氏は韓国民にとっては朝鮮戦争の元凶だから当然、最大のマイナス・イメージで「悪の独裁者」になっていたのだが、それだけに一目置かざるをえない存在でもあった。だからいつも気になる存在だった。 これは韓国民に「金日成コンプレックス」をもたらしているというのがぼくの見立てなのだが、それはともかく、その金日成氏が「ソガリの刺し身」を大好物にしていたとあって「あのパワーはソガリの刺し身のせいだったか!」となったのだ。 とたんに韓国で「ソガリ」の値段が上がってしまった。韓国人は「精がつく」というと何でも飛びつく。ソウル近くでは、臨津江のほか江原道の春川市付近を流れる昭陽江あたりが名産地で「ソガリ」を食わせる店が多く、価格急騰が伝えられた。 「ソガリの刺し身」だけでなく「ソガリ・メウンタン」も含め、金日成首領さまの精力の素として急に人気が出たのだ。もともと、そんなにたくさん獲れる魚ではない。乱獲で激減しているという声もあり、一部では天然記念物として保護すべきとの意見さえある。以来、「ソガリ」の値段は上がったままだ。 「ソガリ」は普通、体長は20~30センチで、身は白身で引き締まっており、味は淡白にしてかすかに甘みがある。刺し身は舌ざわりがよく、「メウンタン」で鍋にして頭の肉をつつくとその白身が実にうまい。 しかしぼくは先の「金日成情報」より以前に韓国の田舎で「ソガリの刺し身」を食べている。したがってことさら驚かなかったのだが、ぼくは最初の「ソガリ」体験はそんなに感動的なものではなかった。 ソウルの南東に位置する忠清北道の忠州だったと記憶する。忠州ダムのほとりの食堂で食ったのだが、出てきた「ソガリの刺し身」を見て驚いた。身がいわゆる刺し身風にスライスされているのではなく、いわばアジのたたき風にきざんであるのだ。 しかもこれをコチュジャン(トウガラシ味噌)か粗塩入りのゴマ油を付け、チシャやゴマの葉などでニンニクとともに包んで食べるのだった。白身なのに惜しい、と思った。田舎とて、いかにも伝統的な刺し身の食べ方だった。醤油を出させてワサビでも食ったが、全体にどうも印象がよくなかった。慰労の飲み会で食べたヤツがソガリかと思われるので、調べてみます。『韓国を食べる』1:フグ鍋p174~176『韓国を食べる』2:韓国豆腐の懐かしさp117~120『韓国を食べる』3:ソルロンタンp37~40『韓国を食べる』4:カムジャタンp208~211『韓国を食べる』5:ソガリ料理p82~85*********************************************************■2018.11.05XML『韓国を食べる』5https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201811050001/
2025.01.19
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昨日(1月17日)はテレビ番組が阪神・淡路大震災の追悼で埋め尽くされて、見るのが辛いほどでした。斫り用の電動工具を手に救助に当たり5,6人ほど助けた人とか、知らない同士が共助に駆けつけるシーンとか見られたが、防災の原点として、今後の防災体制の構築に資する貴重な映像ということなんでしょうね。・・・ということで、この辛い雰囲気からのがれるように過去(14年前)の日記からノー天気に明るい?ものを以下のとおり復刻してみます。*********************************************************宮城県からお疲れさん状態で帰ってきました。とりあえずレポートを書きあげて、終わりにしよう。山元町の復興は遅れているそうで、支援現場に着くと・・・・何もないなかにガレキの山だけが目立つ海辺の町の景色に粛然としてしまいます。畑のガレキ、草とり初日の支援内容が個人農家の畑のガレキ、草取りということであるが、山元町のニーズとあればボランティアさせて頂きましょう。山元町のイチゴ農家139戸のうち、残って再建を図るのは4戸だけということのようで・・・・やる気のある農家のために一肌脱いだのです。なお、かなりの農家が北海道に移住したそうです。豪華ホテルお泊りは、松島の絶景が見える豪華ホテルであり、ボランティアには場違いの感があるが(豪華に越したことはないが)・・・・団体が泊まれる場所は、ここなどに限られるそうです。なんか凄みのある泊まり客が多いと思ったら、どこかの派遣警察隊だったのです。ちなみに今回の参加費8600円は、このホテルの費用(一泊3食付)のようです。2日目の団体さん作業の割り当ては、アチャー、恐れていた側溝のドロ出しが当りました。疲労が募る作業後半は、深い側溝掘りは若者に任せて、年寄りは後方支援に徹することになります。休憩中40分くらい作業したら休憩です。多分コレくらい休憩しないと・・・もちません。撤収前撤収前の集合中ですが、土嚢のようなビニール袋が出したドロです。このあとボラセンで道具の水洗い返却、そして名取の銭湯“極楽湯”で垢落としが待っています。作業場所から海の方向には、ガレキの山と残った松林、壊れた防潮堤がかすかに見えます。大使のつたない現場写真からは被災前・被災後対比写真のような状況を想像できないのがもどかしい気がします。(ちなみに、我々が作業した場所は笠野学堂の横だったことが対比写真でわかりました)お疲れ状況の詳細はひょうごボランタリープラザの公式レポートによく表れています。*********************************************************■2011.11.03XML今度は宮城県ボランティアhttps://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201111030000/■2011.11.06XMLお疲れさんボランティアhttps://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201111060000/
2025.01.18
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今回借りた4冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「社会学」でしょうか♪<市立図書館>・勇気論・ニューギニア兵隊戦記・コミュ障のための社会学・「中国」という神話<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【勇気論】内田樹著、光文社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりモヤモヤを抱えた編集者との“カウンセリング”往復書簡。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基…話頭は転々として奇を極めー。いまの日本人に一番足りないものは何だろうか?読めば心が軽くなるーウチダが綴る9通のメッセージ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/07予約、副本?、予約?)>rakuten勇気論【ニューギニア兵隊戦記】佐藤弘正著、 潮書房光人新社、2018年刊<「BOOK」データベース>より飢餓、寒気、マラリア、赤痢、そして、連合軍の猛攻撃ー東部ニューギニアの高峰サラワケットで無念の涙をのんだ日本軍兵士たちの凄惨な敗退の途を描く。絶え間なき熾烈な砲爆撃下、己れの使命を果たさんと果敢に戦いぬいた一砲兵が最悪の戦場から奇跡的に生還した自らの体験を礎に活写するノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenニューギニア兵隊戦記【コミュ障のための社会学】 岩本茂樹著、 中央公論新社、2022年刊<出版社>より人づきあいが苦手な「コミュ障」(コミュニケーション障害)。この呼び名で、あなたは自虐的に振る舞っていますか? それとも知人をからかっていますか? 悩みを抱える読者は自分自身のメンタルを掘り下げる心理学に関心があるかもしれません。しかし、本書は「社会学」という道具を使って、自分の視野を広げて「壁」を取り払うためのポイントを紹介します。<読む前の大使寸評>追って記入asahiコミュ障のための社会学【「中国」という神話】 楊海英著、 文藝春秋、2018年刊<「BOOK」データベース>より「中華民族の偉大なる復興」を唱える習近平。しかし、その世界戦略「一帯一路」のターゲット、内陸アジアこそ中国最大のアキレス腱だ。歴史の改変、暴力による弾圧、洗脳教育、結婚外交ー「中国は巨大な一つの国家であり、その支配は正当だ」という神話づくりの数々を鋭く暴く。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten「中国」という神話
2025.01.18
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・絲山秋子『神と黒蟹県』(3/02予約、副本3、予約63)現在9位・消費者金融ずるずる日記(8/27予約、副本6、予約112)現在57位・パッキパキ北京(8/29予約、副本9、予約111)現在38位・転がる珠玉のように(9/05予約、副本7、予約87)現在36位・原爆裁判(9/11予約、副本?、予約133)現在74位・沈む日本4つの大罪(10/10予約、副本?、予約?)現在6位・官僚国家 日本の闇(10/28予約、副本2、予約47)現在34位・森永卓郎『身辺整理』(11/20予約、副本4、予約76)現在61位・金原ひとみ「ナチュラルボーンチキン」(12/03予約、副本?、予約?)現在131位・おかしゅうて、やがてかなしき (12/12予約、副本?、予約?)現在1位・猫社会学、はじめます(12/17予約、副本?、予約?)現在18位・宙かける教室(12/28予約、副本1、予約388)現在370位・麻田雅文『日ソ戦争』(1/16予約、副本?、予約124)<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』・沢木耕太郎『深夜特急』<予約候補>・中野翠『ほいきた、トシヨリ生活』・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・井上ひさし『本の運命』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・「中国」はいかにして統一されたか・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相:図書館未収蔵・金水敏『よくわかる日本語学』・闇の中国語入門・奪還 日本人難民6万人を救った男:・花まんま・森永卓郎『官僚生態図鑑』:図書館未収蔵・水族館飼育員のキッカイな日常・筒井康隆『エロティック街道』・就職氷河期世代<予約分受取:9/12以降> ・川上未映子『黄色い家』(7/24予約、9/12受取)・高野秀行『イラク水滸伝』(1/06予約、9/22受取)・池澤夏樹『ノイエ・ハイマート』(6/29予約、10/13受取)・三浦しおん『しんがりで寝ています』(4/12予約、10/27受取)・有田芳正『誰も書かなかった統一教会』(7/27予約、11/14受取)・ぜんぶ、すてれば(11/07予約、11/14受取)・カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(4/27予約、11/21受取)・小倉ヒラク『アジア発酵紀行』 (5/14予約、12/12受取)・前田和男『昭和街場のはやり歌』 (5/10予約、12/19受取)・内田樹『勇気論』(7/07予約、1/09受取)**********************************************************************【神と黒蟹県】絲山秋子著、 文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より「黒蟹とはまた、微妙ですね」。日本のどこにでもあるような「地味県」の黒蟹県。そこで暮らす、そこを訪れる、名もなき人々や半知半能の神がすれ違いながら織りなす、かけがえなく、いとおしい日々。まだ名付けられていない人間関係を描き続けてきた著者真骨頂の連作小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/02予約、副本3、予約63)>rakuten神と黒蟹県【消費者金融ずるずる日記】 加原井末路著、三五館シンシャ、2024年刊<「BOOK」データベース>より1990年代の半ば、30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を私はこの業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した。私が在籍した期間は、消費者金融業界が栄華を極めてから、2010年の法改正施行を経て、没落していく年月でもあった。-本書にあるのはすべて私の実体験である。「お客を追い込む仕事」。サラ金社員が経験した、貸し手と借り手のお金の修羅場。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten消費者金融ずるずる日記【パッキパキ北京】綿矢りさ著、集英社、2023年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは…?<読む前の大使寸評>追って記入rakutenパッキパキ北京【転がる珠玉のように】ブレイディみかこ著 、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりLike A Rolling Gem。大人の山あり谷ありライフを越えていけ!結婚するゲイの友人、職人魂を燃やす父、イギリスで、日本で、社会の底を支える労働者たちの人生劇場。泥くさい毎日を“宝石”に変える著者3年ぶりの最新エッセイ集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(9/05予約、副本7、予約87)>rakuten転がる珠玉のように【原爆裁判】山我浩著、毎日ワンズ、2024年刊<商品説明>より日本初の女性判事・三淵嘉子が昭和三十年代に裁判官を務めた「原爆裁判」に焦点を当てた書き下ろし。原爆を巡るアメリカの闇を追及すると共に三淵嘉子の半生を紹介、さらに、世に名高い「原爆裁判の判決文」も付載した一冊。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/11予約、副本?、予約133)>rakuten原爆裁判【沈む日本4つの大罪】 植草一秀×白井聡著、ビジネス社、2024年刊<「BOOK」データベース>より捏造と欺瞞、狡猾と策略で、夢も希望も失った日本人に告ぐ!奴隷国家に堕した日本の国難に打ち勝つ再生への処方箋。経済学の論客と気鋭の政治思想家が日本のタブーに斬り込む!LGBTQ、SDGs、コロナワクチン、政権と大企業の罠、メディア腐敗etc。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約 (10/10予約、副本?、予約?)>rakuten沈む日本4つの大罪【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇【身辺整理】森永卓郎著、興陽館、2024年刊<「BOOK」データベース>よりいきなり、ステージ4のがん告知を受けた、森永卓郎の「遺言」。迷惑をかけずに、跡形もなく消え去りたい。渾身の「死に支度」ドキュメント。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/20予約、副本4、予約76)>rakuten身辺整理【ナチュラルボーンチキン】金原ひとみ著、河出書房新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の女から導かれて出会ったのは忘れかけていた本当の私ー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/03予約、副本?、予約?)>rakutenナチュラルボーンチキン【おかしゅうて、やがてかなしき 】 前田啓介著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より岡本喜八は1924(大正13)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/12予約、副本?、予約?)>rakutenおかしゅうて、やがてかなしき 【猫社会学、はじめます】 赤川学(著・編)、筑摩書房、2024年刊<「BOOK」データベース>より猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」の価値。約9500年にわたる猫と人類の歴史のなかで、もっとも関係が深まったのが現代。その諸相に光を当て、“猫と人間の幸福な未来”を構想。猫を愛する社会学者たちによる“猫社会学”の誕生!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/17予約、副本?、予約19)>rakuten猫社会学、はじめます【宙わたる教室】 伊与原新著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より東京・新宿にある都立高校の定時制に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは「科学部」を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。煌々と明かりが灯った夜の教室で、小さな奇跡が起きるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/28予約、副本1、予約388)>rakuten宙わたる教室【日ソ戦争】 麻田雅文著、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>より日ソ戦争とは、1945年8月8日から9月上旬まで満洲・朝鮮半島・南樺太・千島列島で行われた第2次世界大戦最後の全面戦争である。短期間ながら両軍の参加兵力は200万人を超え、玉音放送後に戦闘が始まる地域もあり、戦後を見据えた戦争だった。これまでソ連の中立条約破棄、非人道的な戦闘など断片的には知られてきたが、本書は新史料を駆使し、米国のソ連への参戦要請から各地での戦闘の実態、終戦までの全貌を描く。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(1/16予約、副本?、予約124)>rakuten日ソ戦争【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・デジタル朝日「好書好日」でめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索
2025.01.17
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『実録アヘン戦争』(復刻2)東インド会社がからむアヘン戦争といえば、ニッチなツボともいえるわけで・・・以下のとおり読み直してみよう♪尚、調べてみると復刻するのは2度目だと分かったので、(復刻2)とします。*********************************************************図書館で『実録アヘン戦争』という新書を、手にしたのです。かなり古い本であるが、毎日出版文化賞受賞の本ということで・・・期待できそうである。【実録アヘン戦争】陳舜臣著、中央公論新社、1971年刊<「BOOK」データベース>より古書につき、データ無し<読む前の大使寸評>かなり古い本であるが、毎日出版文化賞受賞の本ということで・・・期待できそうである。amazon実録アヘン戦争英メネシス号の中国兵船砲撃アヘン戦争開戦前夜あたりを、見てみましょう。p128~130<実力行使> 公行は大へんな問題を背負い込んだ。 夷人がこの国に来るのは、アヘンを売って、茶葉を買うためである。 アヘンを持ち込めば殺されてもよい。・・・そんな誓約書に、夷人たちがおいそれとサインをするはずがない。 そのうえ、現在夷人が〇〇沖にストックしているアヘンを、ぜんぶ没収されるために供出せよというのだ。 困ったことに、天朝である中国には対等の国家がなく、したがって外交関係もありえないという“たてまえ”である。したがって、外交を担当する役所もない。夷人のことは、すべて公行というルートを通してなされる。たとえば、すべての外国船が広州にはいるとき、公行のメンバーの誰かが保証人とならねばならない。国家の外交と通商事務を、民間の同業組合が一手に引受けているという変則的な形態である。商売のうえでは独占ということになって、大そうけっこうであるが、こんどのような難題がもちあがると、たちまち頭が痛くなるのだった。 期限と定められた三日のあいだに、公行総商の伍紹栄はげっそりと痩せてしまった。問題が解決する見通しはまったくなかった。 いったい、公行は正式の特許商人だから、アヘンは扱うことができない。それなのに、アヘン問題から起こったゴタゴタで、こんな苦しい板挟みになるのだから、割の合わない話である。 かつて公行のメンバーであった同泰行という店が、自分が保証人になった外国船からアヘンが発見されたというだけで、貨物の50倍の罰金刑を受けたことがあった。 …弛禁論が実現しておれば、こんな苦労もなかっただろう。 そんな愚痴がメンバーの口からもれたであろう。 夷人たちは、公行から示された諭帖を、頭から拒絶した。話し合いの余地もないという態度であった。 約束の期限は2月7日であった。新暦では3月21日で、春分にあたる。そのためか、林則徐はその日、なんの行動も起こさなかった。翌日も代理の役人を十三行街に派遣いただけである。 伍紹栄はけんめいに夷人たちのあいだを説いてまわった。 …どうせこの国の役人のことだ。こけおどしにすぎない。賄賂をはずめということだろうが、そうはさせないぞ。 夷人の大部分は、そんなふうに考えていた。これまで清国の役人は、ソデの下をつかませると、どうにでもなったからである。 伍紹栄は、「欽差大臣」という役職を説明し、これは非常のときにしか任命されないもので、最近では7年まえの台湾叛乱にさいして、福州将軍瑚松額が任命された一例のみだから、ことは重大だ、と熱っぽく説く。やっと夷人たちも、こんどは金で解決できそうもないとわかったようだ。 欽差大臣ともあろう者が、いったん言い出したことを、かんたんに引っ込めることはできないだろう。では、すこし奮発して、面子を立ててやるか。…こうして、夷人たちもちょっぴり譲歩した。 誓約書のことにはふれずに、ストックのアヘン1037箱を供出しようと答えたのである。だが、林則徐は各方面の情報を検討して、アヘン母船にストックされているアヘンは、約2万箱あると推定していた。 …千箱などでは問題にならん! と、その申し出は一蹴された。 追い打ちをかけるように、欽差大臣から夷館内の一英人に逮捕状が出された。 デント商会のデントである。 もともと林則徐は代表的アヘン商人としてジャーディン・マセソン商会のジャーディンを逮捕して、みせしめにするつもりであった。ところが、かんじんの本人が、林則徐着任五日まえに、イギリスに帰国していたのである。デントはその身代りであった。この本も陳舜臣アンソロジーR13に収めておくものとします。なお、東インド会社については『東インド会社とアジアの海賊』7という本が面白いのです。『実録アヘン戦争』3:アヘン戦争開戦前夜あたり『実録アヘン戦争』2:東インド会社の退潮『実録アヘン戦争』1:貿易品としての茶とアヘン*********************************************************■2018.07.28XML『実録アヘン戦争』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201807280002/■2024.12.01XML『実録アヘン戦争』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202412010002/
2025.01.17
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図書館で『オンガクハ、セイジデアル』という本を、手にしたのです。ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。【オンガクハ、セイジデアル】 ブレイディみかこ著、 筑摩書房、2022年刊<「BOOK」データベース>よりイギリスの出来事が、その先の未来と、今の壊れた日本を予見する。ロックと英国の社会・政治を斬りまくる初期エッセイ。『アナキズム・イン・ザ・UK』の前半部に大幅増補。著者自身が体験してきた移民差別と反ヘイト。拡大するアンダークラス。イギリスの音楽から労働者階級のプライドを自覚した著者にとっても、音楽と政治は切り離せない。<読む前の大使寸評>ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。rakutenオンガクハ、セイジデアル『第二章 音楽とポリティクス』で、移民あるいはレイシズムについて、見てみましょう。p265~268<JE SUIS 移民> なかなか慌ただしい年の初めだった。 昨年(2014年)末から、連合いの姉たちと交代でアイルランドの姑の介護をしていて、正月はわたしの番だったので姑と一緒に新年を迎えたのだが、帰国した数日後に姑が他界した。で、またアイルランドにUターンすることになったのである。 姑はアイルランドの田舎の小さな村に住んでいた。夫が亡くなるまではロンドンに住んでいたが、夫が亡くなるとすぐアイルランドに戻った。「黒い肌や茶色い肌の強盗だらけ」のロンドンは大嫌いだったそうで、そんな彼女だから、連合いが東洋人のわたしと結婚したときっもネガティブな反応を示した。 姑と舅がロンドンに渡ったのは1950年代で、英国では「犬と黒人とアイルランド人はお断り」などと言われた時代だ。アイリッシュ労働者の家庭も差別されたんだろうが、姑は夕食人を自分たちのさらに下に位置する者と思っていた。 アイルランドの緑の大地を愛した姑は、ロンドンの喧噪や地下鉄や細い路地を怖がり、白人以外はみな犯罪者だと決めつけていたという。 しかし皮肉なのは、姑が亡くなる前にお世話になっていた医師はインド人であり、看護師はフィリピン人で、家では日本人に介護されていたことだ。 世界とはまあそういう方向に進んでいる。 * アイルランドのカトリック教会で行われる葬式には前日に棺を境界に運び込む儀式がある。 さすがはアイルランドの田舎というか、村民全員が出て来たのではないかと思うぐらい教会に人が集まっていた。 で、身内の人間は最前列の祈祷席に座る慣習があるのだが、わたしは単なる嫁の立場なんで二列目に座ります、と言うのに義姉たちに腕を取られ、一番前に座らせられた。短い儀式が終わると、村民たちがずらりと並んでこちらに近づいて来た。昔、スペイン映画でこういうシーンを見たことがあるが、儀式に集まった人びとが身内の人間全員と握手を交わすしきたりになっているらしい。「Sorry for your loss」 口々にそう言いながら、村人たちが一人ずつ、義兄、姪、連合い、義姉、と次々に握手を交わしながら、こちらに近づいてくる。振り返って村人の列を見ると、少なく見積もっても百人は下らない。「Sorry for your loss」「Thanks for coming」 とわたしも彼らと握手を交わしながら何人目かの村人が近づいて来たときだった。 つ、と先方の手がわたしをスルーして隣の義姉の手を握ったのである。先方はわたしの顔さえ見ようとしない。彼がそうしたのを見て、次の人もそうした。まるでわたしは唐突に彼らには見えない透明人間になったようだ。 おおーっ。と思った。こういうあからさまな経験は久しぶりだったからである。 思えば、結婚当初に連合いの実家に行っていた頃もわたしは透明人間だった。「レイシズムという点では、アイルランドは英国より50年遅れている」 と言ったのは、息子と同じ学校に通っているアイルランド人の子供のお母さんだが、なんやかんや言ってもリベラルでアナーキーなブライトンで暮らしているわたしは、この田舎の秩序ある白人レイシストたちの存在を忘れてしまっていた。 彼らはヘイトスピーチなんか一言も発しないが、ある意味「出て行け」とか「よそ者は失せろ」とか言葉をかけられたほうが人間として存在を認められただけでもリスペクトがある。黙殺。文字通り黙って存在を殺されることは、対立の土俵にも上げて貰えないことだ。 どんな顔をしてこんなことをしているのだろう。と思ったので、一人一人の顔をつぶさに観察しながら、わたしはすべての村人に手を差し出した。表情一つ変えずにこちらを完全無視する人もいれば、わたしを一瞥してからわざとらしく顔の向きを変える人、こちらの視線が鬱陶しいらしく顔を歪める人もいた。握手した人の方が多かったのだが、しなかった人も驚くほど多かった。『オンガクハ、セイジデアル』2:The Spirit of 45『オンガクハ、セイジデアル』1:アナキズム・イン・ザ・UK
2025.01.16
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「全国アホ・バカ分布図」を完成させた著者の行動力にはビックリしたが、『言葉の周圏分布考』という本を出したなんて、言語学者なみではないか♪・・・ということで以下のとおり復刻して読み直してみます。*********************************************************図書館に予約していた『言葉の周圏分布考』という本を、待つこと10ヶ月ほどでゲットしたのです。テレビ番組『探偵!ナイトスクープ』を通じて著者・松本修さんが敢行した“方言の全国市町村アンケート”が気宇壮大ですごいのです。【言葉の周圏分布考】松本修著、集英社インターナショナル、2022年刊<「BOOK」データベース>よりテレビ番組『探偵!ナイトスクープ』で「全国アホ・バカ分布図」を完成させた著者が敢行した、方言の全国市町村アンケート。膨大な回答を基に作成した圧巻の五十数枚のカラー方言分布図で、懐かしい言葉に楽しく再会!分布図は文献にない言葉の歴史解明にも力を発揮。『源氏物語』に登場する「戻る」の謎を解く壮大な知の旅に誘います。また分布図には、京都を中心に見事な多重の円が現れました。日本語の「周圏分布」についても、深く論じます。<読む前の大使寸評>テレビ番組『探偵!ナイトスクープ』を通じて著者・松本修さんが敢行した“方言の全国市町村アンケート”が気宇壮大ですごいのです。<図書館予約考:(8/15予約、副本1、予約16)>rakuten言葉の周圏分布考「方言周圏論」の登場したあたりを、見てみましょう。p27~29<古語は辺境に残る> 「言語地理学」を、もっとわかりやすく説明しましょう。 まず「古語は辺境に残る」という大原則からスタートしなくてはなりません。つまり、古い表現は、都から遠い地方に見いだされることが少なくないのです。(中略) また徳川中期に生きた国学者・本居宣長(1730~1801)は、エッセイ集『玉勝間』の中の「田舎にいにしへの雅び言の残れる事」の項で、こう語っています。 すべて田舎にはいにしへの言の残れること多し。ことに、遠き国人のいふ言の中には、、面白きことどもぞ、混じれる。 この本居宣長の考えと同様のことを、明治41年(1908)、柳田國男もまた、宮崎県内奥の椎葉村で感じました。当時満32歳の官僚だった柳田は、山の神を信仰し焼畑に生きる人びとの暮らしに大きな感銘を受け、椎葉のイノシシ狩りの言葉を集めた『後狩詞記』(1909)を50部だけ、自費出版しました。その序で、柳田は次のような文章を書いています。 思うに古今は直立するひとつの棒ではなくて、山地に向けてこれを横に寝かしたようなのが、我が国のさまである。 つまり、もし日本の歴史を1本の棒にたとえるならば、過去から現在へと延びている棒は、上下、縦に「直立している」のではなくて、平地から「山地に向けて横に寝かしたよう」に存在している。つまり、平野部よりも山間部に古い日本の姿が残っている、というのです。 <方言周圏論の登場> それから18年たって、柳田國男は全国に向けて、32語の方言の通信調査を貴人で独自に行い、その中の「カタツムリ」の呼び名の方言分布を分析して、昭和2年(1927)、のちに「方言周圏論」と命名される考えを打ち立てました。その趣旨はこうです。 古語は単に辺境に残るというばかりでなく、その残り方には、きちんとした規則性がある。すなわち、首都であったなら・京など近畿の都から見て、より古い言葉ほど日本の遠くの地域に残っているのである、と。 たとえば、ひとつの池がある。そこに小石を投げ込むと、円い波紋が広がる。同じところにまた小石を投げ込むと、ふたつ目の波紋が広がる。こうして次々に同じところに石を投げ込むと、多数の同心円が広がっていく。その中心点が都である、というわけなのです。 今、東京が、圧倒的な影響力で全国に文化を発信しています。京もまた、明治維新で首都の地位を東京に奪われるまで、千年以上、言葉の文化を発信し続けました。方言とは、そんな京の文化の波及の跡を現代に留めたものなのです。それが方言周圏論の考え方です。 柳田國男は、「カタツムリ」の呼び名の例から、その原理を導き出しました。京というかつての中央に立てられた歴史の棒は、いわば、「東北や九州に向けて、これを横に寝かしたようなのが、我が国のさま」だった、ということなのです。柳田はその原理を、イメージしやすく、目に浮かぶように伝えようとして、昭和2年『人類学雑誌』5月号、連載の論文「蝸牛考」の二回目で、次のように書き記しました。 もし日本が、このような細長い島でなかったら、方言はおおよそ近畿をぶんまわし(著者註:コンパス)の中心として、段々にいくつかの圏を描いたことであろう。 方言は、近畿地方、正確に言えば「京の都」を中心軸としてコンパスで円を描けば、同心円の円周上に同じ方言があたかもバウムクーヘンのように、いくつもの圏をなして分布していることだろう。柳田國男はそういう内容を主張したかったのです。「全国アホ・バカ分布考」読書レポート#2にも「カタツムリ」の五重の同心円が出ています。『言葉の周圏分布考』1:はじめに『言葉の周圏分布考』2:古語は辺境に残る*********************************************************■2023年06月23日『言葉の周圏分布考』2https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202306230001/
2025.01.15
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5日前のNHK番組「アマゾンで10年ぶり出現未知の人々“イゾラド”」が衝撃的だったので・・・NHKプラスを観ながら再現してみました。*********************************************************■「アマゾンで10年ぶりに“イゾラド”が現れたらしい」去年8月、ある先輩ディレクターから連絡があり、アマゾンで“イゾラド”が100人を超える集団で現れたという。イゾラドとは、文明に接触したことがない未知の先住民のことで、南米・ブラジルとペルーにまたがるアマゾンの森の奥で、動物を追いかけながら自給自足の暮らしをしているとされている。元々は“隔絶された人々”という意味を持ち、さまざまな部族が暮らしてきた。NHKでは、四半世紀にわたり取材を続け、その姿を映像に記録してきた。しかし、多くの部族が絶滅した可能性が高く、2014年を最後にその姿は確認されていなかった。(中略)10年前にイゾラドが現れたとき、ウィルソンさんもこの監視所にいて彼らと対じした。突如現れた彼らを前に、当時の集落のリーダーが行ったのは、バナナをイゾラドに贈り、敵意がないと示すことだった。家々から集めたバナナをボートに積んで届けると、イゾラドは弓矢を置いてこちらに向かって言葉を発するようになった。集落の人が話す先住民「イネ族」のことばが一部通じることも分かった。バナナを贈り、少しの会話を試みる。それが10年前に編み出した、イゾラドとのやりとりの方法だった。今回の出現で、イゾラドとの交渉役を任されたウィルソンさんは、まず名前やどこから来たのかなどを聞いたのち、「何が欲しいのか」を尋ねたという。■ウィルソンさん「“何がほしいの?”と質問すると、彼らはイネ語で“paranta(バナナ)とpochwaksuru(サトウキビ)”と答えました。武器を持っていないことを示すために、私が手を上げて1回転すると、彼らは信頼を寄せてくれた様子でした」ウィルソンさんは10年前と同じように、ボートにバナナやサトウキビ、ロープなどを積んで届けた。すると、イゾラドは弓矢を置き、穏やかな様子でやりとりが続いたという。約5時間後、イゾラドたちは森に戻った。かつて不法の伐採業者や幹線ロードがイゾラドたちと衝突したようで・・・イゾラドとペルー政府関係者は命をかけた和平工作を続けているが、まず文明側が不法伐採を取り締まるのが先ではないかと思うのだが。いずれにしてもこの500人くらいのイゾラドたちは、絶滅危惧種のような存在である。悲しい状況ですね。*********************************************************Halohalo onlineのNHKスペシャル”大アマゾン” 8月7日放送~「第4集 最後のイゾラド」がよくまとまっています。https://halohalo-online.blog.jp/archives/1060063859.html
2025.01.14
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「内田樹の研究室」の内田先生が日々つづる言葉のなかで、自分にヒットするお言葉をホームページに残しておきます。最近は池田香代子さんや、関さんや、雨宮さんなどの言葉も取り入れています。(池田香代子さんは☆で、関さんは△で、雨宮さんは○で、池田信夫さんは▲、高野さんは■で、金子先生は★、田原さんは#、湯浅さんは〇、西加奈子さんは♪で区別します。今回表示分は*)*これだけは確かなもの*兵庫県知事選とメディアの役割・自由の森学園創立40周年記念講演「教育と自由」・「パンとサーカス」解説・共感ベース社会の陥穽・死ぬってどういうことですか?・2024年度寺子屋ゼミのテーマは・箱根の温泉で感じた中国のリアル・『本の本』あとがき・「宗教の本領」とは何か?・『街場の米中論』を読んで・月刊日本インタビュー「ウクライナとパレスチナ」・高校生に言いたかったこと・宮﨑駿『君たちはどう生きるか』を観て・平川克美『「答えは出さない」という見識』(夜間飛行)書評・「怪物」公式パンフレット解説・白井さんと話したこと・3.11から学ぶこと・韓国の地方移住者たちに話したこと・生産性の高い社会のゆくすえ・ウクライナ危機と反抗・「生きづらさについて考える」単行本あとがき・「街場の米中論」まえがき・図書館の戦い・村上文学の意義について・統一教会、安倍国葬について他・安倍政治を総括する・選挙と公約・無作法と批評性・徒然草 訳者あとがき・勇気について・病と癒しの物語『鬼滅の刃』の構造分析・「アウトサイダー」についての個人的な思い出とささやかな感想・コロナ後の世界 ・格差について・『コロナ後の世界』まえがき・紀伊田辺聖地巡礼の旅・成長と統治コスト・『日本習合論』中国語版序文・日本のイデオクラシー・後手に回る政治・倉吉の汽水空港でこんな話をした。(目次全文はここ)(その72):『これだけは確かなもの』を追記2024-12-27これだけは確かなものより 世界は「カオス化」している。これは間違いありません。30年ほど前、ソ連が崩壊した頃には「歴史の終わり」ということが言われました。これからはもう大きな変化はなく、システムは定常化するだろうという見通しが語られていました。でも、まるで違いました。「歴史は迷走する。」これは確かです。それでも、だいたいの方向性は決まっています。哀しいほどちょっとずつけれど、人類は進歩しています。「三歩進んで、二歩半下がる」くらいのスローペースではありますけれども、ちょっとずつ世界はまともになってはいます。 今はさすがに世界のどこの政府も民族差別や性差別や拷問や人権侵害や奴隷制度を「公然と」行うことはなくなりました(何か別の「大義名分」を掲げてやります)。それだけ「世間の目を気にする」ようにはなっているということです。 ロシアもウクライナ侵攻に際して「ネオナチ討伐」とか「ロシア系住民保護」といった「政治的に正しい理由」を掲げました。「領土が欲しいから他国を侵略する」というようなことは(たとえそれが本音でも)口にできない時代になりました。 大筋では人類は進歩に向かって進んでいますが、短期的・局地的には「退化」する場合もあります。例えば、アメリカは今「退化」の局面にあります。だいたいMake America Great Again というスローガン自体が「今は昔と比べると落ち目になっている」という現状認識を正直に吐露しているんですからね。「アメリカ・ファースト」ということはもう国際社会に対して指南力のあるメッセージを発信する気はないという意味です。自国さえよければそれでいい。よそで国際法違反があろうと、人権侵害があろうとアメリカは与り知らない。そう公言する人をアメリカの有権者は大統領に選んでしまった。「退化」という以外に形容のしようがありません。 アメリカが復元力を発揮して、もう一度グローバル・リーダーシップを取り返すことができるかどうかは分かりません。でも、中国もロシアもEUも、どのアクターも国際社会のメンバー全員が同意できるような「最大公約数的未来」を提示することはできていません。僕が「カオス化」と呼んでいるのはこのような事態のことです。2024-11-27兵庫県知事選とメディアの役割より 兵庫県知事選挙は過去に見たことのない展開になった。 斎藤前知事は、公人としての資質に関わる内部告発があった時に「犯人捜し」を強行して、内部告発者を懲戒処分にしたことが公益通報者保護法違反である疑いを持たれた。百条委員会でも前知事は「処分は適切だった」と譲らず、道義的責任も法的責任も拒否した。その結果、県議会の全会一致の不信任を受けて失職した。その前知事が出直し選挙で圧勝した。 県議会と対立して失職に追い込まれたが、「県議会と知事と、どちらの言い分が正しいか」という選択を有権者に求めて再選を果たした県知事は過去にも存在した。だが、今回は事情が違う。問われたのは議会と知事の政策上の対立ではなく、斎藤氏個人の資質問題だったからである。だが、公人として適性を欠いているという理由で不信任を突きつけられた前知事はこれを「大胆な県政改革をめざした知事が、守旧派県議会と既存メディアに敵視された」という政治的なストーリーに作り替えて、有権者の支持を集めることに成功した。 シリアスな問題は「斎藤支持」を掲げた別の立候補者が登場して、百条委員長の県議自宅前で脅迫行為を行ったり、街宣で虚偽の情報を繰り返すという仕方で結果的に前知事の当選をアシストしたことである。おそらくこの候補者は訴追されることになると思うが、公選法の「穴」を利用した、前代未聞の不祥事という他ない。 斎藤支持者たちはしばしばメディアの取材に「新聞テレビでは前知事に非があるという情報ばかり流れていたが、ネットではそれとは反対のことが言われていたので、そちらを信じた」と述べている。 ここまでのメディア不信を招いたのはもちろんメディアの側の責任である。これまで筋目の通った、信頼性の高い報道を発信し続けていれば、これほど多くの市民が「メディア不信」を口にするはずがない。 もちろんネットで配信される情報は「玉石混淆(多くが石)」であり、真偽の判定には高いリテラシーが求められる。だが、そのような批評的知性が必要だという社会的合意も、それを育てる仕組みも現代日本にはない。(AERA、11月20日)高いリテラシーを持つ内田先生のやや穏当な発言であるが・・・この問題は兵庫県民たる我が身に関係する切実な問題であるが、斎藤知事が再登板した当日(11/20)には以下のように思ったのです。ところで、斎藤新知事が19日の初登庁に際して「ワンチームで、謙虚に」と、クレバーな発言があったが・・・どうしても胡散臭いのである。公選法の不備をつくようなSNS重視の戦略と、県民に分断を持ち込んだ自己中心には驚くのです。今後ものっけから百条委員会とのヤリトリが予定されていて・・・罪は深いのではないか?また、にわかに斎藤氏を応援した県民の反応の幼稚さ?も想定外であったし、普段からSNSには近付かない私に落ち度があったのか?以降の全文は内田先生かく語りき62による。
2025.01.13
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図書館で『ユーラシア・ダイナミズム』という本を、手にしたのです。冷戦終焉後の中国とロシアの関係などが述べられていて、今後の日本の戦略を考えるうえで重要な示唆が得られるのでは・・・と思ったのでチョイスしたのです。【ユーラシア・ダイナミズム】 (本の画像は入手できず)西谷公明著、 ミネルヴァ書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より広大無辺の地平ユーラシア。冷戦終焉後の中国とロシアの関係は、海洋国家日本で生きる我々にとっていかなる意味を持つものなのか。政治、経済、地理、歴史、言語、宗教、文化などの側面から見極める大陸の地政学。<読む前の大使寸評>冷戦終焉後の中国とロシアの関係などが述べられていて、今後の日本の戦略を考えるうえで重要な示唆が得られるのでは・・・と思ったのでチョイスしたのです。rakutenユーラシア・ダイナミズムまず、「序説 モンゴル草原から見たユーラシア」で、冒頭の語り口を見てみましょう。p1~3<1 草原の石塔は何をか語らん>■ウランバートル郊外にて モンゴルへの旅の終わりにスレンさんは言った。「中央アジアの国ぐににとり、ロシアは脅威の対象というよりも、むしろ頼りにできる重要な国なのです。他方、中国に対する猜疑心と警戒心はとても根がふかい。そのため、中国との関係において、彼らはロシアの関与を重視し、かつ望んでいます。そして、中国が経済力で影響を強めれば強めるほど、人々の心はロシアの方へ傾いていくでしょう。それはモンゴルにとってもおなじです」。 ユーラシアでロシアと中国は連携できるだろうか。 2015年の夏、私は思いたってモンゴルへいった。ウランバートルから車でほんの2、3時間もいくと、そこはもう壮大な大草原のパノラマである。なだらかな丘にたつと、遠くの方にあたらしい国際空港の工事現場がみえた。無辺の草原に滑走路のほそい線が二本、白くまっすぐ伸びていた。タンクローリー車が数台、無声映画さながらに土けむりを巻きあげながら走っている。大草原では、なにもかもがミニチュア模型のように小さくみえる。「これが完成すれば、イスタンブールまで直行便がとぶようになりますよ」。 スレン博士(モンゴル国立科学技術大学教授)は遠くを指さしながらそういった。 あちらこちらに小さな花が群がって咲いていた。馬に跨った若者が、私たちのそばを羊の群れを追ってすぎていく。スレンさんの案内で、草原のゲル(丸い筒形の移動式住居)を訪ねた。若い夫婦と子供三人、奥さんの妹夫婦とその子供がひとり、ふた家族8人がふたつのゲルで遊牧生活をおくっていた。ちょうど1週間ほどまえにこの草原へやってきて、8月なかばまでここで過ごすつもりなのだという。 草原を彼らは季節ごとに移動していた。だいたい半径30キロメートルぐらいの円形のなかを移動し、そこから遠くはなれて遊牧することはしない。土地と自然を熟知しているし、ちかくに友だちもいるからだという。そして彼らは馬に乗り、牛を飼い、山羊と羊の群れをつれて大自然につつまれて生きる。家族の皆がのびやかで逞しそうだ。 ゲルのなかは意外にひろかった。奥さんが「ここへきてまだ間がないのでなにもありません」と申し訳なさそうにいながら、新鮮な山羊のミルクティーと馬乳酒でもてなしてくれた。馬乳酒はすこし生臭くて甘酸っぱい香りがした。スレンさんが「遠慮はいりませんよ」といって、まるで自分の家にいるかのように、テーブルのまわりを片づけて私のためにスペースを整えてくれる。「遊牧民は来客へのもてなしを大切にします。ゲルを留守にするとき、テーブルに食べ物や飲み物を置いていくのは、留守中に訪れた客人をもてなすためです。遊牧民はみな自然のめぐみで暮らしています。自然のめぐみを分けあうことは、遊牧生活ではあたりまえのことなのです」。 スレンさんによれば、ほとんどのモンゴル人は皆なんらかの形で遊牧生活を経験しており、牧畜をはなれて生活してきた人が少なくないそうだ。スレンさん自身にも遊牧経験があった。だから、突然の来客はふつうのことで、モンゴル人同士でお互いにわかりあえるのだとか。
2025.01.13
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図書館で『韓国の行動原理』という新書を、手にしたのです。小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪【韓国の行動原理】小倉紀蔵著、 PHP研究所、2021年刊<「BOOK」データベース>より日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。ただし韓国の法曹的能力は日本よりも高く、「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。さらに著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと論じる。韓国の実像を知るための視座が得られる一冊。<読む前の大使寸評>小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪rakuten韓国の行動原理「第二章 韓国の主役はだれか」で現代の韓国を、見てみましょう。p41~43<1 苛立つノーリターン国家>■「ナッツリターン」事件 韓国社会が抱えている巨大な問題のひとつとして、「財閥」という存在の暴力的なまでに自己中心的な振る舞いがある。財閥は、韓国が驚異的な経済成長を遂げて先進国に突き進んでいくためには絶対的に必要な装置だった。しかしそれは、「開発独裁」という、旧時代の圧倒的な資源集中の暴力性と並走する装置であった。だから開発独裁の時代が終わるとともに、ある意味で役割を終えるべきであった。 特に左派政治家や知識人たちからは、徹底的に批判されもした。しかし、たとえばサムスンやLG、ヒュンダイなどという財閥がなければ、中国や日本との厳しい経済競争には勝てないというのも、韓国人の大多数が持っている意識である。その意識の存在が、財閥企業の病理を長続きさせてきたともいえる。 その病理の一端を垣間見せたものとして、たとえば2014年12月に起きたいわゆる「ナッツリターン」事件があったのを、記憶しているひともいるかもしれない。韓国のナショナル・フラッグである大韓航空のチョヒヨナ副社長が、自社のフライトに乗ったところ、CAがナッツをサーブしたのだが、そのやり方が気に食わないとして激怒し、飛行機を出発空港に強引にリターンさせた、という事件である。これは、日本の「嫌韓派」および、「なんとなく韓国に違和感を抱いているふつうの日本人」の関心を強く引きつけた。「財閥は大韓民国に属する企業なのか」、いやそうではなく、「大韓民国という国家は財閥の支配下にある団体に過ぎないのではないか」とまで思わせるような傲慢な振る舞いを財閥はふだんからしてきた。そのことに国民は常日頃苛立っている。その苛立ちのさなかに、「ナッツリターン」が起きたのである。これを大韓民国政府が許しておくわけがなかった。当時の朴槿恵政権は、躍起になってこの問題を「財閥=悪」という図式の素に処理しようとした。国民は当然それを支持した。チョヒヨナ副社長はメディアの前に罪人のごとき無残な姿を晒さなくてはならなかった。 メディアのカメラの前では、堂々とした人間的な姿勢を取ることすら許されない。だがそのうちひしがれて許しを乞うかのような彼女の姿が、彼女のこころをそのまま表していると考える韓国人はひとりもいなかったはずだ。朴槿恵大統領(当時)もチョヒヨナ副社長が反省しているなどとは少しも思っていなかった。『韓国の行動原理』2:王朝社会(朝鮮)と、封建社会(日本)『韓国の行動原理』1:王朝的伝統の韓国、封建的伝統の日本
2025.01.12
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図書館で『韓国の行動原理』という新書を、手にしたのです。小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪【韓国の行動原理】小倉紀蔵著、 PHP研究所、2021年刊<「BOOK」データベース>より日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。ただし韓国の法曹的能力は日本よりも高く、「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。さらに著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと論じる。韓国の実像を知るための視座が得られる一冊。<読む前の大使寸評>小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪rakuten韓国の行動原理「第一章 韓国を正確に認識しなくてはならない」でもうひとつ、見てみましょう。p27~33<2 日本よりも先を行っている韓国>■王朝的伝統の韓国、封建的伝統の日本 たとえば法と道徳の関係について、嫌韓派の多くは、「日本は法治がきちんとしている立派な民主主義国家だが、韓国は情治や人治しかできず、三権分立もできていない前近代の国」という認識を持っている。これはブブbb的には正しい。 つまり高度に学問的な客観的知識によってある程度のサポートできる認識だといえる。だが、この枠組みが過度な信念体系になってしまうと、あきらかな誤謬の領域に突入し、日本の国益にも著しく反する認識となる。 韓国の法と道徳の関係について日本で初めて思想的な問題提起をしたのは、わたしではないかと思う。「市民」や「民主主義」「歴史」「道徳」「法」などという語彙を日本語と韓国語は共有しているが、これらが「両社会で同じ意味内容を持つ」と誤解するとき、日韓の対立が大きくなるとわたしは考えている。両国がいわゆる「体制の共有」をしたあとに、むしろ摩擦が増大化しているひとつの理由は、そこにある。 このような考えのもと、わたしは2014年に、現代韓国朝鮮学会という学会で、以下のような発表をした。同時に、日韓のいくつものメディアにおいてこの考えを述べた。 韓国での市民の概念は、「エリートから民衆へ」(80年代)、「民衆から市民へ」(90年代)、と変化し、そこで後期資本主義に遭遇して市民がグローバル化、情報化した。これに対して日本では、「エリートから大衆へ」(60年代)、「大衆から中間層へ」(70年代)、と推移し、その後グローバリゼーションの時代を迎えても、これに逆行して内向き化の傾向を深めた。 韓国では「わが国の市民は権力」といわれるし、政権よりもむしろ市民の「世論」のほうがパワーを持つ局面がしばしばある。これに対して日本では、「プロ市民」という言葉があるように、政治変革をうながす市民パワーに対しては、国民の冷淡な目が存在する。むしろ日本の市民運動は、政権交代のような大イシューではなく、日常生活と密着したこまごまとした課題解決にその本領を発揮しているというのは、日韓比較社会学における常識である。 この背景には、なにがあるのだろうか。わたしは、韓国の「市民」の淵源は儒教的な「士大夫」にあると考えている。近代への移行期に社会の「総両班化」が進行したという歴史も介在している。 両班とは伝統的な儒教的支配層である。これに対して日本の「市民」の淵源は、江戸時代の農村における「自治」にあると考える。近代における社会の「総中間層化」がそれを一般化した。 逆にいえば、韓国には法的な「自治」の概念が薄いのだが、これは王朝体制の遺風という側面が強いだろう。そして日本には道徳志向的な「反権力」の概念が薄いのだが、これは封建体制の遺風という側面が影響しているのであろう。前近代が王朝社会(朝鮮)だったのか、封建社会(日本)だったのか、の違いが大きいのである。 このように考えると、「現代社会をつくるうえで、なにがもっとも重要なメルクマールとなったのか」という問いに対して、韓国は王朝的(儒教的)伝統によって「道徳」がもっとも重要だったのだといえるし、日本では封建的(非儒教的)伝統によって「法」がもっとも重要視されたのだといえるかもしれない。 このことを裏打ちする事実として、韓国社会では反道徳的行為への生理的嫌悪がもっとも強いのに対して、日本社会では反遵法的行為への生理的嫌悪がもっとも強いということが挙げられうるであろう。自治は、「自分たちがつくった掟を守る」ということにおいて成立する。だが道徳は、いちど作られた方や合意による安定性を突破する力を持つ。 日本の近代化においては、大日本帝国憲法下においてもすでに法実証主義的なメンタリティが強く、これを強力な官僚機構の支配が下支えしてきたのだが、このことによって民主主義の機能不全という事態が継続して起こっている。民意が官僚にブロックされてしまい、政治に反映されにくいのだ。 これに対して韓国では、道徳志向的なメンタリティが強いために、「汚濁にまみれている現実の歴史より、理想的な仮想道徳歴史(バーチャル・ヒストリー)のほうが重要だ」という朱子学的な歴史観の専横が浸透し、これによって民主主義(道徳的理想を実現させるシステムだと韓国では考えられている)への過信が過剰化するとともに、それへの深い失望や絶望も同時に進行する。 もちろん日本にも韓国にも多様性があるので、個々のひとびとがすべて以上のように考えているわけではないが、大きな流れとしてこのような傾向がある、というのがわたしの仮設であった。(中略)■韓国の法曹的能力は高い そもそもわたしは、「日本では法が重視され、韓国では道徳が重視される」という認識を打ち出しはしたが、この場合に、韓国に対する蔑視や軽視の支線は介在していない。ところが日本の嫌韓派は、この認識をよりどころにして、韓国蔑視をしている。これが危険なのだ。 どこが違うのか。「韓国では道徳が重視される」という場合、法は道徳によって簡単に破られるのではない。つまり、道徳と法のあいだに緊張関係がないのではない。むしろ強い緊張関係がある。法は軽いがゆえに破られるのではなく、道徳が強いがゆえに破られるのである。「日本と違って韓国の民主主義は法を軽視するのでレベルが低い」と単純に考えるのは危険だ。 なにが危険なのか。(中略) 日本のロイヤー界のグローバル化に長年尽力してきたひとから聞いた話だが、「2019年から翌年にかけての民主化デモで香港が混乱したことによって、もっとも多くの利益を得るのは韓国かもしれない」ということだ。米国の弁護士事務所の多くは、これまでアジアの拠点をシンガポールと香港に置いていたが、これをシンガポールとソウルに変更しようという動きがあるという。東京は完全に蚊帳の外だという。弁護士の英語力を含めた能力の圧倒的な差と、グローバルな法思想の流行に対して日本の法曹界があまりにも鈍感であるためである。 ひとことでいって日本の法曹界は内向きにしか機能していない。これはきわめてゆゆしい動きだといわざるをえない。『韓国の行動原理』1:王朝的伝統の韓国、封建的伝統の日本
2025.01.12
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韓国ではユン大統領の弾劾で、泥沼のような戦いがヒートアップしているが・・・一方では、韓国のテレビ放映で日本の歌謡曲がやっと解禁されるようですね♪K Popが世界中で持て囃されるようになって、やっと日本歌謡を評価できるような余裕がでてきたのか。(実はYouTubeのアクセス先がすべて観えなくなっていたので、この際アクセス先を更新したのです。)*********************************************************昔、スナックのカラオケで歌っていた韓国演歌を思い出すために・・・以下のとおり「韓国トロットを巡ってみます」を復刻してみます。*********************************************************金曜の晩だからyou tubuで心おきなく演歌を巡っていたが・・・・韓国演歌を韓国トロット(Korean Trot)と言うんだそうですね。 そういえば、プレーヤーが壊れて以来レコードをかけていないが、李成愛のLPを1枚持っていたんだった♪韓流ブームのはるか以前に大使は李成愛にはまったが、李成愛は日本での韓国演歌のはしりだったな~。ということで、李成愛から韓国トロットを巡ってみます。カスマプゲカスマプゲ2大田(テジョン)ブルース大田ブルース (青江三奈) 釜山港へ帰れ「チョー・ヨンピル」「密陽アリラン」lee sun hee's "Dear j"Tears in Mokpo 伝統的なパンソリをyou tubeで探したが、正調すぎて?とっつきがよくないので・・・元気なパンソリテーストということでキム・ヨンジャ・オナラをあげてきます。日韓の歌謡曲入門韓国つながりでyou tubuを巡っていたら、茨木のり子のわたしが一番きれいだったときがヒットしました。詩をyou tubuで見られるんですね♪・・・・さすが玉石混交のyou tubuだ。おまけです。・・・・日本初のラップミュージックといわれる? おらこんな村いやだ!です。(大使 遅れていますよ)しかし、このアホな娘っ子達は、どの村の子なんでしょうね?*********************************************************■2008.11.28XML韓国トロットを巡ってみますhttps://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/200811280000/■2023.05.02XML「韓国トロットを巡ってみます」(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202305020000/
2025.01.11
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砂漠といえば私のツボが疼くわけで・・・「中国、モンゴルの砂漠を訪ねて」という本を読み直してみようと思った次第です♪*********************************************************図書館で「中国、モンゴルの砂漠を訪ねて」という本を手にしたのです。当時(2014~19年)のモンゴルのゴビ砂漠のカラー写真が多く見られる本になっているが・・・現在ではビザが下りないのではないでしょうか。【中国、モンゴルの砂漠を訪ねて】 大谷和男著、風詠社、2020年刊<「BOOK」データベース>より砂漠には人を惹きつける不思議な魅力がある。高さ500m超の砂山、彼方まで続く地平線、砂の世界に浮かぶ湖、満天の星、美しい日の出、動物が描かれた岩絵…。バダインジャランの雄大な自然に魅せられ通い続けた砂漠歩きの記録。<読む前の大使寸評>当時(2014~19年)のモンゴルのゴビ砂漠のカラー写真が多く見られる本になっているが・・・現在ではビザが下りないのではないでしょうか。rakuten中国、モンゴルの砂漠を訪ねてバダインジャラン砂漠まず「Ⅱ章」で、内モンゴル自治区の砂漠(続き)を、見てみましょう。p109~119<2‐1 バダインジャラン砂漠(2014年)> 初めて砂漠歩きを試みたのがバダインジャラン砂漠で、その初めてのときの記録から紹介したい。砂漠を本格的に歩くのは初めてだったので、がむしゃらに歩いてみたところ膝には優しいということが分かったが、急斜面の登りは蟻地獄のようになり結構大変なことも分かった。 また、こんなに綺麗な風景が中国にあるということを知ったし、風さえ吹かなければ空気は綺麗で快適なせかいであるということも知った。しかし風が吹くとテントの中にいても砂まみれとなり大変なこともよく分かった。この最初の体験から、その後別の砂漠を経験したが4年後、5年後にバダインジャラン砂漠に再び戻ってきてしまったという話である。■(1)はじめに 膝の悪化に伴い色々なことを考えてきたが今回は「砂漠」を考えてみることにした。砂漠を歩くとはどういうことか? 今回はまずそのイメージを掴むため歩いてみようと思った。狙いは中国ではまだ行ったことのない内モンゴル自治区の砂漠。本来内モンゴル自治区の砂漠の旅の最適時期は7~8月で、4~5月は強風の時期ということだが、砂漠の旅を知るためには却って条件の悪い時期でもよいと開き直り出かけた。「楽しくない旅」、「何でこんあ所へ来てしまったのか」と思う旅になることを覚悟して出発した。 砂漠は幾つか候補があったが、砂漠のヒマラヤと形容されていることから巴丹吉林砂漠に興味を持ちこの地に決めた。旅の手配はいつものように中国の旅行会社の〇さんにお願いした。得意の単独行である。■(2) 行程(2014年 4/29~5/5 詳細は中略)■(3) メンバー 大谷和男単独■(4) 装備、(5) 食料、(6) ネット情報(詳細は中略)■(7) 記録 2014・4・29 東京‐上海‐蘭州 今日は移動のみだが、蘭州についたら明日と帰りに使用する列車のチケットを入手しなければならないのがポイント。蘭州に来たのは9年ぶり。上海は気温が高かったが蘭州はそうでもない。しかし空気が悪い。空港から列車のチケット交換所までタクシーで向かう途中タクシーの中に居ても喉がいがらっぽい感じ。空港は町の中心から離れているのと渋滞で時間がかかった。(中略) 時間はかかったが蘭州駅では無事チケットへの交換ができてほっとする。後は泊るホテルを探すだけだがなかなか見つからない。駅から離れてしまったところで、面倒なのでタクシーに乗ると何と駅のすぐそばでその前を歩いて通り過ぎていたことが分かった。しかしホテルに無事着いたことに安堵した。 蘭州は初めてではない。かつて出張で金昌にある企業を訪問するため蘭州に来たことがある。上海から飛行機で蘭州の空港に着陸しようとしたとき、窓から見えた大地があまりにも赤茶けていた砂漠地帯だったので火星に来てしまったのではないかと思ったほどだった。出張のときは蘭州から車で金昌まで行った。確か5時間くらいかかったと思うが、今回は明日汽車で金昌駅に向かう。 今回は名物の金昌ラーメンは時間が無く食べなかったが、かつて出張したときには着くとすぐに食べた。ラーメンと言っても実質うどんだが、上海に戻ってからも蘭州ラーメンを掲げる多くの店で5元の蘭州ラーメンを食べ続けた。旨いかどうかはスープの味で決まり店によってもずいぶん違う。 ついいろいろなことを思い出してしまうが、明日の朝も早いので日本から持ち込んだウイスキーを呷って寝る。長い1日だった。 (中略) 2014・4・30 蘭州‐金昌‐巴丹吉林鎮‐砂漠入り口‐敦徳吉林 蘭州発7:45の汽車に乗るのに1時間前の6:45に駅に行き待合室に入ると、とにかく人が多く圧倒される。時間に十分余裕があると思っていたが、しばらくすると自分が乗るべき列車の改札が始まった。こんなに多くの人が本当に乗れるのかと思うほどの長蛇の列に並び大群衆と共にホームに向かうが改札を通るときがやはり中国人らしく我先にという人ばかりで、改札の通過が大変だった。 ここ2年ほど中国に来てなかったので中国人に圧倒されている自分を感じた。しかし列車に乗り込むと一変し、軟座のため乗っている人の質が違うのか静かに過ごせそうだったのでほっとした。座って砂漠に関する文献に目を通していると汽車は静かに発車した。 (中略) 金昌に着くとかなりの強風でこの先が思いやられた。予定通り迎えは来ていた。タクシーのような車に乗り巴丹吉林鎮に向かいそこで4WDの徐さんとスイッチ。食料、水等の買い物をして出発。これから砂漠の4泊5日の間、徐さんと2人の旅となる。徐さんは4WDで先を行き大谷が後を一人で歩いていくというスタイル。 幹線道路の砂漠入口から砂漠に入ると天気は回復していたが風がやや強い。砂漠に入ってもすぐに歩くことはせずしばらく4WDで進む。私も全て歩きたいなどという拘りはないので徐さんに任せた。砂漠の中に入ると軟らかい砂上へと変わり徐さんはタイヤの空気圧を下げた。『中国、モンゴルの砂漠を訪ねて』3:内モンゴル自治区の砂漠『中国、モンゴルの砂漠を訪ねて』2:トングリ砂漠(2016年)『中国、モンゴルの砂漠を訪ねて』1:タクラマカン砂漠
2025.01.11
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図書館で『韓国の行動原理』という新書を、手にしたのです。小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪【韓国の行動原理】小倉紀蔵著、 PHP研究所、2021年刊<「BOOK」データベース>より日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。ただし韓国の法曹的能力は日本よりも高く、「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。さらに著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと論じる。韓国の実像を知るための視座が得られる一冊。<読む前の大使寸評>小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪rakuten韓国の行動原理「第一章 韓国を正確に認識しなくてはならない」の冒頭を、見てみましょう。p22~25<1 日本の韓国認識は甘すぎる>■「朝鮮半島認識」が欺瞞だった時代 この20年ほどのあいだに、日本人の朝鮮半島認識の質は全般的にいえば、飛躍的に高くなった。 それ以前は主に、韓国語・朝鮮語を解しない学者や評論家たちが、偏ったイデオロギーによって「分析もどき」をしていただけだといってよい。表面上はいかにも立派な言説のように見えたとしても、その中身は、現場の実態を無視した政治的見解にすぎなかった。現地の言葉を解さないひとがその地域の分析をするという知的欺瞞が、もっとも大手を振ってまかりとおっていたのが「朝鮮半島認識」という分野だった。 右も左も同断である。ひとことでいって20年前までの日本における韓国・朝鮮認識は、左右それぞれの立場からの政治的メッセージそのものであり、実態とは乖離しており、認識というよりは信念体系の表現であったといってよい。 私事で恐縮だが、わたしが『韓国は一個の哲学である』(講談社現代新書)という本を出したのが、いまから23年前(1998年)である。この本は刊行されてすぐ、実に数多くの新聞・雑誌で書評された。だが、諸表してくれたのは主に、それまで日本で「朝鮮半島認識」を主導したり、それにかかわっていた人たちではなかった。そういう人たちはこの本を、ほとんど無視した。無視せざるを得なかったのであろう。 わたしは1988年から8年間、韓国の知性的プライドのど真ん中であるソウル大学で韓国哲学を研究した。わたしの韓国認識のレベルは、政治的な信念体系である日本の「朝鮮半島認識」とは、懸隔の差があったと思う。これは自慢なのではなく、おそらく、事実である。だから、それまでヘゲモニーを握っていた人々は、この書を無視したのであろう。■道徳指向性の淵源となった朱子学 この『韓国は一個の哲学である』という本でわたしが主張したことを一言でいえば、「韓国人は道徳を叫ぶが、それは韓国人が道徳的だからなのではない」ということだった。これはわたしが8年間、韓国社会をつぶさに見聞きした結果得た認識である。 わたしの核心的な疑問は、「韓国人はなぜ、自分たちがさして道徳的な生を営んでいるわけでもないのに、四六時中、道徳ばかり叫んでいるのか」ということだった。これをわたしは「道徳志向性」という言葉で表現した。そしてその傾向性の淵源は、朝鮮王朝を五百年間支配した朱子学にあると見た。 朱子学は儒教の一学派で、南宋の朱子が集大成した学問である。元代以降の中国および朝鮮王朝では主流の世界観として君臨することになる。その特徴は、宇宙や人倫社会のすべてを理と気で説明することにある。 気とは霊的な物質であり、理とは根源的な道徳である。このうち理は、宇宙の秩序の原理であると同時に人間関係の根本を規定する道徳でもある。朱子学的な社会においては、この理を体現している人間でなければ主体性を持つことができない。理を体現できなければ、他者に支配されてしまうのである。だから、人間関係がすべて、「自分と相手とどちらがよりたくさん理を体現しているのか」という競争的なものにならざるを得ないのである。ウーム 何やら難しいが、韓国を上から目線で論じているのがちょっと気になるのである。
2025.01.10
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台湾国籍を持つ東山彰良が直木賞を受賞したそうで、これこそ漢字文化圏の賜物ではないかということで以下のとおり復刻してみます♪*********************************************************図書館で『ありきたりの痛み』という本を手にしたのです。おお 直木賞作家の東山彰良の本やないけ♪台湾国籍を持つ東山彰良は9歳のときに来日したそうで、現在は大学で中国語を教えているそうです。・・・その経歴に、まず惹かれるものがあります。【ありきたりの痛み】東山彰良著、文藝春秋、2016年刊<「BOOK」データベース>より日本と台湾を行き来して過ごした子ども時代。偏愛する作家と音楽、そしてテキーラ。毎週連載した映画コラム。直木賞受賞からパーティーまでの、狂騒の一ヶ月ー新・直木賞作家初のエッセイ集。<読む前の大使寸評>『ラブコメの法則』という小説の読破には断念したのだが、このエッセイ集はとっつきやすいのではなかろうかと思うのです。rakutenありきたりの痛み この本は、主に東山さんの映画評を集めた構成になっているのだが・・・ここで、その映画評の一つを見てみましょう。p104~105『海角七号 君想う、国境の南』より 明けまして、おめでとうございます。 この時期、いつもどこか暖かいところへ逃げたくなる。といっても、俺の場合、台湾くらいしか行くところなんてないのだけれど。もう1年半くらい帰ってない。子供のころは祖父母に会いたくて帰っていたのだが、祖父母が他界してからは、もっぱら食い物のためだけに帰っている。 朝は熱々の豆漿(豆乳)と油條(細長い揚げパン)、昼は小南門で牛肉麺、もしくは永康街で小籠包、おやつには公館で豆花(にがりを入れずに作った豆腐のスウィーツ)を食い、夜は士林や華西街の屋台で一杯ひっかける。人間、魂がしっくりくる場所というのがあるのだ。 この映画は台湾最南端の小さな街、恒春が舞台だ。台北でミュージシャンになる夢に破れ、故郷の町で郵便配達をしている阿嘉は、郵便物のなかにいまはもう存在しない住所に宛てた手紙を見つけてしまう。それは日本統治時代に海角七号と呼ばれていた場所。宛名は小島和子。物語は阿嘉が町興しのために結成したバンドの奮戦記と、過去からとどくこの謎めいた手紙にこめられたある日本人の想いが錯綜して進む。 この作品は福岡では試写がなかった。一昨年の秋に台湾に帰ったとき、叔母に強烈に薦められて観に出かけた映画だ。その時点で公開二ヶ月が過ぎていた。おまけに俺が観たのはレイトショー。なのに、超満員だった。しかも、びっくりするくらい年齢層の幅が広かったのを憶えている。 フライドチキンの匂いと人いきれのなかで、俺たちは一丸となってスクリーンに映し出される物語に大笑いし、ホロリとさせられた。 残念なことがあるとすれば、それは俺が台湾語がぜんぜんわからないこと。この映画の最大の面白さであるファンキーな台湾語のやりとりを、字幕にたよらなくてはならなかった。爆笑しているまわりの年寄りたちを見るにつけても、この映画のセリフ運びは彼らの魂にしっくりきているのだろうなぁと思い、ちょっぴり嫉妬を覚えた夜だった。もう1本、『ディア・ドクター』について見てみましょう。p86~87『ディア・ドクター』より 伯父が死んだ。肺がダメになり、自力で呼吸することができなくなった。若いときは船乗りで、唾の吐き方がなんともかっこよく、俺もよく真似をしてそこらじゅうにペッペッと吐いたものだ。人工呼吸器をつけることになると医者に告げられたとき、伯父はカラッと言ってのけたそうだ。もう十分に生きたから治療は結構。だけど家族としては、手をつくせば延命できるかもしれないのに、みすみす死なせるわけにはいかない。が、伯父は初志を貫徹した。家族の顔を立てるためにちょろっと入院はしたけれど、とっとと退院し、さっさと人生から手を引いてしまったのだ。そんな伯父を俺は誇りに思うが、最後には伯父の願いを聞き入れた義理の伯母のことはもっと誇りに思う。 この作品はそういうことを言っているのかもしれない。山間の小さな村の医師、伊野(笑福亭鶴瓶)が突然失踪した。伊野はその骨身を惜しまない献身ぶりで尊敬を集めていただけに、村人の動揺は大きい。なにより、彼はその村落のただひとりの医者なのだ。伊野の失踪を追う刑事たちの足跡を縦糸とし、失踪の二ヶ月前に研修医として赴任してきた相馬(瑛太)と伊野の触れあいを横糸にして物語りは進む。都会的な若い相馬が医療に対する伊野の姿勢に心を動かされ、次第に医師としての在り方に目覚めていく一方、現在進行形で伊野の秘密が暴かれていく。 この作品は、一方で不治の病に冒されたときに死を選択することのむずかしさを、他方では倫理なんかを超越した個人的な善、言いかえれば当事者だけにしかわからない善を描いている。いちばん大切なことはなんなのか?あなたのその決断はもしかしたら病に冒された者のためなんかじゃなく、自分が楽になるためなんじゃないのか?そんなことを静かに問いかけてくる。 それにしても、社会としては到底容認できない事態に直面したとき、問答無用で味方になってくれる人がいるというのはなんと心強いことだろう。死ぬときくらい自分として死にたいものだ。東山さんの映画評を見てすぐに、イラチな大使は大学図書館に向かい、この映画をDVDで観たのです♪【ディア・ドクター】西川美和監督、2000年制作、2016.7.02観賞<Movie Walker作品情報>より「ゆれる」の西川美和によるミステリアスな人間ドラマ。山あいの村で、人々から慕われていた医師の失踪の原因とは? 数々の作品で独特な存在感を示してきた笑福亭鶴瓶が映画初主演。<大使寸評>失踪の原因については、ネタばれになるので明かしません。皆さんも知らないままで観ることをお奨めします。鶴瓶を主演に据えた監督の英断がええでぇ♪movie.walkerディア・ドクター『ありきたりの痛み』2:直木賞作家の東山彰良『ありきたりの痛み』1:東山さんの映画評*********************************************************■2016.07.02XML『ありきたりの痛み』https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201607020001/
2025.01.10
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図書館で『オンガクハ、セイジデアル』という本を、手にしたのです。ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。【オンガクハ、セイジデアル】 ブレイディみかこ著、 筑摩書房、2022年刊<「BOOK」データベース>よりイギリスの出来事が、その先の未来と、今の壊れた日本を予見する。ロックと英国の社会・政治を斬りまくる初期エッセイ。『アナキズム・イン・ザ・UK』の前半部に大幅増補。著者自身が体験してきた移民差別と反ヘイト。拡大するアンダークラス。イギリスの音楽から労働者階級のプライドを自覚した著者にとっても、音楽と政治は切り離せない。<読む前の大使寸評>ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。rakutenオンガクハ、セイジデアル『第二章 音楽とポリティクス』で、1930年代から1945年までのイギリス現代史を、見てみましょう。p213~215<キャピタリズムと鐘の音> なんで年頭になるとわたしは左翼の人になるのだろう。 昨年(2013年)の正月は紅白の「ヨイトマケの歌」を見ながら、日本の労働者階級について考えていた。で、今年はケン・ローチ監督のドキュメンタリー『The Spirit of 45』のDVDを見ていたのだが、この作品はケン・ローチが昨年11月に発足させた新左翼政党レフト・ユニティーのコテコテのプロパガンダ映像である。一部メディアには酷評されたが、しかしこれを見ると、英国には社会主義国だったとしか言いようのない時代があったのだとわかる。 タイトルで謳われている1945年とは終戦の年だ。 日本が降伏を宣言し、マッカーサーが神奈川県に降り立った年である。 一方、戦勝国の英国では、国を勝利に導いたチャーチルの保守党が選挙でなぜか大敗し、労働党政権が誕生した年だった。 保守党政権下の1930年代は貧富の差が極端に拡大した時代だったという。「貧民の子供はよく死んだ」と証言している老人がいるが、国の至るところにスラムが出現し、貧者が集合的に檻の中に入れられ切り捨てられている様子は現代の英国とも重なる。開戦で真っ先に戦地に送られたのはこうした貧民だったわけだが、彼らは戦地で考えていたという。「俺たちはファシズム相手にこれだけ戦えるのだから、戦争が終わったら、力を合わせて自分たちの生活を向上させるために戦えるんじゃないか」と。 終戦で帰国した兵士たちは、空襲で破壊された街や、戦前よりいっそう荒廃したスラムを見て切実に思ったそうだ。「こりゃいかん。俺ら、別に対外的な強国とかにはならんでいいから、一人ひとりの人間の生活を立て直さな」と。 それは「ピープルズ・パワー」としか言いようのない下から突き上げるモメンタムだったという。 戦勝国の名首相(チャーチルは英国で「史上最高の首相」投票があるたびに不動の一位だ)が、戦争で買った年に選挙で大敗したのである。それは、当時は純然たる社会主義政党であった労働党が、「ゆりかごから墓場まで」と言われた福祉国家の建設を謳い、企業を国有化して人びとに仕事を与えることを約束し、子供や老人が餓死する必要のない社会をつくると公約して戦ったからだ。労働党にはスター党首などいなかった。彼らは本当にその理念だけで勝ったのだ。 UKの公営住宅地は、現代では暴力と犯罪の代名詞になっているが、もともとは1945年に政権を握った労働党が建設した貧民のための住宅地だ。あるスラム出身の老人は、死ぬまで財布の中に「あなたに公営住宅をオファーします」という地方自治体からの手紙を入れてお守り代わりにしていたという。浴室やトイレがある清潔な家に住めるようになったということは、彼らにとっては一生お守りにしたくなるほどの福音だったのだ。 1930年代には無職だった人びとも、鉄道、炭鉱、製鉄業などの国営化によって仕事をゲットし、戦時中に兵士として戦った勢いで働いた。「ワーキングクラスの人間は強欲ではないんです。各人が仕事に就けて、清潔な家に住めて、年に二回旅行できればそれ以上は望まないんです」 と、ある北部の女性が『The Spirit of 45』で語っている。『オンガクハ、セイジデアル』1:アナキズム・イン・ザ・UK
2025.01.09
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図書館で『オンガクハ、セイジデアル』という本を、手にしたのです。ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。【オンガクハ、セイジデアル】 ブレイディみかこ著、 筑摩書房、2022年刊<「BOOK」データベース>よりイギリスの出来事が、その先の未来と、今の壊れた日本を予見する。ロックと英国の社会・政治を斬りまくる初期エッセイ。『アナキズム・イン・ザ・UK』の前半部に大幅増補。著者自身が体験してきた移民差別と反ヘイト。拡大するアンダークラス。イギリスの音楽から労働者階級のプライドを自覚した著者にとっても、音楽と政治は切り離せない。<読む前の大使寸評>ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。rakutenオンガクハ、セイジデアル『第一章 アナキズム・イン・ザ・UK』の冒頭から、見てみましょう。p17~20<出戻り女房とクール・ブリタニア> 80年代に英国とアイルランドを行き来し、いったん日本に帰国したものの、再渡英して現在に至っているわたしとUKとの関係は、いわば古亭主と出戻り女房のような関係と言えるが、わたしが出戻って来た96年というのは、ブリットポップの時代であった。 それは、長々と続いた保守党政権が末期の瀕死状態になっていた年で、トニー・ブレアの労働党が支持層を広げまくり、「世の中は変わる」という空気が満ち満ちていた。80年代の英国しか知らなかったわたしは、「へっ? 英国ってこんなにポジティヴなところだったっけ?」とたいへん訝しく思った。 日系新聞社の駐在員オフィスの学生バイトとして、編集部の電話取りや使いっ走りをやっていたわたしは、96年から97年にかけてのメディア人たちの高揚感を覚えている。ジャーナリスト街として知られているフリート・ストリートのフォト・プリント屋に行っても、新聞社に資料を借りに行かされても(〇)、そこで見かけるメディア人たちは、皆、仕事をしていた。というか、「今が仕事をする時だ」というムードが漂っていた。 みんな腕まくりで世の中を変える歯車をプッシュしようとしているというか、一丸となって前方に転がろうとしている感じがあった。 で、97年にブレアの労働党は大勝をおさめて政権を取るわけだが、もう嫌になるほど耳にした選挙戦での労働党のテーマ曲はディー・リームの“Things Can Only Get Better”。思いっきりベタである。が、国民はそれに乗ろうとしていた。いやー。何、このUKのUS化。と違和感をおぼえたのは言うまでもないが、ひとつだけ鮮烈に記憶しているのが、総選挙の直前に見た単発ドラマのことである。 当時、キングスロードにある金持ちの老人夫婦の屋敷に下宿していたわたしは、この老夫婦(爺さんの方は日本人の血が半分入っていた)と一緒に当該ドラマを見ていた。 それは総選挙で大勝する架空の政党の党首とその周囲をの政治家たちを描いた話だった。「見栄えがして、若くて、スピーチがうまい」というそれだけの理由で首相の地位を勝ち取る、“セレブリティー系”とでも呼べるような軽薄なせいじかを描いた風刺ドラマである。 もちろん、主人公の名前はトニー・ブレアではなかったし、他の登場人物にしても同様であった。今となっては放送局すら覚えていないし、タイトルも、出演俳優の名さえ覚えていないが、おそらくチャンネル4か、意外とBBCだった可能性もある。 こういうドラマを総選挙直前に放送するのって、ちょっと凄いんじゃないか。と思った。「日本じゃあり得ない。これって、ブレアのことですよね」 と、わたしが言うと、「英国民は、彼が実はこういう人物であることを知っている。ちゃんと知っていて、それでも一票を投じるんだ。ということを伝えておきたいドラマだと思う」 と大家の爺さんは言った。97年頃のイギリスの総選挙の選挙戦が語られているが・・・これって2024年の日本の選挙戦や兵庫県知事選挙とよく似ているわけだ。つまり選挙違反について法規制がいい加減というか無いに等しかったことである。「ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー」6より
2025.01.08
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<是枝監督アンソロジー(復刻)>カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュという是枝監督が尊敬する2人の女優の初共演とのことで・・・興味深いのです♪この二人と比較する日本人女優なら、尾野真千子とYOUというのはどうかな?『尾野真千子の世界』(復刻)より*********************************************************カンヌ国際映画祭のパルムドール賞受賞で話が持ちきりの是枝監督、リリー・フランキーであるが・・・リリーさんの演技力は、前作『そして父になる』で証明済みでしたね♪それから、是枝作品に登場した役者としてはYOUさんの怪演もよかった。・・・ということで、是枝監督アンソロジーの追記、見直しを行なったのです。・こんな雨の日に(2019年刊)・撮影監督との対談(2018年対談)・『映画にまつわるxについて(2)』(2017年刊)・『役者リリー・フランキー』(2015年)・『歩くような速さで』(2013年刊)・そして父になる(2013年)・空気人形(2009年)・歩いても 歩いても(2007年)・花よりもなほ(2006年)・誰も知らない(2004年)・是枝監督と姜尚中さんの対談映画『誰も知らない』を観たのだが、あらすじはもううろ覚えだけど、母親役のYOUさんの演技が凄かったことは、いまだに覚えています。(地でやっただけかもしれないが―笑)R5:『こんな雨の日に』を追記【こんな雨の日に】是枝裕和著、文藝春秋、2019年刊<「BOOK」データベース>より映画コンテ、自身が撮影した写真、撮影の記録とともに、是枝監督自身が映画について、現在の想いを綴るー<読む前の大使寸評>カトリーヌ・ドヌーヴとジュリエット・ビノシュという是枝監督が尊敬する2人の女優の初共演とのことで・・・興味深いのです♪rakutenこんな雨の日に『こんな雨の日に』2:はじめに:是枝裕和『こんな雨の日に』1:友情の物語<撮影監督との対談>是枝監督と撮影監督の瀧本さんとの対談が、『映画の言葉を聞く』という本に載っているので紹介します。【映画の言葉を聞く】安藤紘平, 他、フィルムアート社、2018年刊<「BOOK」データベース>より名だたる巨匠から気鋭の若手まで、映画監督、俳優、テレビディレクター、プロデューサーなどの映像制作者たちが、実作をめぐって語る白熱の映画講義!<読む前の大使寸評>表紙の副題にもあるとおり、早稲田大学講義禄となっていて堅い本かと思ったが・・・ぱらぱらとめくってみると、登場する映画人、その内容などの充実ぶりに驚くわけです。rakuten映画の言葉を聞く『映画の言葉を聞く』2:撮影監督の瀧本さん【映画にまつわるxについて(2)】西川美和著、実業之日本社、2017年刊<「BOOK」データベース>より映画『永い言い訳』と温かく濃密でかけがえのない五年の日々。【目次】映画にまつわるxについて(x=エール/x=撮る/x=起源 ほか)/小説 ガラスごしの空/書評・映画評(『ハズバンズ』によせて/男の中の男/「怖さ」の上に成り立つ食)/エッセイ(言葉とつきあう/タジン鍋/銀座ヒット ほか)<読む前の大使寸評>おお『ディア・ドクター』の西川美和やないけ♪…ということで、画像のない文字ばっかりの地味なこの本を借りたのです。rakuten映画にまつわるxについて(2)『映画にまつわるxについて(2)』1byドングリ<『役者リリー・フランキー』>カンヌ国際映画祭のパルムドール賞受賞で話が持ちきりの是枝監督、リリー・フランキーであるが・・・リリーさんの演技力は、前作『そして父になる』で証明済みでしたね♪・・・ということでマルチタレントのりりーさんを役者に限定して集めてみます。といっても、いまのところ以下の3作ですけど。・そして父になる(2013年)・洞窟おじさん(2015年NHK放送)・海街diary(2015年)【そして父になる】是枝裕和監督 2013年制作<Movie Walker作品情報>より6年間愛情を注ぎ、育ててきたわが子が、もし他人の子だったら? 突然、過酷な現実にさらされた2組の夫婦の姿を映し出すヒューマンドラマ。『誰も知らない』の是枝裕和監督が、福山雅治を主演に迎えた深遠なドラマは、第66回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門に出品されるや、審査員賞に輝いた。<大使寸評>主演は福山雅治であるが、リリー・フランキーの演技力には驚いたのです♪Movie Walkerそして父になるそして父になる・公式サイト【海街diary】是枝祐和監督、2015年制作、H27.11.22観賞<Movie Walker作品情報>より海の見える街で暮らす個性的な4姉妹と周囲の人々との交流を描いた吉田秋生の同名コミックを『そして父になる』の是枝裕和監督が映画化した人間ドラマ。綾瀬はるか、長澤まさみ、夏帆、広瀬すずという日本映画界を代表する女優たちが4姉妹に扮する。3人の母親役の大竹しのぶをはじめ、堤真一、加瀬亮ら豪華キャストが集結。<大使寸評>豪華キャストでありながら、各キャストがでしゃばらないストーリーで、それぞれが存在感を発揮している♪まっとうな人間ドラマであり、文句をつける余地はないのだが・・・なんかトゲが取れた是枝監督なんて、監督らしくないという気もするわけです。Movie Walker海街diary <『歩くような速さで』>図書館で『歩くような速さで』という本を手にしたのです。是枝監督といえば、ドキュメンタリータッチの映画作りが知られているわけで・・・・この本に、その裏話が載っているのではないかと思ったのです。【歩くような速さで】是枝裕和著、 ポプラ社、2013年刊<「BOOK」データベース>より【目次】1章 映像の周辺で/2章 日々の風景/3章 遠くて近い/4章 役者を巡って/5章 メディアの間で/6章 悼む/7章 3月11日、それから<読む前の大使寸評>是枝監督といえば、ドキュメンタリータッチの映画作りが知られているわけで・・・・この本に、その裏話が載っているのではないかと思ったのです。rakuten歩くような速さで<是枝監督と姜尚中さんの対談>12日のNHKのインタビュー番組で、姜尚中さんと是枝監督の対談が見られたが、良かった♪姜さんと是枝監督は初対面だったようだが・・・まさに、スイッチインタビュー「達人達」のコンセプトが良く表れた、なかなかの取合せだったと思うのです。SWITCHインタビュー 達人達(たち)「是枝裕和×姜尚中」より是枝監督は子役にはシナリオを渡してないそうだが、このあたりがドキュメンタリーを撮ってきた監督の手法なんだろう。尾野真知子は是枝監督の手法に戸惑いながら、役作りに悩んだと語っていたが・・・このように、監督と俳優の共同作業として物語が作られていくわけですね。
2025.01.08
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今回借りた3冊です。だいたい支離滅裂に借りているけど、今回の傾向は強いていえば、「手当たり次第」でしょうか♪<市立図書館>・オンガクハ、セイジデアル・韓国の行動原理・ユーラシア・ダイナミズム<大学図書館>(ただいま市民への開放サービスを休止中)図書館で手当たり次第で本を探すのがわりと楽しいが・・・これが、図書館での正しい探し方ではないかと思ったりする(笑)***********************************************************【オンガクハ、セイジデアル】 ブレイディみかこ著、 筑摩書房、2022年刊<「BOOK」データベース>よりイギリスの出来事が、その先の未来と、今の壊れた日本を予見する。ロックと英国の社会・政治を斬りまくる初期エッセイ。『アナキズム・イン・ザ・UK』の前半部に大幅増補。著者自身が体験してきた移民差別と反ヘイト。拡大するアンダークラス。イギリスの音楽から労働者階級のプライドを自覚した著者にとっても、音楽と政治は切り離せない。<読む前の大使寸評>ブレイディみかこは『ぼくはイエローでホワイトで、ちょっとブルー』の著者にして、貧乏人の味方のような著作が多いのでチョイスしたのです。rakutenオンガクハ、セイジデアル【韓国の行動原理】小倉紀蔵著、 PHP研究所、2021年刊<「BOOK」データベース>より日韓請求権協定に関わる報道に接して、韓国人の法意識に疑問を持つ人は少なくない。著者は韓国は法よりも道徳にこだわる国だと説く。朱子学の影響で、韓国では道徳は敵を叩き潰すための武器になっている。また、韓国の前近代が王朝であり、日本の前近代が封建社会であったことの違いも大きいといえる。ただし韓国の法曹的能力は日本よりも高く、「法を軽視する韓国の民主主義はレベルが低い」と考えるのは危険である。さらに著者は韓国を国家と思わず、一つの「運動団体」と捉えたほうがよいと論じる。韓国の実像を知るための視座が得られる一冊。<読む前の大使寸評>小倉紀蔵さんの専門は東アジア哲学とのことで・・・なにやら難しそうで、興味深いのである♪rakuten韓国の行動原理【ユーラシア・ダイナミズム】 (本の画像は入手できず)西谷公明著、 ミネルヴァ書房、2019年刊<「BOOK」データベース>より広大無辺の地平ユーラシア。冷戦終焉後の中国とロシアの関係は、海洋国家日本で生きる我々にとっていかなる意味を持つものなのか。政治、経済、地理、歴史、言語、宗教、文化などの側面から見極める大陸の地政学。<読む前の大使寸評>追って記入rakutenユーラシア・ダイナミズム
2025.01.07
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『朝日デジタルの書評から』フォームや『読みたい本』フォームを作っているのだが、これを市図書館の予約に利用しようと、思い立ったのです。これまでの予約内容と予約候補は以下のとおりです。<予約中>・絲山秋子『神と黒蟹県』(3/02予約、副本3、予約63)現在11位・内田樹『勇気論』(7/07予約、副本?、予約?)現在1位・消費者金融ずるずる日記(8/27予約、副本6、予約112)現在61位・パッキパキ北京(8/29予約、副本9、予約111)現在41位・転がる珠玉のように(9/05予約、副本7、予約87)現在40位・原爆裁判(9/11予約、副本?、予約133)現在80位・沈む日本4つの大罪(10/10予約、副本?、予約?)現在6位・官僚国家 日本の闇(10/28予約、副本2、予約47)現在36位・森永卓郎『身辺整理』(11/20予約、副本4、予約76)現在66位・金原ひとみ「ナチュラルボーンチキン」(12/03予約、副本?、予約?)現在137位・おかしゅうて、やがてかなしき (12/12予約、副本?、予約?)現在2位・猫社会学、はじめます(12/17予約、副本?、予約?)現在18位・宙かける教室(12/28予約、副本1、予約388)現在382位<カートで待機中>・N・ネフスキー著『月と不死』・グレタたったひとりのストライキ・カズオ・イシグロ『夜想曲集』・沢木耕太郎『深夜特急』<予約候補>・中野翠『ほいきた、トシヨリ生活』・鴨志田譲×西原理恵子『アジアパー伝』:図書館未収蔵・ジョージ・ミーガン『世界最長の徒歩旅行』:図書館未収蔵・井上ひさし『本の運命』・ジェイムズ・ジョイス『フィネガンズ・ウェイク』・ケン・リュウ『草を結びて環を衡えん』:図書館未収蔵・九段理恵『東京都道場塔』:図書館未収蔵・外山滋比古『思考の整理学』・ガブリエル・ガルシア=マルケス『百年の孤独』・「中国」はいかにして統一されたか・街道をゆく「モンゴル紀行」「南蛮のみち」・畑正憲『どんべえ物語』:図書館未収蔵・ヤマザキマリ『水木しげる厳選集 異』:図書館未収蔵・書いてはいけない日本経済墜落の真相:図書館未収蔵・金水敏『よくわかる日本語学』・闇の中国語入門・奪還 日本人難民6万人を救った男:・花まんま・森永卓郎『官僚生態図鑑』:図書館未収蔵・水族館飼育員のキッカイな日常・麻田雅文『日ソ戦争』・筒井康隆『エロティック街道』<予約分受取:9/01以降> ・パンとサーカス(8/28予約、9/01受取)・川上未映子『黄色い家』(7/24予約、9/12受取)・高野秀行『イラク水滸伝』(1/06予約、9/22受取)・池澤夏樹『ノイエ・ハイマート』(6/29予約、10/13受取)・三浦しおん『しんがりで寝ています』(4/12予約、10/27受取)・有田芳正『誰も書かなかった統一教会』(7/27予約、11/14受取)・ぜんぶ、すてれば(11/07予約、11/14受取)・カレー移民の謎 日本を制覇する「インネパ」(4/27予約、11/21受取)・小倉ヒラク『アジア発酵紀行』 (5/14予約、12/12受取)・前田和男『昭和街場のはやり歌』 (5/10予約、12/19受取)**********************************************************************【神と黒蟹県】絲山秋子著、 文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より「黒蟹とはまた、微妙ですね」。日本のどこにでもあるような「地味県」の黒蟹県。そこで暮らす、そこを訪れる、名もなき人々や半知半能の神がすれ違いながら織りなす、かけがえなく、いとおしい日々。まだ名付けられていない人間関係を描き続けてきた著者真骨頂の連作小説集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(3/02予約、副本3、予約63)>rakuten神と黒蟹県【勇気論】内田樹著、光文社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりモヤモヤを抱えた編集者との“カウンセリング”往復書簡。ジョブズ、フロイト、孔子、伊丹万作、河竹黙阿弥、大瀧詠一、パルメニデス、富永仲基…話頭は転々として奇を極めー。いまの日本人に一番足りないものは何だろうか?読めば心が軽くなるーウチダが綴る9通のメッセージ。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(7/07予約、副本?、予約?)>rakuten勇気論【消費者金融ずるずる日記】 加原井末路著、三五館シンシャ、2024年刊<「BOOK」データベース>より1990年代の半ば、30歳のときに足を踏み入れ、50歳で退職するまでの20年を私はこの業界ですごし、お金にまつわる悲喜こもごもを目撃した。私が在籍した期間は、消費者金融業界が栄華を極めてから、2010年の法改正施行を経て、没落していく年月でもあった。-本書にあるのはすべて私の実体験である。「お客を追い込む仕事」。サラ金社員が経験した、貸し手と借り手のお金の修羅場。<読む前の大使寸評>追って記入rakuten消費者金融ずるずる日記【パッキパキ北京】綿矢りさ著、集英社、2023年刊<「BOOK」データベース>よりコロナ禍の北京で単身赴任中の夫から、一緒に暮らそうと乞われた菖蒲。愛犬ペイペイを携えしぶしぶ中国に渡るが、「人生エンジョイ勢」を極める菖蒲、タダじゃ絶対に転ばない。過酷な隔離期間も難なくクリアし、現地の高級料理から超絶ローカルフードまで食べまくり、極寒のなか新春お祭り騒ぎ「春節」を堪能する。街のカオスすぎる交通事情の把握や、北京っ子たちの生態調査も欠かさない。これぞ、貪欲駐妻ライフ!北京を誰よりもフラットに「視察」する菖蒲がたどり着く境地とは…?<読む前の大使寸評>追って記入rakutenパッキパキ北京【転がる珠玉のように】ブレイディみかこ著 、中央公論新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりLike A Rolling Gem。大人の山あり谷ありライフを越えていけ!結婚するゲイの友人、職人魂を燃やす父、イギリスで、日本で、社会の底を支える労働者たちの人生劇場。泥くさい毎日を“宝石”に変える著者3年ぶりの最新エッセイ集。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約(9/05予約、副本7、予約87)>rakuten転がる珠玉のように【原爆裁判】山我浩著、毎日ワンズ、2024年刊<商品説明>より日本初の女性判事・三淵嘉子が昭和三十年代に裁判官を務めた「原爆裁判」に焦点を当てた書き下ろし。原爆を巡るアメリカの闇を追及すると共に三淵嘉子の半生を紹介、さらに、世に名高い「原爆裁判の判決文」も付載した一冊。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(9/11予約、副本?、予約133)>rakuten原爆裁判【沈む日本4つの大罪】 植草一秀×白井聡著、ビジネス社、2024年刊<「BOOK」データベース>より捏造と欺瞞、狡猾と策略で、夢も希望も失った日本人に告ぐ!奴隷国家に堕した日本の国難に打ち勝つ再生への処方箋。経済学の論客と気鋭の政治思想家が日本のタブーに斬り込む!LGBTQ、SDGs、コロナワクチン、政権と大企業の罠、メディア腐敗etc。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約 (10/10予約、副本?、予約?)>rakuten沈む日本4つの大罪【官僚国家 日本の闇】泉房穂著、 集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より2002年10月、右翼団体代表を名乗る男に襲撃され命を落とした政治家・石井紘基。当時、石井は犯罪被害者救済活動、特殊法人関連の問題追及等で注目を浴びていた。その弱者救済と不正追及の姿勢は、最初の秘書・泉房穂に大きな影響を与えた。石井は日本の実体を特権層が利権を寡占する「官僚国家」と看破。その構造は、今も巧妙に姿を変え国民の暮らしを蝕んでいる。本書第1部は石井の問題提起の意義を泉が説き、第2部は石井の長女ターニャ、同志だった弁護士の紀藤正樹、石井を「卓越した財政学者」と評する経済学者の安冨歩と泉の対談を収録。石井が危惧した通り国が傾きつつある現在、あらためてその政治哲学に光を当てる。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(10/28予約、副本2、予約47)>rakuten官僚国家 日本の闇【身辺整理】森永卓郎著、興陽館、2024年刊<「BOOK」データベース>よりいきなり、ステージ4のがん告知を受けた、森永卓郎の「遺言」。迷惑をかけずに、跡形もなく消え去りたい。渾身の「死に支度」ドキュメント。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(11/20予約、副本4、予約76)>rakuten身辺整理【ナチュラルボーンチキン】金原ひとみ著、河出書房新社、2024年刊<「BOOK」データベース>よりルーティンを愛する45歳事務職×ホスクラ通いの20代パリピ編集者。同じ職場の女から導かれて出会ったのは忘れかけていた本当の私ー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/03予約、副本?、予約?)>rakutenナチュラルボーンチキン【おかしゅうて、やがてかなしき 】 前田啓介著、集英社、2024年刊<「BOOK」データベース>より岡本喜八は1924(大正13)年生まれ。『独立愚連隊』『日本のいちばん長い日』『江分利満氏の優雅な生活』など、戦中派の心情をそこかしこに込めた映画を撮り続けた職人肌の監督として知られる。陸軍予備士官学校で終戦を迎え、戦後映画界に復帰すると、戦争、時代劇、SF、青春群像など、バリエーション豊かで喜劇性にあふれた作品をつくった。喜八が生涯を通じてこだわり抜いた戦中派とは何なのか。新たに発掘された若き日の日記をひも解きつつ、映画監督・岡本喜八の実像と戦中派の心情に迫るノンフィクション。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/12予約、副本?、予約?)>rakutenおかしゅうて、やがてかなしき 【猫社会学、はじめます】 赤川学(著・編)、筑摩書房、2024年刊<「BOOK」データベース>より猫が教えてくれた、「ただ、いるだけ」の価値。約9500年にわたる猫と人類の歴史のなかで、もっとも関係が深まったのが現代。その諸相に光を当て、“猫と人間の幸福な未来”を構想。猫を愛する社会学者たちによる“猫社会学”の誕生!<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/17予約、副本?、予約19)>rakuten猫社会学、はじめます【宙わたる教室】 伊与原新著、文藝春秋、2023年刊<「BOOK」データベース>より東京・新宿にある都立高校の定時制に集った、さまざまな事情を抱えた生徒たち。彼らは「科学部」を結成し、「火星のクレーター」を再現する実験を始めた。煌々と明かりが灯った夜の教室で、小さな奇跡が起きるー。<読む前の大使寸評>追って記入<図書館予約:(12/28予約、副本1、予約388)>rakuten宙わたる教室【月と不死】N・ネフスキー著、平凡社、1971年刊<出版社>より著者は日本民俗学界の異色の存在として知られるロシア人学者で,柳田国男,折口信夫らと親交を結び,沖縄,東北などの民俗を採録した。本書は日本語で発表された論文・書簡を網羅した唯一の著作集。<読む前の大使寸評>ロシア人にして、日本民俗学界の異色の存在が気になるのです。<図書館予約:(とりあえずカートに入れておこう)>heibonsha月と不死図書館予約の運用にも慣れて、速攻で入手するコツも何となくつかんだと思うのだ♪・朝日書評欄で探すとしたら、3ヶ月前掲載くらいのモノが狙い目かも。・専門的すぎるほどのモノは、予約0となっていることが多い。・受取館に収蔵しているモノは、移送する手間が省けるので早くなるだろう。・本屋の店頭に出た直後の新刊本・デジタル朝日「好書好日」でめぼしい著作を探す・神戸市図書館の予約順位は毎週火曜日(午前1時~3時) に更新されます。・Kindle版を購入すれば、その本の全て読めるのだが、紙の本から書き写す手間が好きなわけでおます。予約分受取目録R26好書好日トップ図書館情報ネットワーク 蔵書検索
2025.01.07
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おお つげ義春の苦節十年記ってか・・・これは興味深いので、復刻して読み直してみよう♪*********************************************************図書館で『苦節十年記/旅籠の思い出』という文庫本を、手にしたのです。ぱらぱらとめくると、旅籠の写真やら、各地の鄙びた温泉のイラストやら、苦労ばなしのエッセイやら・・・サービス満点のつくりになっています。【苦節十年記/旅籠の思い出】つげ義春著、筑摩書房、2009年刊<「BOOK」データベース>よりつげ義春が、エッセイとイラストで描く、もう一つの世界。旅籠、街道、湯治場の風景や旅先で出会った人。貧乏旅行の顛末を綴った文章、自らの少年時代などを記した自伝的エッセイなどをセレクトした。つげ的世界の極致ともいうべき「夢日記」は、絵と文章のコラボレーション。さらにカラーイラストも付いた、ファン必携の1冊。<読む前の大使寸評>ぱらぱらとめくると、旅籠の写真やら、各地の鄙びた温泉のイラストやら、苦労ばなしのエッセイやら・・・サービス満点のつくりになっています。amazon苦節十年記/旅籠の思い出「夢日記」の一部を、見てみましょう。p343~345<夢日記>■昭和50年4月28日 毎日遊びに来ている近所の猫の手足が4本千切れている。何かに圧しつぶされたようで、水かきのように平べったくなっている。しばらく姿をみせなかったので、死んだものと思っていたがひょっこり現れた。餌を持つのに不自由そうで、抱きこむようにしている。(これは夢にちがいないとうつつに思い、あとでメモをするために)忘れない呪文を唱える。マゲモノマゲモノ(チョンマゲのことか?)とくり返しつぶやく。■昭和50年5月7日 工場の仕事をさぼってアルバイトに出かける。兄(ともう二人誰か)を案内(どこへ?)する。 土手の道を行くと、土手下に広がる砂漠に市場がある。(どんな理由か)自分は兄たちと意見が合わなくなり、そこで別れ、土手の急斜面を蟻地獄に落ちこむように下りて市場にいく。 市場は終戦後の闇市のようにごった返し、そこここで乞食のように貧しい人々が物を食べている。自分も空腹を覚える。 市場を通りぬけたところの角の和菓子屋を覗きメニューをながめる。和菓子屋なのに定食屋のようなメニューなので、あさり汁の定食を注文すると、砂ぬきするのに6日かかると云われる。別の料理のしかたならすぐ出来るらしいが、それは好みでないので店を出る。 工場へ戻る途次、紙問屋の前で(ふところに札束を持っているので)紙の買占めを考える。いつかのような紙不足時代がまた予想されるので、ひと儲けをたくらむ。 工場に戻ると、さぼっている4、5人の仲間が手を振って迎えてくれる。首尾はどうだったと聞かれる。(が、何のことか?)。先ほど別れた兄たちと何か計画があったのか?自分は意見が合わず別れたことも忘れかけている。 皆と芝生に車座になっていると、土の中から鼠ほどの小さな狸が現れて、穴からチョロチョロ顔を出し、うるさく気が散るので手を振って追いはらう。狸はアルマジロに化け、玉虫のように丸くなり、土中の穴をころげて逃げる。ウーム アートというか、ヘタウマなショートショートというか・・・とにかく、苦節十年だったようですね。この本もつげ義春ワールドR7に収めておきます。『苦節十年記/旅籠の思い出』4:夢日記『苦節十年記/旅籠の思い出』3:手塚治虫氏宅訪問など『苦節十年記/旅籠の思い出』2:東北の温泉めぐり『苦節十年記/旅籠の思い出』1:白土三平や長井社長、水木しげるたちとの交流*********************************************************■2018.08.23XML『苦節十年記/旅籠の思い出』4https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201808230002/
2025.01.06
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早朝に散歩する太子であるが、南東の空に月と金星が見えるのです。ちょうど三日月の内側に金星が位置しているが、これって中東諸国が好むマークではないか。また、このマークは春分と関係があるのではないか?能登半島地震や阪神淡路地震の記念日を気にしたり、表日本の暖冬とか裏日本、東北地方の記録的な大雪とかあったりで、季節感もやや混乱しているのです。『日本のならわしとしきたり』という蔵書に二十四節季の記事があることを思い出したのです。【日本のならわしとしきたり】ムック、 徳間書店、2012年刊<内容紹介>ありふれたムック本ということなのか、ネットにはデータがありません。<大使寸評>とにかく「今日は二十四節季でいえば、何になるか♪」を知りたいロボジーにとって、座右の書となるでしょう♪Amazon日本のならわしとしきたり左義長この本で、小寒のあたりを見てみましょう。和暦p4<小寒>大晦日と新年の行事があり、夜長短日の節気 「小寒」は、現行の暦では1月6日ころ、第1日目を迎え、大寒(1月21日ころ)に入る前日までをいう。またこの日から「立春」の前日までは「寒」であり、「寒の入り」「寒中」「寒の内」とも言われる。さらに、1月17日~2月3日は「寒土用」になる。「冬土用」ともいう。 冬の寒さがいちばん厳しい時期となる。寒に入ると、「寒中見舞い」が出される。もちろん、寒中見舞いは「寒」が明けないうちに出すのがマナーだ。 寒中の寒さについて『暦便覧』には「冬至より一陽起こる故に陰気に逆らふ故、益々冷える也」と説明している。 小寒に入ったころは、まだ「松の内」の地域も多く、街の雰囲気も正月の雰囲気が残されている。 行事としては、1月7日の七草粥、新年の松飾りや注連飾り(しめかざり)などを焼く「左義長」、「どんど焼き」(14~15日)などの行事が続く。 小寒の期間の七十二候は、次の通り。 初候「芹乃栄(せりすなわちさかう)」芹がよく生育する。 次候「水泉動(しみずあたたかをふくむ)」地中で凍った泉が動き始める。 末候「雉始啼(きじはじめてなく)」雄の雉が鳴き始める。二十四節季の冬至に注目(復刻2)二十四節季の冬至に注目(復刻)二十四節季の大雪に注目(復刻)
2025.01.05
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このところ老いを感じる私ですが、こんな弱気ではアカンということで・・・以下のとおり復刻してみます♪*********************************************************円安の昨今であるが・・・明るいニュースがないので、『老いてますます明るい不良』という本を読み直して元気を出そうではないかと思った次第です。*********************************************************図書館で『老いてますます明るい不良』という本を、手にしたのです。嵐山光三郎さんといえば、かつてNHK番組「100分de名著・徒然草」でその不良ぶりを拝見しているので・・・この本も期待できそうである♪帰って調べたら、この本を借りるのは2度目であることが判明しました(またか)・・・で、この記事を(その4、5)としています。【老いてますます明るい不良】嵐山光三郎著、新潮社、2016年刊<「BOOK」データベース>より今が一番という「老いる」技術。勝手に生きなきゃ自分の人生、もったいない!笑いの隠し味に人生哲学満載。<読む前の大使寸評>嵐山光三郎さんといえば、かつてNHK番組「100分de名著・徒然草」でその不良ぶりを拝見しているので・・・この本も期待できそうである♪rakuten老いてますます明るい不良「いつ死んだってよくない」との嵐山さんの本音を、見てみましょう。p136~139<いつ死んだってよくない> よく「いつ死んだっていい」というけれど、あれは嘘ですね。1960年代後半、ムード歌謡で人気を得た女性歌手が、テレビの歌謡番組で「いま、天井から岩が落ちてきて死んでもかまわない」とニヒルに発言して、「わあ、言ってくれるなあ」と共感しつつ、「でも、殺されそうになったら逃げるだろう」と思った。 連合赤軍が軍事訓練をして逮捕され、高度経済成長が終わり、公害がひろがって、自動車の排気ガスによる光化学スモッグが都市をおびやかし、時代は閉塞感につつまれていた。 女性歌手のいささか不謹慎な発言は、時代の気分を代弁していた。私がテレビ番組のディレクターならば、女性歌手の頭に、発泡スチロールで作ったでかい岩を落として「こりゃまた失礼いたしました!」とクレージー・キャッツ風のギャグを入れただろうが、あいにくと私はテレビディレクターではなかった。 あのころは町の気分が荒れていた。会社の気分も荒れ、私の気分も荒れていた。積極的に死ぬ気にはなれないが「いつ死んだってかまわねえや」という厭世観があった。 友人のなかにも「いつ死んだってかまわない」症はいて、ひとりは新宿花園神社で紅テント演劇を興行していた。あるいは宝石商となって巨万の富を得て、アフリカへ渡った猛者もおり、先祖代々の財を放蕩しつくしたあげく孤島で美女と暮らす者もいれば、健康食品メーカー社長となってダイエット薬を販売して金儲けした人もいる。 さまざまである。みなさん70歳をすぎてもお元気に過ごしており、健康食品メーカーの社長は若い娘と再婚し、夜の営みがあんまり気持ちがいいので「いつ死んだってかまわない」んだって。厭世観ではなく、自慢でそう言っている。本人は「まだまだ現役で死ぬまでセックスだ」と思っているらしい。 南の島で元美女(62歳)と暮らす友人は、毎朝、島の海岸を一緒にジョギングしており、「私たちの性生活を雑誌で取材させてやる」と申し入れてきたが、丁重にお断りした。「いつ死んだってかまわない」というのは、ペシミズムのふりをした楽天家の発想なのである。 時代の不安は刹那主義となり、今のことしか考えない。私はそういう性分で、坂本九が「明日がある、明日があるさ」と明るく歌うのに腹がたった。私の世代は「あした」という虚構の餌につられて、ありもしない「あした」にだまされてきた。それに対し森進一は「明日はいらない、今夜が欲しい」と叫ぶように歌っていた。「あした」という幻影よりも「今夜」という確実なものが欲しかった。私はいまなお「未来」という言葉に強い嫌悪をおぼえる。未来を称える連中にだまされつづけてきた後遺症である。 現実の社会は苦のほうが楽よりも多く、悲観的になって、70歳の坂をこえるのは命がけであった。 死ぬ気はなかったが、死ぬほど仕事をしたのは30歳以降であった。雑誌を編集して1日の睡眠が4時間だった。男ざかりで、体力も気力も充実していたから、つらくはなかった。そのうち勤めていた会社が経営不振となり、退職して自分たちの出版社をたちあげ、倉庫の床に畳を敷いて寝泊りした。好きな仕事で幸せな時代だった。 45歳でバケツ一杯吐血して失神し、救急病院に運ばれたときには「死んでたまるか」と思った。「もう一度吐血すれば死ぬ」と医者にいわれて、11年後に再び吐血したが、命はとりとめた。 それからは治療をかねた湯治場めぐりを七年つづけて、だましだまし仕事をしてきた。私の湯治場めぐりは週刊誌に七年間掲載されて「図々しいやつだ」と羨望のまなざしで見られ、温泉王の称号を賜った。いや勝手に名のった。ボール紙で勲四等温泉放蕩褒章を作って首からぶらさげた。 湯治の効力はめざましく体力はミルミル回復し、潜在していた不良成分が熟成して不良中年となり、明るい不良老人となった。70歳をこすと、グレていた友人がバタバタと他界し、淋しい思いにかられる。葬儀に参列しながら、つぎはだれの番かなと思う。 葬儀に来る客は、63~69歳といった客が多く、いずれも私より若い。たまに私より高齢者がいると「あちらのほうがさきにいくな」と思って安心するが油断はできない。『老いてますます明るい不良』5:嵐山さんの本音『老いてますます明るい不良』4:「私、7歳でグレて70年」の続きp10~13『老いてますます明るい不良』3:嵐山さんの交友関係p47~49『老いてますます明るい不良』2:美人という不幸p31~34『老いてますます明るい不良』1:私、7歳でグレて70年p4~7*********************************************************■2024.04.12XML『老いてますます明るい不良』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202404120000/
2025.01.05
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好きな歌といえば・・・オールディーズばっかりというまさに老人状況に陥っているわけで、「オールディーズにしか反応しない」という日記を復刻してみます。(実はYouTubeのアクセス先がすべて観えなくなっていたので、この際アクセス先を更新したのです。)*********************************************************今ではビートルズの曲はスタンダードとして傾聴している大使であるが、ビートルズの流行り初めた頃に乗りきれなかった訳を、つらつら思いおこすと・・・・主にアメリカ、フランス、イタリアのポップスにいかれていて、ビートルズどころでなかった為だったようです。あ それからぜんぜん畑違いのフォークも良かったですね。ということで、当時いかれていたオールディーズを支離滅裂に探してみました。(もっと、系統的に思いだしたいところだが・・・ま いいか)Neil Sedaka - Happy Birthday Sweet Sixteen (1961)Neil Sedaka - Little Devil (1961) Neil Sedaka - Calendar Girl Paul Anka - Diana Del Shannon - Runaway Connie Francis - Schoner Fremder MannSomeone Else's Boy(Japanese) Hey Paula by Paul and PaulaGigliola Cinquetti - Non Ho L'et? ( do filme ) Sylvie Vartan: La Plus Belle Pour Aller Danser (1964) Ricky Nelson - Hello Mary-Lou pat boone - love letters in the sandMemories, Memories(すてきなメモリー)/Joanie Sommers七つの水仙Brothers Four - Beautiful Brown Eyes & Lyrics Joan Baez - Where Have All The Flowers GonePeter, Paul and Mary 500 Miles Cruel War (Peter, Paul & Mary) The Seekers - Georgy Girl なんかはるか遠くにきたような気がするので、身近なオールディーズをひとつ。弘田三枝子 すてきな16才今夜は踊ろう/荒木一郎サチコ ニック・ニューサ 長崎は今日も雨だった 悲しくてやりきれない*********************************************************■2010.08.29XMLオールディーズにしか反応しない(その2)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/201008290000/
2025.01.04
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図書館で『「お笑い」日本語革命』という本を、手にしたのです。松本さんは『全国アホ・バカ分布考』の著者にして、「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーだったのでチョイスしたのです。【「お笑い」日本語革命】松本修著、 新潮社、2010年刊<「BOOK」データベース>より新国民語「マジ」の発信者は誰?「キレる」を広めた張本人は?新語発生の瞬間を本邦初公開。名著『全国アホ・バカ分布考』の著者にして、「探偵!ナイトスクープ」プロデューサー。「TV界の柳田國男」が放つ驚愕の日本語論。<読む前の大使寸評>松本さんは『全国アホ・バカ分布考』の著者にして、「探偵!ナイトスクープ」のプロデューサーだったのでチョイスしたのです。rakuten「お笑い」日本語革命お次は、第二話『笑の装置「みたいな。」の誕生』の冒頭を、見てみましょう。p66~69<第一章 楽しい会話のルール>■「みたいな。」の夜 3年前の夏のこと、中国・北京市内のマンションの一室に、わたしを含めて4人の日本人が集まって、リビングルームで楽しい会話を繰り広げていた。 マンションの主は、札幌出身の旅行代理店に勤める31歳の男性で、北京における私のもっとも親しい友人である。もうひとりは、熊本県出身の26歳の男性で、コンピュータの技術者。彼らはふたりとも東京から北京へ転勤してきて、同じマンションに住んでいる。残るひとりは京都から来た28歳の朗らかな女性で、きのう北京に到着したばかりである。 京の女性とは、まず私が知り合った。彼女は入国審査のとき、偶然にも私の隣りに並んだのである。長い列だったので、「ずいぶん時間かかりそうですね」とひとこと私が言ったのがきっかけで、会話が始まった。聞けば彼女は、北京で来年から始められるビジネスのスタッフになってほしいと誘われているが、はたして自分が北京で暮らしていけるのかどうか、不安を胸に抱えて下見をしにきたのだという。 そこで私は提案した。私はこれから北京在住の二人の日本人青年と合流して天津へ遊びに行くが、あすの夕方北京に帰ってくる。北京暮らしのことを何でも知っている、彼らをご紹介しましょうか、と。「嬉しい! ぜひ、お願いします!」 翌日、彼女は私たち男性三人と会い、一緒においしい北京ダックの食事をしながら北京情報を収集し、さらに住環境はどんなだかを知りたいと言って、男性二人の住むマンションにまで訪ねてきたのだった。(中略) ふと私は思った。互いにこんなに楽しそうにしているのなら、彼女はきっと来年から北京に住み、二人の男性のどちらかと付き合うことになるか、などと。 真冬でも、暖房のおかげでTシャツ一枚で過ごせるし、と熊本出身クンは説明しはじめた。部屋は家具つきだけれど、もしほかに欲しいと思うものがあったら、家主はたいがい用意してくれるので、契約時にきっちりと要求をしておくべきだ、という。「ヘルスメーターがないと困るんです、みたいな?」 と、京女性が言うと、クマモトクンも乗ってきて、「そうそう。体脂肪率も計れるのでないと意味ないし、みたいな」「天蓋付きベッドでないと、あたし住めないんです。みたいな」「ついでに車も一台つけてもらえませんか?みたいな」 突然に、まるで子犬がじゃれ合うように、熊本クンと京女性の間に、近年すっかり日本人の会話に定着した、軽妙な「みたいな。」トークが始まったのだった。おしゃべりな京女性の心弾む「みたいな。」が誘引となって、実直な熊本クンもこの愉快な会話に飛び込んだのである。「みたいな。」は、とても便利だ。かりにどんなに口下手な人間であっても、ひとたび「みたいな。」の用法をマスターしさえすれば、いとも簡単に軽くて楽しい会話に参加することができる。こうした新しいコミュニケーションのあり方が今、北は北海道から南は沖縄まで、日本全土を席巻しつつあり、そして当然のことながら、世界各地に散在する日本人社会の会話にまで及んでいるのである。『「お笑い」日本語革命』2:「マジ」の世間への流出『「お笑い」日本語革命』1:まえがき
2025.01.04
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下手の横好きというべきか、翻訳とか外国語は我がツボになるので・・・『世にもあいまいなことばの秘密』という本を読み直そうと思った次第です。*********************************************************図書館に予約していた『世にもあいまいなことばの秘密』という本を、待つこと1ヶ月ほどでゲットしたのです。曖昧な言葉の秘密ってか・・・面白そうである。【世にもあいまいなことばの秘密】 川添愛著、筑摩書房、2023年刊<「BOOK」データベース>より「この先生きのこるには」「冷房を上げてください」言葉には、読み方次第で意味が変わるものが多々あり、そのせいですれ違ったり、争ったりすることがある。曖昧さの特徴を知り、言葉の不思議に迫ろう。<読む前の大使寸評>曖昧な言葉の秘密ってか・・・面白そうである。<図書館予約:(1/26予約、副本?、予約20)>rakuten世にもあいまいなことばの秘密「8章」で「代名詞の曖昧さ」が語られているので、見てみましょう。p179~181<8章 自分はそれですね>■「それ、僕です」―「それ」や「彼」の解釈 人間の言葉には、「同じ表現の繰り返しをできるだけ避ける」という性質があるように思います。もちろん言語によってある程度の差はありますが、私たちは同じ表現を何度も聞かされると、少し鬱陶しく感じがちです。 繰り返しを避けるための方法の一つとして、人間の言語には「代名詞」が備わっています。日本語で言えば「それ」や「これ」、「彼」「彼女」などの表現がそれにあたります。これらを遣えば表現が簡潔になりますが、具体的に何を指すかが相手に伝わらないと、しばしば言葉のすれ違いを生み出します。 言葉のすれ違いは、お笑いにも利用されることがあります。お笑いコンビのアンジャッシュの「すれ違いコント」を見ると、代名詞の解釈が話し手と聞き手の思い込みに影響を受けることがよく分かります。 彼らのコントの中に、路上で不審者を見つけて通報した人と、通報を受けて駆けつけた警察官が登場するものがあります。警察官は、現場にいる通報者を見て、「こいつが不審者なのだろうか」と考えます。警察官が通報者に近づき、不審者がいたとの通報を受けたことを話すと、通報者は「それ、僕です」と応えます。その結果、警察官は通報者のことを「不審者本人」だと勘違いしてしまいます。 ここでのすれ違いの原因は、「それ、僕です」の「それ」が曖昧であることにあります。通報者は当然、「通報をしあ人物は僕です」というつもりでそう言ったのですが、警察官は「不審者は僕です」と言ったと解釈しました。「それ」は、そこまでの文脈に現れているものを指す代名詞です。そして、「それ、僕です」の前の文脈では、「不審者」と「通報した人」の両方が現れています。聞き手である警察官は、「それ」がどちを指すのかを見極めなくてはなりません。 もともと警察官は通報者を見て「怪しい」と思っていたため、通報者の言う「それ」を不審者のことだと解釈してしまったのです。「それ」に限らず、文脈上にすでに現れたものを指すタイプの代名詞には、このような曖昧さが生じることがあります。たとえば、「彼」や「彼女」といった人称代名詞もしばしば曖昧になります。『世にもあいまいなことばの秘密』3:代名詞の曖昧さ『世にもあいまいなことばの秘密』2:修飾語と名詞の関係『世にもあいまいなことばの秘密』1:辞書に載っている曖昧さ*********************************************************2024.03.08XML『世にもあいまいなことばの秘密』3https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202403080000/
2025.01.03
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年の初めではあるが・・・歴史上、漢族の影響を極力排除したいわけで、『縄文農耕の世界』という本を読み直してみようと思った次第です。*********************************************************弥生時代の水田稲作の渡来に、中国、韓国はどの程度関与してきたか知りたいわけで・・・以下の『縄文農耕の世界』を読み直してみようと思い立ったのです。*********************************************************図書館で『縄文農耕の世界』という新書を手にしたのです。おお 縄文農耕か・・・大使にとっての古代のロマンではないか♪照葉樹林文化とか、南海の道とか・・・とにかく漢族の影響を排除したい訳でおます(コレコレ)【縄文農耕の世界】佐藤洋一郎著、PHP研究所、2000年刊<「BOOK」データベース>より 農耕文化は従来弥生時代の水田稲作の渡来が起源とされてきた。だが三内丸山をはじめ縄文遺跡で発掘されるクリは栽培されたものではないか?縄文人は農耕を行っていたのではないか? 著者によれば、「ヒトの手が加えられるにつれ植物のDNAのパターンは揃ってくる」という。その特性を生かしたDNA分析によって、不可能とされていた栽培実在の証明に挑む。 本書では、定説を実証的に覆した上で、農耕のプロセスからそれがヒトと自然に与えた影響にまで言及する。生物学から問う新・縄文農耕論。<読む前の大使寸評>おお 縄文農耕か・・・大使にとっての古代のロマンではないか♪照葉樹林文化とか、南海の道とか・・・とにかく漢族の影響を排除したい訳でおます(コレコレ)なお、著者は『ジャポニカ長江起源説』を著わしたイネ考古学の権威とか。rakuten縄文農耕の世界「畝を伴うと見られる畑」の発掘事例が見られるようになったそうです。 <ヒトに撹乱されてできた耕地>p171~173 栽培行為の広まりによって出現した新たな生態系が農耕のための土地、つまり耕地である。栽培される植物が何であったかによってその生態的な性格に違いはあろうが、耕地は基本的にはヒトによって撹乱されてできた生態系である。 クリのような木の仲間の場合には、耕地は耕地といっても里山の一角の木を払った程度の極めて粗放で手のかからないものであったろう。しかし毎年種子で繁殖する草の仲間、例えば穀類などの場合には、新たに耕地を開くのも、開いた耕地を維持するのも、それなりのエネルギーを要する作業を伴ったに相違ない。 もしその類型を現代に求めるならば、東南アジアの山地部に今も残る焼畑以外に適当なものはないように思われる。 東南アジアの焼畑については佐々木高明さんの名著『稲作以前』に詳しいが、その特徴は、火入れをして木や下草を焼き払い、その灰分を肥料とすること、また肥料分が切れてきたころにはその農地を放棄し(つまり休耕し)、休耕して森に戻っていた土地を新たに開墾することが特徴である。休耕することで耕地であった土地では遷移が進み、やがては森(里山)に戻って行く。縄文時代の農耕も、おそらくこれとそう大きく違わない方法で農耕が行われていた可能性が高いといえよう。 ところで縄文農耕に関係して畑作における畝について触れておきたい。畝とはいうまでもなく畑の土を列状に寄せて作る暫定的な構造物である。縄文農耕に対する関心が考古学の間でも高まりつつあるなか、最近各地で「畝を伴うと見られる畑」の発掘の事例が相次いだ。 畝状の遺構があればそれは畑の跡である可能性が高いということであろう。私もその一部を見せていただいたが、率直なところ、畝状の遺構のすべてが真に畝であったかどうかの自信はない。というのも、畝を立てる作業はかなりの集約的な作業であり、焼畑地帯など粗放な畑作の場ではあまり畝を見ないからである。畝はもともと、水田の裏作など、乾燥を好む作物にはあまり好適でない環境で立てられるものである。 縄文農耕を畑作の類型と考えるのはおそらく正しいが、それは現代の私たちが考えるよりはだいぶ粗放なものであり、畝立てのような高度な作業を伴ったかどうかはわからない。畝状遺構の存在を畑の存在とするにはなお検討が必要であるように思う。 さて、耕地の主人公は栽培食物である。しかし耕地には栽培植物以外の植物が入り込んでくる。後にのべる雑草もそのひとつである。ここに除草という作業が生まれる必然性が生じるが、耕地が耕地としての性格をはっきりさせてくるにつれ、雑草もまた雑草としての性格を一層明確にしてくる。そしておそらく、害虫や病原菌もまた、耕地に棲みつく新たな生物として登場することとなった。『縄文農耕の世界』1:ヒエ日本原産説『縄文農耕の世界』2:「海上の道」の痕跡『縄文農耕の世界』3:ヒトに撹乱されてできた耕地*********************************************************2024.03.06XML『縄文農耕の世界』(復刻)https://plaza.rakuten.co.jp/foret/diary/202403060000/
2025.01.02
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図書館で『大人の読解力を鍛える』という新書を、手にしたのです。齋藤さんは新書をたくさん出す人で、あまり好みではないのだが、この本の狙いが興味深いので、チョイスしたのです。【大人の読解力を鍛える】齋藤孝著、 幻冬舎、2019年刊<「BOOK」データベース>より人間関係におけるトラブルの多くは、相手が「何を伝えたいか」「何を言いたいか」を正しく理解できていないことに端を発している。情報が複雑に飛び交う現代だからこそ、言葉を、言葉の集合体としての情報を、正確に読み解く力が不可欠なのである。具体的なテキストを挙げながら、行間を読む、感情を読む、場の空気を読む、想像力を働かせて相手の心情を察するといったコミュニケーション全般のスキル向上を目指す。社会人必読の一冊。<読む前の大使寸評>齋藤さんは新書をたくさん出す人で、あまり好みではないのだが、この本の狙いが興味深いので、チョイスしたのです。rakuten大人の読解力を鍛えるサイバー攻撃やディープフェイクが吹き荒れる昨今であるが・・・2019年ころの情報読解力が気になるのです。第二章「会話読解力と情報読解力」の2から、見てみましょう。p82~85<2 メディアに惑わされない「情報読解力」>■一億艙発信時代、誰もが問われる情報読解力 昨今、メディア・リテラシーという言葉が時代のキーワードとしてクローズアップされています。2020年から順次実施されていく学校教育の新学習指導要領でもその重要項目として「メディア・リテラシー教育」が挙げられています。「リテラシー」とは本来「読み書きする能力識字能力」の意味。そこから派生した「メディア・リテラシー」とは、テレビ、新聞、インターネットといったあらゆるメディアの情報をしっかりと読み解き、真偽を見極める能力、つまりメディアの情報読解力のことを指します。 とくにインターネットの普及を境にメディアの多様化が進み、私たちは常にあらゆるメディアに接して、そこから発せられる膨大な情報に取り囲まれながら生活しています。 ただ、世の中にあふれる情報は、そのすべてが正しいとは限りません。そこにはまったくのウソやデタラメ、根拠のない情報、誇張や偏りのある情報など、不確かで怪しい情報も数多く混在しています。 そうした時代を生き抜くために、これまで以上に正しい情報を識別し、適切に判断する能力=メディア・リテラシーの必要性、重要性が高まっているのです。 現代社会におけるメディア・リテラシーを語る上で、とりわけ重要なのが「インターネット上の情報」との向き合い方でしょう。 必要な情報がいとも簡単に手に入るという意味で、インターネットがこの上なく便利なメディアであることには異論はありません。ただ、常に意識しておかなければいけないのは、インターネットから得られる情報は「玉石混淆」だということです。 専門家や学者先生が発信している正確で有益な情報から、その辺の誰かが適当に書き込んだ根拠のない情報、さらには意図的に捏造された情報まで、十把一絡げでごちゃ混ぜに存在しているのがインターネットの世界です。そこでは「玉」よりも、むしろ「石=間違った情報」のほうが多いかもしれません。 また、そうした「石」の情報ほど独り歩きしやすい傾向があります。ネットの世界では何の根拠も確証もない誤った情報(デマ)が瞬く間に不特定多数に拡散し、収拾がつかなくなるといった状況が珍しくありません。グリム童話『ハーメルンの笛吹き男』のように、吹き鳴らされた笛(=流された情報)につられて、判断力のない子どもたち(=鵜呑みにしてしまう人たち)が群になってついていってしまう・・・そんな現象が起こり得るのです。『大人の読解力を鍛える』1:大人に必要な読解力
2025.01.01
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図書館で『翻訳はめぐる』という本を、手にしたのです。目次を見れば・・・翻訳に関連する表記、本などあらゆることが語られているので興味深いのです。(「BOOK」データベースでは華麗なる脱線と表現しています)明けまして おめでとうございます。本年もよろしくお付き合いください。【翻訳はめぐる】 金原瑞人著、 春陽堂書店、2022年刊<「BOOK」データベース>より翻訳家兼大学教員40年翻訳書600冊。翻訳にはじまり、英語、日本語、表記、古辞書、サリンジャーまでー華麗なる脱線。金原先生の公開講座。<読む前の大使寸評>目次を見れば・・・翻訳に関連する表記、本などあらゆることが語られているので興味深いのです。rakuten翻訳はめぐる「Ⅰ 翻訳家の悩みは尽きない」で言葉の裏にある事情を、見てみましょう。p48~50<⑨ 言葉の裏にある事情> 大学の外書購読の時間にTimeという雑誌の記事を読んでいたことがある。2015年10月12日発行の号に掲載された‘Why Àmbition Isn‛t Working for Women’という記事。これがおもしろい。 こんなふうに始まる。 女性をほめているようでじつは貶めたいときの表現がいくつかある。たとえば、相手があまり美人ではないとは、「髪がきれいだね」という・・・とか。 そのほか、会社でやり手の女性に対しては、‘you‛re very ambitious’というらしい。 この‘ambitious’という言葉が訳しづらい。たとえば、この文を「きみは野心家だね」と訳すと、ほめているようにはきこえない。野心という言葉は、日本語ではあまりいい意味には使われないからだ。 たとえば、シェイクスピアの芝居でいえば、主君を殺して王座に座るマクベスは野心家といわれる。またリチャード三世はマクベス以上に野心的な男といわれたりする。 たしかに『広辞苑』によれば、「野心」には「大きな飛躍を望んで、新しいことに大胆に取り組もうとする気持ち」という意味もある。しかし、その意味では通常、野心ではなく大志を使う。 札幌農学校のクラーク博士いわく、‘Boys be ambitious’は「少年よ、大志を抱け」。 ところが英語の‘ambition’という単語は、いい意味では「大志」であり、悪い意味では「野望」なのだ。 なるほど、それはよくわかった。しかし、この単語をどう訳そう? これは難しい。さっきの例にもどって、‘you‛re very ambitious’はどう訳そう?「野心家だね」と訳したら、ちっともほめていないし、「大志を抱いているんだね」と訳したら、しっかりほめている。 ほめているようで、じつは微妙に嫌みをいっているように訳すとしたら「やり手だね」くらいだろうか。ほかにいい訳があったら教えてください。 このTimeの記事によると、あるコンサルティング会社がアメリカで働いている千人の男女にアンケートをとったところ、会社のトップになりたいかという質問に対して、就職して2年以内の場合、「はい」と答えた女性は男性よりも多かったらしい。ところが3年以上勤務の場合、男性はほぼ同数なのに対し、女性は激減したという。 そのへんの事情について詳しく知りたい方はこのTimeの記事を読んでみてほしい。アメリカも案外、日本の男性社会に似たところがあって、徹夜の仕事や、ゴルフ接待や、飲み会が出世の条件に入っていたりするらしいのだ。 また次の発言も女性差別だとして物議をかもして、訴訟になっている。・・・a male executive said women were not invited to an important businesss dinner because they would “kill the buzz.” ある男の重役はこういった。女は重要なビジネスのディナーには呼ばれない。なぜかというと、女は場をしらけさせるからだ。 こうなると、もう笑うしかない。ところで、先ほど見た2024年紅白歌合戦であるが・・・例年、新しい騒がしい歌が多くて適当に観ていたが、今回はわりと古い歌、久しい歌手が多かったので、つい通しで観てしまったのです。アルフィーの「星空のディスタンス」とか、イルカの「なごり雪」が聴けたのは良かったが・・・内村さんの泣いたり恫喝したりするシーンが出てきてやや興ざめしたのです。『翻訳はめぐる』2:翻訳の(脱線ぎみの)実態『翻訳はめぐる』1:鳥山明伝説
2025.01.01
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