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伝統芸術振興会の公演が無事終了した。30周年記念ということで、ここの団体で行ってきた日本伝統文化教室の生徒さんが参加できる「鞍馬天狗」が選ばれた。この会に長らくお出で頂いた方には意外だっただろうが、シテ観世銕之丞さんは、この会で初めてのご出演である。当会の会長であった南部さんが一昨年お頼みしていたのであった。 稚児愛ということで、「子盗人」あたりを狂言に持ってきたかったが、山伏つながりということで「蝸牛」を山本則孝さんシテで。山本家には随分とご出演いただき、則孝さんシテもこれで2度目となる。南部さんのお気に入りの若手狂言師にご出演いただいた。 義経(子方)を演じたのは小早川さんのところのご子息康充さん。お母様は学生時代、ここの会のお手伝いをしてくださったことがある、と伺った。不思議なご縁で、会の最後の公演に巡り合わったことになる。 最後の、義経が鞍馬天狗の袖にすがるところは、南部さんのことを思い出して思わず涙してしまった。 ※会誌「能と狂言」で誤植がありました。10頁下段11行目、「馬野正基さん」とあるべきところが、「馬場正基さん」となっています。人名の誤りという取り返しのつかないことをしてしまいました。署名原稿の部分は基本的に手を入れないという方針だったのですが、きちんと把握しておくべきでした。 本当に申し訳ありません。謹んで訂正させていただきます。 ※もう一つ、私のブログ経由でご注文いただいたかたで、事務局のミスで特典のなかったかたがいらっしゃいました。割引のなかったかたがいらっしゃいましたら、どうぞメールでお知らせ下さい。
2007.11.30
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宝生会別会は「実盛」「定家」「葵上<梓之出>」の3番。極めて目を引く曲というわけではないが、地味な感じで宝生らしい気もする(意味不明)。 さて、「実盛」。白髪であることを懸念して、髪を黒く染めて戦に臨んだ老武者である。木曾義仲と平家の闘いという中での出来事で、『平家物語』の展開の本筋ではないのかもしれないが、こういう美意識がある話もなかなか捨てがたい。老いが恥であったという点は、忘れてはいけないな、と思わせられる。人間、美しく年をとりたいものだとわかってはいるけれども、なかなかそうはいかない。 シテは寺井良雄さん。見事な白髪(本当に輝くばかりの整った白髪である)のシテが演じる「実盛」というのも(もちろん地毛は見えない)、なかなか興味深い。スッキリとした宝生らしい地味な、だが味わいのある「実盛」だったように思う。先日の片山九郎右衛門さんの「実盛」も実際の体格では考えられないスケールを感じさせ、素晴らしい「実盛」が続いた。 ところで、「定家」シテ三川淳雄さんは、今回で舞い納めらしい。確かに来年の予定表にお名前が挙がっていない。残念である。
2007.11.25
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